えふえむ三人娘の物語

えふえむ

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第1章

第1章 第10話

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   1

 店の奥で本の整理をしていたチエは、ふと手を止めた。最近ずっと考えていたことが、心の中に引っかかっている。

「……す、杉本さん……、ちょっと、そ、相談があるんです」

 カウンターの奥で帳簿をつけていた店主の杉本が、眼鏡を少しずらして顔を上げた。

「おや、珍しいな。チエちゃんが相談なんて」

「え、えっと……」

 チエは言葉を選びながら、ゆっくりと話し始める。

「あ、あの……、商店街をもっと元気にするために、私にも何かできないかなって考えてるんです。……で、でも、何をしたらいいのか、分からなくて……」

 杉本は少し驚いたように目を細めたが、すぐに口元に笑みを浮かべた。

「ほう、それはそれは。何かきっかけでもあったのかい?」

「は、はい……し、実は、この前、市役所に行ったんです……」

 チエは杉本に市役所に行ったことを説明した。杉本は顎に手を当て、少し考える素振りを見せた。

「なるほどな。確かに、商店街の活性化ってのは簡単な話じゃない。だが、町に根ざしたものがあれば、人が足を運ぶ理由にもなるかもしれないね」

「ま、町に、根ざしたもの……?」

「例えば、ご当地のお菓子なんてどうだ?」

 チエは目を瞬かせた。

「ご、ご当地の、お菓子……?」

「そうだ。この町には歴史があるし、昔は桑畑も多かっただろう? そういう特色を活かした和菓子があれば、名物になって人が集まるかもしれない」

 杉本はカウンターの上にある新聞を手に取りながら、穏やかに言葉を続ける。

「和菓子屋なら、まつかわ菓舗がいいな。あそこは代々続く老舗でな、店主の松川幸三は商店街振興組合の組合長もやっている」

「ま、松川さん……」

「ちょっとばかり職人気質で気難しいところはあるけど、和菓子作りの腕は確かだし、商店街のこともよく考えている。商店街を元気にしたいなら、彼と話してみるのが一番だろう」

 チエは杉本の言葉を反芻するように考えた。

「ご、ご当地のお菓子……ま、町の名物……」

「まあ、松川は頑固な職人肌だからな。そう簡単には首を縦に振らんかもしれんが、話してみる価値はあると思うぞ」

 杉本は静かに微笑んだ。

「チエちゃんが本気で町のことを考えてるなら、自分の言葉で伝えてみるといい」

 チエは力強く頷いた。

「わ、分かりました……。こ、今度、まつかわ菓舗に行ってみます」

 チエの胸の中に、新しい目標が芽生えた瞬間だった。

   2

 チエは商店街の一角にある和菓子屋「まつかわ菓舗」を訪れた。古めかしい木の引き戸を開けると、すぐに甘く上品な香りが鼻をくすぐる。あんこの香りだろうか、それとも蜜漬けの果実の匂いか。

 店内は落ち着いた雰囲気で、整然とした木のショーケースの中に、色とりどりの和菓子が並んでいた。繊細な細工が施された上生菓子、四季を映した落雁。どれもまるで小さな芸術品のようだ。

「こ、これは食べる芸術品みたい……」

 チエは思わず息をのんだ。

「わかるか」

 低く落ち着いた声が響く。

 カウンターの奥に立っていたのは、店主の松川幸三だった。和菓子職人らしい白い作務衣を身にまとい、腕を組んでチエを見下ろしている。鋭い目つきに、一見すると頑固な職人という印象を受ける。

「和菓子は、見て楽しみ、香りを楽しみ、味を楽しむものだ」

 松川はそう言って、チエの視線を追うようにショーケースを軽く指し示した。

「美しいものを作るには、それなりの時間も手間もかかる。だが、こういうものを求める客は決まってるんだ」

 その言葉には、どこか達観したような響きがあった。

「……どういう意味ですか?」

 チエが尋ねると、松川は少し目を細め、ゆっくりと言葉を継いだ。

「長く店をやってりゃ、客の顔ぶれってのは変わるもんだ。だがな、うちの菓子を求めるのは、昔から変わらず決まった層なんだよ」

 彼の視線は、ショーケースの奥にある古い帳簿へと向いていた。

「ね、年配の、お客さんが、多いってことですか?」

「そういうことだな」

 松川はわずかにため息をついた。

「若い人間にも和菓子を楽しんでほしいとは思うさ。だがな、うちの和菓子はこの店の顔であり、格式そのものだ。気軽に手に取れるものを作れば、それを求めてくれる常連さんを裏切ることにもなる」

 淡々とした口調だったが、そこには職人としての矜持が滲んでいた。

 チエは、松川の言葉を噛み締めながら考える。商店街を盛り上げるために、もっと若い人にも和菓子を手に取ってもらう機会を増やせないか。そう思っていたが、簡単に提案できることではなさそうだった。

「で、でも……」

 チエが何か言おうとすると、松川は静かに首を振った。

「杉本さんからある程度話は聞いているよ。すまないが、うちはそういう店じゃないんでな」

 その言葉には、話を終わらせる強い意志が込められていた。

   3

 店を出た後も、チエの頭の中には松川の言葉がこびりついていた。

(若い人にも和菓子を楽しんでほしい。でも、格式を守りたい……)

 商店街の活性化のために何かしたい。でも、自分にできることが分からない。

 松川の和菓子は、間違いなく素晴らしい。その美しさも、繊細さも、口に入れた瞬間に広がる優しい甘さも――。

「こ、この和菓子を、もっと多くの人に、知ってもらいたい……」

 しかし、肝心の松川は、簡単には首を縦に振らないだろう。チエは和菓子をいくつか買い、商店街の外れにある市営住宅へと帰った。

 その日の夜、若葉住宅の一室。テーブルの上に、まつかわ菓舗の紙箱を広げる。

「こ、これ、お土産」

「おお、何か買ってきたの?」

 アンナが身を乗り出し、紙箱を開くなり目を輝かせた。

「うわっ、なにこれ、めちゃくちゃ綺麗じゃん!」

 サキも箱の中を覗き込み、感嘆の声を上げる。

「たしかに、すごいねー」

 箱の中には、四季を映した上生菓子が並んでいた。桜の花びらを模した練り切り、淡い青の寒天が波紋のように広がる羊羹、そして、金箔があしらわれた艶やかな一口サイズの大福。

 アンナはさっそく、桜の練り切りを手に取ると、ぱくっと頬張った。

「……んっ! うまっ!」

 目を見開き、驚いたようにチエを見つめる。

「本格的な和菓子ってあんまり食べる機会がないけど、こんなにおいしんだねー」

「で、でしょ」

 チエは少し誇らしげに微笑む。

 サキはまだ食べずに、スマホを取り出し、写真を撮り始めた。

「これ、写真映えするし、SNSに載せたら話題になりそう!」

 アンナもサキのスマホを覗き込み、楽しそうに笑う。

「確かに! こんな綺麗なの見たことないもんねー!」

 チエは二人の反応を見て、ふと呟いた。

「このお店の和菓子、すごく綺麗でおいしいのに、若い人があまり来ないんだって……」

 アンナとサキが同時に顔を上げた。

「えっ、なんで? こんなに美味しいのに?」

「か、格式があるから、入りにくいのかな……?」

 チエの脳裏に、松川の姿が浮かぶ。

(や、やっぱり、若い人にも響く要素はある。で、でも……格式がネックになっているんだ)

 目の前で楽しそうに和菓子を味わう二人を見て、チエの中で考えがまとまり始めていた。

   4

 翌日、チエは再びまつかわ菓舗を訪れた。暖簾をくぐると、店の奥から松川が姿を現す。

「おや、また来たのか」

 彼は驚いたように眉を上げたが、すぐに落ち着いた表情でチエを迎え入れた。

「き、昨日……、か、買って帰った和菓子、と、とても美味しかったです」

 チエは真っ直ぐに松川を見つめながら言った。

「わ、私だけじゃなくて、一緒に住んでる二人も絶賛してました……。こ、こんなに美味しいのかって、驚いてました。そ、それに、もう一人は、写真映えするってすぐにSNSに投稿したんです」

「ほう……」

 松川は腕を組み、少し目を細めた。

「若い子が、うちの和菓子を褒めてくれるなんてな……」

 感慨深げに呟く松川を見て、チエはさらに続けた。

「そ、それで……、昨日、その二人と話していて思ったんです……。も、もっと、気軽にこの和菓子の魅力を知ってもらう機会があったら、若い人にももっと広まるんじゃないかって」

「気軽に……か」

 松川は小さく息をつき、店内をぐるりと見渡す。並ぶ和菓子はどれも芸術品のように美しく、厳かな雰囲気が漂っている。

「……確かに、最近は若い客がほとんど来ない。それどころか、昔からの常連も減ってきている」

 そう言いながら、松川は視線を落とす。

「でもな、うちの和菓子はただの甘味じゃない。格式も技も詰まった、伝統の味だ。食べ歩きをするようなものではないんだよ」

 ピシャリと断るような口調だった。

(や、やっぱり、簡単には首を縦に振ってくれない……)

 チエは一瞬、言葉を詰まらせたが、それでも引き下がるわけにはいかなかった。

 「……た、確かに、格式ある和菓子は特別なものです。で、でも、その特別さを知る機会がないと、若い人たちは一生この魅力に気づかないままになってしまうと思うんです」

 松川の眉がわずかに動く。

「き、昨日、私も和菓子を食べて、すごく感動しました。こ、こんなに美しくて、美味しいものが身近にあるのに、知らない人が多いのはもったいないです」

「……ふむ」

 松川は静かにチエを見つめる。

「だから、せめて一度だけでも、試してもらえませんか?」

 そう言って、チエはそっと切り出した。

「た、食べ歩きできるような新しい和菓子を考えるのは、抵抗があるかもしれません。で、でも、最初は試作だけでも……も、もし、それで納得できなかったら、その時は諦めます」

 松川は腕を組み、しばらく黙ったまま考え込んでいた。やがて、小さく鼻を鳴らし、渋々といった様子で言った。

「……じゃあ、試作だけだぞ」

 その言葉に、チエの顔がぱっと明るくなる。

「本当ですか!?」

「勘違いするなよ。納得できるものができなければ、それで終わりだ」

 そう言いながらも、松川の表情はどこか柔らかかった。

「ありがとう、松川さん!」

 チエは思わず深く頭を下げる。こうして、まつかわ菓舗の和菓子を若い世代に広める第一歩が、静かに踏み出されたのだった。

   5

 数日後、まつかわ菓舗から試作ができたとの連絡が入った。急いで店へ向かったチエは、暖簾をくぐると、奥から松川が姿を現す。

「待ってたぞ」

 松川の声には、どこか誇らしげな響きがあった。

「つ、ついに……、で、できたんですね!」

 チエがカウンターに目を向けると、そこには見慣れない和菓子が並んでいた。丸くふっくらとしたお餅は、ほんのりとした緑色をしている。

「こ、これは……よ、よもぎもち、ですか?」

「いや、よもぎの代わりに桑の葉を使った」

 松川は腕を組みながら説明した。

「この町は昔、養蚕が盛んだっただろう。桑咲町って名前の由来にもなってる。その桑の葉を活かせば、この町ならではの和菓子になるんじゃないかと思ってな」

「く、桑の葉……た、食べられるんですね」

 チエは目を見開いた。この町の歴史を生かしたお菓子、それだけでも素敵だったが、さらに驚きは続いた。

「しかも、中には生クリームが入ってる」

「えっ、生クリームですか!?」

「うちでは今までやったことのない組み合わせだが、最近の若いやつはこういうのが好きなんだろ?」

 松川はやや照れくさそうに言う。

「は、はい。和と洋の組み合わせは人気があると思います……」

 チエはごくりと唾を飲み込み、一つ手に取った。そっと口に運ぶと、ふわりとした桑の葉の香りが広がり、もっちりとした食感とともに、なめらかなあんこと生クリームの甘みが絡み合った。

「……!!」

 目を見開くチエ。

 松川がじっと様子をうかがう。

「どうだ?」

「……す、すごく美味しいです!」

 チエは満面の笑みで答えた。

「桑の葉の香りが爽やかで、でも青臭さは全然なくて。あんこと生クリームが合わさると、まろやかで……これはすごいです!」

 心の底からの感想だった。松川は目を細め、小さく息をついた。

「……そうか。なら、試作は成功ってことだな」

「はい!こんな素敵なお菓子を作ってくださって、本当にありがとうございます!」

 チエが深く頭を下げると、松川は少しばかり照れくさそうにしながら、そっぽを向いた。

「まだ試作の段階だぞ。商品化するかどうかは、もう少し考えないとな」

 そう言いながらも、その口元はわずかにほころんでいた。

 こうして、桑の葉もちは、まつかわ菓舗の新しい可能性として生まれたのだった。

   6

 その日の夕方、チエは試作の桑の葉もちを持ち帰り、アンナとサキに披露した。畳の上に小さなちゃぶ台を囲み、三人は並んで座る。

「こ、これが試作で作ってもらった和菓子、桑の葉もち」

 チエが包みを開くと、柔らかい緑色の大福が整然と並んでいた。優しい桑の葉の香りがふわりと広がる。

「おおっ! 和菓子って感じの色合いだねー!」

 アンナが目を輝かせ、早速ひとつ手に取った。

「いただきまーす!」

 パクッと一口。

 「……!!」

 アンナは驚いた顔で固まった。

「えっ、なにこれ、うっまっ!!」

 満面の笑顔で、もっちりとした食感を味わいながら続ける。

「よもぎもちって草の味がするイメージだったけど、全然ないし、なんか爽やか!」

「で、でしょ!? し、しかも、中の生クリームも美味しいよね」

 チエが得意げに説明すると、サキもひとつ手に取って口に運んだ。

「……んっ、これ、すっごくいい!」

 サキは感動したように、じっくりと味わっている。

「中のあんこと生クリームがなめらかで、甘さもちょうどいい。これ、絶対ウケるよ! 見た目も可愛いし、SNSに載せたら絶対バズる!」

「だ、だよね……。な、なんか、すごいお菓子になっちゃった」

 チエは頬を染めながら笑う。それを見て、アンナがニヤリとしながらチエの肩をバンバン叩いた。

「いやー、チエ、やったじゃん! まつかわ菓舗みたいな伝統のある店で、新しいお菓子を作ってもらうなんて、すごいよ!」

「本当だよ。チエの頑張りがなかったら、こんな美味しい和菓子は生まれなかったよ」

 サキも優しく微笑みながら言う。

「わ、私、が、頑張ったのかな……?」

 チエは照れ臭そうに俯いたが、二人が嬉しそうに和菓子を食べる姿を見て、じんわりと胸が熱くなるのを感じた。

「う、うん……が、頑張ったかも……」

 三人は顔を見合わせて笑う。

「よし! これはもう、イベントで出すしかないね!」

 アンナが拳を握る。

「う、うん……。まつかわ菓舗にも、ちゃんと提案して、イベントで人気商品にしたい」

 チエも力強く頷く。

「イベントまで、あと少し。頑張ろう!」

 三人はそれぞれ大福を手に取り、気合を込めてもう一口。

 甘さと優しさが広がる味に、成功の予感を感じながら――

 イベントに向けた新たな挑戦が、ここから始まるのだった。
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