闇と光の慈愛のコントラスト

ひろの助

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第Ⅱ章。「箱舟(ノウ)」

8、交わるとき

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頭に本をロードされたロイアナは、死にはしなかったが、
熱を出し寝込んでしまった。
船造りの作業は、関係なく進んでいく。
それはさておき、闇の長から食料を運んできたアンディアの話に移る。

 ---交わるとき---
天空の城の正門が開いた。出迎でむかえたのは青くき通った肌のイリア。
「食料ですか?
 それは、ご苦労さまです」
イリアは、丁寧ていねいに応対する。
「今、持ってくる」
アンディアは、そう言うと荷車にしゃを引いて門の中に入った。
「大そうな量ですね。今、取り次いで来ます。
 しばらくお待ちください」
そう言ってイリアは塔の中に消えた。
たぶん、マイァシに聞くのでしょう。
はかなうれいのある姿だ」
そうこう、アンディアが、いろいろ彼女の事を考えている間に彼女は戻ってきた。
イリスも色の黒いアンディアに興味を持っている様子だった。
「荷は、そこの倉庫へ運んでください。
 これは、小麦ですか?
 一袋ひとふくろパンを作るようとして、
 運び終わったら、それを持って、
 あの一番小さな塔に持ってきてください。
  あれが、私の塔です。
 ではお待ちしております」
イリアは、使いの者をねぎらうのが当然と思った。
「わかった」
アンディアは、言われた通り、荷を倉庫に運び、一袋を持ってイリアの塔に戻ってきた。
「運んでおいた。入るぞ」
アンディアは、ぶっきらぼうに挨拶して塔に入る。
「どうぞお入りください。
 紅茶を入れました。
 お飲みください」
イリアは、相変わらずに礼儀ただしい。
「これは珍しい。
 栽培さいばいしたものですか?」
アンディアも作物を作るので何の葉か気に成った。
「はい。自分で育てました。
 後、花も いろいろ
 でも、
 私たちは食物をしょくしません。
 私ぐらいです。
 この光の天空城は自然のエネルギーを集めて
 私たちは、そのエネルギーをもらい生きています。
 あなたがたは、食べたりしますでしょ。
 どんな感じですか?」
イリアは、闇の民に興味があるようである。
光の民は、そうと言ってもある木の実だけは食べる。
それを育てるために人が必要なのである。
「甘い すぱい からい にがい まずい」
アンディアは、顔もしかめて見せた。
何の葉の紅茶か聞くのを忘れるぐらい彼女に興味がわいた。
「うふ まずいですか。
 ありますよね。
 いいですよね。生きてる感じして。
 私なんか、花が咲くとうれしいんです。
 土をさわると
 いのちを感じるんです。
 イリノイス様は、やめろっておしゃるけど。
 私はやめたくありません」
イリアは、胸の内を打ち明けた。

「正直言います。
 私たちは神かもしれませんが、
 自然の中に生きてる命です。
 他の生きものとかわりませんよ。
 それが、闇の種族の教えです」
アンディアは、イリアを応援すると言わんばかりに話す。

「すてきです。
 お茶 もう一杯いかがですか?」
イリアは、かれていく。
「いただきます。
 あなたとは、話ができる」
アンディアもかれていく。

 2人の会話は尽きることなく続く。イリアは小麦を粉ねパンを作り始めた。
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