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最終話
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安全なはずの自室のベッドで、グレタはこの世の地獄を見た。翌日。昼過ぎにようやく起床したグレタは、ヒヨル王と顔を合わせると、
「父上ぇ……。お願いです……。アイツと別れさせてぇ……」
泣き叫びすぎて枯れた喉で哀れっぽく懇願した。
昨晩のグレタの悲鳴は、多くの者が耳にしていた。しかし事前にヒヨル王の命令を受けていたので、誰もがグレタを心配しつつも助けには行けなかった。
しかし今日の昼。グレタの部屋を片付けに行き、行為の名残を見たメイド長は、むせ返る性の臭いと凌辱の跡にゾッとして
「あれでは、あまりにグレタ様がお可哀想です」
とヒヨル王に進言してきた。そして今、実際に顔を合わせたグレタは、地獄からようやく這い出して来た亡者のごとく憔悴していた。
他の者には性悪姫と呼ばれているグレタだが、ヒヨル王はピュアナと同じくらい長女を愛していた。他人には意地悪で苛烈なグレタだが、父に対しては
「もう若くないんですから、無理しないでくださいよ」
などぶっきらぼうにだが、家族としての気遣いを見せてくれる。そんな不器用なグレタを愛していたので、本当なら望まぬ結婚などさせたくなかった。それも子を成すためでなく、ただケダモノのような男の慰み者にするためになど。
しかし……とヒヨル王は思い出した。それはドラゴンの討伐からヤンデルが戻って来た日のこと。
ヤンデルから自分が欲しいのはピュアナではなくグレタだと聞いたヒヨル王は、
「お前には悪いが、グレタは大の男嫌いで絶対に結婚などしないと言っている。わしはピュアナだと思うから約束をしたのだ。グレタの意志を無視して、お前にくれてやるわけにはいかない」
グレタの性格上絶対に喜ばないだろうと代わりに断ったが、
「私は「姫をください」としか言っていませんよ。ピュアナ様だと誤解したのは、そちらのミスです。それなのにドラゴンを倒した後で約束を違えるのですか?」
こちらの罪悪感に付け込むようなヤンデルの指摘。しかしヒヨル王は冷静に、
「ピュアナだと誤解したのはわしらのミスだと言うが、聡いお前のことだ。話の食い違いに気付かなかったはずがあるまい。恐らくわしやグレタを欺くために、わざと誤解させたのだろう。そんな卑劣な手段に従って娘を差し出すわけには……」
しかし王の返答に、ヤンデルは恐ろしいほどの無表情になって
「王はいざとなれば俺のような成り上がりの騎士との口約束など、権力によって無理やり反故にできるとお考えのようですね。ですが、ヒヨル王。ご存じでしたか? ドラゴンについての言い伝えの一つに、龍の心臓を食らった者は、龍の力を得られるとあることを」
そう言うとヤンデルは、手の平に炎を出して見せた。この世界にも魔法はあるが、基本的に人間は使えない。妖精やエルフや一部の魔物だけが持つ特別な力だった。
「なっ……ヤンデル、お前、龍の心臓を食らったのか!?」
龍は一頭で一国を滅ぼすという。その強大な力が、今はヤンデルに受け継がれた。いつの間にかヤンデルの瞳孔は、爬虫類のような縦長になり、金色に変わっていた。ヤンデルは龍の目で手の平の炎を見つめていたが、ヒヨル王に向かって酷薄に微笑むと、
「この力を得てから、まだ全力を出したことは無いのですが、龍の炎というものは、どれほどの威力で燃え上がるものなのでしょうね?」
暗に「お前ごと城を焼き尽くすぞ」と脅されたヒヨルは、自分と国の平和のためにヤンデルの要求を飲むしかなかった。
だからヒヨルはどれほど娘が不憫でも助けることはできず、
「すまんな、グレタ。うちは代々約束を重んじる一族だ。過去にはカエルに姫をやったこともあるくらいだ。ドラゴンを倒した英雄との結婚を、ちょっとセックスがしつこいくらいで反故にするわけには……」
「ちょっとじゃないぃぃ~!」
昨夜の惨事を思い出して、グレタは目から涙を溢れさせた。しかしこの場で涙目なのはグレタだけでなく、
「ヤンデル! どうしてわたくしではありませんの!? 姉上はあんなに嫌がっているのに! わたくしなら喜んでヤンデルを受け入れますのに!」
ピュアナは懸命にアピールした。言葉だけでなくドレスでも。この国の女性たちのファッションは足を出すのは恥だが、胸元は谷間が少し見えるくらいが女性らしくて美しいとされている。しかし今日のピュアナは、やや下品なほどに豊かな胸と深い谷間を強調するドレスを着ていた。なぜか自分ではなく姉のグレタを求めたヤンデルへの必死のアピールだった。
しかしヤンデルはしらっとした態度で、
「申し訳ありませんが、誰でもいいわけではないので。俺が昔から恋焦がれ、体中舐め回して夜通し種付けしたいほど愛しているのはグレタ様だけなので」
頬を染めた彼に粘着質な視線を向けられたグレタは、ヒヨル王と手を取り合って「ひぇっ」と震えたが、
「あ、姉上ぇぇ……!」
ピュアナは白百合のように清らかだと謳われた相貌を、どす黒い憎悪に染めた。昨夜はグレタもずっと絶叫していたが、実は解散した後で侍女から、ヤンデルが選んだのは姉姫だと聞かされたピュアナも
「いやぁぁ! どうしてなの、ヤンデル! いやぁぁ!」
とずっと狂乱していた。兵士が三人がかりで止めなければ、グレタの部屋に乱入しかねない勢いだった。二人の姫君の泣き叫ぶ声が城内に木霊する、実に恐ろしい一夜だった。
無垢だった妹から本気の殺意を向けられたグレタは、
「なんで私が恨まれるのよ!? アンタのせいでこうなっているのよ!? アンタがドラゴンになんて見初められるから、私はこんな変態の餌食に!」
こんな扱いは不当だと激怒しながら訴えたが、
「……さて。ご家族と話して少しは元気が出たようですね。ところで俺はドラゴンを退治した褒美として、この一か月は休みをいただいているんです」
ヤンデルはグレタの腰を引き寄せると、
「また忙しくなるまで今のうちに、じっくり報酬を堪能させてください。グレタ様」
ハートマークがついているかのような甘い声で、愛妻に囁きかけた。龍の肝を食った副作用で、もともと甚だしかった性欲と執着がさらに増していた。加えて精力も増したので、終わりなき快楽(と言う名の地獄)を提供できる。
粘ついた情欲の気配にグレタはゾッとして
「ひぃっ!? やだ! 助けて父上っ!」
幼子のように父に助けを求めたが、
「諦めてくれ、グレタ。わしにはどうすることもできん」
無力な父を許してくれ……とヒヨル王は顔を背けた。決して簡単に見捨てたわけではなかったが、事情を知らないグレタは
「ピュアナのためには兵を募ったくせに! 誰かコイツから私を助けなさいよぉ!」
しかしその悲鳴に応える者は居なかった。ドラゴンを倒し姫を救った若者の話は数多あっても、ドラゴンの力を得たヤンデレから姫を奪い返した英雄譚は今のところ存在しない。
「父上ぇ……。お願いです……。アイツと別れさせてぇ……」
泣き叫びすぎて枯れた喉で哀れっぽく懇願した。
昨晩のグレタの悲鳴は、多くの者が耳にしていた。しかし事前にヒヨル王の命令を受けていたので、誰もがグレタを心配しつつも助けには行けなかった。
しかし今日の昼。グレタの部屋を片付けに行き、行為の名残を見たメイド長は、むせ返る性の臭いと凌辱の跡にゾッとして
「あれでは、あまりにグレタ様がお可哀想です」
とヒヨル王に進言してきた。そして今、実際に顔を合わせたグレタは、地獄からようやく這い出して来た亡者のごとく憔悴していた。
他の者には性悪姫と呼ばれているグレタだが、ヒヨル王はピュアナと同じくらい長女を愛していた。他人には意地悪で苛烈なグレタだが、父に対しては
「もう若くないんですから、無理しないでくださいよ」
などぶっきらぼうにだが、家族としての気遣いを見せてくれる。そんな不器用なグレタを愛していたので、本当なら望まぬ結婚などさせたくなかった。それも子を成すためでなく、ただケダモノのような男の慰み者にするためになど。
しかし……とヒヨル王は思い出した。それはドラゴンの討伐からヤンデルが戻って来た日のこと。
ヤンデルから自分が欲しいのはピュアナではなくグレタだと聞いたヒヨル王は、
「お前には悪いが、グレタは大の男嫌いで絶対に結婚などしないと言っている。わしはピュアナだと思うから約束をしたのだ。グレタの意志を無視して、お前にくれてやるわけにはいかない」
グレタの性格上絶対に喜ばないだろうと代わりに断ったが、
「私は「姫をください」としか言っていませんよ。ピュアナ様だと誤解したのは、そちらのミスです。それなのにドラゴンを倒した後で約束を違えるのですか?」
こちらの罪悪感に付け込むようなヤンデルの指摘。しかしヒヨル王は冷静に、
「ピュアナだと誤解したのはわしらのミスだと言うが、聡いお前のことだ。話の食い違いに気付かなかったはずがあるまい。恐らくわしやグレタを欺くために、わざと誤解させたのだろう。そんな卑劣な手段に従って娘を差し出すわけには……」
しかし王の返答に、ヤンデルは恐ろしいほどの無表情になって
「王はいざとなれば俺のような成り上がりの騎士との口約束など、権力によって無理やり反故にできるとお考えのようですね。ですが、ヒヨル王。ご存じでしたか? ドラゴンについての言い伝えの一つに、龍の心臓を食らった者は、龍の力を得られるとあることを」
そう言うとヤンデルは、手の平に炎を出して見せた。この世界にも魔法はあるが、基本的に人間は使えない。妖精やエルフや一部の魔物だけが持つ特別な力だった。
「なっ……ヤンデル、お前、龍の心臓を食らったのか!?」
龍は一頭で一国を滅ぼすという。その強大な力が、今はヤンデルに受け継がれた。いつの間にかヤンデルの瞳孔は、爬虫類のような縦長になり、金色に変わっていた。ヤンデルは龍の目で手の平の炎を見つめていたが、ヒヨル王に向かって酷薄に微笑むと、
「この力を得てから、まだ全力を出したことは無いのですが、龍の炎というものは、どれほどの威力で燃え上がるものなのでしょうね?」
暗に「お前ごと城を焼き尽くすぞ」と脅されたヒヨルは、自分と国の平和のためにヤンデルの要求を飲むしかなかった。
だからヒヨルはどれほど娘が不憫でも助けることはできず、
「すまんな、グレタ。うちは代々約束を重んじる一族だ。過去にはカエルに姫をやったこともあるくらいだ。ドラゴンを倒した英雄との結婚を、ちょっとセックスがしつこいくらいで反故にするわけには……」
「ちょっとじゃないぃぃ~!」
昨夜の惨事を思い出して、グレタは目から涙を溢れさせた。しかしこの場で涙目なのはグレタだけでなく、
「ヤンデル! どうしてわたくしではありませんの!? 姉上はあんなに嫌がっているのに! わたくしなら喜んでヤンデルを受け入れますのに!」
ピュアナは懸命にアピールした。言葉だけでなくドレスでも。この国の女性たちのファッションは足を出すのは恥だが、胸元は谷間が少し見えるくらいが女性らしくて美しいとされている。しかし今日のピュアナは、やや下品なほどに豊かな胸と深い谷間を強調するドレスを着ていた。なぜか自分ではなく姉のグレタを求めたヤンデルへの必死のアピールだった。
しかしヤンデルはしらっとした態度で、
「申し訳ありませんが、誰でもいいわけではないので。俺が昔から恋焦がれ、体中舐め回して夜通し種付けしたいほど愛しているのはグレタ様だけなので」
頬を染めた彼に粘着質な視線を向けられたグレタは、ヒヨル王と手を取り合って「ひぇっ」と震えたが、
「あ、姉上ぇぇ……!」
ピュアナは白百合のように清らかだと謳われた相貌を、どす黒い憎悪に染めた。昨夜はグレタもずっと絶叫していたが、実は解散した後で侍女から、ヤンデルが選んだのは姉姫だと聞かされたピュアナも
「いやぁぁ! どうしてなの、ヤンデル! いやぁぁ!」
とずっと狂乱していた。兵士が三人がかりで止めなければ、グレタの部屋に乱入しかねない勢いだった。二人の姫君の泣き叫ぶ声が城内に木霊する、実に恐ろしい一夜だった。
無垢だった妹から本気の殺意を向けられたグレタは、
「なんで私が恨まれるのよ!? アンタのせいでこうなっているのよ!? アンタがドラゴンになんて見初められるから、私はこんな変態の餌食に!」
こんな扱いは不当だと激怒しながら訴えたが、
「……さて。ご家族と話して少しは元気が出たようですね。ところで俺はドラゴンを退治した褒美として、この一か月は休みをいただいているんです」
ヤンデルはグレタの腰を引き寄せると、
「また忙しくなるまで今のうちに、じっくり報酬を堪能させてください。グレタ様」
ハートマークがついているかのような甘い声で、愛妻に囁きかけた。龍の肝を食った副作用で、もともと甚だしかった性欲と執着がさらに増していた。加えて精力も増したので、終わりなき快楽(と言う名の地獄)を提供できる。
粘ついた情欲の気配にグレタはゾッとして
「ひぃっ!? やだ! 助けて父上っ!」
幼子のように父に助けを求めたが、
「諦めてくれ、グレタ。わしにはどうすることもできん」
無力な父を許してくれ……とヒヨル王は顔を背けた。決して簡単に見捨てたわけではなかったが、事情を知らないグレタは
「ピュアナのためには兵を募ったくせに! 誰かコイツから私を助けなさいよぉ!」
しかしその悲鳴に応える者は居なかった。ドラゴンを倒し姫を救った若者の話は数多あっても、ドラゴンの力を得たヤンデレから姫を奪い返した英雄譚は今のところ存在しない。
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