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オマケ・2人ただ歩くだけで
常に新鮮な地獄を提供するドーエス(残酷描写注意)
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ドーエスの説明を聞いた彼女たちは、当然ながら怒り狂って
「何が贈りものよ! どう考えても呪いじゃないの!」
「もとに戻してよ、この悪魔!」
崩れ行く顔を押さえながら、金切り声でドーエスに怒鳴った。
この手の修羅場に不本意ながら慣れているナンデは
「ちょっ、取りあえず口を閉じなさいよ。勢いで罵倒したら、ますます酷いことに……」
呪いが進行しないように、彼女たちを黙らせようとしたが
「なんで私たちが黙らないといけないのよ!」
「悪いのはアンタのバケモノ旦那でしょ!」
魔法に不慣れな彼女たちは、法則に合わせて自分たちが静まるということができず
「いやああっ!? 体が崩れていく!」
「お願い、戻してぇぇ!」
顏だけでなく体全体が醜くひしゃげていった。
若い女性らしい華やかな装いを残して『醜い何か』になってしまった女たちを、ドーエスは残酷な笑みで見下ろすと
「可哀想に。もはや口を開かずとも、人に不快感を与える姿になってしまったな。ここまで来ては元の姿には戻れまい」
ナンデが助言したとおり口を閉じれば、彼女たちがまき散らす『不快』は和らぎ姿も回復するはずだった。
しかしドーエスはもちろん彼女たちに、そんな賢明さが無いことを承知でやった。
目論みどおり、姿だけで相手に不快感を与えるレベルまで堕ちた彼女たちは永遠に元の姿に戻れない。
無思慮な女たちがその愚かさによって、破滅する様を見て愉快がるドーエスに
「ど、ドーエス様。これ、どうするんですか?」
ナンデは吐き気を堪えるように、口を押さえながら問うた。
さんざんナンデの容姿を馬鹿にしてきた彼女たちは、自分たちのほうが見るだけで吐き気を催すような醜悪な生物になってしまった。
もとに戻れないなら、いっそ殺してやったほうが親切に思える姿だったが
「こんな醜い姿でも我々と同じ尊い命だ。見逃してやろう。このままの姿でな」
常に相手に最上級の恐怖と絶望を与えようとするドーエスに、かつて女だった者たちは「み」とも「い」ともつかない奇声を発しながら飛びかかった。
彼女たちの挙動に気付いたナンデは
(そんなことをしても、アンタたちが殺されるだけよ!)
咄嗟に思ったが、実際に手をくだしたのは
「危ない!」
女だったものがドーエスに噛みつく寸前。声とともに渇いた発砲音が響き、銃弾が化け物を貫いた。
猟銃で化け物を狙撃したのは
「ゴ、ゴーマン……」
「なんだ? この醜い生き物。大丈夫か、ナンデ?」
現われたのは、この街の自警団の青年・ゴーマンだった。ナンデと同世代なので、彼も顔見知りである。
この街の男たちは自警団を組織し、悪人や害獣から街を護っている。
その一環として、ナンデと連れの男を襲おうとした謎の生物を猟銃で撃ったわけだが
「うわっ、なんだ、コイツラ!? 寄るな、気持ち悪い!」
ゴーマンの姿を見た彼女たちは、彼の足元に群がった。それは攻撃ではなく、この街のヒーローであるゴーマンに助けを求めてのことだった。
しかしドーエスの呪いのせいで、彼女たちの姿は酷く崩れた。人間の骨格と大きく変わってしまったせいで、もはや普通に喋ることもできない。
耳障りな鳴き声を発しながら足に縋りつこうとして来る醜悪な生物たちに
「こっちに来るな! この化け物め!」
自警団はチームで動くのでゴーマンの近くには他の団員もおり
「ゴーマンが危ない! 俺たちも加勢しよう!」
「ちょっ、待っ」
ナンデが止める間もなく、人の姿を失った女たちは、自警団の男たちに撃ち殺された。
皮肉なことに自警団の青年たちは若い女性たちの憧れで、サイウルたちにとってもそうだった。
淡い想いを寄せている者も居れば、実際に付き合いがあった者。兄と妹の関係である者も居たのに
「それにしても、こんな醜悪な生き物ははじめて見たぜ」
「変な体液をまき散らして、死に様まで汚ねぇな。道が汚れちまった」
自警団の青年たちからすれば、ただ醜悪な生物を駆除しただけの現場だ。
しかし化け物の正体を知るナンデにとっては、この世の残酷と皮肉を凝縮したような、とんでもない地獄絵図だった。
ドーエスと出会ってから悲惨という悲惨を見て来たつもりが、まだこんな地獄を見せて来るなんて……とナンデは改めて隣でニヤニヤしている男の恐ろしさを思い知った。
「何が贈りものよ! どう考えても呪いじゃないの!」
「もとに戻してよ、この悪魔!」
崩れ行く顔を押さえながら、金切り声でドーエスに怒鳴った。
この手の修羅場に不本意ながら慣れているナンデは
「ちょっ、取りあえず口を閉じなさいよ。勢いで罵倒したら、ますます酷いことに……」
呪いが進行しないように、彼女たちを黙らせようとしたが
「なんで私たちが黙らないといけないのよ!」
「悪いのはアンタのバケモノ旦那でしょ!」
魔法に不慣れな彼女たちは、法則に合わせて自分たちが静まるということができず
「いやああっ!? 体が崩れていく!」
「お願い、戻してぇぇ!」
顏だけでなく体全体が醜くひしゃげていった。
若い女性らしい華やかな装いを残して『醜い何か』になってしまった女たちを、ドーエスは残酷な笑みで見下ろすと
「可哀想に。もはや口を開かずとも、人に不快感を与える姿になってしまったな。ここまで来ては元の姿には戻れまい」
ナンデが助言したとおり口を閉じれば、彼女たちがまき散らす『不快』は和らぎ姿も回復するはずだった。
しかしドーエスはもちろん彼女たちに、そんな賢明さが無いことを承知でやった。
目論みどおり、姿だけで相手に不快感を与えるレベルまで堕ちた彼女たちは永遠に元の姿に戻れない。
無思慮な女たちがその愚かさによって、破滅する様を見て愉快がるドーエスに
「ど、ドーエス様。これ、どうするんですか?」
ナンデは吐き気を堪えるように、口を押さえながら問うた。
さんざんナンデの容姿を馬鹿にしてきた彼女たちは、自分たちのほうが見るだけで吐き気を催すような醜悪な生物になってしまった。
もとに戻れないなら、いっそ殺してやったほうが親切に思える姿だったが
「こんな醜い姿でも我々と同じ尊い命だ。見逃してやろう。このままの姿でな」
常に相手に最上級の恐怖と絶望を与えようとするドーエスに、かつて女だった者たちは「み」とも「い」ともつかない奇声を発しながら飛びかかった。
彼女たちの挙動に気付いたナンデは
(そんなことをしても、アンタたちが殺されるだけよ!)
咄嗟に思ったが、実際に手をくだしたのは
「危ない!」
女だったものがドーエスに噛みつく寸前。声とともに渇いた発砲音が響き、銃弾が化け物を貫いた。
猟銃で化け物を狙撃したのは
「ゴ、ゴーマン……」
「なんだ? この醜い生き物。大丈夫か、ナンデ?」
現われたのは、この街の自警団の青年・ゴーマンだった。ナンデと同世代なので、彼も顔見知りである。
この街の男たちは自警団を組織し、悪人や害獣から街を護っている。
その一環として、ナンデと連れの男を襲おうとした謎の生物を猟銃で撃ったわけだが
「うわっ、なんだ、コイツラ!? 寄るな、気持ち悪い!」
ゴーマンの姿を見た彼女たちは、彼の足元に群がった。それは攻撃ではなく、この街のヒーローであるゴーマンに助けを求めてのことだった。
しかしドーエスの呪いのせいで、彼女たちの姿は酷く崩れた。人間の骨格と大きく変わってしまったせいで、もはや普通に喋ることもできない。
耳障りな鳴き声を発しながら足に縋りつこうとして来る醜悪な生物たちに
「こっちに来るな! この化け物め!」
自警団はチームで動くのでゴーマンの近くには他の団員もおり
「ゴーマンが危ない! 俺たちも加勢しよう!」
「ちょっ、待っ」
ナンデが止める間もなく、人の姿を失った女たちは、自警団の男たちに撃ち殺された。
皮肉なことに自警団の青年たちは若い女性たちの憧れで、サイウルたちにとってもそうだった。
淡い想いを寄せている者も居れば、実際に付き合いがあった者。兄と妹の関係である者も居たのに
「それにしても、こんな醜悪な生き物ははじめて見たぜ」
「変な体液をまき散らして、死に様まで汚ねぇな。道が汚れちまった」
自警団の青年たちからすれば、ただ醜悪な生物を駆除しただけの現場だ。
しかし化け物の正体を知るナンデにとっては、この世の残酷と皮肉を凝縮したような、とんでもない地獄絵図だった。
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