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第1章 さぁ冒険を始めよう!
第6話 出会いは突然に
しおりを挟む僕と夜月さんは《サード》で一番高い展望台の中のカフェにいた。
展望台の一角にあるこのカフェは展望台の中でも一番綺麗なそうだ。
「綺麗だね…」
「はい」
夜景と重なって月の光によって髪が少し碧みがかっている、夜月さんは本当に可愛らしい。なんだか妹を持ったみたいな感じがする。
アレから1時間半かけて街の店などを周った。
最初は辿々しかった夜月さんも普通に話してくれるようになったので結果的には良かったと思う。
立ち上がりながら僕は言った。
「…今日はありがとう夜月さん。」
「こちらこそありがとうございました。」
「はい、今日の記念に」
【手品】で一輪の薔薇を出すと夜月の小さな手に添える。
___________
《真紅の薔薇》
持ち主の感情によって色が変わる。
蒼は〈憧れ〉、翠は〈羨望〉、橙は〈友情〉、真紅は〈?〉となっている。
〈?〉についてはノーコメントでお願いします。(花言葉が関係してます笑)
___________
「あ、ありがとうございます!」
「どういたしまして」
カワイイなほんとに……
持ち帰りたいぐらい……
「あ、あの…」
「ん、何?」
「そ、その……」モジモジ
「な、何?」(な、何かな…)
「え、え~と…」モジモジ
「う、うん」(も、もしかして“告白”とか……)
ドキドキ
ドキドキ
「お、お姉ちゃんって呼んでもいいですか!」
「………………………………。」(…困ったような嬉しいような)
「だ、駄目ですか?」涙目
ビクンッ「いいよ全然!」
「ありがとうお姉ちゃん!」ギュッ
「ん!?」(え?抱きつかれた!?)
「お姉ちゃん……暖かい……」
「………………………………。」(今更男だって言えないんだけど)
こうして僕らは友情?を深めていった。はっきり言って理性との戦いだった……
ただただ今の僕にはわからなかった。
♢ ♧ ♡ ♤
「今日は転校生を紹介しますよ~親の都合で1ヶ月半ぐらい遅れてしまったらしいですけどみんな仲良くしてあげてください~」
背の低く可愛らしい先生の声と共にガラガラとドアが開く。
僕は眠くて今にも閉じそうな眼を必死に開ける努力をしながらその転校生を見た。
黒いサラサラとした髪が綺麗に靡く。やけにパッチリとした目は少し赤みを帯びてるような気がした。
…
……
…………。
何処かで見たような?
つい最近だったと思う。
けど最近別に外に出てないし。
僕が眠くて働かない頭を少しだけ動かして考えていると可愛らしい声で
辿々しく少女が自己紹介を始めた。
「た、立花夜月です。よろしくお願いします。」
近くから“カワイイ~”などの会話が聞こえる。まぁ確かに可愛らしいと思うけど…
それよりも夜月?
ぼやけた記憶が少しだけピントを合わせる。
「はい、夜月さんに質問したい人~?」
「えーとじゃあ好きな人っていますか?」
クラスのリーダー的な人が言う。……最初からそれってどうよ
「と、特にいませ、あ、お姉ちゃんが好きです!」
…………“お姉ちゃん”?
その時隣の少女から「キャー百合萌?」と声が上がる
…
……死ねクソビッチ
あ、まずいなんだっけ
「Hey!そこのお嬢さん。僕と付き合ってくれないかな?」
う、うわクラスのナルシ~クンがキモい事言ってやがる。あとなんか変な怒りが…
「す、すいません。お姉ちゃんが好きなんです…」
……まさかのイケナイレンアイだったのか?周りからもなんかへんな感じな悲鳴があるし…特に隣からだけど
ってもしかして夜月さん?
そこで担任の声が聞こえた。
「えー星野の隣が空いてるからそこに座ってくれ」
「は、はい」
トコトコと小走りしながら、こちらにかけてくる。俯きながらなので少し転びそうだ。
「あっ」
という声と共に夜月さんの体が傾く。ギリギリで手を伸ばして身体を支えるが意外と重かったので両手で引き寄せホールドする。
「大丈夫?夜月さん」
「え?お姉ちゃん?」
頭をトントンと撫でて、傾いた姿勢を直させる。
「ありがとうお姉ちゃん!」
ギュッと抱き締められて少し動揺するがポーカーフェイスでどうにか乗り越える。
……。
アレ?
なんか周りの視線がいたいんですけど…
「キャー!ルナくんが立花さんの事抱きしめてる~」
「な、なんて羨ましいんだ立花!!俺と変わってくれ!!」
「星野ぉおおお!貴様、吾輩のロリ美少女に手を出すとは!?死を持って償えぇぇエエ!!」
「ふ、さすが僕の親友だ。もうすでに懐柔済みとは…!」
「フフフなかなかいい絵じゃない?ロリ美少女と男装美少女ってなかなかイイワ!」
「な、星野クン!ボクの未来の嫁に手を出すつもりなのか!?」
「百合だわ!百合!アァァァッ!!イイワァァァァァァ!!」
「フムフムこれが禁断の……」
「お姉ちゃんなんで男装してるの?」
なんでこうなった!?
「……………………………………。」
もはやため息すらつけないんだけど…
というかなんで内のクラスこんな腐った連中しかいないの!?
「百合?」とか「禁断の……」とか言ってるクソビッチ共黙れよ……
こうやって僕と夜月さんは出会いを遂げた。
「え?お姉ちゃん男だったの!?」
♢ ♧ ♡ ♤
___________
ルナ
Lv17
持ち金:210780コル
HP:259/259
MP:278/295
筋力:285
速度:339
頑丈:225
魔力:287
器用:362
体力:251
スキル:【千里眼Lv15】【投擲Lv17】【剣術Lv14】【魔力Lv12】【水魔法Lv12】【ペンまわしLv17】【軽業Lv11】【限界突破Lv11】【祈りLv2】【手品Lv3】
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1話約1000文字です
01章――バトル無し・下準備回
02章――冒険の始まり・死に続ける
03章――『超越者』・騎士の国へ
04章――森の守護獣・イベント参加
05章――ダンジョン・未知との遭遇
06章──仙人の街・帝国の進撃
07章──強さを求めて・錬金の王
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