不思議なハートの力

ひろの助

文字の大きさ
44 / 56
第Ⅵ章。「光の神イクタス」

3、征服①②③

しおりを挟む
--征服①--

神海しんかいは、静かに授業を受けている。

真菜美まなみは、神海を見つめていた。
(気を付けて)心の声がする。
(アクテイスさん)真菜美は尋ねてみる。
(そうよ。その子には、気を付けて。
 悪いことが起こる予感がする)アクテイスは答えた。
「真菜美さん。真菜美さん。
 授業中にどこを見てるの?
 こら」
真菜美はあわてて教科書に目を向けた。
注意しているのは、先生であった。
「続きを読んでみて」先生は真菜美にめいじた。
ともちゃん。どこ読めばいいの?)小声でたずねる。
(154ページの頭の「明治維新」からよ)
真菜美は何とかピンチを切り抜けた。"(-""-)"
休み時間になる。
教室のすみでは、悪だくみ3人衆が、こそこそ何かを話していた。

--征服②--

神海は、そんなに身長は高くない。
昼休み。
給食が終わると3人組が近づいてきた。
一人は、神海より身長は少し低くいが丸こい。
豆タンクと言ったところか。
真ん中の男は小学生と思えないほど大柄で顔は鬼瓦おにがわらみたいだ。
そして、もう一人は、背は少し高いぐらいでせた細身だった。
カマキリに似ている。
「神海君。お近づきの印しに学校を案内しようか?
 僕ら3人、君と友達に成りたいんだよ」豆タンクは言った。
「別に案内してもらう必要はないけど」神海は、言い切った。
生意気なまいきな奴。君にことわることはできない」鬼瓦は、押し殺した声で言った。
「ここで、やっちゃう」カマキリがしたをなめた。(; ・`д・´)
「めんどくさい。連れ出そうか」豆タンクは、神海の肩を抱き寄せた。
神海は、それを手で払いけ静かに言った。
「分かった。付いていく。先に行け」
「なら良い」三人は、神海を連れて教室を出て行った。

--征服③--

3人組は、神海を体育館のうらに連れて行った。

「神海。
 お前は、この学校に転校してきたばかりなのに、
 俺たちに挨拶あいさつなしか?
 挨拶しろ。
 俺らと友達に成ろうぜ。
 そして、俺らに完全に服従ふくじゅうしろ」
鬼瓦は言った。
「君らこそ私に従うのだ」
神海は、落ち着き払って静かに言う。
「何ぃ。そう言う態度が気に入らないんだよ」
鬼瓦は、突然とつぜん突進とっしんなぐかった。
神海は、落ち着いて右によけけた。
そして、右手を上段に構え、力を入れる。
右手は、銀色に光り、その腕を光の棒が伸びて包んだ。
「なんだそれは?」
鬼瓦は、つかみかかる。
それを神海は、またかわしながら右手の光の棒で胴を打ちのめした。
鬼瓦は、お腹をおさえて、うずくまった。
「うぅ。やろう」
神海は、さらに打ちのめすべく、近づいて行く。
カマキリと豆タンクは、恐れおののいていた。
「その右手は何だ?
 そんなの卑怯ひきょうだぞ」
神海は、更に近づく。
殺気さっきただよい出てくる。
「まだやるなら、りるまで打ちのめす」
神海の声が冷徹れいてつひびく。
「分かった。
 分かりました。
 :
 あやまります」
鬼瓦は、お腹が強烈きょうれつに痛い。
神海は、一言いう。そして、笑った。
「これで、僕らは友達だ。
 ははは」

※愛称と下の名前で物語は、表現されています。
これは、現代のルールには、合わないかも知れませんが、物語の親しさを表現するために筆者の書き方でそうしています。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...