呟きの箱

十四年生

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月の灯りに涙こぼれて

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月の灯りに涙こぼれて

月の灯りに
涙がこぼれて
太陽なら焼けてしまう
ほどに泣けてきた

空に浮かんだまま
こっちをみている
月の優しさに
心許した

生きていく上で大事なこと
いくつもあったのに
嗚呼嗚呼嗚呼
捨てなきゃ前にいけないことも
いくつもあった 嗚呼 捨ててきた

月の灯りに
涙がこぼれて
太陽なら焼けてしまう
ほどに泣けてきた

空にうかんだまま
優しくみている
月の大きさに
心動いた

生きていくうえで大切なひと
何人もいたのに
嗚呼嗚呼嗚呼
切らなけりゃ前にいけないことが
いくつもあった 嗚呼 忘れてきた

月の灯りに
涙誘われて
太陽ならとけてしまう
ほどに泣けてきた

月の灯りに
涙がこぼれて
太陽なら妬けてしまう
ほどに泣けてきた


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