21歳のわたし ー真夏の蜃気楼ー

深町珠

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ディーゼルカーの床下では、ディーゼルエンジンが
その名の通り、アドルフ・ディーゼルの

想いを辿るように振動しながら
回転している。





十分立派な功績、圧縮点火エンジンを遺し。



その、シリンダでは


空気が凡そ20分の1に圧縮され


PV=nRTの式の通りに温度をあげ、燃料を爆発させ
ピストンを下ろす。



そう、燃料の分子が分解するときに
熱を発生するのだ。




収斂するとき、熱を吸収する。




安定した状態から、分解される時に
熱を発生するのは、あたかも少年の恋が

家族から遊離し、新たな家族を得るプロセスの
ようで、面白い対比である。

そして、新たな家族を得たら熱は冷める(笑)




熱とはそんなものだ。




分子ではなく、原子を壊すと
その数メガ倍の熱が得られるのは
既に良く知られたエネルギーである。



そして、ヒッグス環境を壊せば
数テラ倍の熱が発生すると考えられている。



ただ、エンジンに使うには
途方のない熱なので

やはり、ディーゼルエンジン程度が
扱い易い。



恋も同じで、ほどほどが良いのだ。



そう、ルドルフ・ディーゼルは
理想的なエンジン、カルノー・サイクルを
追い求めて、届かなかったとの
失意を得たのである。


だが、世界中で彼の功績は
讃えられているのである。



理想、そんなものである。



それもまた、ひとの心に棲む

魔物のような欲望である。


十分、ディーゼルエンジンは
実用的であるし、理想に近い存在である。


PV=nRTの式そのものに、PVが変化し
それと同時に、Tが上昇し、燃料の発火点を超える。


Vが0.05になれば、式よりPとTが求められる。
物理的にPの限界はあるので、Tの変化は著しい。



そこで、燃料の炭化水素が酸化される。


組成が大きいので、発生熱量も大きい。


その熱によってTは大きく上昇するし
Vは元に戻るが。



無駄の少ない動作である。



それでも熱効率が30%と低いのが
彼のお気に召さないところ、だったのだろうけれど。


それでも、地上では効率の良いディーゼル・エンジンを用いた
鉄道車両。


それに、めぐたちは乗って、海辺の町へ行くつもりらしい。


「どこ行くの?」

「ツナが釣れるんだって」

「もう、いない人に会えるってほんと?fearMont.」


いろんな事をいろいろ言うから、うるさいうるさい(笑)



音声にはアクセス権がないから、こういうJKの騒音は
聞きたくない人には煩いだけ(笑)。まあ、罪のない、幼い会話なら

かわいらしい、で
済んでしまうが。



せいぜい20歳くらいまでに周囲に気遣いを覚えるのがレディ、である(笑)


もちろんめぐたちには、リサがいるから


「お客様、車内ではお静かに」(笑)リサが笑顔で。


はーい、と、他3人。(笑)



でも、ディーゼルカーはほとんど人が乗っていない。




天上で、神様たちが
めぐたちを守ろうとしている時に

地上のめぐたちは、何も知らずに

ディーゼルカーに揺られて。

SuperExpressが通り、ローカル線路になった
かつての幹線、NorthEastラインを


ゆっくり、ゆっくり。


旅を楽しんでた(笑)。




やっぱり、夜帰らないといけないのかな、なんて(笑)

めいめいに、そう思っている。



受験とか、卒業とか。


そういうものに、直面したくない気持ちは


みんな、やっぱり18歳の
女の子である。



そのまま、一緒でいいのに、どうして卒業しないと
いけないのかな?


なんて、思いながら



4人のうちのひとり、リサは


もう、既にこの国鉄に入る事が決まっている。



その、国鉄が無くなってしまうかもしれないと

言うので、リサは出奔、神様たちは

アメリカンに魔法(笑)を掛けたと


そういう訳なのだけど。




アメリカンたちの欲望が、ほんの少し抑えられたら
遠いヨーロッパの果ての、めぐの国の
国鉄と郵便を


投資の対象にしよう、なんて
変な投資家はいなくなったのだけど。




護られている事を知らずに、めぐたちは
愛らしく振る舞うのだけれど

いつか、護られていた事に気づいて
幼かった自分を、恥ずかしく思う事も
あるかもしれない。



少年ミシェルも同じで

大きな愛に包まれて、誰しも育っている。



不幸にして悪魔になってしまった経歴を持つ
今は猫生を過ごしている、にゃご、でさえ
食べ物を与えてくれていた人達がいたので

そこまで生き残りができたのであったりもする。



そうした社会を営む人達は、実は
報われない事も多い。


古いディーゼルカーは、ボックスシートで
そのひとつに、ひとりで座っていたのは
イギリスのひとっぽい、背の高い青年。


ギターを持っていた。


めぐは、なんとなく

どきり、とした。


魔法使いルーフィに、なんとなく似ていたから。



れーみぃは、お嬢様らしく大胆に声を掛ける。


周りが優しいひとばかりの、れーみぃだから

知らないひとでも、平気に声を掛ける事ができたり。



天使みたいな、そんな気もすると
めぐは、なんとなく


天使、クリスタさんを知っているので(笑)。





青年は、ちょっと驚くけれど
その、れーみぃの屈託のなさに

引き込まれてしまう。




それは、あたかも宇宙空間で


光、以外の素粒子が

ヒッグス環境に取り込まれてしまうかのような
強い法則性に満ちている。

そう、かわいい女の子の力は
強い法則性があって



引き込まれてしまったら、逃れる事は難しい。


かわいくない時は、逃れる事も出来るが(笑)
その場合、強い攻撃を受ける事もあるので
男は辛い(笑)。




そういう理由で、かわいくない女の子は
力が強いし、ますますかわいくなくなるし

かわいい女の子はか弱いのである(笑)。


環境のせいである(笑)。



かわいい、と言うのは
造作でない事は言うまでもない。



こころ持ちが、そのひとを
愛らしく見せるのである。







れーみぃが、ギターに興味を見せたので


青年は、ケースから古い、ギターを取り出した。


ギターは、柔らかい弦が張ってあって
優しい音がした。


無造作に、青年は
ギターをつまびく。



その曲は.....

「禁じられたアソビ」


「やーだぁ、そのいいかたキャ」



「ギターの指運び、上手い」




「禁じられた指アソビ」






「ナニイッテンの?」





うるさいうるさいJK(笑)。




青年は、笑顔になった。




無邪気な女の子にかなうものも、ない(笑)。





その、ギターを弾く彼を見て、めぐは思う。

音楽って素敵。



でも、あんなふうに弾けるようになるまでは
大変だろうな。





「ピアノだったら弾けるんだけど」と
思わず独り言をめぐが言うと


青年は「ピアノの鍵盤でギターの音、出せるよMIDIだったら」と


魅力的な事を告げた。


そっか。

MIDIでやればいいんだ。

ギターが上手くなるのは大変だけど
プログラムだったら。

学校で習うプログラムの考え方で

シンセサイザだったら動かせるもん。


めぐ、理系である(笑)。



手持ちのシンセサイザーで、ギター型の
コントローラーがあったっけ?って


めぐは、楽器のパンフレットを思い出した。



右手に、斜めに鍵盤が付いていて

左手に指板型のベンダーがあった。



右手で音階を押さえて、左手でチョーキング。

アップダウンも自由。

ビブラートも掛けられるし。



ギターの音、どうやって作ろう?




めぐは、プログラムの考え方が好きで
構築していく世界、なんとなく、わくわく。




女の子だから、例えばコーディネートに
ちょっと似てるかもしれないって気持ちなのかもしれないけど




ギターを、弾けるまで練習するよりは
ずっと簡単そうに思えたのは


めぐが、もともと経験している技術を
記憶しているから、である。


理系めぐ、賢い子(笑)。


その時、めぐの心のなかに
流れた音楽は、あの
タイムスリップした先の(夢の)

ニューヨークで出逢った、スティーブ・ガッドや
リチャード・ティー。

エリックゲイル。


彼ら、Stuffの奏でる
1978年の、HoneyCoralRockだった。



R&Bインストルメンタルの、優しく温かな音。


それを自分たち、バンドで演奏する事を
めぐは夢想した。



ドラムはNaomi、カウント、ワン、ツー。

スティックをクロスさせて、カウント。


れーみぃはピアノ、細やかで華麗なコードを
シンバルと一緒に。


4拍で、右手はオクターブ。

ベース、リサは大きくファンダメンタル。


8拍で、ギター。
スライドする美しいパッセージ。


セミ・アコースティックのGibson。


それを、自分でリードメロディーする事、
アンサンブルを夢見た。



なんて、素敵なんだろう。




たとえ、それが学校の教室だったとしても
音楽があれば、それは特別な空間。


そう、聞いてくれる人に

いい音楽があった、そういう事を
伝えるだけでも、時間旅行の旅人としては

する価値がある。



そんなふうに、めぐは自負した。


若々しく。


ディーゼルカーに揺られて、音楽の夢想に浸っていためぐのケータイが
チャラーん、と鳴った。


着信メロディーは、ヴァン・ヘイレンの
errrption!だった。


エディ・ヴァン・ヘイレンのギターソロ。



キャハは、なにそれー、と
れーみぃが笑う。



Naomiも、しぶーい、なんて。。



リサは「カッコイイ」と。



イギリス青年は、cool!と。





メールは、神様からだった。



from:god@heaven.com
to:meg@megunokuni.com



あー、わしじゃ。
アメリカンの神様がの、お話したいと。

なんでも、ルーフィさんの御主人様の
夢にお邪魔して、アメリカの未来を
助けてほしい、って。

ことらしい。



よくわからんで面倒だと思ったら、断ってもいいよ。じゃな。





と、メールは、最近流行の声で入力する
アプリで作ったらしい。



およそ威厳のない神様(笑)だが


JKと話すのがうれしいのだろう。(笑)。





「アメリカのため.....って言われても」と、めぐはひとりごと。

そんなのカンケーないもん(笑)って思うよね、ふつー。


とは言うものの、めぐは優しい子。


神様がお願いしてるんだから(笑)。



それに、魔法使いルーフィのご主人様の夢に入れるのかな(?)って
思ったし。


そもそも、魔法で眠ってるのに夢見るのかしら(w)なんて
思ったりも。




それでも、会って話せば何か分かるかもしれない。



そんな風に思っためぐは、いつものように

こちらの時間軸を4次元にして。

それは魔法だけど、こっちの世界で一瞬の内に

時間旅行をした。

いつもの魔法で、めぐから見ると

みんなは止まって見える。



時間軸を、自由に操れるのが魔法の凄いところ。

その、魔法は誰に習ったでもないけれど....。やっぱり
ルーフィの言うように、自分は特別な魔法使いなのかしら、って
めぐは思う。



空中に意識した魔法陣の中央に、ふわり、と乗ると
自分自身を0次元モデル化する。


4-0=4dimentionのエネルギーをそのまま、移動に使える。


そうすると、ヒッグス環境に固縛されていた素粒子のエネルギー、分子量によって
異なるが、例えば水素なら-1TeVである。

テラeV。


原子力の1000倍のエネルギーである(原子核分裂はMeV)。



その電場が、全て自由自在だ。







ぽん☆。


空気が移動するので、ちいさな音を立てて

めぐは、絶海の古城、いつか行った事のある


ルーフィのご主人、アメリカンだけど何故か魔法使いと言う(笑)

ヘンなひとのところへと、飛んだ。








いつか見たとおりの、石積みの壁が湾曲して続いている
ちょっと見ると、灯台か、タロットカードの「塔」のカードみたいな

不気味な(笑)お城の中で、ひとり眠っている美形の(笑)

ルーフィのご主人様。




「魔法使いも夢を見るのかしら」と、めぐは
首を傾げて

眠っている彼を見下ろした。


ルーフィの御主人様は、何も知らないように
静かに眠っていて。


なんだか、苛々してきたわたし、めぐ(笑)。



「こら!起きろ!」なんて怒鳴って見ても
起きる訳もない。




だから、夢の中にお邪魔しまーす(w)って


いつもと同じ魔法でいいのかな?



するりと入り込んだ、彼の夢は

もちろん4次元空間だから、例えば

日常の意識と同じメンブレーンに
並列して立っている紐状空間、と同じ。

それを、どちらから見るかで

日常か、夢か、が変わる。



遠い次元からそれを見る事で


例えば、神の意識だと人間が思うと

それを、日常に居る人々は[認知が少し、ふつうじゃない]と言うけど



それは、日常から見ているからで



夢の中にいる時は、日常の方が違う世界、なんだ。



多重次元ってそういうものなんだけど
経験した事のない人には、わからない(゜ω゜?)




御主人様は、いつかのように


広い野原で、小川のせせらぎを聞きながら
風に吹かれている。



どこか、遠い世界のようだけど
アメリカの牧場って、こんなのかしら(笑)






わたしに気づくと、彼は

いつかみたいな涼しい声で「やぁ」。






わたしは、アメリカンの神様のお使いで来た、と
用件だけを事務的に伝えた。


なぜか、心の中では
ヴァン・ヘイレンの[悪魔のハイウェイ]が
鳴っていた(笑)。


「伝言はわかりました。でも、神様は
どうして自分で来なかったのでしょうね」と
ルーフィの御主人様は、言問い顔。


この人、何歳くらいだろ、って
わたし、めぐは思った(笑)

魔法使いだから、年齢なんてないんだって
そう思って気づいた。



ちょっと見、青年みたいにも見えるけど
ふとした表情は、子供みたい。


物腰は柔らかくて、おじいちゃんみたいにも
聞こえる。




ちょっとの間、考えたわたしを


御主人様は、微笑んで見た。



大きな瞳。




わたし、どっきりして「あ、あ、すみませんっ。あの、神様は夢に入る力がないから、って。わたしに。」とお返事。





ルーフィの御主人様は、楽しそうに笑って
「そう。神様も優しいね。あなたと僕を
逢わせたかったんだね。」





「そうなんですか?」わたしは、訳がわからない。





うん、と、御主人様は頷いて
「だって神様だもの。なんだって出来るはず」




そっか。(w)

わたしは、そんな事思いもしなかった。



でも、どうして?





御主人様は、静かに告げた。「ルーフィはね、たぶん、だけど。罪の意識から
魔法が使えなくなったんだ。」と、青空を
見上げて。






罪?



意識?


なにしたの?(笑)ルーフィ?


「罪って、なんですか?」


わたしは、気楽に聞いてしまう。


御主人様は、とても素晴らしい魔法使いで
神様ですら一目置くひと、だと言うのに。





フレンドリーなので、権威な感じはしないけれど。



「ルーフィはね、愛しちゃったんじゃないかな。君の事を。


ううん、恋愛、って言うんじゃなくて。
愛おしむキモチ、って言うのかな。

それで、自分が魔法使いだって事が
重荷になったんだよ、きっと。



それに、自分の世界にMegがいるでしょう?


似て非なるふたりを、一緒に恋人はできない。


そんな事って、人間の世界じゃ有り得ない事だから。



それが許される事じゃない、って
自分で思ったんじゃないかな。」



御主人様はそう言った。






そういう、キモチの問題って
魔法使いにはよくある事なんだろうか?


と、わたし、めぐは思った。




一緒に、心の中で
思ったのは


ほんの一瞬だけど、ルーフィが
人間になれたら
わたしを好きになってくれるかも?

なんて事だった(笑)。





でも、そんなに真面目に愛してくれてたなんて。



ルーフィって、軽そうだけど(笑)


そうでもなかったのね、と

わたしは、ちょっと見直した。


そんな時のめぐの脳では
オキシトシンが作用して、優しくなっている。

彼の事、ご主人の事を思いやっている。



もし、



でも、アタシの気持ちはどうなるの?


なんて、自己中の気持ちになっているときは


排他、つまり


攻撃を司るノルアドレナリンが作用しているはずである(笑)。



そういう時の顔は、険しく、目が釣り上がり


さながら夜叉の如し。





そんな風に、イメージすると面白い(笑)。



ケミカルモデルである。





めぐの回想は、なおも続く。







そっか。
アメリカンの神様は、この事を知らせたかったんだ。





そう思い、めぐは



「彼、ルーフィは人間になりたがってるんですか?」



御主人様は、「わからない。でも、身体はそう思ってるみたいだね。

魔法が使えなくなったって事は。」






そう、人間もそうだけど



自律神経、と言うものがある。




心で無理しても、どこか、感情の奥底で
[嫌]と思ってると

身体が変調したりする。


頭で考えなくても
身体が勝手に生命維持をするような、そんな制御システム。


恒常性、ホメオスタシスなどもそのひとつだ。



例えば、エネルギー源になる
糖分の体内レベルは一定の値が保たれ


面白い事に、人間はだいたい同じ値で動作する。



それなど、コンピュータで言えば
ステータス値のようなものだ。




つまり、生理的な嫌悪には
厳密な限界がある。


例えば、人間なら
3m以内にひとが近づくと

身構える、とか
そんな部分は、動物的に
存在したりする。



反対に、[好き]な気持ちも
生理的だったりする部分もある。




魔法使いルーフィが
どうか、は
わからない(笑)けれど。



それでも、めぐは思う。



彼がそんなに苦しんでいたなんて。



わたしの事なんて、忘れてくれてよかったのに。




優しい気持ちで、めぐは
ルーフィの事を思った。


どうして。
そんなになるまで。


めぐは、落涙する。

まるい頬を伝う、透明な涙滴は


魔法使いの御主人様の心をも打つ。



「優しい子だね、君は。」




めぐは、俯いてかぶりを振る。

さらりとした黒い髪が、揺れる。



「わたしが、いけないんです。恋人のいる方を
好きになってしまって。


それで、あの方が魔法使いで無くなってしまうなんて。



魔法が使えなくなったあの方を、御主人様は
どうなさるのですか?」と、めぐは
見上げるように。



本来は、消えて無くなってしまう。


元々、魔法使いの弟子なのだから。


でも.....




元々人間も、愛されてこの世に生まれる。



それは、神様が授ける命。



神様か。


ルーフィの御主人様は、なんとなく
意味が分かる。


「そうか。」ひとり合点して。




「ルーフィは大丈夫さ。ひとり立ちできる。
」と、めぐに告げた。


その理由までは語らず、そして
「アメリカンの為にわたしの魔力を使おう。」


それで、ルーフィが幸せになれるなら、と
御主人様は、心の中で呟いた。


ルーフィの御主人様は、めぐに

「安心していいよ。君は幸せになれる。」


そう、涼やかな声で言った。



めぐは、訳わからなかったけど(笑)

はい、と言って。



とりあえず、神様の伝言は伝わって
魔法を使って、アメリカンは幸せになれるのかな、と



それだけでも、よかったな、と
めぐは思って。



「ありがとうございます」と
告げ


御主人様の夢から出た。







元に戻って見ると、やっぱり御主人様は眠っていて。




「役に立ったのかしら、わたし」と
めぐは首を傾げた(笑)。



夢の中からでも、魔法って使えるのかな?





とりあえず、神様にメールしたら



ありがとう、ってお返事。



だから、よかったのだろう。





遠い遠い、アメリカと日本が幸せになったとしても


ヨーロッパのハズレのこの国に伝わるかどうか?は


めぐにはわからない。
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