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第三章 動乱と日常【魔族内乱編】
第23話 決意を新たに
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冒険者たちが思い思いに叫び声をあげて発生した熱狂の渦の中、コウヘイが茫然と冒険者ギルド前の広場で立ち尽くしていると、その手を取る存在がいた。
エルサに手を引かれるままに付いて行ったコウヘイは、白猫亭の部屋に居た。
他の三人もその後を追ったが、その四人部屋にはコウヘイとエルサの二人きり。
エルサに促されるまま手前から二つ目のベッドにコウヘイが腰を下ろすと、にわかに木組みのベッドから軋む音が鳴った。
そして、コウヘイと向かい合うように、一番手前のベッドにエルサが座す。
コウヘイを見つめるエルサは、何も言わず、ただただ待っていた――――
青みがかった銀色の瞳に真っ直ぐ見つめられた僕は、咄嗟に目を逸らした。
「エルサ……ごめん」
「何で謝るの?」
「……何でだろうね」
僕は誤魔化すように笑ってエルサに向き直ったけど、エルサの表情は真剣そのものだった。
エルサに全て見透かされているような気がして、つい謝ってしまったのだ。
逃げるように帝都を離れ、テレサで色々な意味で充実しており、すっかりそのことを忘れていた。
葵先輩に認めてもらえるだけの強さを得るんだ! とあのとき決意し、今ではゴブリンジェネラルを討伐してシルバーランク冒険者にもなった。
今なら葵先輩に会えると思ったけど、内村主将や高宮副主将のことを思い浮かべたら、足が竦むような恐怖が蘇った。
「ねえ、コウヘイ。話してみない?」
「話?」
「そう、話……コウヘイが今思っていること」
「僕が今思っていること……」
僕はエルサの言葉をなぞるように繰り返しただけで、上手く言葉が出なかった。
先輩たちがテレサに来ると聞いた途端、止まっていたはずの時限爆弾のカウントダウンが動き始めた気がし、僕はその配線処理をできるだけの心の準備ができていなかった。
「それじゃあ、わたしが話をするから聞いてくれない?」
「エルサの話?」
「そう、わたしの話」
静かに落ち着いた声音で言ったエルサの様子から、僕の沈黙にしびれを切らしたという訳ではなさそうだった。
その話というのは、エルサがまだ幼い子供のころの話だった。
エルサが住んでいた里が魔獣に蹂躙され、多くのダークエルフが犠牲になった。
「当然、わたしは自分の無力さを責めたの。そのために沢山努力をしたけど、結局、わたし一人だけじゃ何もできなかった……」
思い返してみると、エルサ自身の話を聞くのは、はじめてのことだと気付いた。
精霊の樹海で会ったエルフの使者からエルサの一族の役割などの話を聞き、エルサのことを知ったつもりでいたけど、エルサ自身から聞いた話は、想像を絶する内容だった。
それを聞いた僕は、自分の悩みがどんだけちっぽけであるかを知った。
「でもね、コウヘイ。わたしはわたしのことを不幸だとは思わない。確かに辛いことも沢山あったけど、既に起こってしまったこと、亡くなってしまった人たちは元には戻らない……」
エルサが言おうとしていることを何となく僕は理解した。
過去は変えられない。
でも、それをわかっていても、僕はその過去から抜け出せないでいた。
だから前に進もうともがいているけど、それが遅々として進んでいない。
「わたしは……今凄く幸せだよ」
エルサの硬く真剣そのものだった表情が一転、その小さな顔に柔らかくも儚い微笑みが広がった。
「コウヘイと出会って、命が繋がったことだけじゃなくて、魔法の真理に近付いたり、イルマと冗談を言い合って冒険をしたり、ミラちゃんやエヴァとの出会いだったり、全てが新鮮で楽しいの……コウヘイは、わたしたちとじゃ嫌? つまらない? 頼りない?」
その微笑みは崩れ、一途に悲しげになった。
エルサの表情の移り変わりが目まぐるしく僕は圧倒された。
不安や恐怖に押し潰されそうでその辛そうな表情に、エルサは自分の気持ちを持て余しているようだった。
まるで、僕と同じように……
でも、エルサはそれを曝け出し、僕の背中を押そうとしてくれていた。
「嫌じゃない! 楽しい! 頼りにしている!」
と僕は心で叫び、それを口にする代わりに涙が溢れ、頬を伝って落ちたそれが、木床を色濃く染めた。
「コウヘイは、どうしたいの?」
抽象的なエルサのその問いは、ある意味確信に迫っていた。
僕はどうしたいんだろう?
今の目的は、魔王討伐だけど、それは何のためだっけ?
勇者召喚でこの世界に来たけど、結果的に僕は勇者じゃなかった。
だから、それは義務でも何でもない。
では、猶更何のためなんだろうと考えたとき、答えがわからなくなった。
魔王討伐を言い出した切っ掛けを思い出してみると、葵先輩をこちらに引き込むためにその場の思い付きで発言したことが原因だった。
その後も、僕のスキルを役立てるためとか適当な理由をあげたりもしたけど、それは凄く危険なことで、エルサやイルマたち今の仲間を危険に晒す行為だ。
当然、それを僕は理解しているし、みんなも承知している。
でも、本当に僕がしたいことは……
「僕は……みんなを守りたい!」
僕は、エルサの瞳を力強く見つめ返した。
けど、エルサの表情は晴れなかった。
「無理しなくていいんだよ」
「無理してないよ。僕は、みんなのために頑張りたいんだ!」
そうだ、僕は今の生活を守りたい。
その生活には、エルサやイルマたちが不可欠だった。
だから、僕はそう言ったけど、エルサが求めた最適解ではなかったようだ。
「みんなのためと言って、無理やり自分を納得させようとして無理してない?」
何故かわからないけど、僕はエルサの言いように腹が立った。
「じゃ、じゃあエルサは何のために僕といるのさ!」
「……それ本気で言ってる?」
声音は優しかったけど、表情は厳しかった。
僕はその理由をわかっていたけど、つい口に出してしまった。
「そんなの決まってるよ。わたしはコウヘイと一緒にいたい! ただそれだけ」
僕は実に最低な男だ。
そう言われることはわかっていた。
でも、実際に言われると胸にくるものがあった。
「だから……だからコウヘイも前に進まないと! わたしだってパパやママたちのことが心配だよ。でも、わたしの前にいるのは、コウヘイなんだよ。だからわたしはコウヘイのことを一番に考える。これだけは今後も絶対変わらないから!」
そう言われて僕は目が覚めた気がした。
地球やこの世界での先輩たちとのことは過去の話だ。
それなのに僕は、いつまでもそのことに縛られたままでいた。
先輩たちがどうしたというんだ!
もう先輩たちとのことは関係ない!
と、僕は割り切ることにした。
だって、僕の前にいるのは、エルサ、イルマ、ミラ、そしてエヴァの四人なのだから。
「僕は……デビルスレイヤーズの仲間と笑って楽しく暮らしたい。そのために僕は強くなりたいんだ。みんなと一緒に!」
そこでようやく、エルサの包み込むような温かい笑顔を見ることができた。
「うん、わたしも強くなりたい。みんなと一緒に!」
結局、仲間のために頑張るということになるけど、根底は違うとエルサは言いたかったのだろう。
きっと、結果的にみんなのためになるだけで、僕自身のためになることが重要だと言われていたのだと気が付いた。
エルサのお陰で僕は、確かに足を一歩前へ踏み出せたと思う。
平然と先輩たちと会えるかと問われたら、それは流石にまだ無理だろう。
でも、今までのように言われるがままってことにはならないと思う。
先輩たちより素晴らしいパーティーだと言って、仲間を紹介するんだ、と僕は心に決めた。
――――コウヘイは、勇者たちとの過去を今まで一人で抱え込んでいた。
そのせいで、トラウマとなり、余計に走枷となっていた。
しかし、エルサとの出会いが僥倖だった。
未だ解消はしていないが、エルサとの会話がそのトラウマを軽減させたのは間違いないだろう。
エルサに手を引かれるままに付いて行ったコウヘイは、白猫亭の部屋に居た。
他の三人もその後を追ったが、その四人部屋にはコウヘイとエルサの二人きり。
エルサに促されるまま手前から二つ目のベッドにコウヘイが腰を下ろすと、にわかに木組みのベッドから軋む音が鳴った。
そして、コウヘイと向かい合うように、一番手前のベッドにエルサが座す。
コウヘイを見つめるエルサは、何も言わず、ただただ待っていた――――
青みがかった銀色の瞳に真っ直ぐ見つめられた僕は、咄嗟に目を逸らした。
「エルサ……ごめん」
「何で謝るの?」
「……何でだろうね」
僕は誤魔化すように笑ってエルサに向き直ったけど、エルサの表情は真剣そのものだった。
エルサに全て見透かされているような気がして、つい謝ってしまったのだ。
逃げるように帝都を離れ、テレサで色々な意味で充実しており、すっかりそのことを忘れていた。
葵先輩に認めてもらえるだけの強さを得るんだ! とあのとき決意し、今ではゴブリンジェネラルを討伐してシルバーランク冒険者にもなった。
今なら葵先輩に会えると思ったけど、内村主将や高宮副主将のことを思い浮かべたら、足が竦むような恐怖が蘇った。
「ねえ、コウヘイ。話してみない?」
「話?」
「そう、話……コウヘイが今思っていること」
「僕が今思っていること……」
僕はエルサの言葉をなぞるように繰り返しただけで、上手く言葉が出なかった。
先輩たちがテレサに来ると聞いた途端、止まっていたはずの時限爆弾のカウントダウンが動き始めた気がし、僕はその配線処理をできるだけの心の準備ができていなかった。
「それじゃあ、わたしが話をするから聞いてくれない?」
「エルサの話?」
「そう、わたしの話」
静かに落ち着いた声音で言ったエルサの様子から、僕の沈黙にしびれを切らしたという訳ではなさそうだった。
その話というのは、エルサがまだ幼い子供のころの話だった。
エルサが住んでいた里が魔獣に蹂躙され、多くのダークエルフが犠牲になった。
「当然、わたしは自分の無力さを責めたの。そのために沢山努力をしたけど、結局、わたし一人だけじゃ何もできなかった……」
思い返してみると、エルサ自身の話を聞くのは、はじめてのことだと気付いた。
精霊の樹海で会ったエルフの使者からエルサの一族の役割などの話を聞き、エルサのことを知ったつもりでいたけど、エルサ自身から聞いた話は、想像を絶する内容だった。
それを聞いた僕は、自分の悩みがどんだけちっぽけであるかを知った。
「でもね、コウヘイ。わたしはわたしのことを不幸だとは思わない。確かに辛いことも沢山あったけど、既に起こってしまったこと、亡くなってしまった人たちは元には戻らない……」
エルサが言おうとしていることを何となく僕は理解した。
過去は変えられない。
でも、それをわかっていても、僕はその過去から抜け出せないでいた。
だから前に進もうともがいているけど、それが遅々として進んでいない。
「わたしは……今凄く幸せだよ」
エルサの硬く真剣そのものだった表情が一転、その小さな顔に柔らかくも儚い微笑みが広がった。
「コウヘイと出会って、命が繋がったことだけじゃなくて、魔法の真理に近付いたり、イルマと冗談を言い合って冒険をしたり、ミラちゃんやエヴァとの出会いだったり、全てが新鮮で楽しいの……コウヘイは、わたしたちとじゃ嫌? つまらない? 頼りない?」
その微笑みは崩れ、一途に悲しげになった。
エルサの表情の移り変わりが目まぐるしく僕は圧倒された。
不安や恐怖に押し潰されそうでその辛そうな表情に、エルサは自分の気持ちを持て余しているようだった。
まるで、僕と同じように……
でも、エルサはそれを曝け出し、僕の背中を押そうとしてくれていた。
「嫌じゃない! 楽しい! 頼りにしている!」
と僕は心で叫び、それを口にする代わりに涙が溢れ、頬を伝って落ちたそれが、木床を色濃く染めた。
「コウヘイは、どうしたいの?」
抽象的なエルサのその問いは、ある意味確信に迫っていた。
僕はどうしたいんだろう?
今の目的は、魔王討伐だけど、それは何のためだっけ?
勇者召喚でこの世界に来たけど、結果的に僕は勇者じゃなかった。
だから、それは義務でも何でもない。
では、猶更何のためなんだろうと考えたとき、答えがわからなくなった。
魔王討伐を言い出した切っ掛けを思い出してみると、葵先輩をこちらに引き込むためにその場の思い付きで発言したことが原因だった。
その後も、僕のスキルを役立てるためとか適当な理由をあげたりもしたけど、それは凄く危険なことで、エルサやイルマたち今の仲間を危険に晒す行為だ。
当然、それを僕は理解しているし、みんなも承知している。
でも、本当に僕がしたいことは……
「僕は……みんなを守りたい!」
僕は、エルサの瞳を力強く見つめ返した。
けど、エルサの表情は晴れなかった。
「無理しなくていいんだよ」
「無理してないよ。僕は、みんなのために頑張りたいんだ!」
そうだ、僕は今の生活を守りたい。
その生活には、エルサやイルマたちが不可欠だった。
だから、僕はそう言ったけど、エルサが求めた最適解ではなかったようだ。
「みんなのためと言って、無理やり自分を納得させようとして無理してない?」
何故かわからないけど、僕はエルサの言いように腹が立った。
「じゃ、じゃあエルサは何のために僕といるのさ!」
「……それ本気で言ってる?」
声音は優しかったけど、表情は厳しかった。
僕はその理由をわかっていたけど、つい口に出してしまった。
「そんなの決まってるよ。わたしはコウヘイと一緒にいたい! ただそれだけ」
僕は実に最低な男だ。
そう言われることはわかっていた。
でも、実際に言われると胸にくるものがあった。
「だから……だからコウヘイも前に進まないと! わたしだってパパやママたちのことが心配だよ。でも、わたしの前にいるのは、コウヘイなんだよ。だからわたしはコウヘイのことを一番に考える。これだけは今後も絶対変わらないから!」
そう言われて僕は目が覚めた気がした。
地球やこの世界での先輩たちとのことは過去の話だ。
それなのに僕は、いつまでもそのことに縛られたままでいた。
先輩たちがどうしたというんだ!
もう先輩たちとのことは関係ない!
と、僕は割り切ることにした。
だって、僕の前にいるのは、エルサ、イルマ、ミラ、そしてエヴァの四人なのだから。
「僕は……デビルスレイヤーズの仲間と笑って楽しく暮らしたい。そのために僕は強くなりたいんだ。みんなと一緒に!」
そこでようやく、エルサの包み込むような温かい笑顔を見ることができた。
「うん、わたしも強くなりたい。みんなと一緒に!」
結局、仲間のために頑張るということになるけど、根底は違うとエルサは言いたかったのだろう。
きっと、結果的にみんなのためになるだけで、僕自身のためになることが重要だと言われていたのだと気が付いた。
エルサのお陰で僕は、確かに足を一歩前へ踏み出せたと思う。
平然と先輩たちと会えるかと問われたら、それは流石にまだ無理だろう。
でも、今までのように言われるがままってことにはならないと思う。
先輩たちより素晴らしいパーティーだと言って、仲間を紹介するんだ、と僕は心に決めた。
――――コウヘイは、勇者たちとの過去を今まで一人で抱え込んでいた。
そのせいで、トラウマとなり、余計に走枷となっていた。
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