闇と光の慈愛のコントラスト

ひろの助

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第Ⅳ章。「侵略」

9、侵略(14)(15)

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--侵略(014)戦い当日③--
副長がアイリスを詰問きつもんしに急いで出ていこうとすると、
ロイアナが呼び止め、液体の入ったビンを渡した。
そして、ひそひそ耳打ちをした。
ロイアナは、朝、いつも運ぶ船の石碑せきひで祈りをささげる。
そのとき、闇の種族の娘をとらえたことを話した。
すると、光の神マィアシは、液体の入った瓶をよこした。
「それは、しゃべり草の液と言って、
 飲めば聞かれたことに答えずにいられなくなる。
 いざと言うときそれを飲ませればよい」
と言われていたのである。
ロイアナは、それを耳打ちし、副長に渡したのである。

--侵略(015)戦い当日④--
副長は、急ぎ地下室についた。
「はぁ はぁ は」
少し息を整えて、扉を開ける。
アイリスが横たわっている。
疲労し意識がうすれている。
右手にロイアナにもらったしゃべり草の瓶をにぎっている。
「どうだ、つかれたろう」
返事はない。
「これをお飲み。少しは楽になるはずだ」
そう言って、瓶の口をアイリスのくちびるにあて
液を少し流し込んだ。
アイリスは、水分に反応してのどを「ゴク」と鳴らした。
副長は、瓶をかたむけ液を流し込んだ。
アイリスは、飲み干した。
気分が楽になっていく。
副長は、アイリスの顔が少しおだやかになるの見て、
質問をし始めた。
「闇の村との友好ゆうこうはかるために聞きたいことがる」
少し間を空けて、
「悪いことをしたね」
副長は、甘くささやく。
「ところで、今年の穀物の出来はどうだね?」
穀物こくもつは良く実りました」アイリスは答えた。
(いける。何の抵抗もなく答えてくれそうだ)
「それで、収穫しゅうかくできたかい?」
「いえ。収穫は、まだです」
「じゃ、穀物の保存ほぞんりているのか?」
「足りています。小屋にまだ三分の一ほど保存があります」
「保存の小屋は、大きそうだね。
 どれくらいの広さだね」
「人が30人ほどは入れます」
「いまもかい?」
「20人ほど空いています」
「穀物が必要だろ、人の出入りは多いのかい」
「朝は、出入りがありますが、その後は、出入りはありません」
「そうか、ありがとう。参考さんこうになったよ。
 ゆっくりお休み」
(これで、アクデシアを暗殺するために人が隠れてれそうだ)
副長は、安堵あんどした。
アイリスは、ねむりについた。
(まんまと聞き出せた。ロイアナに伝えに帰らねば)
副長は、急ぎロイアナの元へ走った。
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