呟きの箱

十四年生

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街角のうたうたい

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街角のうたうたい

誰かが僕の歌を
ちゃんと聞いてくれるかな?
街角に僕は立つ
やさしい歌を歌いながら

振り向く人が少し
遠くで聞いている
さぁどうぞ僕のそばへ
お代はいらないから
聞いて欲しい

手を大きく広げては
心の奥から搾り出す
一言でも心の奥
残ってくれれば嬉しいのです

誰かが僕の歌を
ちゃんと聞いてくれるかな?
街角に僕は立つ
やさしい歌を歌いながら

振り向く人が少し
耳を傾けてくれる
さぁどうぞ僕のそばへ
恥ずかしがらずに
聞いて聞いて欲しい

手を強く広げては
心の奥から突き上げる
一音でも体の奥
残ってくれれば嬉しいのです

誰かが僕の歌を
ちゃんと聞いてくれるから
街角に僕は立つ
心の中に描いた歌

誰かが僕の歌を
ちゃんと聞いてくれるかな?
街角に僕は立つ
優しい歌を歌いながら



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