ハーレムでハブられてるけど、一番愛してる自信ある!

珈琲きの子

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第一章

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 その日、勇者様の世話ができなかった。うずうずして仕方ないのに、僕はエルフの族長の部屋に連れ込まれ、裸に剥かれた。
 話して親睦を深めるとかじゃなくて、一晩一緒に過ごすって隠語セックスの方だった。愛は下半身に直結しているらしい。

「ああ、ベルネ。全てが愛しい…」

 鼻息荒く僕の真っ平らな体を弄ってくる族長。一年前に成人したばかりで、色気とは無縁の生活を送っていたし、セックスなんか経験したことない僕は緊張も緊張でガチガチだった。
 でも、エルフの宝を手に入れれば、きっと勇者様も喜んでくれるからって、ガチガチのまま族長に好き勝手されてた。

 けれど、どれだけ触られてもヘニャッたままの僕の大切な所を握られて、なぜだか一気に涙が込み上げてきた。握られたまま、嗚咽を漏らしてしまう。

「ベルネ…。そんなに嫌なのか」
「…わ、わからない…です」

 本当によくわからないんだ。自分の感情が。
 
 眉尻を下げて、若干傷ついている様子の族長。
 そんな族長は僕から離れるとタオル地のローブを羽織った。

「あ、あの…」
「無理なら諦めると言っただろう」
「こ、困ります! エルフの宝が必要なんです!」
「宝のために私に抱かれるのか? 私はそこまで落ちぶれてはいない」
「でも! それじゃないとパーティーを追い出されて、もう勇者様と一緒に旅ができなくなるんです!」

 ベソかきながら族長に縋った。

「な、何か興奮する薬とかないですか? エルフの里には薬が豊富だと聞きます。お願いです…」
「ベルネ…、勇者殿をそこまで愛しているのだな…」
「へ…? 愛して?」
「…気付いていなかったのか。ベルネの勇者殿に向ける微笑みは女神のように慈悲深いものだった。私はその微笑みに惹かれてしまったのだ。だが、それが向けられるのは勇者殿だけなのだな…すまなかった」

 愛してる?
 慈悲深い笑み?
 僕が勇者様を…?

「そ、そんなことありません。僕は勇者様の事なんて…」
「自覚がないのか?」
「僕はただの雑用係で、いつも馬鹿にされててノロマって言われて…」
「それなのになぜついて行きたがるんだ」
「え…それは……」

 どうしてだっけ?
 えっと勇者様と旅して…魔王を倒して…そうだ、そう。報奨金が欲しくて頑張ってるんだ。
 そうだ、よな? 
 でも…、僕、今の今までお金の事忘れてた…。
 え…僕、本当に勇者様の事…?
 
「勇者殿を見て、胸が苦しくなったりしないか?」
「……し…します…?」
「それが答えだ」
「…え?」
「それが恋というものだ」
「心臓病じゃなく?」
「………ベルネは初心だな。恋をしたことがないのか」
「は、はい…」

 家では家事に追い立てられて、学園ではずっと寝てたからクラスメイトの顔も覚えてないし、恋とかしたことない。
 そっか、この胸が苦しいのが、恋、なんだ。

 僕がぼんやりしていると、族長は深く頷いて、族長のローブを掴んでいる僕の手をそっと外した。
 
「あ…待ってください。その…」
「あぁ…そうか。宝がなければ勇者殿と共にいられないのだったな。私も想い人がいるような人間にそんな無体は強いたくないが、対価を貰う必要があるのだ。口でしてくれないか」

 …………?

「口でしてくれないか」

 族長が二回言った。大事なことらしい。

「口でしてくれないか」

 三回目で僕はその意味をやっと理解した。
 そして僕は族長のこれまたガチムチな雄を咥える羽目になった。あくまで口でだから! 最後までしてないから!

 族長の口に収まらないガチムチを頭の中でキノコに置き換えながら頬張り、顎が外れそうになりながらも僕は役目を果たした。
 その後、興奮治まらない族長に口淫されて出なくなるまで搾り取られ、最後に「すまない!」と謝られながらも素股でフィニッシュされたのは墓まで持っていこうと思う。
 これってセーフだよね!?
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