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第9話 魔王、初めての人間の町へ
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俺が助けてやった二人の男はそれぞれロディーとランドと名乗った。二人は兄弟で、行商をしているという事だった。ここで野営をしようとした時にゴブリンに襲われたそうだ。普通のゴブリンなら二人で追い払えるのだけれど、ゴブリン弓手がいたため、大苦戦していたらしい。
お互いの自己紹介の後、身の上話になる。
「ヴォルトさんはこんなところで何をしていたんですか?」
「ああ、この先の小さな村から出てきたんだが、世界地図が欲しくて次の町へ行こうとしてたんだ」
「世界地図ですか……。え?旅の道具はどこかに置いてあるんですか?」
「いや、荷物はない」
「え?!手ぶら?こんな山奥で?」
「ないものはないんだから仕方ないだろう?」
「次の町まで、馬車でもあと1日かかりますよ?」
二人は驚いて顔を見合わせる。オレだって好き好んで手ぶらなわけじゃない。転生したばかりの今のオレの総資産は、身に着けている服だけなんだ。
二人は話し合った後、俺に提案してくる。
「ヴォルトさん、もし良かったら、助けていただいたお礼に、次の町まで一緒に我々の馬車に乗っていきませんか?少し狭いですが……」
「本当か?そしたら助かる。歩き疲れていたところなんだ」
「じゃあ今夜は一緒に野営しましょう。すいません、食料が二人分しか用意してなかったものですから、三人で分けるとちょっと少ないかもしれませんが……」
「いや、自分の食料は自分で用意するよ。今から何か狩ってくる。火を起こして待っててくれ」
「買って……?え?狩って?え?」
説明するのも面倒なんで、疑問符だらけの二人を置いてオレは近くの森へ入り、夕食を狩りに行く。
1時間ほど経った後、日が暮れる直前にイノシシを一頭抱えて帰ると、それを見た二人はまた仰天していた。
「で……でかい!」
「オレ一人じゃ多いから、一緒に食うか?」
「いいんですか?!」
俺の捕って来たイノシシ肉を分けてやる代わりに、彼らのパンを少し分けてもらって、一緒に食った。二人は酒も少しだけ持っていたので、それも分けてもらう。高級な酒ではなかったが、久しぶりの酒は旨かった。人間界に来てから、飯を食う時はずっと一人だったから、こうして誰かと一緒に食うのは久しぶりだな。
「狩ってすぐに血抜きはしたものの、やはりイノシシ肉は臭みがあるな」
「そんな事ないですよ!旨いです。俺たちこんなにがっつり肉を食うなんて久しぶりです」
「そうか?でもオレはこう見えて美食家なんだ。もっと香草とかあれば臭みを消すことができるんだがな」
「そうなんですか?すいません、こんな立派な肉をもらったお礼が固いパンなんかで」
「いや、オレはこのところ肉しか食ってなかったから、久しぶりのパンにありつけてオレもありがたい。酒もな!」
「そうですか!良かった。ところで、3人でもこのイノシシは食べきれそうにありませんね。捨てるのももったいないし、町へ持ってって肉屋に売ったらどうですか?」
「荷物になってしまうがいいか?」
「これくらいならなんとか」
そんな感じで、その夜は3人でワイワイ晩飯を食った。オレは久しぶりの酒に酔ってしまったのか、その日は飯を食ったらすぐに寝てしまった。
そして翌朝、日が昇るとすぐにテントを片付け、出発の準備だ。
オレは二人の馬車に乗せてもらって、町へ向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そしてオレたちは町に辿り着いた。初めて立ち寄った人間の村には世界地図はなかったが、この町ならあるだろう。
『道具屋』という看板が掲げられた店の前で、オレは馬車から降ろしてもらう。
そして俺は道具屋に入っていった。
「世界地図はあるか?」
「世界地図なら銀貨5枚だよ」
「いや、ちょっと見せてもらうだけでいい」
「銀貨5枚だよ」
「いや、買いたいわけではないんだ。だいたいの地理の把握をしたいだけなんで、ちょっとだけ見せてもらえないか?」
「売りもんをタダで見せるわけないだろう?!客じゃないなら帰ってくれ!」
「……」(イラッ)
「そんな怖い顔したってダメだよ。こっちだって商売なんだ」
「買ってやりたいところだが、金はない。困ってると思って助けてくれたっていいだろう?」
「こっちだって商売なんだよ!金がないなら出て行け!」
そんなこんなで店を追い出されてしまった。本当ならオレ様に逆らう愚か者は断首刑にしてやりたいところだが、オレは慈悲深い魔族。見逃してやろう。なんてオレは心が広いんだろう。
しかし、金か……。人間はとにかく金の奴隷のようだ……。魔族なら、困っている者を助けるために対価を要求したりしないものなんだが、所詮人間などという邪悪な生物にそれを期待してはダメということか……。
店を出ると、馬車で待っていたロディーがオレに話かけてきた。
「地図はありましたか?」
「あるらしいが、売り物なんでちょっとだけ見せることもできないと言われた」
「それはケチな奴だ。どうします?俺たちからも交渉してみますか?それとも助けてもらったお礼に俺たちがお金を出しましょうか?」
「いや、馬車に乗せてもらって、これ以上お前たちに頼るわけにもいかない。とりあえずイノシシの肉を売ってお金に変えよう。その金で買えればいいんだが」
そしてオレたちはイノシシ肉を売りに肉屋へ。肉を売る交渉役にランドに付いてきてもらった。
「イノシシ肉を狩ってもらいたいんだが、いくらになる?」
そう言って、昨日捕ったイノシシを差し出す。
「うーん、銀貨1枚ってとこかな?」
するとランドが声を大きくして、
「そんな安すぎだろう?いい加減な事言うんじゃねえよ」
「そんな事言っても、イノシシ肉は生臭いし、そんなにたくさんの量も売れないから、すぐに腐っちまうんだ」
「見ろよ、狩ってすぐにしっかりと血抜きしてるから臭みは少ないはずだ。それに売り切れないなら、燻製にでも何にでもすればいいだろう?」
ランドにそう言われて、肉屋店主は改めてしっかりと肉の状態を確認する。
「確かにそうだな。これなら銀貨5枚くらい出してもいいかな」
すごい。交渉で一気に5倍の価格がついた。肉の価格の相場もオレには分からないし、オレだけだったら最初の価格で売っていたところだ。そもそも食いきれない分は捨てるつもりだったし。交渉もさすが商人だけあって上手だ。
肉を売り、店を出てオレはランドに礼を言う。
「ありがとうランド」
「これくらい良いですよアニキ。これ地図は買えますかね?」
「ちょうど銀貨5枚って言ってた」
「良かった。それじゃ地図が買えますね」
「いや、考えたのだが、これで地図を買ってしまうと、また一文無しになってしまうな……」
「そうですね。食べ物も泊まるところも、装備を整えるにしても、何を買うにもお金は要りますね」
「これを元手に、何か手っ取り早く金を稼ぐ手段はないもんかな?」
「そしたら、冒険者ギルドに登録したらどうですか?ヴォルトさんくらいなら、すぐに大金を稼げるんじゃないかな!」
ロディのその意見に、ランドも同意する。
「確かに!ヴォルトさんみたいに強い冒険者なんてなかなかお目にかかったことがないし!」
「そうだな。オレもオレより強い人間に会った事がない。オレは最強だからな。なるほど。それじゃ冒険者として金を稼ぐことにするよ!ロディ、ランド、世話になったな!」
「いえいえ、ヴォルトのアニキには俺たちの方こそお世話になりました!俺たちはこの町と王都を行ったり来たりしてる行商です。また何かあったらよろしくお願いします!」
「おう!」
最後なぜかこの二人はオレの事をアニキと呼んでいた。馬車に乗せてくれたり、肉を売るのを手伝ってくれたり、こいつらは人間のくせになかなか良いやつだった。またゴブリンに襲われていたら力を貸してやろう。
そうしてオレは親切な二人と別れ、冒険者ギルドのある建物へ向かった。
お互いの自己紹介の後、身の上話になる。
「ヴォルトさんはこんなところで何をしていたんですか?」
「ああ、この先の小さな村から出てきたんだが、世界地図が欲しくて次の町へ行こうとしてたんだ」
「世界地図ですか……。え?旅の道具はどこかに置いてあるんですか?」
「いや、荷物はない」
「え?!手ぶら?こんな山奥で?」
「ないものはないんだから仕方ないだろう?」
「次の町まで、馬車でもあと1日かかりますよ?」
二人は驚いて顔を見合わせる。オレだって好き好んで手ぶらなわけじゃない。転生したばかりの今のオレの総資産は、身に着けている服だけなんだ。
二人は話し合った後、俺に提案してくる。
「ヴォルトさん、もし良かったら、助けていただいたお礼に、次の町まで一緒に我々の馬車に乗っていきませんか?少し狭いですが……」
「本当か?そしたら助かる。歩き疲れていたところなんだ」
「じゃあ今夜は一緒に野営しましょう。すいません、食料が二人分しか用意してなかったものですから、三人で分けるとちょっと少ないかもしれませんが……」
「いや、自分の食料は自分で用意するよ。今から何か狩ってくる。火を起こして待っててくれ」
「買って……?え?狩って?え?」
説明するのも面倒なんで、疑問符だらけの二人を置いてオレは近くの森へ入り、夕食を狩りに行く。
1時間ほど経った後、日が暮れる直前にイノシシを一頭抱えて帰ると、それを見た二人はまた仰天していた。
「で……でかい!」
「オレ一人じゃ多いから、一緒に食うか?」
「いいんですか?!」
俺の捕って来たイノシシ肉を分けてやる代わりに、彼らのパンを少し分けてもらって、一緒に食った。二人は酒も少しだけ持っていたので、それも分けてもらう。高級な酒ではなかったが、久しぶりの酒は旨かった。人間界に来てから、飯を食う時はずっと一人だったから、こうして誰かと一緒に食うのは久しぶりだな。
「狩ってすぐに血抜きはしたものの、やはりイノシシ肉は臭みがあるな」
「そんな事ないですよ!旨いです。俺たちこんなにがっつり肉を食うなんて久しぶりです」
「そうか?でもオレはこう見えて美食家なんだ。もっと香草とかあれば臭みを消すことができるんだがな」
「そうなんですか?すいません、こんな立派な肉をもらったお礼が固いパンなんかで」
「いや、オレはこのところ肉しか食ってなかったから、久しぶりのパンにありつけてオレもありがたい。酒もな!」
「そうですか!良かった。ところで、3人でもこのイノシシは食べきれそうにありませんね。捨てるのももったいないし、町へ持ってって肉屋に売ったらどうですか?」
「荷物になってしまうがいいか?」
「これくらいならなんとか」
そんな感じで、その夜は3人でワイワイ晩飯を食った。オレは久しぶりの酒に酔ってしまったのか、その日は飯を食ったらすぐに寝てしまった。
そして翌朝、日が昇るとすぐにテントを片付け、出発の準備だ。
オレは二人の馬車に乗せてもらって、町へ向かった。
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そしてオレたちは町に辿り着いた。初めて立ち寄った人間の村には世界地図はなかったが、この町ならあるだろう。
『道具屋』という看板が掲げられた店の前で、オレは馬車から降ろしてもらう。
そして俺は道具屋に入っていった。
「世界地図はあるか?」
「世界地図なら銀貨5枚だよ」
「いや、ちょっと見せてもらうだけでいい」
「銀貨5枚だよ」
「いや、買いたいわけではないんだ。だいたいの地理の把握をしたいだけなんで、ちょっとだけ見せてもらえないか?」
「売りもんをタダで見せるわけないだろう?!客じゃないなら帰ってくれ!」
「……」(イラッ)
「そんな怖い顔したってダメだよ。こっちだって商売なんだ」
「買ってやりたいところだが、金はない。困ってると思って助けてくれたっていいだろう?」
「こっちだって商売なんだよ!金がないなら出て行け!」
そんなこんなで店を追い出されてしまった。本当ならオレ様に逆らう愚か者は断首刑にしてやりたいところだが、オレは慈悲深い魔族。見逃してやろう。なんてオレは心が広いんだろう。
しかし、金か……。人間はとにかく金の奴隷のようだ……。魔族なら、困っている者を助けるために対価を要求したりしないものなんだが、所詮人間などという邪悪な生物にそれを期待してはダメということか……。
店を出ると、馬車で待っていたロディーがオレに話かけてきた。
「地図はありましたか?」
「あるらしいが、売り物なんでちょっとだけ見せることもできないと言われた」
「それはケチな奴だ。どうします?俺たちからも交渉してみますか?それとも助けてもらったお礼に俺たちがお金を出しましょうか?」
「いや、馬車に乗せてもらって、これ以上お前たちに頼るわけにもいかない。とりあえずイノシシの肉を売ってお金に変えよう。その金で買えればいいんだが」
そしてオレたちはイノシシ肉を売りに肉屋へ。肉を売る交渉役にランドに付いてきてもらった。
「イノシシ肉を狩ってもらいたいんだが、いくらになる?」
そう言って、昨日捕ったイノシシを差し出す。
「うーん、銀貨1枚ってとこかな?」
するとランドが声を大きくして、
「そんな安すぎだろう?いい加減な事言うんじゃねえよ」
「そんな事言っても、イノシシ肉は生臭いし、そんなにたくさんの量も売れないから、すぐに腐っちまうんだ」
「見ろよ、狩ってすぐにしっかりと血抜きしてるから臭みは少ないはずだ。それに売り切れないなら、燻製にでも何にでもすればいいだろう?」
ランドにそう言われて、肉屋店主は改めてしっかりと肉の状態を確認する。
「確かにそうだな。これなら銀貨5枚くらい出してもいいかな」
すごい。交渉で一気に5倍の価格がついた。肉の価格の相場もオレには分からないし、オレだけだったら最初の価格で売っていたところだ。そもそも食いきれない分は捨てるつもりだったし。交渉もさすが商人だけあって上手だ。
肉を売り、店を出てオレはランドに礼を言う。
「ありがとうランド」
「これくらい良いですよアニキ。これ地図は買えますかね?」
「ちょうど銀貨5枚って言ってた」
「良かった。それじゃ地図が買えますね」
「いや、考えたのだが、これで地図を買ってしまうと、また一文無しになってしまうな……」
「そうですね。食べ物も泊まるところも、装備を整えるにしても、何を買うにもお金は要りますね」
「これを元手に、何か手っ取り早く金を稼ぐ手段はないもんかな?」
「そしたら、冒険者ギルドに登録したらどうですか?ヴォルトさんくらいなら、すぐに大金を稼げるんじゃないかな!」
ロディのその意見に、ランドも同意する。
「確かに!ヴォルトさんみたいに強い冒険者なんてなかなかお目にかかったことがないし!」
「そうだな。オレもオレより強い人間に会った事がない。オレは最強だからな。なるほど。それじゃ冒険者として金を稼ぐことにするよ!ロディ、ランド、世話になったな!」
「いえいえ、ヴォルトのアニキには俺たちの方こそお世話になりました!俺たちはこの町と王都を行ったり来たりしてる行商です。また何かあったらよろしくお願いします!」
「おう!」
最後なぜかこの二人はオレの事をアニキと呼んでいた。馬車に乗せてくれたり、肉を売るのを手伝ってくれたり、こいつらは人間のくせになかなか良いやつだった。またゴブリンに襲われていたら力を貸してやろう。
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