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急速に過保護になる子どもと完全拒絶お姉さん

はじめての秘めごと(カイル視点・自慰手伝い注意)

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 お姉さんに相談したら、腫れているところを見せることになった。

 お姉さんに見られると思ったら、ちんちんがもっとドクドクして来た。

 普通の状態でも恥ずかしいのに、腫れて立ち上がったそこを見られるのはもっと恥ずかしくて、それなのになんか興奮するような……俺はいったい、どうしちゃったんだろう?

 顏どころか全身が火照ほてるほどドキドキしている俺と違い、お姉さんはいつもどおりの冷静さで

「……ズボンの上から見た時も思ったけど、体格の割にずいぶん立派だね」
「お、お姉さんっ!?」

 いきなりちんちんをつつかれて驚く俺に、お姉さんは少し心配そうな顔で

「痛い?」
「い、痛くはないけど、なんか恥ずかしい……」

 恥ずかしいのに、お姉さんに触られると、ドキドキして嬉しい気もする。こんな汚いところを触らせちゃいけないのに。なんでこんな風に思うんだろう? 自分が本当に分からなくなる。

「まぁ、はじめてだと戸惑うだろうけど、これからずっと付き合っていくものだから、がんばって慣れたほうがいいよ」

 お姉さんは「触るね?」と声をかけて、硬くなったちんちんを上下にさすってくれた。

「あっ。手、気持ちいい……」

 もっと気持ち良くなりたくて、お姉さんの手に擦りつけるように、自然と腰が揺れてしまう。

 普通は嫌がりそうだけど、お姉さんは特に顔色を変えず

「君ははじめてみたいだけど、男の人はここを擦ると気持ちがいいんだよ」
「これ、普通のことなの? お姉さんに触られて気持ち良くなっちゃうの、悪いことじゃない?」

 お姉さんにこんな汚いことをさせて気持ち良くなってしまうの、本当は悪いことなんじゃないかと半泣きで尋ねると

「後で説明するけど、生物として必要な機能だよ。悪いことじゃないから泣かなくていい」
「う、うん。ありがとう……」

 落ち着いた口調で淡々と言われると、慰めじゃなくて真実なんだと、素直に信じられて少しホッとした。

 お姉さんは俺の先っぽから出るヌルヌルを塗り拡げて、さっきよりも強くちんちんを擦ってくれた。

 気持ちいいのが我慢できなくなって、爆発すると思った瞬間。

「うあっ……!?」

 あんまり激しい衝撃に、本当に爆発しちゃったのかと思ったけど

「……いきなり出たね」

 その声にお姉さんを見ると、手と胸を白くねばついた何かが汚していた。

 俺は直感的に、自分が出したのだと悟って

「ご、ゴメンね!? これ、なんだろう!? 汚いの、お姉さんにかけちゃった!」

 取り乱す俺をよそに、お姉さんはやはり落ち着いた態度で

「大丈夫だから落ち着いて。泣かなくていいから」
「で、でもこんなに臭くて汚いの、お姉さんにかけちゃって……」

 人間の体液は涙以外だいたい汚い。だからこれも不潔なものだと聞かなくても分かった。

 けれど、お姉さんは不快な顔をするどころか

「……美味しいよ? カイル君のミルク」

 服に着いた白い粘液ねんえきを指ですくい、ぺろりと舐めながら

「手じゃなくて口ですれば良かったと後悔しているくらい」

 胸が騒ぐような妖しい微笑を浮かべるお姉さんに

「えっ!? く、口でするって?」
「……それは上級者向けだから、君は知らなくていい」

 お姉さんはすぐにいつもの無表情に戻ると、俺に勃起や射精について教えてくれた。

 それらは要するに、いつか子どもを作るために必要な器官と反応なのだと。

「じゃあ、俺もう赤ちゃんが作れるの?」
「まぁ、理論上は」

 社会的にはまだ子どもなのに、肉体的には赤ちゃんが作れると聞いて驚いた。

 赤ちゃんは大人にしか作れず、だからこそ大人は大人と結婚するんだと今までは思っていた。

 ……でも赤ちゃんが作れるなら、俺とお姉さんも結婚できるのかな?

 変なことを考えて1人で赤くなっていると、お姉さんは淡々と話を進めて

「さっきの話の続きだけど、男の人のそれが硬くなるのは、性的な興奮を感じた時。要するにエッチな気分になった時なんだけど、心当たりある?」

 お姉さんの質問に、顔面がボッと発火した。変化はそれだけじゃなくて

「……なんでまた大きくなったの?」

 お姉さんの指摘どおり、せっかく治まったそこが、また硬くなってしまった。

「ゴメンなさい! ゴメンなさい! ゴメンなさい!」

 たび重なる醜態しゅうたいに涙目で謝る俺に、お姉さんはやや困り顔で

「いや、謝らなくていいけど。ただタイミングが謎だっただけで」

 俺は少し迷ったものの、懺悔ざんげするように、昼間のお姉さんの裸を思い出したことを話して

「ゴメンね。お姉さんを護るって言ったくせに、俺もお姉さんを変な目で見ているんだ」

 口にしてはじめて、自分がお姉さんを異性として見ていることに気付いた。

 ただ話すだけじゃ足りなくて、お姉さんの裸を見たり触れたりしたい。

 それは男にとっては楽しくても、女の人を傷つけることなのに。

 今度こそ嫌われると思ったけど、お姉さんは気遣わしげな顔で

「男が女の裸に興味を持つのは自然なことだよ。そんなことで自分を責めなくていい」
「でもお姉さんは気持ち悪くないの? こんな子どもが、自分を変な目で見ているなんて」
「まぁ、ちょっと驚いたけど。君が泣いているほうが嫌だから」

 お姉さんはボロボロと泣く俺を、引き寄せて胸に抱きしめると
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