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第Ⅲ章。「光と闇がまじわるとき」
8、運命の岐路
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--運命の岐路--
エンビは、アイリスに本を持って行って良いか尋ねた。
アイリスは、アクデシアに了承を取った。
そして、2人で薬の入った鍋を持って、光の街に向かった。
闇の種族の村から東に向かい、森を抜け山を登る。
山の中腹に平らな場所が表れる。
光の街である。
アイリスは、街の入り口で帰ることにした。
「それでは、エンビ これで私は失礼するわ。
薬は、片手で軽くすくって、草の根にかけてください。
本は、明日でも取りに来ます」
「帰るのですか?家によってくだされば良いのに」エンビは言った。
「またの機会にね」アイリスは、そう言うと走って山を下った。
アイリスが、光の街の人に会って親しくなっていれば、
他の光の民も闇の民に恩を感じ、
両方の民は親しくなり違う運命を辿ることに成ったかもしれない。
エンビは、アイリスの姿が消えると、大声で皆を読んだ。
「おぉーぃ 薬を持ち帰ったぞ」
街から数人が声に反応して出てきた。
エンビの父(ロィアナ)も飛び出して来た。
「エンビ よくやったぞ」ロィアナは、喜んで言った。
「早く、小麦に草の薬をかけましょう」
エンビは、早く畑の作物を救いたいその思いで一杯である。
街の民、皆でさっそく小麦畑に向かい、薬を根にかけた。
明日になって枯れていた小麦が生き返れば街は救われる。
闇の種族にも借りを作ったことになる。
だが、この薬が闇の種族からの贈り物であることは、
エンビとロイアナ以外は知らない。
エンビは、やっと我が家に戻った。
父に話したいことが、一杯ある。
(まず 何から話そうか)
闇の種族の村から持ち帰った本を父に渡し言った。
「これが薬草について書かれている本です。
闇の種族の村には、部屋一杯の本がありました」
「そんなことはあるまい」
ロィアナは信じなかったが、渡された本を見て唸った。
(綺麗に製本されている。こんな本はみたことない)
「これは、研究する価値がありそうだ。
エンビ。よくやった。今日はもう休みなさい」
ロイアナは、息子エンビを褒めた。
エンビは、アイリスに本を持って行って良いか尋ねた。
アイリスは、アクデシアに了承を取った。
そして、2人で薬の入った鍋を持って、光の街に向かった。
闇の種族の村から東に向かい、森を抜け山を登る。
山の中腹に平らな場所が表れる。
光の街である。
アイリスは、街の入り口で帰ることにした。
「それでは、エンビ これで私は失礼するわ。
薬は、片手で軽くすくって、草の根にかけてください。
本は、明日でも取りに来ます」
「帰るのですか?家によってくだされば良いのに」エンビは言った。
「またの機会にね」アイリスは、そう言うと走って山を下った。
アイリスが、光の街の人に会って親しくなっていれば、
他の光の民も闇の民に恩を感じ、
両方の民は親しくなり違う運命を辿ることに成ったかもしれない。
エンビは、アイリスの姿が消えると、大声で皆を読んだ。
「おぉーぃ 薬を持ち帰ったぞ」
街から数人が声に反応して出てきた。
エンビの父(ロィアナ)も飛び出して来た。
「エンビ よくやったぞ」ロィアナは、喜んで言った。
「早く、小麦に草の薬をかけましょう」
エンビは、早く畑の作物を救いたいその思いで一杯である。
街の民、皆でさっそく小麦畑に向かい、薬を根にかけた。
明日になって枯れていた小麦が生き返れば街は救われる。
闇の種族にも借りを作ったことになる。
だが、この薬が闇の種族からの贈り物であることは、
エンビとロイアナ以外は知らない。
エンビは、やっと我が家に戻った。
父に話したいことが、一杯ある。
(まず 何から話そうか)
闇の種族の村から持ち帰った本を父に渡し言った。
「これが薬草について書かれている本です。
闇の種族の村には、部屋一杯の本がありました」
「そんなことはあるまい」
ロィアナは信じなかったが、渡された本を見て唸った。
(綺麗に製本されている。こんな本はみたことない)
「これは、研究する価値がありそうだ。
エンビ。よくやった。今日はもう休みなさい」
ロイアナは、息子エンビを褒めた。
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