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Flash forward
しおりを挟むなーんとなく、でも、めぐは
ミシェルの3年後を知っているせいか
その後も、めぐ自身と
恋愛に至るとも思えなかった。
.....セシルちゃんの方がお似合いなのになぁ。
と、女の子同士の感覚で、めぐはそう思う。
セシルちゃんの気持が、なんとなく分かるから。
その気持を叶えてあげたいもの、って
めぐは優しい子だから、そう思う。
ふと、その瞬間。
めぐの意識は、ミシェルと、めぐ自身の近い将来をイメージして。
短い、タイム・スリップに飛んだ。
もちろん、瞬間の白昼夢のようなもので、こちらの時間軸では
ほんの数秒の間のこと、である。
意識の中では、0次元モデルになっても
問題なく、代わりに4次元の意識、それを凝縮するので
エネルギーは4乗になる。
それで、タイム・トリップ。
------flash!!! forward.
イメージの中で、めぐは
母校、あの坂の上のハイスクール、そこの旧校舎が
建て替えられる、解体現場に立っていた。
時系列で言うと、10年くらい後なのだろうか。
木造の、趣のある旧校舎は
めぐが在校生だった頃も十分に古かったので
そろそろ寿命、なのだろうか。
周囲を囲われて、これから、解体に掛かると言う
そんな感じ。
でも、時刻は夕刻。
解体は明日、以降なのだろう。
「..........。」めぐの心に、寂寥感。
なんだろう。やっぱり、思い出のある物が
なくなってしまうのは、淋しいのだろうか。
思い出のある、日々の象徴のような。
そこに来れば、過ごした時間を思い出せる。
そんな場所がひとつ、なくなるのは。
人は、やっぱり美しい思い出と生きていくものだから。
それを、どうして壊してしまうのだろう?
と、めぐは思った。
思ったけど、それを魔法で阻止するのも、ちょっと無理。
なんたって、この世界の人に魔法を見られたら
その魔法は消えてしまうのだから。
その解体現場を見ている人の中に、成長したセシルの姿を見かけた。
美しいレディになった彼女は、穏やかそうで愛らしい子になっていて。
「あれなら、ミシェルもイチコロだ」(笑)と、めぐは思ったけど
そこにミシェルの姿は無かった。
「10年くらい経ってるとすると......。会社勤めでもしてるのかな?」と
めぐは思う。
うまく行ってるといいけどな、あのふたり。
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