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第二話・亡霊になっても逃げられない
死と隣り合わせの快楽(性描写有り)
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ドーエスが庭でスピリチュアルばあさんを殺した夜。惨劇の夜から急に増えたピシピシ、バキッなどの家鳴りにナンデは、絶対に何か居るわ、この城……と怯えていた。すっかり心霊スポットと化した我が家。夫婦の寝室では
「まだ死霊が恐ろしいのか、ナンデ?」
ドーエスに声をかけられたナンデは「ひぃっ!?」と肩を跳ねさせた。昼間ドーエスがよぼよぼの年寄りまで容赦なく手にかけたので、いっそう恐ろしくなった。
しかしドーエスは意外にも優しい声音で
「怖い怖いと思うから死霊どもがつけあがるんだ。死んだ者のことなど忘れて、生者としての営みに没頭していれば付け入る余地を無くす」
「せ、生者としての営みって?」
「よく食べよく笑いよく眠る。住まいを整え、身を清める。心地いいこと全部。だが、その中で最も効果的なのは」
ドーエスはナンデをベッドに押し倒すと、思わせぶりに頬を撫でて
「性の営みが最も恐怖を遠ざけるそうだ。そなたも私に抱かれている時は恐怖を忘れるだろう?」
そうでもない……とナンデは思った。ドーエスが怖いので口には出さなかったが、態度にはありありと表れていたようで
「では死霊への恐怖を私への恐怖で塗りつぶしてやろう。そなたが恐れるのは私だけでいい」
声音だけは甘やかに、ドーエスはナンデに口づけた。口づけはすぐに深まって
「んっ、んぅ……」
ドーエスの舌に翻弄されて、確かに恐怖が遠のきかけたが
ビリィィッ!
「ん~ッ!?」
夜着を引き裂かれてビビるナンデに、ドーエスはニッコリした。人を脅かすのが何より好きだからだ。
耳を舐められながら大ぶりの乳房を揉まれたナンデは「ああ……」と吐息を漏らした。官能の溜息ではなく、本格的に行為がはじまった絶望で。それでも硬くなった乳首を指と舌で虐められると
「ふっ、うぅ、あっ、ああっ……」
流石にピリピリとした快感が子宮に走って、股を擦り合わせた。無意識に快感を得ようとするナンデに気付いたドーエスは
「つい2週間前までは痛いと泣いていたのに、すっかり味をしめたようだな?」
あれから毎夜、可愛がられて敏感になった下の突起をクリクリと刺激した。
「ひっ!? ああっ、そこダメっ。すぐダメになりますっ。あっ、あっ」
拒否したら殺されるのか、快楽に溺れたら殺されるのか分からなくて、ナンデはいつも反応に迷う。死の恐怖と快楽の狭間で混乱しながら
「ドーエス様、怖い。ああっ、またいっちゃいます!」
「遠慮せずいくがいい。殺さないでやる」
夫の許可を得たナンデは、怖い、反応したくないという思いとは裏腹に、それから何度も絶頂させられると
「あっ、ああっ、ドーエス様の……」
ドーエスにズブズブと貫かれて、ナンデは身震いした。しかしこれは恐怖ではなく
「ずいぶん美味そうに咥えるようになったな。やはりこれでは恐怖など感じている暇が無いだろう?」
ドーエスの言葉に、ナンデは髪を左右に振り乱しながら
「怖いっ。気持ちいいの、怖いっ」
ドーエスには恐怖でしがみつけないので、ベッドのシーツに縋りつきながら
「堕ちたら死ぬっ。ダメになるっ」
「そう言わずに堕ちてみたらどうだ? 素直に快楽を喜べば、もっと気持ちがいいはずだぞ」
ドーエスの誘いに、ナンデは必死に首を振った。本能的にそれが偽りの誘いであることを悟ったからだ。ドーエスは恐怖を喜ぶと同時に人が思い上がり、気を緩めた瞬間に殺すことを愉しんでいる。
ナンデが死の恐怖を忘れ快楽に身を委ねるようになれば、ドーエスは途端に命を奪うだろう。しかしドーエスの殺意は衝動的なものであって、本心ではせっかく手に入れたオモチャを早々に手放したくはなかった。
だからドーエスはナンデの反応に、かえって満足すると、
「ではせいぜい耐えろ。私は容赦なく責めさせてもらうがな」
「……はぐぅぅっ!」
上から串刺しにするように、いっそう激しく貫かれて、ナンデは目がチカチカするほどの快楽に襲われた。
「まだ死霊が恐ろしいのか、ナンデ?」
ドーエスに声をかけられたナンデは「ひぃっ!?」と肩を跳ねさせた。昼間ドーエスがよぼよぼの年寄りまで容赦なく手にかけたので、いっそう恐ろしくなった。
しかしドーエスは意外にも優しい声音で
「怖い怖いと思うから死霊どもがつけあがるんだ。死んだ者のことなど忘れて、生者としての営みに没頭していれば付け入る余地を無くす」
「せ、生者としての営みって?」
「よく食べよく笑いよく眠る。住まいを整え、身を清める。心地いいこと全部。だが、その中で最も効果的なのは」
ドーエスはナンデをベッドに押し倒すと、思わせぶりに頬を撫でて
「性の営みが最も恐怖を遠ざけるそうだ。そなたも私に抱かれている時は恐怖を忘れるだろう?」
そうでもない……とナンデは思った。ドーエスが怖いので口には出さなかったが、態度にはありありと表れていたようで
「では死霊への恐怖を私への恐怖で塗りつぶしてやろう。そなたが恐れるのは私だけでいい」
声音だけは甘やかに、ドーエスはナンデに口づけた。口づけはすぐに深まって
「んっ、んぅ……」
ドーエスの舌に翻弄されて、確かに恐怖が遠のきかけたが
ビリィィッ!
「ん~ッ!?」
夜着を引き裂かれてビビるナンデに、ドーエスはニッコリした。人を脅かすのが何より好きだからだ。
耳を舐められながら大ぶりの乳房を揉まれたナンデは「ああ……」と吐息を漏らした。官能の溜息ではなく、本格的に行為がはじまった絶望で。それでも硬くなった乳首を指と舌で虐められると
「ふっ、うぅ、あっ、ああっ……」
流石にピリピリとした快感が子宮に走って、股を擦り合わせた。無意識に快感を得ようとするナンデに気付いたドーエスは
「つい2週間前までは痛いと泣いていたのに、すっかり味をしめたようだな?」
あれから毎夜、可愛がられて敏感になった下の突起をクリクリと刺激した。
「ひっ!? ああっ、そこダメっ。すぐダメになりますっ。あっ、あっ」
拒否したら殺されるのか、快楽に溺れたら殺されるのか分からなくて、ナンデはいつも反応に迷う。死の恐怖と快楽の狭間で混乱しながら
「ドーエス様、怖い。ああっ、またいっちゃいます!」
「遠慮せずいくがいい。殺さないでやる」
夫の許可を得たナンデは、怖い、反応したくないという思いとは裏腹に、それから何度も絶頂させられると
「あっ、ああっ、ドーエス様の……」
ドーエスにズブズブと貫かれて、ナンデは身震いした。しかしこれは恐怖ではなく
「ずいぶん美味そうに咥えるようになったな。やはりこれでは恐怖など感じている暇が無いだろう?」
ドーエスの言葉に、ナンデは髪を左右に振り乱しながら
「怖いっ。気持ちいいの、怖いっ」
ドーエスには恐怖でしがみつけないので、ベッドのシーツに縋りつきながら
「堕ちたら死ぬっ。ダメになるっ」
「そう言わずに堕ちてみたらどうだ? 素直に快楽を喜べば、もっと気持ちがいいはずだぞ」
ドーエスの誘いに、ナンデは必死に首を振った。本能的にそれが偽りの誘いであることを悟ったからだ。ドーエスは恐怖を喜ぶと同時に人が思い上がり、気を緩めた瞬間に殺すことを愉しんでいる。
ナンデが死の恐怖を忘れ快楽に身を委ねるようになれば、ドーエスは途端に命を奪うだろう。しかしドーエスの殺意は衝動的なものであって、本心ではせっかく手に入れたオモチャを早々に手放したくはなかった。
だからドーエスはナンデの反応に、かえって満足すると、
「ではせいぜい耐えろ。私は容赦なく責めさせてもらうがな」
「……はぐぅぅっ!」
上から串刺しにするように、いっそう激しく貫かれて、ナンデは目がチカチカするほどの快楽に襲われた。
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