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【第一章】一部
【呼び出されし者】30.モード ドM と ヴィマナ
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思わず二度見してしまった。
「!!」
歴代の蛇さんもびっくりな効果音が脳内再生されたぜ。
ポップアップで簡単な説明文が浮かび上がる。
【ドMモードとは、最小限からすべて自らの手で探り路を切り拓くことに喜びを見出だす変態紳士向けの難易度です】
変態紳士って・・・
意訳なんだろうけど、元の文章にはどう書かれているのか気になる。凄く気になる。
ご丁寧にロックしてやがる。他のモードはグレイアウトされているぞ。
「んーとね、そんなモード、私のバージョンにも実装されてなかったからたぶん君専用に作ったんだと思うわ。はぁぁぁ・・・」
大きなため息を吐きながらリュファーナ女史が皺を寄せた眉間を右手の親指と人差し指で揉んで解そうとしている。
「ファンクションログを見て、どうも少ないなとは思ったんだよねぇ。
チュートリアルも途中だからデータベースの解放は最小限なのはまあ仕方ないけど、
マップ機能も封印してあるし、周囲警戒索敵球も封印と、あのバカの悪意がひしひしと感じとれるわ。
しかも緊急保護機能まで停めてある!
まあ、問題は本人は善意でやってるつもりだから質が悪いのよね」
プリプリとお怒りのリュファーナ女史だが、俺としてはマップ機能が在ることにほっとしている。
うん、良く訓練されたドMかもと思い始めてる。
まあ今現在生きてるしこれから使えるようになるなら良いよね?くらいに考えておく方が精神的にも良いしね。
もし緊急保護機能ってのが停止してなければ左肩の怪我はしなかったのかもしれないが、ヒールを作る切っ掛けにはなっているし、そのお陰でダラさんたちやクミンを助けることもできたわけだし悪い方に受け取っても仕方ないよな。
今更神様のこと恨むなんて非建設的だしね。
「しかも魔術のプリセットから修復と感電削除してある・・・」
「!!」
再び蛇さんびっくり効果音の幻聴。
前言撤回。チェーンソーしたる!
「曲がり角や袋小路などの死角が多い聖域内を抜けるのに戦闘素人のダイン君に待ち伏せとかされたら一体どうするつもりだったのかしら?
あいつの性格じゃフォローオプションとか付けてなさそうだし、あそこならいくら干渉できるとはいえこれはあんまりだわ」
やはり神様は無茶振りだったようだ。やっぱりチェーンソーだな。
「AIオペレーターも切ってあるとは徹底してるわね。これからかな」
リュファーナ女史がそう呟くと、視界の左上にウィンドウが開き略帽を被り制服を着た女性が現れる。ウィンドウには胸の上(鎖骨辺り)から頭の上までが表示されている。
やってたネットゲームもこんな感じでオペレーターが表示されてたなと。
見た目は、金髪のロングツインテールで瞳は茶色で二重瞼垂れ目の二十歳前後のお嬢さんて感じだ。
『オハヨウゴザイマス、マスター。
私ハ、形式番号VUI-MGN-0910 ヴィジョンユーザインターフェース-マギナ-ナインテン Ver.23.14 オペレーターAI 通称ヴィマナ デス。
[ヴィマナ] ト オ呼ビクダサイ。
仮称デスノデ呼称ハ、イツデモ変更可能デス。』
機械音的な金属的エコーが掛かっているけど、はっきりとした聞き取りやすい声音で親しみが湧く。
こんな声の声優さんが居たな。
元気な小柄の女性役が多い人で、所謂良くあるアニメ声ではないので印象に残る声優さんにとても良く似ている。
「お、ヴィマナ、よろしくな」
『ヨロシクオネガイシマス、マスター。・・・マスターの記憶から発声を調整しました。如何でしょうか?」
「人間らしくなってきたね。それで問題ないよ」
「参考としたのはマスターがお好みの声優の内珠 玲さんという方です。お気に召しましたでしょうか?」
「あ、ああ、良いと思うよ・・・(記憶覗かれるのかよ、油断ならねえなおい。隠し事出来ないぞ)」
「それではマスターが命尽きるまで御一緒致しますので、末永くよろしくお願いします」
「なんか仰々しいね」
「そうでしょうか?私の命はマスターの命が尽きれば共に朽ちることになりますことをご理解頂ければそれほどではないかと存じます」
「そっか、一蓮托生か。それじゃよろしくヴィマナ」
「はい、ある程度の平行作業がバックグラウンドで可能ですので、必要になりましたらお申し付けください」
「!!」
歴代の蛇さんもびっくりな効果音が脳内再生されたぜ。
ポップアップで簡単な説明文が浮かび上がる。
【ドMモードとは、最小限からすべて自らの手で探り路を切り拓くことに喜びを見出だす変態紳士向けの難易度です】
変態紳士って・・・
意訳なんだろうけど、元の文章にはどう書かれているのか気になる。凄く気になる。
ご丁寧にロックしてやがる。他のモードはグレイアウトされているぞ。
「んーとね、そんなモード、私のバージョンにも実装されてなかったからたぶん君専用に作ったんだと思うわ。はぁぁぁ・・・」
大きなため息を吐きながらリュファーナ女史が皺を寄せた眉間を右手の親指と人差し指で揉んで解そうとしている。
「ファンクションログを見て、どうも少ないなとは思ったんだよねぇ。
チュートリアルも途中だからデータベースの解放は最小限なのはまあ仕方ないけど、
マップ機能も封印してあるし、周囲警戒索敵球も封印と、あのバカの悪意がひしひしと感じとれるわ。
しかも緊急保護機能まで停めてある!
まあ、問題は本人は善意でやってるつもりだから質が悪いのよね」
プリプリとお怒りのリュファーナ女史だが、俺としてはマップ機能が在ることにほっとしている。
うん、良く訓練されたドMかもと思い始めてる。
まあ今現在生きてるしこれから使えるようになるなら良いよね?くらいに考えておく方が精神的にも良いしね。
もし緊急保護機能ってのが停止してなければ左肩の怪我はしなかったのかもしれないが、ヒールを作る切っ掛けにはなっているし、そのお陰でダラさんたちやクミンを助けることもできたわけだし悪い方に受け取っても仕方ないよな。
今更神様のこと恨むなんて非建設的だしね。
「しかも魔術のプリセットから修復と感電削除してある・・・」
「!!」
再び蛇さんびっくり効果音の幻聴。
前言撤回。チェーンソーしたる!
「曲がり角や袋小路などの死角が多い聖域内を抜けるのに戦闘素人のダイン君に待ち伏せとかされたら一体どうするつもりだったのかしら?
あいつの性格じゃフォローオプションとか付けてなさそうだし、あそこならいくら干渉できるとはいえこれはあんまりだわ」
やはり神様は無茶振りだったようだ。やっぱりチェーンソーだな。
「AIオペレーターも切ってあるとは徹底してるわね。これからかな」
リュファーナ女史がそう呟くと、視界の左上にウィンドウが開き略帽を被り制服を着た女性が現れる。ウィンドウには胸の上(鎖骨辺り)から頭の上までが表示されている。
やってたネットゲームもこんな感じでオペレーターが表示されてたなと。
見た目は、金髪のロングツインテールで瞳は茶色で二重瞼垂れ目の二十歳前後のお嬢さんて感じだ。
『オハヨウゴザイマス、マスター。
私ハ、形式番号VUI-MGN-0910 ヴィジョンユーザインターフェース-マギナ-ナインテン Ver.23.14 オペレーターAI 通称ヴィマナ デス。
[ヴィマナ] ト オ呼ビクダサイ。
仮称デスノデ呼称ハ、イツデモ変更可能デス。』
機械音的な金属的エコーが掛かっているけど、はっきりとした聞き取りやすい声音で親しみが湧く。
こんな声の声優さんが居たな。
元気な小柄の女性役が多い人で、所謂良くあるアニメ声ではないので印象に残る声優さんにとても良く似ている。
「お、ヴィマナ、よろしくな」
『ヨロシクオネガイシマス、マスター。・・・マスターの記憶から発声を調整しました。如何でしょうか?」
「人間らしくなってきたね。それで問題ないよ」
「参考としたのはマスターがお好みの声優の内珠 玲さんという方です。お気に召しましたでしょうか?」
「あ、ああ、良いと思うよ・・・(記憶覗かれるのかよ、油断ならねえなおい。隠し事出来ないぞ)」
「それではマスターが命尽きるまで御一緒致しますので、末永くよろしくお願いします」
「なんか仰々しいね」
「そうでしょうか?私の命はマスターの命が尽きれば共に朽ちることになりますことをご理解頂ければそれほどではないかと存じます」
「そっか、一蓮托生か。それじゃよろしくヴィマナ」
「はい、ある程度の平行作業がバックグラウンドで可能ですので、必要になりましたらお申し付けください」
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