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7.適任者
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俺と陛下――リュシアンの付き合いは長い。俺が二歳の頃に、十二歳だった当時王太子リュシアンと出会った。周りが「本当の兄弟のようですね」と本心で言う程仲が良かったし、二十年経つ今では「本当の母子のようですね」と微笑まれるくらいだ。それだけ多くの時間を過ごしてきた。だからか、確かに俺は自分を世界一可愛がってそばにいてくれたリュシアンにあまり逆らえないし、そもそも自分よりもリュシアンの方が多くの考えと広い視野を持っており遠い先も見据えているのだ。自分で考えるよりもリュシアンに言われた言葉を優先してしまうのは必然と言ってもいい。……だからと言って、何一つ自分で考えられないわけじゃないが。
あとでセルジュを説教しようと決める。
「絶対に、大魔法使いには会わせないんだな?」
「はい。どうしてもと言うなら陛下からの許可を得てください」
「伝言もしてくれないのか?」
「しません」
こんなにも俺を熱望するとは。彼は何を望んでここまで来たのだろうか。相当難しい案件を抱えていると思われるが、少し内容が気になってしまう。
「他の魔法使いの方をご指名しては? どの方へも依頼は溜まっていて予約を取れるのもずっと先でしょうが。どの国よりも優秀ですよ」
「ダメだ。大魔法使いでないと」
きっぱりそう言えるなら、もしかしたら他の魔法使いに依頼したことがあるのかもしれない。
魔法使いは魔力量と思考力によってそのレベルが決まる。充分な魔力を持っていないと発動させられる構築式も限定されるし、構築式を考えるに必要な思考力が狭いと成長が見込めない。すでにある魔法を発動させることしか出来ない。
俺はそのどちらも持っている。魔力は無尽蔵だし、思考力は世界を創造した女神様に近いと自分で確信している。だからこそ、魔法は俺にとって『当たり前』として存在している。人々が、死なないように、なんて考えながら呼吸をしていないのと同じだ。
故に、魔法使いとしての格が他とは全く違う。これは自惚れでも誇張でもない。純然たる事実だ。
だから、俺で叶えられないなら諦めるしかない。
それを踏まえてここまで来たのだろう。
あとでセルジュを説教しようと決める。
「絶対に、大魔法使いには会わせないんだな?」
「はい。どうしてもと言うなら陛下からの許可を得てください」
「伝言もしてくれないのか?」
「しません」
こんなにも俺を熱望するとは。彼は何を望んでここまで来たのだろうか。相当難しい案件を抱えていると思われるが、少し内容が気になってしまう。
「他の魔法使いの方をご指名しては? どの方へも依頼は溜まっていて予約を取れるのもずっと先でしょうが。どの国よりも優秀ですよ」
「ダメだ。大魔法使いでないと」
きっぱりそう言えるなら、もしかしたら他の魔法使いに依頼したことがあるのかもしれない。
魔法使いは魔力量と思考力によってそのレベルが決まる。充分な魔力を持っていないと発動させられる構築式も限定されるし、構築式を考えるに必要な思考力が狭いと成長が見込めない。すでにある魔法を発動させることしか出来ない。
俺はそのどちらも持っている。魔力は無尽蔵だし、思考力は世界を創造した女神様に近いと自分で確信している。だからこそ、魔法は俺にとって『当たり前』として存在している。人々が、死なないように、なんて考えながら呼吸をしていないのと同じだ。
故に、魔法使いとしての格が他とは全く違う。これは自惚れでも誇張でもない。純然たる事実だ。
だから、俺で叶えられないなら諦めるしかない。
それを踏まえてここまで来たのだろう。
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