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第17話 勇者、戦場へ
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魔王を打ち取ったら、俺を元いた世界に帰す。それをヴァレンシュタイン王国の国王と約束した。なんだかんだ結局こいつらの当初の目論見通り、戦う羽目になってしまった。
それからしばらくして俺は、魔界の戦場へと連れて行かれた。
だが現実は厳しかった。
勇者として期待されていた活躍は、一切できなかったのだ。
戦場で見た光景は、まさに惨劇だった。
初めて見る魔族は、肌の色の違いと角があるというだけで見た目は人間と変わりなかった。そんな魔族と人間の殺し合い。剣で切られ、苦しみながら血を流す兵士。魔法による爆発で、体の一部を失い苦しむ兵士。
そう、戦争とは殺し合いなのだ。それも大規模な人数が殺し合う。
七十年以上戦争をしていない平和ボケした国で生まれ育った俺には、人が残酷に死んでゆく姿は衝撃過ぎた。
情けないことだが、初めての戦場で俺は、目の前で苦しむ人を見て全身がすくんで身動きがとれなくなってしまったのだ。
嘔吐する俺に浴びせられる味方からの罵声に、反論一つできなかった。
その日、魔族の砦を落とすための戦いは人間側に多大な被害を出し、撤退せざるを得なかった。
撤退後、軍の責任者に呼び出された俺は、こっぴどく叱られた。
今どきの日本の若者に務まる仕事じゃあない。そう思ったが、あの味方が次々と死ぬ姿を見た後の俺は反論できなかった。
そして俺は再び城に呼び戻された。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「とんだ役立たずっぷりだったそうですな、勇者殿」
大司祭ザズーは、見下すような目で俺に言った。返す言葉も見当たらない。俺はなんの役にも立たなかったどころか、味方の足手まといでしかなかった。言い訳のしようがない。
「悪かった……」
「はあ?何ですか?声が小さくて聞こえませんね。もっと大きな声で言ってくれませんかねえ?」
「だから、悪かったっつってんだろ!」
思わず怒鳴り声を上げてしまう。大司祭は、そんな俺をニヤニヤしながら眺めている。
「まぁまぁ勇者殿、落ち着いてください。ザズーよ、おまえも勇者殿を責めるのはその辺にしておけ」
今にもケンカしそうな俺と大司祭の間に、国王が仲裁に入る。生意気な大司祭も、国王の前では大人しく引き下がる。
「それにしても、勇者殿。体がすくんで全く動かなかったと聞いておりますが、本当なのですか?」
「本当だ」
「やれやれ、威勢のいいのは最初だけでしたか。勇者殿は本気で帰りたいとは思っていないようだ」
大司祭からの嫌味に、また俺は睨み返す。
「ザズー!」
国王が再び大司祭に注意する。そしてもう一度俺に質問をしてくる。
「勇者殿、戦場でどうかされたのですか?」
「……俺は自分で思ってたより、そういうのに抵抗があったらしい」
俺の言葉の意味が伝わらず、国王は不思議そうな表情を浮かべる。
「俺がいた国は、爺さんの時代から戦争をしていないんだ。俺は平和で治安の良い国で育った。人が死ぬところも、生まれて初めて見た。あんなにたくさん人が死ぬのを見て……、怖くなった」
「やれやれ、とんだ臆病者だな」
大司教の嘲る視線を無視し、俺は国王に直訴する。
「俺にもう一度チャンスをくれ!」
「そうは言っても、克服できねば同じでしょう?」
「ああ。俺には多分、魔族だろうが人間だろうが、人の形をしている者を殺すのは無理だ。殴り合いのケンカは慣れっこだが、越えられない一線がある。もしここで殺しを覚えたら、元の世界に帰った時に俺が俺じゃなくなっている気がする」
「何を情けないことを言っている!」
「ザズー!少し黙れ!……勇者殿、ならばもう一度チャンスを与えて、そなたは何ができるのです?」
「魔王一人だけなら首を取ってくる。それ以外の殺しは無理だ。後は人間じゃなければ大丈夫だ。魔族の砦の門に突撃して破壊する。戦車とか、魔物とかなら戦える自信がある。俺にできるのはそれで全てだ」
国王に注意され大司祭が大人しくなったところで、俺は悩んで辿り着いた考えを伝える。いくら譲歩してもそれ以上は無理だ。
国王は黙って俺を見つめる。
考えているのだろう。俺の出す条件でも良いか。そして国王は口を開いた。
「勇者殿、それでお願いします。魔王だけは勇者殿自ら殺してくれるのですね?」
「ああ……」
「それと砦の門の破壊もお願いして良いのですね?最前線で一番の危険にさらされることになりますが?」
「ああ。聖剣の魔法で何も考えずに突撃する」
俺は勇者魔法の≪接続≫の応用で、『殲滅し尽くす聖剣』と破壊対象を接続し突撃する≪神風特攻≫という名前を登録した。
『殲滅し尽くす聖剣』のなんでも切り裂く能力は、俺が手に握っていないと発揮しない。例えば投げつけたりしても、ぶつかった物は切断できないし、俺以外の誰かが持っても普通の剣としての能力しかない。
だから俺は、離れているものを破壊するために、自分の身体ごと突っ込む捨て身の一撃を放つことを決意したのだ。とにかくこれからは、≪神風特攻≫の一撃で何も考えず突撃する。
「分かりました。それでお願いします。おい、ザズー!」
「はっ、陛下。何でしょう?」
「勇者殿が最前線で戦えなくなった時にすぐに帰還できるよう、転移魔法のバングルを勇者殿に貸し出せ」
「えっ?!しかし……あれは国宝の一つ、簡単に貸し出せるものでは……」
「良い。勇者殿には飽くまで善意で力を貸してもらっているのだ。無理を頼んでばかりはいられまい」
そして俺は、帰還魔法の込められたバングルとやらを受け取った。起動条件は≪強制帰還≫という呪文を唱えること。そうすると俺の身体は、この世界に最初に呼び出されたオーテウス大聖堂の祭壇に転移される。戦場に他の人間を残して自分だけ逃げるのは申し訳ないが、また吐いて足手まといになるよりはましだ。
それから人間族の快進撃が始まった。
俺の≪神風特攻≫で、魔族の砦の門を破ると、人間の軍隊がそれに続く。時には砦の中に、岩でできたロボットのようなゴーレムと呼ばれる魔法の兵器があった。俺は全てのゴーレムを≪神風特攻≫一撃で破壊。人間と魔族の肉弾戦になると同時に、俺は国王からもらった腕輪の帰還魔法で一足先に離脱させてもらう。
そんな戦法で、次々と魔族の砦を打ち破って行った。
戦が順調に勝ち続けていると、あれほど憎まれ口ばかり言っていた大司祭も上機嫌になった。
だが戦場で味方の人間たちが死ぬところを見ている俺は、いくら勝ち戦だろうと、大司祭のように素直に喜ぶ事はできなかった。
その後、魔族も魔王自らが出撃し、人間族が落とした砦を奪い返す。
戦は数多くの砦で行われていたため、たまたま俺と魔王が直接出会う事はなかったが、それを見た者たちの証言によると、魔王の登場は恐怖だったという。
魔王の放つ広範囲雷撃魔法、≪裁きの雷霆≫によって、一撃で数千人の兵士が殺されたと言う。ゴーレムを魔族から奪い、自分たちの戦力として操っていたが、そんなゴーレムも魔王の持つ神器≪灰燼に帰す弓≫から放たれた魔法の矢一撃で灰になってしまったという。
しかも魔王はそんなけた違いの攻撃を何回でも繰り返した。そのため人間たちの軍隊の中では、魔王の魔力は無尽蔵だと囁かれた。
そんな一方的な敗北を繰り返すと、やがて砦の兵士たちは魔王の姿を見るだけで砦を放棄して撤退するようになった。
一度は人間たちの優位になった戦争だが、魔王の前線への登場により、再び拮抗するようになってしまった。
だが、圧倒的な強さを持つ魔王一人さえなんとかすれば、一気に人間族が有利になるのだ。
そこで、なんとか俺が魔王を倒すチャンスを作るよう頼むと、大司祭がどこからともなく一つの情報を仕入れて来た。
魔王が飛空艇に乗って、再び最前線に来るという。
それからしばらくして俺は、魔界の戦場へと連れて行かれた。
だが現実は厳しかった。
勇者として期待されていた活躍は、一切できなかったのだ。
戦場で見た光景は、まさに惨劇だった。
初めて見る魔族は、肌の色の違いと角があるというだけで見た目は人間と変わりなかった。そんな魔族と人間の殺し合い。剣で切られ、苦しみながら血を流す兵士。魔法による爆発で、体の一部を失い苦しむ兵士。
そう、戦争とは殺し合いなのだ。それも大規模な人数が殺し合う。
七十年以上戦争をしていない平和ボケした国で生まれ育った俺には、人が残酷に死んでゆく姿は衝撃過ぎた。
情けないことだが、初めての戦場で俺は、目の前で苦しむ人を見て全身がすくんで身動きがとれなくなってしまったのだ。
嘔吐する俺に浴びせられる味方からの罵声に、反論一つできなかった。
その日、魔族の砦を落とすための戦いは人間側に多大な被害を出し、撤退せざるを得なかった。
撤退後、軍の責任者に呼び出された俺は、こっぴどく叱られた。
今どきの日本の若者に務まる仕事じゃあない。そう思ったが、あの味方が次々と死ぬ姿を見た後の俺は反論できなかった。
そして俺は再び城に呼び戻された。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「とんだ役立たずっぷりだったそうですな、勇者殿」
大司祭ザズーは、見下すような目で俺に言った。返す言葉も見当たらない。俺はなんの役にも立たなかったどころか、味方の足手まといでしかなかった。言い訳のしようがない。
「悪かった……」
「はあ?何ですか?声が小さくて聞こえませんね。もっと大きな声で言ってくれませんかねえ?」
「だから、悪かったっつってんだろ!」
思わず怒鳴り声を上げてしまう。大司祭は、そんな俺をニヤニヤしながら眺めている。
「まぁまぁ勇者殿、落ち着いてください。ザズーよ、おまえも勇者殿を責めるのはその辺にしておけ」
今にもケンカしそうな俺と大司祭の間に、国王が仲裁に入る。生意気な大司祭も、国王の前では大人しく引き下がる。
「それにしても、勇者殿。体がすくんで全く動かなかったと聞いておりますが、本当なのですか?」
「本当だ」
「やれやれ、威勢のいいのは最初だけでしたか。勇者殿は本気で帰りたいとは思っていないようだ」
大司祭からの嫌味に、また俺は睨み返す。
「ザズー!」
国王が再び大司祭に注意する。そしてもう一度俺に質問をしてくる。
「勇者殿、戦場でどうかされたのですか?」
「……俺は自分で思ってたより、そういうのに抵抗があったらしい」
俺の言葉の意味が伝わらず、国王は不思議そうな表情を浮かべる。
「俺がいた国は、爺さんの時代から戦争をしていないんだ。俺は平和で治安の良い国で育った。人が死ぬところも、生まれて初めて見た。あんなにたくさん人が死ぬのを見て……、怖くなった」
「やれやれ、とんだ臆病者だな」
大司教の嘲る視線を無視し、俺は国王に直訴する。
「俺にもう一度チャンスをくれ!」
「そうは言っても、克服できねば同じでしょう?」
「ああ。俺には多分、魔族だろうが人間だろうが、人の形をしている者を殺すのは無理だ。殴り合いのケンカは慣れっこだが、越えられない一線がある。もしここで殺しを覚えたら、元の世界に帰った時に俺が俺じゃなくなっている気がする」
「何を情けないことを言っている!」
「ザズー!少し黙れ!……勇者殿、ならばもう一度チャンスを与えて、そなたは何ができるのです?」
「魔王一人だけなら首を取ってくる。それ以外の殺しは無理だ。後は人間じゃなければ大丈夫だ。魔族の砦の門に突撃して破壊する。戦車とか、魔物とかなら戦える自信がある。俺にできるのはそれで全てだ」
国王に注意され大司祭が大人しくなったところで、俺は悩んで辿り着いた考えを伝える。いくら譲歩してもそれ以上は無理だ。
国王は黙って俺を見つめる。
考えているのだろう。俺の出す条件でも良いか。そして国王は口を開いた。
「勇者殿、それでお願いします。魔王だけは勇者殿自ら殺してくれるのですね?」
「ああ……」
「それと砦の門の破壊もお願いして良いのですね?最前線で一番の危険にさらされることになりますが?」
「ああ。聖剣の魔法で何も考えずに突撃する」
俺は勇者魔法の≪接続≫の応用で、『殲滅し尽くす聖剣』と破壊対象を接続し突撃する≪神風特攻≫という名前を登録した。
『殲滅し尽くす聖剣』のなんでも切り裂く能力は、俺が手に握っていないと発揮しない。例えば投げつけたりしても、ぶつかった物は切断できないし、俺以外の誰かが持っても普通の剣としての能力しかない。
だから俺は、離れているものを破壊するために、自分の身体ごと突っ込む捨て身の一撃を放つことを決意したのだ。とにかくこれからは、≪神風特攻≫の一撃で何も考えず突撃する。
「分かりました。それでお願いします。おい、ザズー!」
「はっ、陛下。何でしょう?」
「勇者殿が最前線で戦えなくなった時にすぐに帰還できるよう、転移魔法のバングルを勇者殿に貸し出せ」
「えっ?!しかし……あれは国宝の一つ、簡単に貸し出せるものでは……」
「良い。勇者殿には飽くまで善意で力を貸してもらっているのだ。無理を頼んでばかりはいられまい」
そして俺は、帰還魔法の込められたバングルとやらを受け取った。起動条件は≪強制帰還≫という呪文を唱えること。そうすると俺の身体は、この世界に最初に呼び出されたオーテウス大聖堂の祭壇に転移される。戦場に他の人間を残して自分だけ逃げるのは申し訳ないが、また吐いて足手まといになるよりはましだ。
それから人間族の快進撃が始まった。
俺の≪神風特攻≫で、魔族の砦の門を破ると、人間の軍隊がそれに続く。時には砦の中に、岩でできたロボットのようなゴーレムと呼ばれる魔法の兵器があった。俺は全てのゴーレムを≪神風特攻≫一撃で破壊。人間と魔族の肉弾戦になると同時に、俺は国王からもらった腕輪の帰還魔法で一足先に離脱させてもらう。
そんな戦法で、次々と魔族の砦を打ち破って行った。
戦が順調に勝ち続けていると、あれほど憎まれ口ばかり言っていた大司祭も上機嫌になった。
だが戦場で味方の人間たちが死ぬところを見ている俺は、いくら勝ち戦だろうと、大司祭のように素直に喜ぶ事はできなかった。
その後、魔族も魔王自らが出撃し、人間族が落とした砦を奪い返す。
戦は数多くの砦で行われていたため、たまたま俺と魔王が直接出会う事はなかったが、それを見た者たちの証言によると、魔王の登場は恐怖だったという。
魔王の放つ広範囲雷撃魔法、≪裁きの雷霆≫によって、一撃で数千人の兵士が殺されたと言う。ゴーレムを魔族から奪い、自分たちの戦力として操っていたが、そんなゴーレムも魔王の持つ神器≪灰燼に帰す弓≫から放たれた魔法の矢一撃で灰になってしまったという。
しかも魔王はそんなけた違いの攻撃を何回でも繰り返した。そのため人間たちの軍隊の中では、魔王の魔力は無尽蔵だと囁かれた。
そんな一方的な敗北を繰り返すと、やがて砦の兵士たちは魔王の姿を見るだけで砦を放棄して撤退するようになった。
一度は人間たちの優位になった戦争だが、魔王の前線への登場により、再び拮抗するようになってしまった。
だが、圧倒的な強さを持つ魔王一人さえなんとかすれば、一気に人間族が有利になるのだ。
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