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未来人:レグ・マサコ・ツキマ②
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「あれは、何だ?」
アムがヌルヌルとした建造物の屋上から地上を見下ろしそう聞いて来た。アムの視線の先には遠い過去に存在した侍のような人間が二人と、人間の形をしているが人間ではない何か……言うなればエイリアンだろうか?その二体が対峙している。
「アム、いったいこの世界は何?」
私の質問にアムは「おそらく……」と推測を述べる。
「様々な世界が一つになった世界……だろうな」
「どうやれば元に戻れるの?」
「わからない。ただ、ドゥッゴ中央研究所がこの世界にもあれば……そこで元の世界に戻るヒントを得られるかもしれないな」
ドゥッゴ中央研究所。科学の最先端が集まっている場所だ。確かにそこに行けば、何かがわかるかもしれない。だけど、このあらゆる世界が一つになった状況で、その研究所がちゃんと形を保てているのだろうか?
「だったら、早くそこに向かいましょう」
私がアムにそう言うと、アムは「それがなぁ」と困った顔をする。「テレポーテーションが使えない」
「うそ?」と私が驚き、テレポーテーションを使おうとするが、確かに使えない。
「それに、テレパシーも使えない」
アムはそう言って、目を瞑り頭に力を入れるが、しばらくしてため息をつき首を横に振る。私もアムにテレパシーを送ろうといつもやっているようにしてみるが、上手くいかなかった。
「ほんとだ……どうして?」
「さぁな……空間が不安定だからかもしれない。マサコ、行こう。だいたいの方角はわかる」
私はアムに付いて行こうとしたが、地上にいる人間が気になった。
「このままじゃ、あの侍はエイリアンに殺されるけど」
「放っておけ。行くぞ。足元に気を付けろよ」
アムはそう言い歩き出す。私はゆっくりと歩き、アムの背中を追った。すると、足が滑って私はしゃがんだ。滑った衝撃で、建造物の破片が落ちる。その破片は侍とエイリアンが対峙する場所へ落ち、全員が破片に注目した。その隙をついて、侍はもう一人の侍を連れてエイリアンから逃げていったのである。
エイリアンは侍を追おうとして止めた。殺し合いをしても意味がないと思ったのだろうか?真意はわからないが、助かって良かったと私はホッとする。
アムがヌルヌルとした建造物の屋上から地上を見下ろしそう聞いて来た。アムの視線の先には遠い過去に存在した侍のような人間が二人と、人間の形をしているが人間ではない何か……言うなればエイリアンだろうか?その二体が対峙している。
「アム、いったいこの世界は何?」
私の質問にアムは「おそらく……」と推測を述べる。
「様々な世界が一つになった世界……だろうな」
「どうやれば元に戻れるの?」
「わからない。ただ、ドゥッゴ中央研究所がこの世界にもあれば……そこで元の世界に戻るヒントを得られるかもしれないな」
ドゥッゴ中央研究所。科学の最先端が集まっている場所だ。確かにそこに行けば、何かがわかるかもしれない。だけど、このあらゆる世界が一つになった状況で、その研究所がちゃんと形を保てているのだろうか?
「だったら、早くそこに向かいましょう」
私がアムにそう言うと、アムは「それがなぁ」と困った顔をする。「テレポーテーションが使えない」
「うそ?」と私が驚き、テレポーテーションを使おうとするが、確かに使えない。
「それに、テレパシーも使えない」
アムはそう言って、目を瞑り頭に力を入れるが、しばらくしてため息をつき首を横に振る。私もアムにテレパシーを送ろうといつもやっているようにしてみるが、上手くいかなかった。
「ほんとだ……どうして?」
「さぁな……空間が不安定だからかもしれない。マサコ、行こう。だいたいの方角はわかる」
私はアムに付いて行こうとしたが、地上にいる人間が気になった。
「このままじゃ、あの侍はエイリアンに殺されるけど」
「放っておけ。行くぞ。足元に気を付けろよ」
アムはそう言い歩き出す。私はゆっくりと歩き、アムの背中を追った。すると、足が滑って私はしゃがんだ。滑った衝撃で、建造物の破片が落ちる。その破片は侍とエイリアンが対峙する場所へ落ち、全員が破片に注目した。その隙をついて、侍はもう一人の侍を連れてエイリアンから逃げていったのである。
エイリアンは侍を追おうとして止めた。殺し合いをしても意味がないと思ったのだろうか?真意はわからないが、助かって良かったと私はホッとする。
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