21歳のわたし ー真夏の蜃気楼ー

深町珠

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夢と希望

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結果として、イギリスの医師が
それを書いたろう。
日本の医師資格が英国で通用するはずもない。

イギリス人は、おそらくコーリンの
味方だろうから


どんな形でも、ロータスの復活を願ったろう。

大昔の日英同盟のように


島国同士のつながりを
イメージしたかもしれない。




時代が流れても、真正を求める気持ちは
同じだし


してはいけない事はしない、と言う気持ちを
持つ者は正しい。



F1レースで勝てないからと言って、勝てるチームを追い出すように
ルールを変えるのは、やはり良くない事と


観客が思うのは、当然である。




2015シーズン、F1を走りはじめた
ホンダエンジンとシャーシのマッチングは
いまひとつ。


コーリンは、どこにいるのだろう?(笑)。









結局、記事にできなかったので(笑)

トラベルライターとしてのMegは、それを
推理小説仕立てにして


「これでいいのかな」




「そうだね」


と、納得した(笑)。



編集が許すかどうか、は
別のお話(笑)。



今も、世界のどこかに


ロータスを作った男の意思は残っている事だろう。


ひょっとして、本人も居るのかもしれない。



今のロータスは、トヨタエンジンなのだから(笑)。


「記事にならないって事はさ、取材費用
自分持ち」と、Megは、やれやれ。


「向こうの世界みたいにお金なんて
無くなってしまえばいいのにね」と、ルーフィ。



「あっちは、神様がいるんだもの。
でも、頑張ったら儲かるのって
悪い事かしら」と、Meg。



「そりゃそうだけど、こっちはさ、
為替相場で儲けてる人とか、株式で
儲けてる人が居るぶん、地道に
働いてる人が損してる訳だから」と、ルーフィ。



それはそうだ。


時価で仕事の報酬が決まっても
貨幣価値が変われば仕事の価値は変わってしまう。




その貨幣価値を左右してるのは、為替相場なのだ。


大儲けしてる人のぶん、
損する人も居る。


「つまりさぁ、1ドルが1ユーロだったとするでしょ?その時、原稿1枚1ドルだったらさぁ、原稿1枚書く労力は1ドルぶん」と、ルーフィはたとえる。


Megは、うんうん。



「でも、相場が変わって1ドルが2ユーロになったらさぁ、1ドル持ってヨーロッパに行っても、1/2の価値しかない、って事。
そういう事が起こるのはさあ、相場があるからでしょ?」と、ルーフィ。



Megは、よくわからない(笑)。でも
「ガソリンなんかはよく値段変わるね」



「相場は売り買いで決まるから、儲けを出す人ってのは結局、損する人を作ってる。
」と、ルーフィは言って。



それで、世界統一通貨を作ろうと思っても
上手くいかないのは
政治をする人が、お金儲けしたいから(笑)。




それで、向こうの世界は
神様が人の心に薬をあげて、優しくした。



でもこっちは放任だもんねぇ。



「なるようになるのが、生き物だもの。」と、Megは言ったけど


まあ、そういう考えもある。


魔法を使えるように戻ったルーフィは
それでも、空軍に見つかると
ちょっと、面倒(笑)だから


ちょっと前の、ぬいぐるみの姿に化けて。



「またそれ?」と、Megに言われながら


「いいじゃない。結構これ、楽なんだ」と
ルーフィ。



全然、時が過ぎていないようなふたりだけれども

いろいろあって。


でも、これで元通りになれた。




「めぐちゃんはどうしてるかな。」



「会いたい?」




「いや、別に。」




「そりゃー会いたいでしょね。あんなかわいい娘に好かれたら」




「ローストライスケーキ」



「なにそれ」





「焼き餅」



「あはは、違うよそんな。だって、めぐちゃんは私だもの」




「そっかぁ、今頃どうしてんだろね」




「なんか、学園祭ライブするとか。あっちは
産業革命があったから大変だろうけど」






「ああ、あの魔法のエネルギー。」






「いつまで続くかねぇ」





「あなたが教えたんでしょ?」




「そうだけど」





実際、ルーフィが教えた構造は
18世紀のものだったから


いつまで、それが通用するかは解らない。

でも、魔法のエネルギーに頼らなくても
人間は工夫をするだろうと
ルーフィは思った。

自然エネルギー利用でも、似たような事は
できるだろうし


常温超伝導は、魔法と言うか
科学の代物である。


「こっちの世界じゃ、貨幣無くそうとしたって
無理だよ。ビットコインみたいに潰れるよ」と、ルーフィ。


「そうね。あっちの世界だと神様が薬を
あげてるけど、こっちは争いもあるし」と、Meg。



そもそも、国家がお金儲けを推奨してるのだ(笑)


つまり、損する人も居るって事。



「トラベルライターだって、人気が落ちて来たら
連載中止、なんてなるし(笑)」と、Megは冗談混じりだけど。




「じゃ、ロータスの原稿出すかい?」




「推理小説にすればいいんじゃない?伏せ字で」





「なんか、怪しい雑誌みたいだね」(笑)






でもまあ、エネルギー収支で経済が回るのも
そう悪くはない。

相場で儲ける人がいなくなるだけ。


その変わりに損する人もいなくなるけど。




「ま、いっか」と、Megは言い


「そういえば、めぐちゃんたち
学園祭ライブするんだって。行ってあげたら?魔法戻ったんだし」と、続ける。



「なんか、決まってたみたいな展開だけど」と
ルーフィは笑う。



「でもいいじゃない?行ってあげたら」と、Meg。



しばらくぶりだなぁ、と、ルーフィは
夏の想い出に浸る。










その、めぐは

学校の音楽室で、バンドのみんなと
衣装のアイデア出し。



女の子である(笑)。




「Naomiにレザースーツでさ、”ベティデイウ゛ィスの瞳”とか。」




「なんか勘違いされそうね。」





「鞭持って」





「SMショーと間違えられるよ」




「それじゃ、”ローハイド”」




「鞭だからそれ?」




めいめいに、楽しい(笑)。




「やっぱロックで行くの?めぐ」と、リサは
真面目に戻って。





「そーだよねー。ロックンロールの方が
下手でも平気っぽい」とか、いいかげんなめぐ。





「いざとなったら、サンプリングで行こうか」なんて、テクノロジー系のめぐだったり(笑)。


ルーフィが来るとは、まだ気づかない。





魔法を取り戻したルーフィ、でも
以前のルーフィとは違う。


それまでは、召使として
眠っているご主人様を守るための存在。


でも今は、召使ではなく
自らの生命を持つ、魔法使い。



「でも、ご主人だった彼が
困らないように気遣ってあげたいね」




「優しいね、ルーフィ」と、Meg。





「うん。眠ったままでいるのもいいけれど
目覚めるまで、僕は見届けられないだろうから」


たぶん、それは
召使としての使命より
自らの幸福。



そういう気持ちが、ルーフィの中で
大きくなっていったのだろうけれど。


ふつうの魔法使いなら、永遠に存在できるのに
限りある時間を、愛し愛されて生きたい、なんて

そういう時空間を選ぶと言うのは


たぶん、ご主人様のような
魔法を極めた存在からすると奇異に
映る事だろうけれど。



魔法を極めた人が、神様のように
黄昏てしまう運命にあるなら

それよりは、幸福なのかもしれない。



そう、幸福って
やっぱり限りある命が背景にある物、だったりする。
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