39 / 43
本編
さんじゅーご
しおりを挟む
体がぎしぎし言ってるー。
めちゃくちゃ激しかったもん。僕も途中から理性失ってたし、テーブルの上だったし…。
「…っ…たぁ…」
体を起こすと腰あたりがズクズク痛む。
腰を擦ってるのを大和先輩に目撃され、「大丈夫か」って、ベッドまで駆けつけた先輩に支えられる。
そして、先輩は盛大な溜息を吐いた。
「本当に悪かった…」
あぁ、先輩はそうなっちゃうんだろうなぁ…。僕はぜーんぜん気にしてないし、あの求められてる感にキュンってなるし、心も満たされるんだけど。
それよりも、なんであんなエッチしたくなったのか、の方が気になる。
「センパイ、謝んないでよ。僕だって、気持ちよくて、嬉しかったんだから」
「…アズサ…」
「ね、やっぱり何かあった?」
「………いや」
うーん。何もなかったわけないよねー。顔には「何かあった」って完全に書いてあるし。
「セーンパイ?」
僕が先輩の顔を覗きこむと、先輩はまた溜息を吐いてから、頭を抱えた。しばらくそのまま固まってたけど、何かを決めたように「言っとくべきだな」と小さく呟いて、僕の顔を見た。
でもその後、何かを口にするのを躊躇してる様子で目をウロウロ。
……えっとぉ…、なにこの先輩。
超可愛いんですけど。
最後には額に手を当てて目元を隠した。
「……ちょっとした、……嫉妬だ」
……。
………。
…………。
え、え、え、なに?
しっと、シット、shit?
じゃないよね…。
ま、まさかの嫉妬――っ!?
ええええええええ!?
どこに嫉妬要素があったの!?
ってか、誰に対して? え? 僕?
僕が一人で百面相してると、先輩がまた溜息を吐いた。
「自覚がないから困る…」
「えー、っと、……いつ?」
「昨日。談話室で矢神と引っ付いてただろ…」
引っ付いて…たっけ?
矢神って放送委員長の事だよね? あの心臓撃ち抜かれそうな写真見せてくれた人の方。
「アズサは気づいてないだろ。あいつらの下心に」
「え?」
「それに最近打ち解けてきて…」
えええ…。
「俺が変な態度を取れば、またおまえが余計な事を考えるからな…、一応言っておく…」
ぼ、僕が昨日矢神委員長とかと距離が近くて、打ち解け始めてるのに嫉妬したってこと?!
それって…、巣から飛び立とうとしてる子に対して持つモノだったりするんじゃ…。
「親心とは違うからな」
「ハ、ハイ…」
ホントに嫉妬してる…ってことだよね?
うっそぉ…。せ、先輩が嫉妬とか信じられないんだけど…。
先輩のこんな表情なかなかないし……、ホントなんだ…。
はぅ……、超可愛いんですけど…。こんなこと本人に言ったら、またSっ気満載のエッチされるかも…。ま、僕にとってはご褒美だけどねー。
そっか…。
…そう、なんだ…。
嫉妬するぐらい、僕の事好きでいてくれてるんだ…。
何か、すごく心がホコホコする。先輩には申し訳ないけど。
それに僕だって一緒だもんね。
毎日先輩を部屋から見送った後、先輩がイイ子にばったり出逢っちゃったらどうしようとか、考えちゃうし。
「センパイ、僕も毎日、嫉妬してるからお互い様ね」
「……毎日?」
「だって…戸塚君とか、他の風紀委員の人とか…仲いいし…。昔の先輩の話とか聞かされると、やっぱり焼いちゃう」
理不尽だってわかるけど、嫉妬しちゃうんだからしょうがないよね。
先輩は呆けたような顔をして僕の顔をまじまじ見てから、ふっと自嘲するみたいに笑った。
「……アズサは俺が思ってる以上に強いんだな」
ん? 強い?
引きこもってる時点で弱いとは思うけど…。
「守ってやらないと、支えてやらないとすぐに崩れてしまうほど脆いと勝手に思い込んでいた」
はぁ、って溜息を吐きながら、ちょっと感傷に浸ってる先輩。どうしちゃったんだろ…。
「おまえには俺だけだ、なんてな…。でも、アズサはもう自分で立っていた。周りとも関係が築けてきている…」
僕には先輩だけだと思うんだけど…。全部、先輩のおかげだし…。それにまだまだ先輩におんぶに抱っこなのに。
「もし、俺が要らなくなった時ははっきりと言って欲しい」
え?
なに、それ…。
「養子縁組も選択肢のない中で選ばせた。アズサが恩を感じて、俺に遠慮するようなことになって欲しくない。……おまえを縛りたくはないんだ」
もしかして、助けられたから、先輩を好きになったって思ってるの? 恩があるから好きになったと思ってるの?
「………バカ」
「…アズサ…?」
きっかけは確かにあの事件で助けられたことだし、先輩がヒーローであることに変わりない。でも、そんなので恋に落ちたりしないよ。あの場にいた全員に恋しちゃうってことでしょ?
先輩の優しさとか、世話焼きなとことか、僕を真っ直ぐに見てくれる目とか、がっしりした大きな手とか、凛々しい眉とか、ホント数えきれないぐらい好きな所があるんだから。
最近はたまにSな面とか、こうやって一人で深く考えちゃうとことか。全部ぜーんぶ好きなのに。
僕こそ先輩の傍にいさせてもらっていいのかって、こんなにラッキーなことないって思ってるのに。
「…先輩のバカ。……僕には先輩だけなのに」
「だからそれは――」
「バカ…。違うもん…。恩はこの上なく感じてる。でもその前に先輩を好きなんだから。好きな人にこんなにいっぱいしてもらって、一緒にいられて、罪悪感湧くぐらい本当に幸せで…」
何て言ったらいいのか分からない。
どうやったら自分の想いを正確に伝えられるんだろう。
悔しくて、悲しくて、涙がこぼれた。
先輩にそんな風に思わせてしまってたって。
先輩ならわかってくれてるって、先輩はすごい人で何でもわかってるって勝手に思い込んでた。
「…っ…ちゃんと、……ちゃんと好きだから……そんなこと言わないで…」
先輩がメソメソしてる僕を引き寄せて、ひっしと抱きしめてくれる。その力強さに安心する。
こんなに安心できるのは先輩だから。
「アズサ、すまない。もう言わない。おまえの心が変わった時に受け入れられるように予防線を張っていたんだ。おまえが自由に動けるようになった後、俺じゃない奴を選んだ時に自分が傷つかないように…。弱いのは俺の方だな…」
「先輩…」
「すまない…。アズサの気持ちを疑ってるわけじゃないんだ」
先輩も不安になるんだ。
先輩も一緒なんだ。
だから、ちゃんと伝えなきゃいけないんだ。ずっと僕は誤魔化してきたから…、先輩が不安になっちゃったんだ。
……そっか、先輩も宗ちゃんも僕の言う事信じてくれないのって、ずっと僕が本心を誤魔化してきたから。肝心な時に本心を伝えずに逃げてきたから。
「…ごめんなさい」
「アズサ?」
「……もう、誤魔化したりしないから…、ちゃんと向き合うから…」
今までごめんなさい、と先輩の目を見上げてもう一度謝った。
「本当におまえは…」
察しが良すぎて困る。
そういった先輩は穏やかに息を吐いて、目を細めると、僕の顔を肩口に押し付けるみたいにギューッと僕を包み込んだ。
◇ ◇ ◇
「行けそうか?」
「…う、ん」
何回目のチャレンジになるのかな…。
今週末には閑さんとエレナさんが迎えに来て、先輩の実家にお邪魔する。…僕の新しい実家にもなるんだけど。信じられないよね。
それまでには何とか一歩でも外に出たいね、ってことで頑張ってはいるんだけど…。
今日こそは、って意気込んでると、先輩が僕の髪を撫で梳いた。
「気張るなよ」
「で、でも…また…」
「また発作が起これば、次また挑戦すればいい。それにいつでも発作を起こしていいんだからな。そのために俺がいるんだろ」
先輩がトントンと僕の背中を励ますように叩く。
…先輩って、ホントいつまでも僕のヒーローだよ。どうしてこんなに嬉しい言葉をくれるの?
先輩が一歩前に出ると、エントランスの自動ドアが開く。
境界線の向こうに行った先輩がドアが開きっぱなしになる距離で留まると振り返って、目を細めた。
後光が差すような先輩の姿。
ああ、やっぱり僕には先輩だけ。
先輩が離れろって言っても、もう離れてやらないんだから。ずっとずっと一途に思い続けてやるんだから。
僕は一つ歩を進めた。
「アズサ」
ほら、と先輩が僕に手を差し出す。
目の前にある先輩の大きな手。
僕は先輩のその手に手を延ばした。
延ばした手はどうしてか震えなかった。
――なんだか、今日は向こう側に行ける気がした。
めちゃくちゃ激しかったもん。僕も途中から理性失ってたし、テーブルの上だったし…。
「…っ…たぁ…」
体を起こすと腰あたりがズクズク痛む。
腰を擦ってるのを大和先輩に目撃され、「大丈夫か」って、ベッドまで駆けつけた先輩に支えられる。
そして、先輩は盛大な溜息を吐いた。
「本当に悪かった…」
あぁ、先輩はそうなっちゃうんだろうなぁ…。僕はぜーんぜん気にしてないし、あの求められてる感にキュンってなるし、心も満たされるんだけど。
それよりも、なんであんなエッチしたくなったのか、の方が気になる。
「センパイ、謝んないでよ。僕だって、気持ちよくて、嬉しかったんだから」
「…アズサ…」
「ね、やっぱり何かあった?」
「………いや」
うーん。何もなかったわけないよねー。顔には「何かあった」って完全に書いてあるし。
「セーンパイ?」
僕が先輩の顔を覗きこむと、先輩はまた溜息を吐いてから、頭を抱えた。しばらくそのまま固まってたけど、何かを決めたように「言っとくべきだな」と小さく呟いて、僕の顔を見た。
でもその後、何かを口にするのを躊躇してる様子で目をウロウロ。
……えっとぉ…、なにこの先輩。
超可愛いんですけど。
最後には額に手を当てて目元を隠した。
「……ちょっとした、……嫉妬だ」
……。
………。
…………。
え、え、え、なに?
しっと、シット、shit?
じゃないよね…。
ま、まさかの嫉妬――っ!?
ええええええええ!?
どこに嫉妬要素があったの!?
ってか、誰に対して? え? 僕?
僕が一人で百面相してると、先輩がまた溜息を吐いた。
「自覚がないから困る…」
「えー、っと、……いつ?」
「昨日。談話室で矢神と引っ付いてただろ…」
引っ付いて…たっけ?
矢神って放送委員長の事だよね? あの心臓撃ち抜かれそうな写真見せてくれた人の方。
「アズサは気づいてないだろ。あいつらの下心に」
「え?」
「それに最近打ち解けてきて…」
えええ…。
「俺が変な態度を取れば、またおまえが余計な事を考えるからな…、一応言っておく…」
ぼ、僕が昨日矢神委員長とかと距離が近くて、打ち解け始めてるのに嫉妬したってこと?!
それって…、巣から飛び立とうとしてる子に対して持つモノだったりするんじゃ…。
「親心とは違うからな」
「ハ、ハイ…」
ホントに嫉妬してる…ってことだよね?
うっそぉ…。せ、先輩が嫉妬とか信じられないんだけど…。
先輩のこんな表情なかなかないし……、ホントなんだ…。
はぅ……、超可愛いんですけど…。こんなこと本人に言ったら、またSっ気満載のエッチされるかも…。ま、僕にとってはご褒美だけどねー。
そっか…。
…そう、なんだ…。
嫉妬するぐらい、僕の事好きでいてくれてるんだ…。
何か、すごく心がホコホコする。先輩には申し訳ないけど。
それに僕だって一緒だもんね。
毎日先輩を部屋から見送った後、先輩がイイ子にばったり出逢っちゃったらどうしようとか、考えちゃうし。
「センパイ、僕も毎日、嫉妬してるからお互い様ね」
「……毎日?」
「だって…戸塚君とか、他の風紀委員の人とか…仲いいし…。昔の先輩の話とか聞かされると、やっぱり焼いちゃう」
理不尽だってわかるけど、嫉妬しちゃうんだからしょうがないよね。
先輩は呆けたような顔をして僕の顔をまじまじ見てから、ふっと自嘲するみたいに笑った。
「……アズサは俺が思ってる以上に強いんだな」
ん? 強い?
引きこもってる時点で弱いとは思うけど…。
「守ってやらないと、支えてやらないとすぐに崩れてしまうほど脆いと勝手に思い込んでいた」
はぁ、って溜息を吐きながら、ちょっと感傷に浸ってる先輩。どうしちゃったんだろ…。
「おまえには俺だけだ、なんてな…。でも、アズサはもう自分で立っていた。周りとも関係が築けてきている…」
僕には先輩だけだと思うんだけど…。全部、先輩のおかげだし…。それにまだまだ先輩におんぶに抱っこなのに。
「もし、俺が要らなくなった時ははっきりと言って欲しい」
え?
なに、それ…。
「養子縁組も選択肢のない中で選ばせた。アズサが恩を感じて、俺に遠慮するようなことになって欲しくない。……おまえを縛りたくはないんだ」
もしかして、助けられたから、先輩を好きになったって思ってるの? 恩があるから好きになったと思ってるの?
「………バカ」
「…アズサ…?」
きっかけは確かにあの事件で助けられたことだし、先輩がヒーローであることに変わりない。でも、そんなので恋に落ちたりしないよ。あの場にいた全員に恋しちゃうってことでしょ?
先輩の優しさとか、世話焼きなとことか、僕を真っ直ぐに見てくれる目とか、がっしりした大きな手とか、凛々しい眉とか、ホント数えきれないぐらい好きな所があるんだから。
最近はたまにSな面とか、こうやって一人で深く考えちゃうとことか。全部ぜーんぶ好きなのに。
僕こそ先輩の傍にいさせてもらっていいのかって、こんなにラッキーなことないって思ってるのに。
「…先輩のバカ。……僕には先輩だけなのに」
「だからそれは――」
「バカ…。違うもん…。恩はこの上なく感じてる。でもその前に先輩を好きなんだから。好きな人にこんなにいっぱいしてもらって、一緒にいられて、罪悪感湧くぐらい本当に幸せで…」
何て言ったらいいのか分からない。
どうやったら自分の想いを正確に伝えられるんだろう。
悔しくて、悲しくて、涙がこぼれた。
先輩にそんな風に思わせてしまってたって。
先輩ならわかってくれてるって、先輩はすごい人で何でもわかってるって勝手に思い込んでた。
「…っ…ちゃんと、……ちゃんと好きだから……そんなこと言わないで…」
先輩がメソメソしてる僕を引き寄せて、ひっしと抱きしめてくれる。その力強さに安心する。
こんなに安心できるのは先輩だから。
「アズサ、すまない。もう言わない。おまえの心が変わった時に受け入れられるように予防線を張っていたんだ。おまえが自由に動けるようになった後、俺じゃない奴を選んだ時に自分が傷つかないように…。弱いのは俺の方だな…」
「先輩…」
「すまない…。アズサの気持ちを疑ってるわけじゃないんだ」
先輩も不安になるんだ。
先輩も一緒なんだ。
だから、ちゃんと伝えなきゃいけないんだ。ずっと僕は誤魔化してきたから…、先輩が不安になっちゃったんだ。
……そっか、先輩も宗ちゃんも僕の言う事信じてくれないのって、ずっと僕が本心を誤魔化してきたから。肝心な時に本心を伝えずに逃げてきたから。
「…ごめんなさい」
「アズサ?」
「……もう、誤魔化したりしないから…、ちゃんと向き合うから…」
今までごめんなさい、と先輩の目を見上げてもう一度謝った。
「本当におまえは…」
察しが良すぎて困る。
そういった先輩は穏やかに息を吐いて、目を細めると、僕の顔を肩口に押し付けるみたいにギューッと僕を包み込んだ。
◇ ◇ ◇
「行けそうか?」
「…う、ん」
何回目のチャレンジになるのかな…。
今週末には閑さんとエレナさんが迎えに来て、先輩の実家にお邪魔する。…僕の新しい実家にもなるんだけど。信じられないよね。
それまでには何とか一歩でも外に出たいね、ってことで頑張ってはいるんだけど…。
今日こそは、って意気込んでると、先輩が僕の髪を撫で梳いた。
「気張るなよ」
「で、でも…また…」
「また発作が起これば、次また挑戦すればいい。それにいつでも発作を起こしていいんだからな。そのために俺がいるんだろ」
先輩がトントンと僕の背中を励ますように叩く。
…先輩って、ホントいつまでも僕のヒーローだよ。どうしてこんなに嬉しい言葉をくれるの?
先輩が一歩前に出ると、エントランスの自動ドアが開く。
境界線の向こうに行った先輩がドアが開きっぱなしになる距離で留まると振り返って、目を細めた。
後光が差すような先輩の姿。
ああ、やっぱり僕には先輩だけ。
先輩が離れろって言っても、もう離れてやらないんだから。ずっとずっと一途に思い続けてやるんだから。
僕は一つ歩を進めた。
「アズサ」
ほら、と先輩が僕に手を差し出す。
目の前にある先輩の大きな手。
僕は先輩のその手に手を延ばした。
延ばした手はどうしてか震えなかった。
――なんだか、今日は向こう側に行ける気がした。
27
あなたにおすすめの小説
世話焼き風紀委員長は自分に無頓着
二藤ぽっきぃ
BL
非王道学園BL/美形受け/攻めは1人
都心から離れた山中にある御曹司や権力者の子息が通う全寮制の中高一貫校『都塚学園』
高等部から入学した仲神蛍(なかがみ けい)は高校最後の年に風紀委員長を務める。
生徒会長の京本誠一郎(きょうもと せいいちろう)とは、業務連絡の合間に嫌味を言う仲。
5月の連休明けに怪しい転入生が現れた。
問題ばかりの転入生に関わりたくないと思っていたが、慕ってくれる後輩、風紀書記の蜂須賀流星(はちすか りゅうせい)が巻き込まれる______
「学園で終わる恋愛なんて、してたまるか。どうせ政略結婚が待っているのに……」
______________
「俺は1年の頃にお前に一目惚れした、長期戦のつもりが邪魔が入ったからな。結婚を前提に恋人になれ。」
「俺がするんで、蛍様は身を任せてくれたらいいんすよ。これからもずっと一緒っすよ♡」
♢♦︎ ♢♦︎ ♢♦︎ ♢♦︎ ♢♦︎ ♢♦︎ ♢
初投稿作品です。
誤字脱字の報告や、アドバイス、感想などお待ちしております。
毎日20時と23時に投稿予定です。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
平穏な日常の崩壊。
猫宮乾
BL
中学三年生の冬。母の再婚と義父の勧めにより、私立澪標学園を受験する事になった俺。この頃は、そこが俗に言う『王道学園』だとは知らなかった。そんな俺が、鬼の風紀委員長と呼ばれるようになるまでと、その後の軌跡。※王道学園が舞台の、非王道作品です。俺様(風)生徒会長×(本人平凡だと思ってるけど非凡)風紀委員長。▼他サイトで完結済み、転載です。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
お前が結婚した日、俺も結婚した。
jun
BL
十年付き合った慎吾に、「子供が出来た」と告げられた俺は、翌日同棲していたマンションを出た。
新しい引っ越し先を見つける為に入った不動産屋は、やたらとフレンドリー。
年下の直人、中学の同級生で妻となった志帆、そして別れた恋人の慎吾と妻の美咲、絡まりまくった糸を解すことは出来るのか。そして本田 蓮こと俺が最後に選んだのは・・・。
*現代日本のようでも架空の世界のお話しです。気になる箇所が多々あると思いますが、さら〜っと読んで頂けると有り難いです。
*初回2話、本編書き終わるまでは1日1話、10時投稿となります。
俺の親友がモテ過ぎて困る
くるむ
BL
☆完結済みです☆
番外編として短い話を追加しました。
男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ)
中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。
一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ)
……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。
て、お前何考えてんの?
何しようとしてんの?
……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。
美形策士×純情平凡♪
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる