21歳のわたし ー真夏の蜃気楼ー

深町珠

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boy

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一方のルグランは、と言うと・・・。

「そうは言われてもなぁ」

格別、セシルと言う娘に関わろうと言う気持もない。
ただ、可愛いから、その笑顔を守ってあげたいと思うだけ。

でも、ミシェルが言うように「会えないから淋しい」


ただ、図書館で本の貸し借りをする間、それだけ。
そんな、ほんのちょっとの出来事が

セシルの空想を誘うのでしょう。



ルグランが、他のカウンターに並んでいると「こちらへどうぞ」と
笑顔で誘うセシル。

そういう事が、また
ルグランの記憶にも残る。


遠い昔、少年の頃に思った
空想のような。
ひとを愛しいと思う気持。

それに似ているのかな、などと・・・・。


そう思うと、かえって図書館に行きづらくなる(^^)ルグランであった。


セシルが、ルグランに会えないことを気にしている。
などと、ミシェルが言ってくれたおかげで。
ルグランは、なんとなく若い娘に恋する青年の頃、を思い出すのだった。




「困ったなぁ」



・・・・なるべく、意識しないように。
そう、意識してしまうのだ(笑)。



図書館で、本の貸し借りをするだけの・・・接点。
その他には何も無い。

「ちょっと、少女にとっては幻想的でいいのかな。このくらいの方が」


もし、ルグランが声を掛けてどこかに誘ったりすれば
少女は防衛的になってしまうだろう。

そこで、夢は霧散してしまうのだし・・・・。


ほんの少し、セシルが冒険心を出して
ルグランに話しかけたりしても・・・・
それで、少女はときめきを楽しめる。

ルグランが、穏やかに微笑んでいるだけで
もどかしい恋・・・みたいな、雰囲気を味わうことが出来るのだ。


「かわいい子だね、セシルちゃん」


もう少し、ルグランは
このままでいてあげたいと、そんなふうに思った。






一方のミシェルは・・・・。
花屋さんから、公園の方へ行こうかと
図書館の前を通って歩く。


と・・・・・。



エルムの並木は、そよそよ。

木漏れ日、きらきら。

長閑な午後。



「図書館にちょっと、寄ってみるかな」と
とことこ。


歩いていくと、リサに捕まる(^^;



「ミシェル!あんた、バイク乗ったでしょ!」恐い顔(^^)


ミシェルは、しまったな、と言う顔で「バイクじゃないよ、モペッド」


リサは「どっちでもいいわよ。事故でも起こしたらどうするの!」



ミシェルは「うるさいなぁ、大丈夫だよ。モベッドはね、練習に乗っていいんだよ」



リサは、そんなことは知らない。
「でも、誰かにけがさせたら大変よ」



ミシェルは「もう乗らないって」




リサは「ほんとよ。もう乗らないでね」



ミシェルは「どこかで見られてたのかなぁ・・・・あ、セシルが言ったのかな?」



とは思ったが。
「まあ、いいか。姉ちゃんだけなら。母さんだとマズイけど」





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