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旅立ち☆エロ
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「そんな煽らないで…俺、我慢出来なくなっちゃう。シャルナの事大事にしたいのに」
「ん…」
キスしながら性急に、だけど優しくローブを脱がされる。
「恥ずかしい」
露わになった胸をじっくり見つめられて隠そうとすると、ユーゴにやんわり腕をどかされた。
「隠さないで。すごく綺麗だよ」
「あっ…」
ユーゴの唇が、指が肌をなぞる感触に、背筋がぞくぞくする。声が、勝手に漏れてしまう。
「は…あ」
「ああもう…シャルナ、どうしてそんなに可愛いの。んっ、不味い俺、もうっ…」
急に呻いて呼吸の乱れたユーゴに、私はどきりとして上体を起こした。
「どうしたの?体がおかしい?私の血がどこか不具合を起こしたのかしら…その手をどけて、見てあげるから」
「ち、違うよ、シャルナ」
下半身を押さえて焦るユーゴの手を無理やりどかすと、子供の頃とは似ても似つかない、途轍もない形状に変貌したものが目に飛び込んで来た。
「あ…」
一瞬固まった後にカーッと全身が熱くなる。
「別に、体は何ともないよ。ただ、シャルナが可愛すぎて出ちゃいそうだっただけ。ごめん、びっくりさせたよね」
申し訳なさそうに言うユーゴを、真っ直ぐ見れない。
「ご、ごめんなさい…私、大人の男の人の見たの、初めてで…そ、そんな風になるのね」
「シャルナ、本当に今まで誰ともこんな事、した事ないんだね」
「ある訳ないでしょ。今まで他人に興味なかったって言ったじゃない」
そう言うと、ユーゴは本当に嬉しそうな顔をした。
「本当に俺がシャルナの初めてなんだね。あ~…すごく、嬉しい」
心の底から安堵したように言うのが可笑しかったけれど、ふと、気になった。
「その…ユーゴはこういう事、他の誰かとした事あるの…?何だか妙に詳しいみたいじゃない」
「えっ!?俺もシャルナ以外の人と一度もこんな事してないよ!詳しいのはそりゃあ、いざという時の為に色々調べたからで…本当に初めてだからね!?」
慌てるユーゴにホッとした。
「じゃあ私達、初めて同士なのね。もしうまく行かなくても大丈夫よ。これから一緒に探求しましょう」
「ふふっ、その言い方シャルナらしいなあ。でもそうだね。いっぱい可愛がらせて」
「ん、ユーゴ…」
熱い舌を絡め合わせるキス、優しい愛撫に、初めて感じる心地良さ。
「はぁっ…」
知らず知らずのうちに吐息が漏れる。
「気持ちいい?ここ、凄く濡れてるね…」
「んっ…恥ずかしい、そんな所…」
ユーゴに、自分でも触れた事のないところを優しく触られて、ビリビリと快感が上って来る。
しばらく私のそこを丁寧に愛撫していたユーゴだったが、
「ごめん、もう…これ、シャルナの中に挿入れたい…」
「えっ…そ、そんな大きなものを、ここに?」
ユーゴのそこは、はち切れそうになっていて、とても入ると思えない。
でも…繋がりたい。誰も触れた事のない体の奥に、愛する人の体の一部を受け入れたいと思った。
「…いいわ」
「嬉しい、シャルナ、愛してるよ」
熱に浮かされたような目で私を見つめながら、ユーゴが圧し掛かって来た。入口に、ユーゴの熱く脈打ったものが当てられる。
「少し怖いから、キスしていて」
「うん、シャル可愛い…」
そう言うと、ユーゴは優しく私に口付けして強く抱き締めてくれた。
「う…すごい、きつい」
「ん、んん…」
今まで感じた事のない圧迫感と、無理やり中を広げられているような痛みを感じる。
「痛くない?大丈夫?一旦抜こうか」
「大丈夫…このままでいて」
圧迫感と重苦しさが凄い。でも、それ以上に繋がっているという感覚が、胸を熱くする。
「可愛い。愛してるよ」
「私も…」
口付けしながらユーゴがゆっくり動き出す。
「…はぁ、夢みたい…俺、シャルナと繋がってるんだね…すごい、気持ちいいよ」
私はまだ苦しい以外の感覚はなかったけれど、ユーゴの見せる切なそうな、私を慈しむような表情を見ているだけで、満たされる気がした。
「はぁっ、はぁ、う、ごめん…もう俺…」
何かを懸命に堪えている顔で、何となく分かる。
「いいわよ、来て…好き。大好きよ、ユーゴ」
「っ、あ、ああっ、シャルナっ!俺も、好きだよっ…!」
急に動きが早くなったユーゴが私を抱き締めたまま、びくびくと震える。
お腹が熱い。私もユーゴの背中に手を回して、私達は裸のままずっと抱き合っていた。
しばらくして、は、と気付く。
「ねえ、ユーゴ…これが世の中の男女がしている事なの?これをしたら子供が出来るの?」
ユーゴは私を胸に抱きながら、少し寂しそうに笑った。
「…やっぱり、出来てたら嫌?俺との子供、欲しくない?」
少し考えてから私は言った。
「そうね…今まではそう思ってたけど、今は子供がいる人生もいいかと思ってるわ。どうせ、私達の時間は長いんですもの。少しくらい、魔導以外の事に夢中になってもいいと思う」
「えっ、本当に?」
驚いた声を上げるユーゴに、私は微笑んだ。
「ええ。だってこれからずっと一緒にいてくれるんでしょう?色んな事、ユーゴとしてみたい、って今は思うの」
「~~~~~~っ、もう、ほんとシャルナ、俺を煽らないで…我慢出来なくなる…」
天を仰ぐユーゴの『ある部分』が、また固くなっているのに気付いて、可笑しくなった。
「もう、我慢なんかしなくていいわよ」
今までずっと、我慢させて来たのだ。これからは遠慮しなくていい。私達は夫婦になったのだから。
そう思って言ったのだが、
「え…じゃあ、本当に我慢しないよ、俺。シャルナ大好き、愛してる!」
「え?ちょ、ちょっと…ユーゴ…!?」
その後散々な目に遭った私は、もう少し我慢して貰った方が良かったかもしれない、と後悔したのだった。
☆☆☆
「本当にいいの?」
ユーゴが、私を振り返る。
「勿論。一つの国に長く居過ぎたのよ。これからはたくさんの国をあちこち回りましょう」
ローブのフードを被りながら、答える。
私とユーゴは、竜双樹の森の家を捨て、別の国へ行く事にした。
このままここに居て、もう面倒に巻き込まれたくない。結界も消したから、これで王家との約定も破棄となる。
私はただ、これからも魔導の探求を続けたいだけなのだ。
そしてユーゴと二人で静かに暮らして行きたい。
ユーゴと結ばれてすぐ、旅の準備を整えた。
小さいけれど馬車もあるし、大事な物はあらかた詰め込んだから、未練はない。
「それじゃあ最後の仕上げと行きましょう」
私は手を上げると、家に仕込んだ術を発動させた。
ボッと炎が立ち昇り、小さいが住み心地の良かった家を吞み込んでいく。
「ああ…俺達の家、燃えちゃう…」
小さな子供のような言い方でユーゴが呟く。
ユーゴにとってはここが故郷だったのだ。無理もない。
「ごめんなさい。でもこれからずっと、一緒にいるわ」
手を握ってそう言うと、ユーゴはにっこり笑って私を抱き締めた。
「分かってる。大丈夫だよ。それより、もう行こう。日が落ちる前に隣の国に着きたいしね」
「そうね。ユーゴはまずどの国で暮らしたい?」
「ん~、俺はシャルナと一緒ならどんな国でもいいけど、昔、読んで貰った本に出て来る、海の傍の国とか行ってみたいかな」
御者席に並んで座り、ユーゴが手綱を引くと馬車がゆっくり動き出す。
「いいわね。じゃあそこを目指しましょう。私達の時間は長いんだし、のんびり色んな国に住んでお気に入りを見つけるのもいいわね」
そう言うと、ユーゴが私にキスして笑った。
「うん。落ち着いたら結婚式、しようよ。そうだ、何なら、全部の国でする?その国のやり方でさ」
「もう、ユーゴったら」
笑いながら、でもそれも面白いかもしれない、と私は思った。
何しろ、時間は有り余るほど、あるのだ。
悠久の時を一人で生きていくつもりだったけれど、もう今はそんな事など考えられない。
隣で嬉しそうに笑っている、金と青の私の宝物。
そっとその逞しい肩に頭を載せて、左手の薬指に嵌まった銀の輪を見ると、愛する人と共に生きる幸せを感じた。
(終)
******
これで完結です!いちゃいちゃ足りなかった気がするので、あと1話、おまけでいちゃらぶでえっちな話付け足したいと思います。ここまで読んで下さり、ブクマして下さった方々ありがとうございました!めちゃ嬉しかったです~~~!
「ん…」
キスしながら性急に、だけど優しくローブを脱がされる。
「恥ずかしい」
露わになった胸をじっくり見つめられて隠そうとすると、ユーゴにやんわり腕をどかされた。
「隠さないで。すごく綺麗だよ」
「あっ…」
ユーゴの唇が、指が肌をなぞる感触に、背筋がぞくぞくする。声が、勝手に漏れてしまう。
「は…あ」
「ああもう…シャルナ、どうしてそんなに可愛いの。んっ、不味い俺、もうっ…」
急に呻いて呼吸の乱れたユーゴに、私はどきりとして上体を起こした。
「どうしたの?体がおかしい?私の血がどこか不具合を起こしたのかしら…その手をどけて、見てあげるから」
「ち、違うよ、シャルナ」
下半身を押さえて焦るユーゴの手を無理やりどかすと、子供の頃とは似ても似つかない、途轍もない形状に変貌したものが目に飛び込んで来た。
「あ…」
一瞬固まった後にカーッと全身が熱くなる。
「別に、体は何ともないよ。ただ、シャルナが可愛すぎて出ちゃいそうだっただけ。ごめん、びっくりさせたよね」
申し訳なさそうに言うユーゴを、真っ直ぐ見れない。
「ご、ごめんなさい…私、大人の男の人の見たの、初めてで…そ、そんな風になるのね」
「シャルナ、本当に今まで誰ともこんな事、した事ないんだね」
「ある訳ないでしょ。今まで他人に興味なかったって言ったじゃない」
そう言うと、ユーゴは本当に嬉しそうな顔をした。
「本当に俺がシャルナの初めてなんだね。あ~…すごく、嬉しい」
心の底から安堵したように言うのが可笑しかったけれど、ふと、気になった。
「その…ユーゴはこういう事、他の誰かとした事あるの…?何だか妙に詳しいみたいじゃない」
「えっ!?俺もシャルナ以外の人と一度もこんな事してないよ!詳しいのはそりゃあ、いざという時の為に色々調べたからで…本当に初めてだからね!?」
慌てるユーゴにホッとした。
「じゃあ私達、初めて同士なのね。もしうまく行かなくても大丈夫よ。これから一緒に探求しましょう」
「ふふっ、その言い方シャルナらしいなあ。でもそうだね。いっぱい可愛がらせて」
「ん、ユーゴ…」
熱い舌を絡め合わせるキス、優しい愛撫に、初めて感じる心地良さ。
「はぁっ…」
知らず知らずのうちに吐息が漏れる。
「気持ちいい?ここ、凄く濡れてるね…」
「んっ…恥ずかしい、そんな所…」
ユーゴに、自分でも触れた事のないところを優しく触られて、ビリビリと快感が上って来る。
しばらく私のそこを丁寧に愛撫していたユーゴだったが、
「ごめん、もう…これ、シャルナの中に挿入れたい…」
「えっ…そ、そんな大きなものを、ここに?」
ユーゴのそこは、はち切れそうになっていて、とても入ると思えない。
でも…繋がりたい。誰も触れた事のない体の奥に、愛する人の体の一部を受け入れたいと思った。
「…いいわ」
「嬉しい、シャルナ、愛してるよ」
熱に浮かされたような目で私を見つめながら、ユーゴが圧し掛かって来た。入口に、ユーゴの熱く脈打ったものが当てられる。
「少し怖いから、キスしていて」
「うん、シャル可愛い…」
そう言うと、ユーゴは優しく私に口付けして強く抱き締めてくれた。
「う…すごい、きつい」
「ん、んん…」
今まで感じた事のない圧迫感と、無理やり中を広げられているような痛みを感じる。
「痛くない?大丈夫?一旦抜こうか」
「大丈夫…このままでいて」
圧迫感と重苦しさが凄い。でも、それ以上に繋がっているという感覚が、胸を熱くする。
「可愛い。愛してるよ」
「私も…」
口付けしながらユーゴがゆっくり動き出す。
「…はぁ、夢みたい…俺、シャルナと繋がってるんだね…すごい、気持ちいいよ」
私はまだ苦しい以外の感覚はなかったけれど、ユーゴの見せる切なそうな、私を慈しむような表情を見ているだけで、満たされる気がした。
「はぁっ、はぁ、う、ごめん…もう俺…」
何かを懸命に堪えている顔で、何となく分かる。
「いいわよ、来て…好き。大好きよ、ユーゴ」
「っ、あ、ああっ、シャルナっ!俺も、好きだよっ…!」
急に動きが早くなったユーゴが私を抱き締めたまま、びくびくと震える。
お腹が熱い。私もユーゴの背中に手を回して、私達は裸のままずっと抱き合っていた。
しばらくして、は、と気付く。
「ねえ、ユーゴ…これが世の中の男女がしている事なの?これをしたら子供が出来るの?」
ユーゴは私を胸に抱きながら、少し寂しそうに笑った。
「…やっぱり、出来てたら嫌?俺との子供、欲しくない?」
少し考えてから私は言った。
「そうね…今まではそう思ってたけど、今は子供がいる人生もいいかと思ってるわ。どうせ、私達の時間は長いんですもの。少しくらい、魔導以外の事に夢中になってもいいと思う」
「えっ、本当に?」
驚いた声を上げるユーゴに、私は微笑んだ。
「ええ。だってこれからずっと一緒にいてくれるんでしょう?色んな事、ユーゴとしてみたい、って今は思うの」
「~~~~~~っ、もう、ほんとシャルナ、俺を煽らないで…我慢出来なくなる…」
天を仰ぐユーゴの『ある部分』が、また固くなっているのに気付いて、可笑しくなった。
「もう、我慢なんかしなくていいわよ」
今までずっと、我慢させて来たのだ。これからは遠慮しなくていい。私達は夫婦になったのだから。
そう思って言ったのだが、
「え…じゃあ、本当に我慢しないよ、俺。シャルナ大好き、愛してる!」
「え?ちょ、ちょっと…ユーゴ…!?」
その後散々な目に遭った私は、もう少し我慢して貰った方が良かったかもしれない、と後悔したのだった。
☆☆☆
「本当にいいの?」
ユーゴが、私を振り返る。
「勿論。一つの国に長く居過ぎたのよ。これからはたくさんの国をあちこち回りましょう」
ローブのフードを被りながら、答える。
私とユーゴは、竜双樹の森の家を捨て、別の国へ行く事にした。
このままここに居て、もう面倒に巻き込まれたくない。結界も消したから、これで王家との約定も破棄となる。
私はただ、これからも魔導の探求を続けたいだけなのだ。
そしてユーゴと二人で静かに暮らして行きたい。
ユーゴと結ばれてすぐ、旅の準備を整えた。
小さいけれど馬車もあるし、大事な物はあらかた詰め込んだから、未練はない。
「それじゃあ最後の仕上げと行きましょう」
私は手を上げると、家に仕込んだ術を発動させた。
ボッと炎が立ち昇り、小さいが住み心地の良かった家を吞み込んでいく。
「ああ…俺達の家、燃えちゃう…」
小さな子供のような言い方でユーゴが呟く。
ユーゴにとってはここが故郷だったのだ。無理もない。
「ごめんなさい。でもこれからずっと、一緒にいるわ」
手を握ってそう言うと、ユーゴはにっこり笑って私を抱き締めた。
「分かってる。大丈夫だよ。それより、もう行こう。日が落ちる前に隣の国に着きたいしね」
「そうね。ユーゴはまずどの国で暮らしたい?」
「ん~、俺はシャルナと一緒ならどんな国でもいいけど、昔、読んで貰った本に出て来る、海の傍の国とか行ってみたいかな」
御者席に並んで座り、ユーゴが手綱を引くと馬車がゆっくり動き出す。
「いいわね。じゃあそこを目指しましょう。私達の時間は長いんだし、のんびり色んな国に住んでお気に入りを見つけるのもいいわね」
そう言うと、ユーゴが私にキスして笑った。
「うん。落ち着いたら結婚式、しようよ。そうだ、何なら、全部の国でする?その国のやり方でさ」
「もう、ユーゴったら」
笑いながら、でもそれも面白いかもしれない、と私は思った。
何しろ、時間は有り余るほど、あるのだ。
悠久の時を一人で生きていくつもりだったけれど、もう今はそんな事など考えられない。
隣で嬉しそうに笑っている、金と青の私の宝物。
そっとその逞しい肩に頭を載せて、左手の薬指に嵌まった銀の輪を見ると、愛する人と共に生きる幸せを感じた。
(終)
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これで完結です!いちゃいちゃ足りなかった気がするので、あと1話、おまけでいちゃらぶでえっちな話付け足したいと思います。ここまで読んで下さり、ブクマして下さった方々ありがとうございました!めちゃ嬉しかったです~~~!
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