水晶龍といっしょ ~ダンジョン巡って魔王の種もぎ~(仮題)

眠り草

文字の大きさ
35 / 47
【第一章】一部

【呼び出されし者】31.マップと索敵機能 解放!!

しおりを挟む
「ちゃんと機能したみたいだね。

AIオペレーターは、ヘルプ説明だけじゃなく並列処理によりオートアナライズやマップ情報や周辺状況などの情報からの推論や助言なんかもしてくれる頼もしい存在だよ。

並列処理による魔術発動や緊急回避行動指示なんかもしてくれる優れたパートナーだから活用してね。

AIではあるけれど君の知識の中にある人間の行動や思考パターンを基に構築されている疑似人格だから、普通の人間と会話しているのと錯覚するくらいの出来になってるはずだよ。あと会話から君の行動傾向などから先読みした提案もしてくれるようになるから積極的に会話や指示をしてあげてね。

試しに何か質問してみるといいよ」

高性能AIか。実際に会話が成立する脳内彼女みたいな感じ?
彼女のウィンドウは視界の邪魔にならないように一定時間経つと閉じてしまうらしいが、視線を彼女のウィンドウの奥へ持っていくとウィンドウ自体の透過度が上がり、向こう側が透けて見えるので余り気にならない。

欲しかったマップが使えるなら早速その機能を確認しときたいんだよね。

「ヴィマナ、マップ機能について教えて」

「はい、マスター。マップ機能はこの惑星全体フルマップ、周辺地域及び指定地域のエリアマップ、極狭い範囲ですがマスター近辺の一時的リアルタイムマップの3種類があります。

静止衛星軌道からのリアルタイム情報と周回衛星軌道からの定期更新情報を基に地形解析や地形差分分析、流体分析、熱源分析、魔素偏在分析、マナ存在分析などの結果を表示することができます。

3D表示による説明も可能です。

通常は衛星が撮影している画像マップを表示しますが、森の木々などの不要な物を排除したルートマップ表示にすることもできます。

それを併用してのルートナビゲーションも可能です。
徒歩や騎乗生物、車両などの移動手段による移動可能ルート検索や回避ルートの検索も私がサポートして提案しますので活用してくださいね。

また周囲警戒索敵球ヴィジランス スフィアは、各種解析結果からマスター近辺の動体や魔素、マナに基づき危険度の在りそうなモノを赤い光点として表示します。

但し、擬態や魔素やマナを隠蔽している存在は感知されない事がありますのでご注意下さい。

アナライズの結果や魔術によって本来との差分を得た場合は黄色い光点として表示されます。

またマスターが危険でない対象とした存在の場合は青い光点として表示致します。

ただその対象でも本来との差分を得た場合は、青枠の黄色い光点として表示致しますので、この際は警戒をお願いします。

おおよその説明はこんな感じでしょうか」

とヴィマナは締め括った。
かなりの高機能マップというかヴィマナのサポートによる情報処理が凄いのか。

しかも衛星からのリアルタイム映像とか凄いな。どこぞの国会議員もここでなら恥を曝さずに済んだかもな。

「ヴィマナ、周囲警戒索敵球ヴィジランス スフィアの説明をお願い」

「はい、マスター。まずは拡大表示で説明しますね」

すると、視界の中央にワイヤーフレームで作られた球体が表示される。

「表示されている中心がマスターが居る地点です。
周囲にある2つの青い点がリュファーナさんとアミラドさんですね。

地形や障害物などもワイヤーフレームモデルで表示しています。
意識をすれば対象までの距離などの情報や個体のアナライズ情報を表示します。

周囲警戒索敵球ヴィジランス スフィアは、あまり広範囲にすると解りにくくなるため、半径50m程度を標準にしていますが、ご指示頂ければ範囲を変えることが可能です。
若干時差が出ますが半径十数kmくらいまででしたら可能です。
但し、対象が多いと処理が遅れてしまうので戦闘に使用する場合は注意してください。
無理をするとマスターの脳にダメージが発生することもありえますので充分にご注意願います。

普段は視覚内の右上に平面上空からの俯瞰マップで表示しておきます。
周囲に光点対象がない場合は表示する範囲を若干広くして表示しておきますので、同心円の間隔でどの程度の範囲を表示しているのか見分けてください」

だいたいネットゲームの右上マップと同じだ。
対象が知人かそれ以外かも色で分かるのは助かる。
拡大して詳細情報が獲れるのは嬉しい機能だし、地形や障害物のワイヤーフレーム表示は分かりやすかった。使い勝手が良いのは助かる。

なによりこの広範囲てのが強いアドバンテージだ。
一方的に相手の情報を掴めるのは大きいのだ。内心ガッツポーツだ。

これがゲームなら神様が封印した気持ちもわからなくもないけどさ、こっちは命掛かってんだよ!

気を取り直して

「じゃあヴィマナ、次は今居る周辺を3D表示でお願い」

「はい、周辺リアルタイムマップを3Dで表示します」

目の前に今居る大木周辺がミニチュアのように表示される。

「マスター、意識をして頂ければ見る角度や距離を変えられますのでお試しください」

おおなんて的確なアドバイス!ヴィマナ高性能やで。

まずは俯瞰するためにズームアウトすると、巨木がどんどん小さくなり周囲の地形や建物が見えてくる。
巨木を軸にぐるりと巨木の外側を見てみる。

ん?巨木のウロに近付いてきて中を覗き込こもうとしている小さい人影を発見。
その人影に意識を向けるとヴィマナが、

「クミンちゃんのようですね。気になって覗きに来たみたいですよ。ふふ可愛ですね」

クミン、置いてかれたのが嫌だったんだろうな。
俺らがクミンの家を出る時も着いていくと駄々を捏ねてたが、アミラドさんに止められていて膨れていたからな。

それにしても普通の人と話してるようなAIとは思えぬ会話だ。疑似人格ヴィマナさん良くできてる。

その後一通りマップ機能を試してみたが、アミラドさんのスカートを下から覗こうとしたらヴィマナさんが笑顔のまま抑揚のない低い声で「マスター、最低ですっ!」と言われたので辞めた。


ほんとにAIかよ?中の人居るんじゃね?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!

ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

犬の散歩中に異世界召喚されました

おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。 何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。 カミサマの許可はもらいました。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

処理中です...