やりすぎハイスペックな俺が行く 異世界チートな旅路

とやっき

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2章 ゼルドスの反乱 二つ目の危機

50話 王都には悲鳴が響いて 突然のピンチ

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「今日のことは、みんな昨日頑張ってくれたから不問とする。今後、勝手に部屋に入ってこないようにしてくれればいい」

 朝の一件はとりあえず置いておこう。

 かなり役得があったからとかではなく、昨日の活躍に免じて許すだけだ。

 決してマヤネがくっついてきていたのと、セラファルの寝起きの反応がめちゃめちゃ可愛かったから許すわけではないのだ。うん。


「さて、本題に入ろう。これからの目的地はゼルドス領になるだろうな。それを踏まえて、今後の方針を決めていこうか」

「はいマスター。まずはマスターの能力を完全に回復させることが優先されます。私とメルフィナさんが協力すれば、全回復まで1ヶ月程度の時間がかかる見込みです。それまではこの王都に留まる方が良いでしょう」

 セラファルの意見はもっともだ。

 俺もスキルを使えない状態では不安だし、万全の状態でないとゼルドスさんには勝てないと思う。

 まずはミューストリア王都ここで英気を養って、コンディションを整えないとな。


「ちょっと待ってくれ。それまでゼルドス様が黙って待ってるとは思えねぇ。必ず兵を送り込んで、こっちを潰そうとするぜ」

 ラーグルの意見ももっともなんだよな。
 敵に居場所がバレている以上、相手は攻める好機を見逃さずに攻撃を仕掛けてくる。

 今回も亜人の魔族たちがやってきたように、第二陣、第三陣と、次々に襲われるのは確実だろう。

 かといって、別の場所に隠れるということもしづらい。

 俺がこの国の住民を助けたことをゼルドスさんが知っているため、王都の人たちを人質に取る可能性もある。

 まあ見捨てても全然心は痛まないのだが、リーサの国だし、一度助けたのに殺されたらイラッとはする。だって、かなり苦労して助けたんだからな。

 それならここに残って守りに徹して、能力が回復してから攻めに転じた方がいいと思う。

「それも分かるんだが、ゼルドス様が直接攻めてきたら終わりですぜ。こんな王都、吹き飛んじまいますぜ」

 そうか、防衛戦にしても周りの被害が大きくなるか。
 いや参ったな、八方塞がりというやつだ。

「マスター、ご安心ください。こんなときもあろうかと、王都に作られた壁と魔法陣を利用して、大規模防御結界を作れるように魔法陣を改造しておきました。王都への被害は軽微なものになると予想されます」

 セラファルは仕事が早いけど、ついには未来まで予知して仕事を終わらせていただと!?

 さすがセラファル、進化し続ける超有能天使だな。


「お褒めにあずかり光栄です。というわけで、まずはマスターの回復を急ぎましょう。メルフィナさん、準備をお願いします」

 お、お?

 何が始まるんだ?


「それではマスター、服を脱いで下さい」

「へ?」

 何かの聞き違いか?
 セラファルが服を脱いでと言ってるように聞こえてしまった。

「セラファル、よく聞こえなかったからもう一度頼む」

「マスターは着用されている衣類を取ってください」

「いや言葉変えたからって、内容変わってないよな?」

 聞き違いじゃなかったようだ。


「なんかヤバそうな雰囲気だから、俺は席を外すぜ」
「じゃあエミュもどこかで遊んでくるの。ごゆっくりどうぞーなの」

 あれ、このパターンはよくない気がする。

 俺の頭にやばいぞ、と警鐘が鳴り始めた。

「まあカイは私たちの裸見ちゃったんだし、私たちが見ても問題ないわよね?」

 まさか仕返しなのか?
 これは仕組まれた罠なのか?

「そうですねリーサさん。見られただけなんて、恥ずかしいですからね」

 え、ウルリルまで加担してるのか?

 いや、落ち着くんだ。焦るな、俺。

 我らがセラファル様なら、きっと分かってくださるはずだ。

「マスター、申し訳ありません。今だけ私は悪い子になってしまいます。私もマスターのお体を見てみたいと思ってしまったのです。どうかお許しください。後ほど、いかような罰でもお受けいたします」

 な、何だと?

 まずい、俺には仲間がいないのか。

 いやいや、マヤネなら助けてくれる。
 忠実で俺を慕ってくれているマヤネならきっと!

「殿、お覚悟を決めて欲しいでござる。殿は拙者の体を隅々まで見てしまったでござるからな。残念ながら、今回ばかりは助太刀はできんでござるよ」

 マ、マヤネまで敵に回るというのか。

 最後に残ったわずかな希望は、メルフィナに託すしかないのか。

 大丈夫。メルフィナは俺のこと、ちょっとは好きなはずだし、俺の頼みなら聞いてくれるはず!

「はぁはぁ。カイ様の裸体をまさぐって・・・。ん? カイ様、どうしましたか?」

 ダメだこいつ。

 目がヤル気に満ち溢れている。


「男ならウジウジしないで脱いじゃいなさい」
「カイさん、脱ぐのお手伝いしますね」
「申し訳ありませんマスター、では失礼します」
「男性の裸を見るのは初めてでござるな。どうなっているんでござろうか」
「ついにカイ様をひん剥くときがやってくるなんて!」

「や、やめるんだ! 女の子の裸は需要があるが、俺をひん剥いても誰も喜ばないぞ!」

「はいはい、後で聞いてあげるわよ」
「私たちには需要があるので大丈夫ですよ」
「マスター。一思いに終わらせますので、少しだけ我慢をお願いします」
「殿、諦めも肝心でござるよ」
「はぁはぁ。はぁはぁ」


 くっ、ダメか。

 こうなったらパンツ一枚だけでも死守して乗り越えてやる!


 その後、宿屋にはカイの絶叫がしばらく響いていたそうな。


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