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ユージーン
クズにはクズのやり方が*
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ルイーズが目を瞠った。
「え……ええまあ……最初はその、驚きましたけれど……」
「目や顔よりも別のことに気を取られていたんだ。僕が本当に記憶がないのか、なんであれほど嫌っていた君のところに今さら戻ってきたのか」
僕はルイーズの手を取って、唇に寄せてキスをした。
「僕は、僕の妻だという人は、きっと僕の顔を見て怯えて、僕を拒絶するだろうと思っていた。そうされても仕方ないと。でも君は怖がらずに、僕が距離感が掴めないと気づくと、さりげなく気遣ってくれた。――君が僕の妻でよかった」
「旦那様……」
「ルイーズ……このまま側にいて欲しい。僕の妻でいて欲しい。たとえ昔のことを思い出したとしても、片目と記憶を失って、戻ってきた僕を受け入れてくれた君のことは忘れない。この左目がもとに戻らないように、昔の僕にはもう、戻らない」
僕はルイーズを抱き寄せて、肩口に顔を埋める。
「過去を、なかったことにはできないし、謝ることもできない。……でも、愛してる」
「……旦那様」
「ジーンって呼んで」
「……あなたが、名を呼ぶなと言ったんですわ」
「そんな馬鹿のことは忘れてくれ」
「無理よ!」
ルイーズが僕を突き飛ばす。
「やっぱり今さら無理! 片目になったからって憐れを誘ったって、無理よ! せっかく……」
ルイーズが涙で潤んだ目で僕を睨みつける。
「せっかく?」
「せっかく、あなたのことはもう、思い切ったのに! どれだけ歩みよろうとしても突き放されて挙句に……」
僕はルイーズの両肩を掴み、もう一度抱き寄せて頬にキスをして、言った。
「じゃあ、今度は僕が歩み寄るから、君が気のすむまで突き放せばいい。……突き放せるものなら」
僕は強引にルイーズをベッドに押し倒して、唇を塞いだ。体重かけて圧し掛かれば、華奢なルイーズは僕を押しのけることなんてできない。舌を差し入れて内部を蹂躙し、ルイーズの抵抗もものともせずに、僕はルイーズの寝間着のリボンを解き、アッと言う間に裸に剥いてしまう。クズの本領発揮だ。
――我ながら呆れるほどの手際の良さ。どんだけ場数を踏んでいるんだよ、僕は。
「や!……んんっ……やめっ……」
僕はルイーズの両手首をそれぞれ掴んで顔の横で縫い留めるように押さえつけると、細い頸筋から鎖骨へと唇を滑らせ、豊かな乳房に顔を埋めた。しっとりときめ細かい肌と、柔らかな二つの丘の感触、漂う甘い香りに、僕は陶然となる。灯したままのランプの光に照らされる白い肌。昨夜、僕がつけた口づけの痕が目に入る。その痕を辿るように唇を這わせ、頂点の蕾を口に含んだ。舌で転がせば、たちまち固く立ち上がってくる。しつこく舌と唇で愛撫してやると、ルイーズの息はたちまち上がり、甘い喘ぎ声が混じる。
「ふっ……い、いやあ、や、やめてっ……」
必死に首を振って抵抗するルイーズの顔を、僕は乳首を口に含んだまま、上目遣いに見て言った。
「ほんとにやめていいの? それとも、胸じゃ物足りないから、別の場所を可愛がって欲しい?」
「なっ……違います! そんな……あああっ」
僕は手首を掴んでいた両手で素早くルイーズの両脚を広げ、脚の付け根に指を這わせる。早くも湿りけを帯びた秘裂を割り、すぐ上の突起を撫でれば、ルイーズが悲鳴をあげた。
「もう濡れてる……見て」
僕は二本の指で蜜を絡め取り、ルイーズの顔でわざと、二本の指の間にかかる蜜の橋を見せつけてやる。
「やあ、そんな……恥ずかしい、やめてっ……!」
「君の身体は僕に抱かれたがってるんだよ。これがその証拠」
「違います! 誰があなたなんか!」
「ジーンだってば。名前呼ぶまでやめてあげない」
僕はそう言うと、二本の指をルイーズの蜜口に差し込み、かき回しながら、秘密の場所に顔を近づけ、秘裂のすぐ上の陰核を舌で舐め上げた。
「やっ……ああああっ!」
強烈な刺激にルイーズが白い身体を仰け反らせる。僕がわざとぴちゃぴちゃと音を立てて陰核を舌で舐めしゃぶり、二本の指を出し入れすれば、次から次へと愛液が溢れ出していやらしい水音を響かせる。
「ああっだめっやあっ……あっああっ……あああっ……」
ルイーズは自由になった両手で僕の頭を掴み、必死に押しのけようとするけれど、気づけば僕にしがみつくようにして、全身を痙攣させて絶頂した。
「ああっ……ああ――――――――っ」
頂点を極めてぐったりするルイーズから僕は身を起こすと、素早く寝間着を脱ぎ捨て、生まれたままの姿になる。ベッドの端っこで荒い息を吐いて呆然と天蓋を見上げるルイーズの、白い身体をベッドの真ん中に引っ張り込み、僕はルイーズの脚の付け根に猛った雄茎をあてがう。我に返ったルイーズが逃れようと腰を引くが、そんなの許すわけがなかった。
「逃がさないよ、ルイーズ」
「やめて、お願い……怖い……」
「もう処女じゃないから痛くはない。ゆっくりやるから」
「いや、やめて、旦那様、お願い……」
「ジーンだって。名前を呼ばなきゃやめてあげないって言ってる」
僕はもう一度、ルイーズの両脚を割って腰を進めて、花びらに溢れる蜜に先端を擦り付ける。
「ああ、やめて、待って……ジーン、お願い、やめてっ……」
泣きながら懇願するルイーズの顔を正面から見下ろして、僕は微笑んで言った。
「いやだ、やめない」
「どうして、待っ……あああああ!」
僕はルイーズの中に剛直を突き立て、一気に奥まで貫いた。狭くてまだ慣れない、ルイーズの中が大きくうねって、僕を締め付ける。みっちり奥まで満たして、僕はルイーズの顔を上から覗き込んだ。
「なん……で、やめてって……」
「名前を呼んだらやめてあげるとは、言ってない」
「え……ええまあ……最初はその、驚きましたけれど……」
「目や顔よりも別のことに気を取られていたんだ。僕が本当に記憶がないのか、なんであれほど嫌っていた君のところに今さら戻ってきたのか」
僕はルイーズの手を取って、唇に寄せてキスをした。
「僕は、僕の妻だという人は、きっと僕の顔を見て怯えて、僕を拒絶するだろうと思っていた。そうされても仕方ないと。でも君は怖がらずに、僕が距離感が掴めないと気づくと、さりげなく気遣ってくれた。――君が僕の妻でよかった」
「旦那様……」
「ルイーズ……このまま側にいて欲しい。僕の妻でいて欲しい。たとえ昔のことを思い出したとしても、片目と記憶を失って、戻ってきた僕を受け入れてくれた君のことは忘れない。この左目がもとに戻らないように、昔の僕にはもう、戻らない」
僕はルイーズを抱き寄せて、肩口に顔を埋める。
「過去を、なかったことにはできないし、謝ることもできない。……でも、愛してる」
「……旦那様」
「ジーンって呼んで」
「……あなたが、名を呼ぶなと言ったんですわ」
「そんな馬鹿のことは忘れてくれ」
「無理よ!」
ルイーズが僕を突き飛ばす。
「やっぱり今さら無理! 片目になったからって憐れを誘ったって、無理よ! せっかく……」
ルイーズが涙で潤んだ目で僕を睨みつける。
「せっかく?」
「せっかく、あなたのことはもう、思い切ったのに! どれだけ歩みよろうとしても突き放されて挙句に……」
僕はルイーズの両肩を掴み、もう一度抱き寄せて頬にキスをして、言った。
「じゃあ、今度は僕が歩み寄るから、君が気のすむまで突き放せばいい。……突き放せるものなら」
僕は強引にルイーズをベッドに押し倒して、唇を塞いだ。体重かけて圧し掛かれば、華奢なルイーズは僕を押しのけることなんてできない。舌を差し入れて内部を蹂躙し、ルイーズの抵抗もものともせずに、僕はルイーズの寝間着のリボンを解き、アッと言う間に裸に剥いてしまう。クズの本領発揮だ。
――我ながら呆れるほどの手際の良さ。どんだけ場数を踏んでいるんだよ、僕は。
「や!……んんっ……やめっ……」
僕はルイーズの両手首をそれぞれ掴んで顔の横で縫い留めるように押さえつけると、細い頸筋から鎖骨へと唇を滑らせ、豊かな乳房に顔を埋めた。しっとりときめ細かい肌と、柔らかな二つの丘の感触、漂う甘い香りに、僕は陶然となる。灯したままのランプの光に照らされる白い肌。昨夜、僕がつけた口づけの痕が目に入る。その痕を辿るように唇を這わせ、頂点の蕾を口に含んだ。舌で転がせば、たちまち固く立ち上がってくる。しつこく舌と唇で愛撫してやると、ルイーズの息はたちまち上がり、甘い喘ぎ声が混じる。
「ふっ……い、いやあ、や、やめてっ……」
必死に首を振って抵抗するルイーズの顔を、僕は乳首を口に含んだまま、上目遣いに見て言った。
「ほんとにやめていいの? それとも、胸じゃ物足りないから、別の場所を可愛がって欲しい?」
「なっ……違います! そんな……あああっ」
僕は手首を掴んでいた両手で素早くルイーズの両脚を広げ、脚の付け根に指を這わせる。早くも湿りけを帯びた秘裂を割り、すぐ上の突起を撫でれば、ルイーズが悲鳴をあげた。
「もう濡れてる……見て」
僕は二本の指で蜜を絡め取り、ルイーズの顔でわざと、二本の指の間にかかる蜜の橋を見せつけてやる。
「やあ、そんな……恥ずかしい、やめてっ……!」
「君の身体は僕に抱かれたがってるんだよ。これがその証拠」
「違います! 誰があなたなんか!」
「ジーンだってば。名前呼ぶまでやめてあげない」
僕はそう言うと、二本の指をルイーズの蜜口に差し込み、かき回しながら、秘密の場所に顔を近づけ、秘裂のすぐ上の陰核を舌で舐め上げた。
「やっ……ああああっ!」
強烈な刺激にルイーズが白い身体を仰け反らせる。僕がわざとぴちゃぴちゃと音を立てて陰核を舌で舐めしゃぶり、二本の指を出し入れすれば、次から次へと愛液が溢れ出していやらしい水音を響かせる。
「ああっだめっやあっ……あっああっ……あああっ……」
ルイーズは自由になった両手で僕の頭を掴み、必死に押しのけようとするけれど、気づけば僕にしがみつくようにして、全身を痙攣させて絶頂した。
「ああっ……ああ――――――――っ」
頂点を極めてぐったりするルイーズから僕は身を起こすと、素早く寝間着を脱ぎ捨て、生まれたままの姿になる。ベッドの端っこで荒い息を吐いて呆然と天蓋を見上げるルイーズの、白い身体をベッドの真ん中に引っ張り込み、僕はルイーズの脚の付け根に猛った雄茎をあてがう。我に返ったルイーズが逃れようと腰を引くが、そんなの許すわけがなかった。
「逃がさないよ、ルイーズ」
「やめて、お願い……怖い……」
「もう処女じゃないから痛くはない。ゆっくりやるから」
「いや、やめて、旦那様、お願い……」
「ジーンだって。名前を呼ばなきゃやめてあげないって言ってる」
僕はもう一度、ルイーズの両脚を割って腰を進めて、花びらに溢れる蜜に先端を擦り付ける。
「ああ、やめて、待って……ジーン、お願い、やめてっ……」
泣きながら懇願するルイーズの顔を正面から見下ろして、僕は微笑んで言った。
「いやだ、やめない」
「どうして、待っ……あああああ!」
僕はルイーズの中に剛直を突き立て、一気に奥まで貫いた。狭くてまだ慣れない、ルイーズの中が大きくうねって、僕を締め付ける。みっちり奥まで満たして、僕はルイーズの顔を上から覗き込んだ。
「なん……で、やめてって……」
「名前を呼んだらやめてあげるとは、言ってない」
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