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17 あの女が死んだって構わないわ
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「わかってるわよね。
あの車に細工しなさい。」
フィリアは護衛の男の耳元で囁いた。
「死なない範囲で、あの女が怪我をするようにするのよ。」
「ですが車に細工というと、加減が難しく、、、。」
フィリアはにやりと笑った。
「あいつが死ぬなら、それはそれで構わないわ。」
◇◇◇
side ソラウ
「またお前か、、フィリア、、、。」
部屋に通された女を見て、俺は大きくため息をついた。
「また、だなんて、、言わないでよ!!ソラウ」
フィリアは顔を両手で覆って、声をあげて泣いた。だから、ほんとにお前は泣いてばかりだな、、、。
「お前が悲しいのはわかったから、もう帰ってくれ。」
なぜ、この女はあんなことをしたのだろう?俺には全く理解できないし、理解したくもない。
「私達は、まだ婚約者なの!!私を見てよ!ソラウ!」
俺は薄目でフィリアを見た。
「見たぞ?」
「そういうことじゃない!!ちゃんと、心で見て!!」
心で、か、、。
「残念だが、お前の心を見て楽しいとは思えんな。」
どす黒く、濁っているのではないかな。
「私のほうが、、、!あの運転手よりずっと綺麗だし、家柄も良いし、何より女なのよ!!!」
「だから?」
そんなこと、どうだっていい。そう思わせてくれるのは、アキだけだ。
「だから!!私のことを好きになってよ!!」
俺は真っ直ぐにフィリアを見た。この女のことは理解したくないと思う。だけど、俺はフィリアと向き合うことからずっと逃げていたのかもしれない。
「それはできないよ。フィリア。」
俺の気を惹くために他の男と寝たフィリアは醜いと思う。でも、もしも俺がアキを手に入れられなかったら、それくらい醜くなるのかもしれない。
「君のことを愛せなくて、ごめん。」
「ばか!!!」
フィリアが俺の頬を思い切り殴った。
「裏切り者!!裏切り者!!裏切り者!!」
「やめなさい。」
そう言って暴れるフィリアの手を掴んだのはアキだった。
「ソラウ様がいくら優しいからって、調子に乗るな、このばか女。」
◇◇◇
あの車に細工しなさい。」
フィリアは護衛の男の耳元で囁いた。
「死なない範囲で、あの女が怪我をするようにするのよ。」
「ですが車に細工というと、加減が難しく、、、。」
フィリアはにやりと笑った。
「あいつが死ぬなら、それはそれで構わないわ。」
◇◇◇
side ソラウ
「またお前か、、フィリア、、、。」
部屋に通された女を見て、俺は大きくため息をついた。
「また、だなんて、、言わないでよ!!ソラウ」
フィリアは顔を両手で覆って、声をあげて泣いた。だから、ほんとにお前は泣いてばかりだな、、、。
「お前が悲しいのはわかったから、もう帰ってくれ。」
なぜ、この女はあんなことをしたのだろう?俺には全く理解できないし、理解したくもない。
「私達は、まだ婚約者なの!!私を見てよ!ソラウ!」
俺は薄目でフィリアを見た。
「見たぞ?」
「そういうことじゃない!!ちゃんと、心で見て!!」
心で、か、、。
「残念だが、お前の心を見て楽しいとは思えんな。」
どす黒く、濁っているのではないかな。
「私のほうが、、、!あの運転手よりずっと綺麗だし、家柄も良いし、何より女なのよ!!!」
「だから?」
そんなこと、どうだっていい。そう思わせてくれるのは、アキだけだ。
「だから!!私のことを好きになってよ!!」
俺は真っ直ぐにフィリアを見た。この女のことは理解したくないと思う。だけど、俺はフィリアと向き合うことからずっと逃げていたのかもしれない。
「それはできないよ。フィリア。」
俺の気を惹くために他の男と寝たフィリアは醜いと思う。でも、もしも俺がアキを手に入れられなかったら、それくらい醜くなるのかもしれない。
「君のことを愛せなくて、ごめん。」
「ばか!!!」
フィリアが俺の頬を思い切り殴った。
「裏切り者!!裏切り者!!裏切り者!!」
「やめなさい。」
そう言って暴れるフィリアの手を掴んだのはアキだった。
「ソラウ様がいくら優しいからって、調子に乗るな、このばか女。」
◇◇◇
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