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Phase 1 生まれ変わってもブラック会社に勤めていた迷宮探索者の憂鬱
第17話 酒場には今後について悩む男がいた
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「また何かギルドで騒ぎを起こしたんだって?!」
今夜はいつもよりも酒を飲むペースの早く、ほおっておいたらそのうち酔い潰れてしまっていたであろうロキのところに、いつもロキに構ってくれる優しい男レオンが現れた。
「聞いてくれよレオン!俺はついにレギオンを辞めてやったぜ!」
「えっ?!マジかよ?!」
待っていたとばかりに、レオンに向かって話し出すロキ。
しかしその話の内容に、先程まで面白がっていたレオンの表情が、急に真剣な面持ちに変わった。
「本当に辞めたのか?分かってるのか?一度レギオンを辞めたら、迷宮都市にいる限り他のレギオンに入るのは難しいぞ?引き抜きを嫌って、他のレギオンにいたやつを雇うのはタブーになってるんだぞ?おまえ明日からどうするつもりだ?まさか……探索者を引退するのか?」
「話すと長くなるんだがな、順番に聞いてくれるか?」
「あ、ああ。それはいいが……」
「まず今日の迷宮探索でな、死にそうになったんだ」
「またかよ?!昨日もミノタウロスにやられそうになったって言ってたじゃねえか!最近おまえ危ないぞ!いつももっと慎重だっただろう」
「そう。ここんとこ休みがなくて疲れが溜まってたんだ。だからいつもだったらしないようなミスが続いたんじゃないかな。休みがないのもレギオンを辞めた理由の一つだ。それでだ、昨日もそうだったんだけど、死にそうになった時に幻覚というか、夢を見たんだ」
「夢?」
「そう。そしてそれが夢じゃなくて、前世の記憶だったんだ」
「前世?」
「そうだ。前世だ。信じられないかもしれないが、俺は前世の記憶を取り戻した」
そう言うロキの顔は真剣だった。
いくら泥酔していても、ロキはこの手の冗談を言うような男ではない。
レオンは真剣な顔で答えた。
「ああ、お前が言うなら信じるよ」
その返事にロキは頷くと、話を続ける。
「俺は前世でもブラック企業に勤めていた。ブラック企業っていうのは前世の世界の言葉で、若者に過重労働をさせたり人権を踏みにじるような労働環境の会社の事だ」
「お前んとこのレギオンの事じゃねえか」
「そうなんだよ!俺は前世でも生まれ変わった現世でも、ブラック企業に勤めてたんだよ!ふざけんなよ!」
「それで嫌気が差したのか?」
「そうだ!今日見た夢は、働きすぎておかしくなってそのまま過労死した夢だ。俺は同じことを繰り返したくない。もっとホワイトな環境を目指すことにしたんだ」
「だからって……。どこのレギオンだって似たようなもんだぜ?」
「再就職はしない!一人でやっていく!」
「一人でやるって、税金のことはどうするつもりだ?税理士を雇うには金がかかるぞ?」
「それだけどな。さっき辞めるってゲイズに言ってきた時にも捨て台詞に『高等数学を修得してないのに』とか言われたけどさ、税金の計算って、俺の前世じゃ普通に誰でもできるレベルの内容なんだ」
「お前の前世の世界は、教育レベルがこの世界よりも高かったってことなのか?」
「そう、それ!そういうこと。だから税金の計算なんて、税理士を雇わなくたって俺一人でできるから大丈夫」
「前世の記憶って、そんなに便利なのか?」
「あー、確かに文化レベルが違うからな……、他にも役に立つ知識があるかもしれないな」
「すげーな前世の記憶!羨ましい!」
「おまえにも教えてやるぜ税金の計算。要するにこの世界では、富裕層が自分たちの財産を守るために数学の知識を自分たちだけのものにして利用してるんだろうな。貧乏人は数学は習えないし、富裕層は数学を学べば高額の所得を得ることができるようにして」
「言われたら分かるような気がするな。だとしたら、いいのか?そんな世界に逆らうようなことをして?圧力がかかるかもしれないぞ?」
「クソくらえだ!」
「カッカッカッ!いつものロキだな!心配いらねえみたいだ、安心したぜ。それじゃおまえ、明日からソロで迷宮に潜るのか?」
「そうだな、一つ心配なのは、俺はお前みたいに不死身じゃないから、怪我とか怖いよな。いつもポーション多めに持っていかなきゃいけないかなとは思ってるけど」
「火力も足りないんじゃないか?本気で魔法の修行した方がいいぞ」
「そうだな。回復魔法の適正さえあったら良かったのになあ……。回復魔法といえば、今日死にかけた時にさ、回復魔法使いの若い女の子に助けられたんだ」
「回復魔法使いの探索者か?珍しいな」
「ただでさえ珍しいのにさ、その子は非接触で回復魔法をかけてくれたんだ」
「遠隔施術か!すごいな、攻撃魔法と違って回復魔法は目に見えないから、離れた相手にかけるのは難しいって言うよな?」
「だろ?ありゃ第一線に出てきた時には注目されるぜ」
「期待の新人だな」
前世の記憶を取り戻し、長く勤めたレギオンを辞めたロキ。しかし酒場では相変わらずの調子でレオンと話していると、店員のカリナが話しかけてきた。
「ロキ~かわいいお客さんよ~」
「へ?」
振り向くと、カリナの後ろには、カリナよりも一回り背の低い女性がこちらを向いて立っていた。
「あっ!」
「ロキも隅に置けないわね~」
と、意味深な言葉を残して去ってゆくカリナ。
その場には一人の女性が残された。
「あ、あの……、その節はありがとうございました」
深々と頭を下げる女性に、ロキも立ち上がって応える。
「いや、こっちこそ。ま、まあ座りなよ。レオン、この子が今話してた回復術士の子で、」
「アルマといいます」
アルマはレオンにも頭を下げて挨拶をすると、二人の横に座った。
★★★★★★★★
「え!本当に?」
ロキはアルマの言葉にびっくりして聞き返す。
「はい。私は迷宮探索者には向いてなかったんです。だから今日レギオンを辞めてきました。明日実家に帰るつもりです。最後にロキさんにお礼だけ言っておきたくて、ロキさんがいそうな場所をギルドで教えてもらって、このお店に来たんです」
「いやいやいや、向いてないことはないって!さっきもレオンと君の話をしてて、期待の若手だって言ってたんだぜ?」
期待の若手と言われ、アルマは少し照れくさそうな顔を浮かべる。そう言われて、決して嫌な気分ではないのだ。
「そ、そんな風に言ってくれるのはロキさんだけです。今まで一緒に迷宮に入ったパーティーじゃ、誰からもそんな風に言ってもらったことないですから……」
「そうなのか?だけど、言っちゃ悪いが新人を見捨てるようなやつがいるようなレギオンだろ?俺から言わせたら若手を育てる能力がないだけだ」
自信なさそうなアルマに、ロキは励ましの言葉をかける。いや、ロキは励ますつもりで言ったのではない。本当に思ったことをそのまま述べただけだ。
ロキの言葉を聞くアルマは、嬉しさにほほを赤く染めていた。
そして二人の会話にレオンが割り込む。
「そうは言っても、もう辞めちまったもんはしかたないだろう?辞めるの止めますって言っても、そう簡単には復帰させてもらえないぜ?それにさっきも話してたけれど、この街でレギオンを辞めたら、他のレギオンで雇ってもらうことも難しいぞ」
「それはそうだが……」
レオンの言葉にアルマは黙り込む。
「ロキはどうしてもらいたいんだ?」
「そりゃあ、彼女には迷宮探索者を続けてもらいたいよ」
「アルマ。君はどうしたいんだ?」
「私は……、ロキさんにそこまで言ってもらえるなら、もうちょっとがんばってみたい気持ちもありますけど……、でも前のレギオンの人たちとはもう一緒にやりたくないです……」
「ロキとだったら?」
「ロキさんと一緒だったらがんばれます!私がいたレギオンにもロキさんみたいな人がいたらもっと違ってたんだと思います」
「だとさ」
「本当か?」
「でも、ロキさんとはレギオンが違うから……」
「いや、実は俺も今日レギオンを辞めてきて、明日からソロで迷宮探索をする予定だったんだ。アルマさえよければ一緒に探索しないか?」
酒場に入ってきた時の思いつめた表情はどこかに消えたアルマは、目を輝かせながらロキの問いかけに返答した。
「はい!」
今夜はいつもよりも酒を飲むペースの早く、ほおっておいたらそのうち酔い潰れてしまっていたであろうロキのところに、いつもロキに構ってくれる優しい男レオンが現れた。
「聞いてくれよレオン!俺はついにレギオンを辞めてやったぜ!」
「えっ?!マジかよ?!」
待っていたとばかりに、レオンに向かって話し出すロキ。
しかしその話の内容に、先程まで面白がっていたレオンの表情が、急に真剣な面持ちに変わった。
「本当に辞めたのか?分かってるのか?一度レギオンを辞めたら、迷宮都市にいる限り他のレギオンに入るのは難しいぞ?引き抜きを嫌って、他のレギオンにいたやつを雇うのはタブーになってるんだぞ?おまえ明日からどうするつもりだ?まさか……探索者を引退するのか?」
「話すと長くなるんだがな、順番に聞いてくれるか?」
「あ、ああ。それはいいが……」
「まず今日の迷宮探索でな、死にそうになったんだ」
「またかよ?!昨日もミノタウロスにやられそうになったって言ってたじゃねえか!最近おまえ危ないぞ!いつももっと慎重だっただろう」
「そう。ここんとこ休みがなくて疲れが溜まってたんだ。だからいつもだったらしないようなミスが続いたんじゃないかな。休みがないのもレギオンを辞めた理由の一つだ。それでだ、昨日もそうだったんだけど、死にそうになった時に幻覚というか、夢を見たんだ」
「夢?」
「そう。そしてそれが夢じゃなくて、前世の記憶だったんだ」
「前世?」
「そうだ。前世だ。信じられないかもしれないが、俺は前世の記憶を取り戻した」
そう言うロキの顔は真剣だった。
いくら泥酔していても、ロキはこの手の冗談を言うような男ではない。
レオンは真剣な顔で答えた。
「ああ、お前が言うなら信じるよ」
その返事にロキは頷くと、話を続ける。
「俺は前世でもブラック企業に勤めていた。ブラック企業っていうのは前世の世界の言葉で、若者に過重労働をさせたり人権を踏みにじるような労働環境の会社の事だ」
「お前んとこのレギオンの事じゃねえか」
「そうなんだよ!俺は前世でも生まれ変わった現世でも、ブラック企業に勤めてたんだよ!ふざけんなよ!」
「それで嫌気が差したのか?」
「そうだ!今日見た夢は、働きすぎておかしくなってそのまま過労死した夢だ。俺は同じことを繰り返したくない。もっとホワイトな環境を目指すことにしたんだ」
「だからって……。どこのレギオンだって似たようなもんだぜ?」
「再就職はしない!一人でやっていく!」
「一人でやるって、税金のことはどうするつもりだ?税理士を雇うには金がかかるぞ?」
「それだけどな。さっき辞めるってゲイズに言ってきた時にも捨て台詞に『高等数学を修得してないのに』とか言われたけどさ、税金の計算って、俺の前世じゃ普通に誰でもできるレベルの内容なんだ」
「お前の前世の世界は、教育レベルがこの世界よりも高かったってことなのか?」
「そう、それ!そういうこと。だから税金の計算なんて、税理士を雇わなくたって俺一人でできるから大丈夫」
「前世の記憶って、そんなに便利なのか?」
「あー、確かに文化レベルが違うからな……、他にも役に立つ知識があるかもしれないな」
「すげーな前世の記憶!羨ましい!」
「おまえにも教えてやるぜ税金の計算。要するにこの世界では、富裕層が自分たちの財産を守るために数学の知識を自分たちだけのものにして利用してるんだろうな。貧乏人は数学は習えないし、富裕層は数学を学べば高額の所得を得ることができるようにして」
「言われたら分かるような気がするな。だとしたら、いいのか?そんな世界に逆らうようなことをして?圧力がかかるかもしれないぞ?」
「クソくらえだ!」
「カッカッカッ!いつものロキだな!心配いらねえみたいだ、安心したぜ。それじゃおまえ、明日からソロで迷宮に潜るのか?」
「そうだな、一つ心配なのは、俺はお前みたいに不死身じゃないから、怪我とか怖いよな。いつもポーション多めに持っていかなきゃいけないかなとは思ってるけど」
「火力も足りないんじゃないか?本気で魔法の修行した方がいいぞ」
「そうだな。回復魔法の適正さえあったら良かったのになあ……。回復魔法といえば、今日死にかけた時にさ、回復魔法使いの若い女の子に助けられたんだ」
「回復魔法使いの探索者か?珍しいな」
「ただでさえ珍しいのにさ、その子は非接触で回復魔法をかけてくれたんだ」
「遠隔施術か!すごいな、攻撃魔法と違って回復魔法は目に見えないから、離れた相手にかけるのは難しいって言うよな?」
「だろ?ありゃ第一線に出てきた時には注目されるぜ」
「期待の新人だな」
前世の記憶を取り戻し、長く勤めたレギオンを辞めたロキ。しかし酒場では相変わらずの調子でレオンと話していると、店員のカリナが話しかけてきた。
「ロキ~かわいいお客さんよ~」
「へ?」
振り向くと、カリナの後ろには、カリナよりも一回り背の低い女性がこちらを向いて立っていた。
「あっ!」
「ロキも隅に置けないわね~」
と、意味深な言葉を残して去ってゆくカリナ。
その場には一人の女性が残された。
「あ、あの……、その節はありがとうございました」
深々と頭を下げる女性に、ロキも立ち上がって応える。
「いや、こっちこそ。ま、まあ座りなよ。レオン、この子が今話してた回復術士の子で、」
「アルマといいます」
アルマはレオンにも頭を下げて挨拶をすると、二人の横に座った。
★★★★★★★★
「え!本当に?」
ロキはアルマの言葉にびっくりして聞き返す。
「はい。私は迷宮探索者には向いてなかったんです。だから今日レギオンを辞めてきました。明日実家に帰るつもりです。最後にロキさんにお礼だけ言っておきたくて、ロキさんがいそうな場所をギルドで教えてもらって、このお店に来たんです」
「いやいやいや、向いてないことはないって!さっきもレオンと君の話をしてて、期待の若手だって言ってたんだぜ?」
期待の若手と言われ、アルマは少し照れくさそうな顔を浮かべる。そう言われて、決して嫌な気分ではないのだ。
「そ、そんな風に言ってくれるのはロキさんだけです。今まで一緒に迷宮に入ったパーティーじゃ、誰からもそんな風に言ってもらったことないですから……」
「そうなのか?だけど、言っちゃ悪いが新人を見捨てるようなやつがいるようなレギオンだろ?俺から言わせたら若手を育てる能力がないだけだ」
自信なさそうなアルマに、ロキは励ましの言葉をかける。いや、ロキは励ますつもりで言ったのではない。本当に思ったことをそのまま述べただけだ。
ロキの言葉を聞くアルマは、嬉しさにほほを赤く染めていた。
そして二人の会話にレオンが割り込む。
「そうは言っても、もう辞めちまったもんはしかたないだろう?辞めるの止めますって言っても、そう簡単には復帰させてもらえないぜ?それにさっきも話してたけれど、この街でレギオンを辞めたら、他のレギオンで雇ってもらうことも難しいぞ」
「それはそうだが……」
レオンの言葉にアルマは黙り込む。
「ロキはどうしてもらいたいんだ?」
「そりゃあ、彼女には迷宮探索者を続けてもらいたいよ」
「アルマ。君はどうしたいんだ?」
「私は……、ロキさんにそこまで言ってもらえるなら、もうちょっとがんばってみたい気持ちもありますけど……、でも前のレギオンの人たちとはもう一緒にやりたくないです……」
「ロキとだったら?」
「ロキさんと一緒だったらがんばれます!私がいたレギオンにもロキさんみたいな人がいたらもっと違ってたんだと思います」
「だとさ」
「本当か?」
「でも、ロキさんとはレギオンが違うから……」
「いや、実は俺も今日レギオンを辞めてきて、明日からソロで迷宮探索をする予定だったんだ。アルマさえよければ一緒に探索しないか?」
酒場に入ってきた時の思いつめた表情はどこかに消えたアルマは、目を輝かせながらロキの問いかけに返答した。
「はい!」
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