怠け者たちと魔王様と悪魔たち

眠り草

文字の大きさ
8 / 8
ある世界に伝わる昔話 水晶の盾の勇者

第3話 魔王様との戦い

しおりを挟む
勇者はその水晶の翼で魔王様に迫ります。

その翼は音よりも速く空を飛び、あっという間に魔王様の目の前に辿たどり着きました。

大きな魔王様から比べると勇者はアリよりも小さく感じるほど魔王様は巨大でした。

魔王様は飛んできた勇者に岩を溶岩にしてしまう炎の息を吹き付けます。
勇者の周りの地面はあっという間に赤くなり溶け出してブクブクと泡を立て始めますが龍の姿をした勇者はその翼で翔び回り炎の息を難なく避けてしまいました。

魔王様は魔法で竜巻を呼び出しますが勇者が持つ水晶の盾が竜巻に触れるとたちまち盾に吸い込まれて消えてしまいました。

魔王様は不思議に思いましたが、すぐに雷の豪雨を呼び出し勇者に稲光の豪雨を降らせます。
勇者に雷が落ちると勇者の全身をおおうろこが光輝き雷の豪雨をどんどん呑み込んで行きます。
勇者の全身から雷の輝きの鱗がキラキラと剥がれ落ちて行きます。
剥がれ落ちた鱗の下からは透明な水晶の鱗が新たに生えていました。

勇者の全身の鱗は魔王様の魔力を吸い取り鱗に閉じ込めたのです。

魔王様は怒り手を振り回して勇者を追い払おうとしますが、魔王様の手が勇者に触れそうになると勇者の全身の鱗が弾け翔び魔王様の手を吹き飛ばしました。
魔王様は驚いて立ち止まってしまいました。

勇者は雄叫びを挙げ両手から生えている3本の長い爪で魔王様を切り刻みます。

魔王様は痛みにたまらず叫びました。

勇者はこれを待ってたと魔王様の口のなかに飛び込んで行きました。

勇者はそのまま魔王様の心臓まで辿り着きました。

魔王様の心臓はそれはそれは大きな魔力のかたまりでした。
勇者は心臓を両手の爪で切りつけますがすぐに傷は塞がってしまいます。
勇者はこの大きな大きな魔力をどうすれば無くせるか考えました。

勇者は魔王様の雷の豪雨を思い出しました。

勇者は心臓に爪を突き出して全力で体当たりして心臓の中に潜り込みました。

心臓の中は魔力の嵐でした。自分がどうなっているのか自分が何者なのかもわからなくなり頭がおかしくなりそうでしたが自分を奮い立たせるために雄叫びを挙げました。

すると口から光輝く息を吹き出し周りを水晶の結晶にしていきました。

更に勇者の全身が輝き真っ黒に染まった全身の鱗がどんどん剥がれは生え剥がれては生えていきました。

勇者は力の限り叫びました。


いつしか勇者は水晶と鱗の山の上に立っていました。

魔王様はその山の下に倒れていました。

勇者は魔王様の魔力をすべてうばってついに倒したのでした。



しかし魔王様は魔力が無くなり何もできないだけで生きていました。

人々と原初のエルフは魔王様を元居た世界へ送り返そうとしましたが出来ませんでした。

人々は深く深く大きな穴を掘り魔王様を地の底に埋め、簡単に出てこれないように迷宮をその上に造り二度と出てこれないように魔法を掛けました。

こうして魔王様は深い深い眠りにつきました。



勇者は盾を返しに魔法使いのもとに行き、そして勇者は魔法使いとともに末永く幸せに暮らしました。



おしまい
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!

mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの? ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。 力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる! ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。 読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。 誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。 流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。 現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇 此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。

生贄姫の末路 【完結】

松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。 それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。 水の豊かな国には双子のお姫様がいます。 ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。 もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。 王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

きたいの悪女は処刑されました

トネリコ
児童書・童話
 悪女は処刑されました。  国は益々栄えました。  おめでとう。おめでとう。  おしまい。

かつて聖女は悪女と呼ばれていた

朔雲みう (さくもみう)
児童書・童話
「別に計算していたわけではないのよ」 この聖女、悪女よりもタチが悪い!? 悪魔の力で聖女に成り代わった悪女は、思い知ることになる。聖女がいかに優秀であったのかを――!! 聖女が華麗にざまぁします♪ ※ エブリスタさんの妄コン『変身』にて、大賞をいただきました……!!✨ ※ 悪女視点と聖女視点があります。 ※ 表紙絵は親友の朝美智晴さまに描いていただきました♪

星降る夜に落ちた子

千東風子
児童書・童話
 あたしは、いらなかった?  ねえ、お父さん、お母さん。  ずっと心で泣いている女の子がいました。  名前は世羅。  いつもいつも弟ばかり。  何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。  ハイキングなんて、来たくなかった!  世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。  世羅は滑るように落ち、気を失いました。  そして、目が覚めたらそこは。  住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。  気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。  二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。  全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。  苦手な方は回れ右をお願いいたします。  よろしくお願いいたします。  私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。  石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!  こちらは他サイトにも掲載しています。

伝えたいお姫様

ねる
児童書・童話
大きな城には結婚を控えたお姫様がいた。 お姫様は両親が選んだ相手とは結婚したくなかった。 そんな時に神の使いが現れた。 一話完結の童話物です。 使用素材 https://www.ac-illust.com/

稀代の悪女は死してなお

朔雲みう (さくもみう)
児童書・童話
「めでたく、また首をはねられてしまったわ」 稀代の悪女は処刑されました。 しかし、彼女には思惑があるようで……? 悪女聖女物語、第2弾♪ タイトルには2通りの意味を込めましたが、他にもあるかも……? ※ イラストは、親友の朝美智晴さまに描いていただきました。

転生妃は後宮学園でのんびりしたい~冷徹皇帝の胃袋掴んだら、なぜか溺愛ルート始まりました!?~

☆ほしい
児童書・童話
平凡な女子高生だった私・茉莉(まり)は、交通事故に遭い、目覚めると中華風異世界・彩雲国の後宮に住む“嫌われ者の妃”・麗霞(れいか)に転生していた! 麗霞は毒婦だと噂され、冷徹非情で有名な若き皇帝・暁からは見向きもされない最悪の状況。面倒な権力争いを避け、前世の知識を活かして、後宮の学園で美味しいお菓子でも作りのんびり過ごしたい…そう思っていたのに、気まぐれに献上した「プリン」が、甘いものに興味がないはずの皇帝の胃袋を掴んでしまった! 「…面白い。明日もこれを作れ」 それをきっかけに、なぜか暁がわからの好感度が急上昇! 嫉妬する他の妃たちからの嫌がらせも、持ち前の雑草魂と現代知識で次々解決! 平穏なスローライフを目指す、転生妃の爽快成り上がり後宮ファンタジー!

処理中です...