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ぱちりと目を開ける。ベッドの上で伸びをして、日付を確認する。あっという間に、とはいかずやっと今日がクレインの家に遊びに行く日だ。僕の日常ってば本当につまらない。先生たちの授業は面白いけれど、一日中勉強しているわけじゃないし、1日の半分くらいは暇を持て余している。だから、一昨日から今日が待ち遠しかったのだ。だってきっと今日は暇じゃないから!
ルンルンでベッドから降りて、外で待機しているであろうメリアに声をかければ、彼女は入室してきて僕の身支度を手伝ってくれる。
「おはようございます、おぼっちゃま。」
「おはようメリア。」
「今日はなんだか嬉しそうですね。」
「もちろん!だって今日は退屈な日にはならないはずだからね。」
僕がそう話すとメリアはくすりと笑って、
「この御屋敷でおぼっちゃまの退屈を紛らわしてくれるものもなくなってきてしまいましたものね。」
と僕のシャツのボタンを留める。
「本当だよ。メリアが話し相手になってくれていなかったら今頃退屈死してる。」
読む本もなくなって、お散歩と復習意外いよいよすることのなくなった僕の雑談の相手に、メリアはなってくれているのだ。もちろん時間がある時はお兄様も遊んで下さるのだが、如何せんお兄様は忙しい人なので、僕の暇は埋まらないのだった。
「もう少しメリアにおぼっちゃまを楽しませるお話が出来たら良かったのですが……申し訳ございません。」
「そんなことないけどさあ、これは重大な問題だよ。」
「今度お父様に相談されてみてはいかがでしょう?」
「相談して授業を増やされたらそれはそれで面倒なんだけれど……まあそうだね。」
授業を増やされるの自体は別に構わないのだけれど、今の授業ペースは先生たちの日程に合わせて組まれているため、増やすとなると新しい先生を雇用する必要があると思われる。そうなると、また僕にふさわしい人物を選定しなければならなくなるのが面倒くさいのだ。
そんな話をしているうちに、メリアは僕の着替えを済ませ、髪の毛も整え終えてしまう。全く有能な侍女である。
「さて、準備が出来ましたわ。ご出発のお時間もそろそろですし、下へ参りましょうか。」
「うん。」
メリアに促されて、僕達は屋敷の玄関へ向かう。すると、正面玄関に伸びる大階段の下にお父様とお兄様がいた。
「ルイス!」
驚いて立ち止まると、僕に気がついたお兄様が優しい笑顔で僕に手を振ってくれた。隣のお父様も僕のことを見つめている。
「お二人共どうしたのですか。」
「どうしたのって、ルイスの初めてのお出かけじゃないか。見送るのは当然だろう?ねぇ、お父様。」
「ああ。」
以前では考えられないことに、僕はパニックを起こしそうになる。それなりに大きくなって、一人で首都で買い物に行くことは何度もあったが、僕を見送るのはいつも使用人たちだけだったから。それが、今は家族が二人揃って僕を見送ってくれている。それが堪らなく嬉しかった。
「あ、ありがとうございます!お父様、お兄様!」
心からの笑顔でそう感謝を伝えれば、お父様は少し微笑んでくれた。そしてお兄様は頷いた後で、
「だけれど、残念だな。ルイスの初めてのお出かけは僕とが良かったよ。」
とお兄様は残念そうに呟いた。
「え?」
「ルイスはタウンハウスにこもりきりだろう?きっと退屈だろうから、今度のお休みにでも誘おうと思っていたのだけれど、婚約者君に先を越されてしまったな。」
お兄様とお出かけ、なんと素晴らしい響きだろうか!そんなもの行きたいに決まっているし、知っていたらクレインとの約束なんて後にしたのに。もしかして、クレインのところに遊びに行くからもう誘ってくれないのだろうか。
「お兄様。僕、お兄様とお出かけしたいです。」
泣きそうになりながらどうにかそう口にすると、
「もちろんだよ。僕の方からそう言おうと思っていたのに嬉しいな。今度の僕のお休みの日、お買い物に行こうね。」
と、お兄様は優しく頭を撫でてくださった。ちらりとお父様の方を見れば、僕たちの様子を見て、眩しそうな顔をしていた。
「おぼっちゃま、そろそろ。」
メリアに言われて、僕は離れ難い気持ちになりながら、馬車に乗り込む。その様子もお二人は見ていてくれて、今日は何もかもが最高の日になりそうな予感がした。
「行ってきます!」
動き出しそうな馬車の窓から、顔を出してお二人に勇気をだして手を振ってみる。
「「行ってらっしゃい。」」
すると、お父様もお兄様も、そう言って手を振り返してくれた。そんなふうに言い合うのも、思い出せないくらい前以来だった。嬉しくて僕は、お二人が見えなくなるまでずっと手を振り続けたのだった。
馬車から見る街並みは、前世で見慣れたもののはずだったのに、僕の心を浮つかせた。街を歩く平民の姿も、活気ある市場も、全てが新鮮で面白く思えた。前は平民のことなんてどうでもよかったし、汚らわしいと思うくらいだったのに、この心境の変化はどうしたことだろう。そう思いながら、窓から車内に視線を移すと、僕を柔らかい目で見つめているメリアが見えた。僕と目が合うと、優しく微笑んでくれる。そんな彼女は、平民だった。使用人は平民の者がほとんどで、侍女や執事だけが貴族出身であることが普通だ。しかし、メリアは公爵子息である僕に仕える侍女でありながら、平民出身だった。もちろんマナーや作法に悪いところはないし、器量も良いため侍女として問題はない。しかし、前世の僕は平民の女を付けられたことに不満があった。勿論、最初からメリアが僕の侍女だったわけではない。最初は良家のご息女が僕の世話係だったのだ。しかし、あまりの我儘、傍若無人ぷりに誰もが耐えかねてやめて行ったのだ。そのうち、僕の世話をしたいという貴族はいなくなり、平民のメリアが槍玉に挙げられたのだった。だから、僕は以前の侍女たちよりもメリアに酷く当たった。それなのに、前世からメリアはいつだって僕に優しくて、慈しみを持って接してくれた。前世の僕は何もかも失うまでそれを思い出せなかったけれど、今の僕は違う。メリアが僕にとって大切な存在であることを知っている。だからこそメリアに、平民に今初めて僕は興味を持っているのだ。
「ねぇメリア。」
「はい、おぼっちゃま。」
「メリアもあそこにいる人たちみたいに暮らしてたの?」
道を行く平民を指差して聞く。
「いいえ、私の家は平民にしては裕福でしたから、有難いことに良い暮らしをさせて頂いておりました。」
「皆がああして生活しているわけではないの?」
「はい。平民の中にもさらに格差というものは残念ながらございます。」
「へぇ。」
知らなかった。平民は皆僕たちに比べて貧しくて、愚かで、汚らしいものだと思っていた。
「そのお陰でメイド学校にも通うことができ、今おぼっちゃまの侍女として働かせて頂いているのですよ。」
「メイド学校?」
「ええ、将来おぼっちゃまが通うことになる貴族の子息令嬢が通う学園のように、メイドやバトラーを育てる学び舎があるのです。」
そう言えば、学園で噂を聞いたことがある。勉強が良くできる平民が行く所は、エリオール王立学園か、使用人学校だと。だから平民たちは皆、そちらに行けば良いものを、どうして僕たちの学園に来るのかと思っていた。
「そうなんだ。」
「ええ、そこに通えたお陰で今おぼっちゃまに仕えることが出来ているのですから、両親には感謝しなければいけませんね。」
「どうしてメリアはそんなに僕を慕ってくれるの?」
「おぼっちゃま?」
メリアは不思議そうにしている。前に嫌な主人だったと謝った時にも、彼女は気にしていないようだったし、今も良い子じゃない僕を受け入れてくれている。それが僕には不思議で仕方がないのだ。僕が可愛らしくて本当は聡明で侯爵令息だからだと言われても信じない。全て本当だけど。だって、それならメリアより前の侍女も、後の侍女も辞めたりなんてしなかったはずだから。
「僕って我儘だったでしょ?良い主人じゃなかったと思うんだ。」
本当は、そんな主人を立ててこその使用人だと思っているけれど。そんなメリアだから僕も彼女を大切にしているわけだし。
「……無礼を承知で本当の所を言いますと、おぼっちゃまの態度に思うところがなかったわけではございません。」
「やっぱり!」
「けれど、失礼を申しますとそれ以上に、おぼっちゃまの境遇に同情していたのだと思いますわ。だから、どのような行いをされても、どのように言われても、私はおぼっちゃまへの忠誠を失うことはなかったのだと思いますわ。無礼をお許し下さいね。」
メリアは本当に申し訳なさそうな顔をして言った。確かに、前の僕なら平民の分際で僕に同情するなんて、無礼なやつだと思っていただろうし、メリアをクビにしていたかもしれない。けれど今の僕は、僕を、僕の境遇を見ていてくれた人が前世からいてくれたのだということがどうしようもなく嬉しかった。家族にも、婚約者にも、友人だと思っていた人にも前世の僕は上手く交われなかった。受け入れて貰えなかった。けれど、メリアだけはありのままの僕に心から仕えてくれていたのだから。
「ううん。教えてくれてありがとう、大好きだよメリア!」
僕の向かいに座るメリアに抱きつけば、彼女は少し潤んだ声で、
「もったいないことでございます。」
と抱き締め返してくれた。
ルンルンでベッドから降りて、外で待機しているであろうメリアに声をかければ、彼女は入室してきて僕の身支度を手伝ってくれる。
「おはようございます、おぼっちゃま。」
「おはようメリア。」
「今日はなんだか嬉しそうですね。」
「もちろん!だって今日は退屈な日にはならないはずだからね。」
僕がそう話すとメリアはくすりと笑って、
「この御屋敷でおぼっちゃまの退屈を紛らわしてくれるものもなくなってきてしまいましたものね。」
と僕のシャツのボタンを留める。
「本当だよ。メリアが話し相手になってくれていなかったら今頃退屈死してる。」
読む本もなくなって、お散歩と復習意外いよいよすることのなくなった僕の雑談の相手に、メリアはなってくれているのだ。もちろん時間がある時はお兄様も遊んで下さるのだが、如何せんお兄様は忙しい人なので、僕の暇は埋まらないのだった。
「もう少しメリアにおぼっちゃまを楽しませるお話が出来たら良かったのですが……申し訳ございません。」
「そんなことないけどさあ、これは重大な問題だよ。」
「今度お父様に相談されてみてはいかがでしょう?」
「相談して授業を増やされたらそれはそれで面倒なんだけれど……まあそうだね。」
授業を増やされるの自体は別に構わないのだけれど、今の授業ペースは先生たちの日程に合わせて組まれているため、増やすとなると新しい先生を雇用する必要があると思われる。そうなると、また僕にふさわしい人物を選定しなければならなくなるのが面倒くさいのだ。
そんな話をしているうちに、メリアは僕の着替えを済ませ、髪の毛も整え終えてしまう。全く有能な侍女である。
「さて、準備が出来ましたわ。ご出発のお時間もそろそろですし、下へ参りましょうか。」
「うん。」
メリアに促されて、僕達は屋敷の玄関へ向かう。すると、正面玄関に伸びる大階段の下にお父様とお兄様がいた。
「ルイス!」
驚いて立ち止まると、僕に気がついたお兄様が優しい笑顔で僕に手を振ってくれた。隣のお父様も僕のことを見つめている。
「お二人共どうしたのですか。」
「どうしたのって、ルイスの初めてのお出かけじゃないか。見送るのは当然だろう?ねぇ、お父様。」
「ああ。」
以前では考えられないことに、僕はパニックを起こしそうになる。それなりに大きくなって、一人で首都で買い物に行くことは何度もあったが、僕を見送るのはいつも使用人たちだけだったから。それが、今は家族が二人揃って僕を見送ってくれている。それが堪らなく嬉しかった。
「あ、ありがとうございます!お父様、お兄様!」
心からの笑顔でそう感謝を伝えれば、お父様は少し微笑んでくれた。そしてお兄様は頷いた後で、
「だけれど、残念だな。ルイスの初めてのお出かけは僕とが良かったよ。」
とお兄様は残念そうに呟いた。
「え?」
「ルイスはタウンハウスにこもりきりだろう?きっと退屈だろうから、今度のお休みにでも誘おうと思っていたのだけれど、婚約者君に先を越されてしまったな。」
お兄様とお出かけ、なんと素晴らしい響きだろうか!そんなもの行きたいに決まっているし、知っていたらクレインとの約束なんて後にしたのに。もしかして、クレインのところに遊びに行くからもう誘ってくれないのだろうか。
「お兄様。僕、お兄様とお出かけしたいです。」
泣きそうになりながらどうにかそう口にすると、
「もちろんだよ。僕の方からそう言おうと思っていたのに嬉しいな。今度の僕のお休みの日、お買い物に行こうね。」
と、お兄様は優しく頭を撫でてくださった。ちらりとお父様の方を見れば、僕たちの様子を見て、眩しそうな顔をしていた。
「おぼっちゃま、そろそろ。」
メリアに言われて、僕は離れ難い気持ちになりながら、馬車に乗り込む。その様子もお二人は見ていてくれて、今日は何もかもが最高の日になりそうな予感がした。
「行ってきます!」
動き出しそうな馬車の窓から、顔を出してお二人に勇気をだして手を振ってみる。
「「行ってらっしゃい。」」
すると、お父様もお兄様も、そう言って手を振り返してくれた。そんなふうに言い合うのも、思い出せないくらい前以来だった。嬉しくて僕は、お二人が見えなくなるまでずっと手を振り続けたのだった。
馬車から見る街並みは、前世で見慣れたもののはずだったのに、僕の心を浮つかせた。街を歩く平民の姿も、活気ある市場も、全てが新鮮で面白く思えた。前は平民のことなんてどうでもよかったし、汚らわしいと思うくらいだったのに、この心境の変化はどうしたことだろう。そう思いながら、窓から車内に視線を移すと、僕を柔らかい目で見つめているメリアが見えた。僕と目が合うと、優しく微笑んでくれる。そんな彼女は、平民だった。使用人は平民の者がほとんどで、侍女や執事だけが貴族出身であることが普通だ。しかし、メリアは公爵子息である僕に仕える侍女でありながら、平民出身だった。もちろんマナーや作法に悪いところはないし、器量も良いため侍女として問題はない。しかし、前世の僕は平民の女を付けられたことに不満があった。勿論、最初からメリアが僕の侍女だったわけではない。最初は良家のご息女が僕の世話係だったのだ。しかし、あまりの我儘、傍若無人ぷりに誰もが耐えかねてやめて行ったのだ。そのうち、僕の世話をしたいという貴族はいなくなり、平民のメリアが槍玉に挙げられたのだった。だから、僕は以前の侍女たちよりもメリアに酷く当たった。それなのに、前世からメリアはいつだって僕に優しくて、慈しみを持って接してくれた。前世の僕は何もかも失うまでそれを思い出せなかったけれど、今の僕は違う。メリアが僕にとって大切な存在であることを知っている。だからこそメリアに、平民に今初めて僕は興味を持っているのだ。
「ねぇメリア。」
「はい、おぼっちゃま。」
「メリアもあそこにいる人たちみたいに暮らしてたの?」
道を行く平民を指差して聞く。
「いいえ、私の家は平民にしては裕福でしたから、有難いことに良い暮らしをさせて頂いておりました。」
「皆がああして生活しているわけではないの?」
「はい。平民の中にもさらに格差というものは残念ながらございます。」
「へぇ。」
知らなかった。平民は皆僕たちに比べて貧しくて、愚かで、汚らしいものだと思っていた。
「そのお陰でメイド学校にも通うことができ、今おぼっちゃまの侍女として働かせて頂いているのですよ。」
「メイド学校?」
「ええ、将来おぼっちゃまが通うことになる貴族の子息令嬢が通う学園のように、メイドやバトラーを育てる学び舎があるのです。」
そう言えば、学園で噂を聞いたことがある。勉強が良くできる平民が行く所は、エリオール王立学園か、使用人学校だと。だから平民たちは皆、そちらに行けば良いものを、どうして僕たちの学園に来るのかと思っていた。
「そうなんだ。」
「ええ、そこに通えたお陰で今おぼっちゃまに仕えることが出来ているのですから、両親には感謝しなければいけませんね。」
「どうしてメリアはそんなに僕を慕ってくれるの?」
「おぼっちゃま?」
メリアは不思議そうにしている。前に嫌な主人だったと謝った時にも、彼女は気にしていないようだったし、今も良い子じゃない僕を受け入れてくれている。それが僕には不思議で仕方がないのだ。僕が可愛らしくて本当は聡明で侯爵令息だからだと言われても信じない。全て本当だけど。だって、それならメリアより前の侍女も、後の侍女も辞めたりなんてしなかったはずだから。
「僕って我儘だったでしょ?良い主人じゃなかったと思うんだ。」
本当は、そんな主人を立ててこその使用人だと思っているけれど。そんなメリアだから僕も彼女を大切にしているわけだし。
「……無礼を承知で本当の所を言いますと、おぼっちゃまの態度に思うところがなかったわけではございません。」
「やっぱり!」
「けれど、失礼を申しますとそれ以上に、おぼっちゃまの境遇に同情していたのだと思いますわ。だから、どのような行いをされても、どのように言われても、私はおぼっちゃまへの忠誠を失うことはなかったのだと思いますわ。無礼をお許し下さいね。」
メリアは本当に申し訳なさそうな顔をして言った。確かに、前の僕なら平民の分際で僕に同情するなんて、無礼なやつだと思っていただろうし、メリアをクビにしていたかもしれない。けれど今の僕は、僕を、僕の境遇を見ていてくれた人が前世からいてくれたのだということがどうしようもなく嬉しかった。家族にも、婚約者にも、友人だと思っていた人にも前世の僕は上手く交われなかった。受け入れて貰えなかった。けれど、メリアだけはありのままの僕に心から仕えてくれていたのだから。
「ううん。教えてくれてありがとう、大好きだよメリア!」
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