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7、説得失敗
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テーブルに向かい合って座り、デニスの死を告げれば、ローズマリーは紫色の瞳を見開き、驚きに声も出ないようだった。僕がことさらに優しい声で囁く。
「彼は最期にあなたに懺悔して、お金を残したいと言っていました。だから、僕はあなたの行方を捜していた。あなたの兄上にもお会いしました。心配していましたよ。絵葉書を見せていただきました。あなたからのでしょう?」
「お金なんてわたしは――」
「でも、必要でしょう? 彼は、これから学校も行かなきゃいけない。このまま、このひどい臭いのする場所で埋もれさせるつもり?」
女は唇を噛んで俯く。暖炉にかけた薬缶が湯気を噴き、彼女は慌てて薬缶を下ろして、お茶を淹れた。やや薄いが、こんな下町暮らしの割には、まあまあの茶葉だ。お茶請けは手作りらしいビスケット。素朴で悪くない。
「あなた、デニス様を看取ったって……」
「ええ。たまたま戦地でも一緒になって――僕は軍医ですから、重傷を負った彼が担ぎ込まれてきたのです」
「お医者様……」
ローズマリーが僕を値踏みするように見る。
「お金はいただけません。あの家の人たちを許す気はないんです」
「……リントン伯爵を恨んでる?」
「ええ! わたしの子など知らないと言い張ったデニス様も、わたしを売女と罵って追い出した旦那様も!」
きっ、と鋭い目で僕を睨みつける視線があまりに美しいので、僕は思わず微笑んでしまい、「何がおかしいのです!」とさらに叱られた。
「でも、あの子はデニスにそっくりだ。彼を見れば、誰の子か一目瞭然だ」
「もう今さら、どうでもいいわ」
「……デニスには子供がいなくて、跡継ぎの問題がある。だからリントン伯爵は必死なんですよ」
次の瞬間、ローズマリーが甲高い笑い声を立てた。
「いい気味だこと! あんな家、潰れちゃえばいいのよ! あの男、どっかのお嬢様との縁談が決まって、わたしを棄てたのよ。――わたしと結婚して、オルコット男爵家にも援助するって言って、わたしを口説いたくせに、子供ができたって言ったら掌を反したのよ。ほんと、最低だわ」
ローズマリーはそう言うと、もう一度繰り返した。
「とにかく、もう帰ってください。やっぱり、お金はいらないわ。貴族なんて信じられないし」
「リントン伯爵はあなたとあの子の存在を知れば、すぐにでもあの子に迎えを寄越すと思うがね?」
僕の言葉に、ローズマリーがハッとして顔を上げる。
「……わたしから、あの子を取り上げるつもり?」
「跡継ぎにするなら、そろそろちゃんとした教育が必要だし、こんなゴミゴミした場所に置いておくなんて、貴族なら我慢できないだろう」
「やっぱり帰って! もう二度と来ないで!」
「落ち着いて!」
僕を叩き出そうとする彼女に、僕は根気強く穏やかに言う。
「僕はまだ、リントン伯爵には君たちのことを告げてない。あの子が本当にデニスの子か見極める必要があると思ったから。……でも一目で、デニスの血を引いているとわかった。こうなっては、僕も黙っているわけにはいかない」
「最低よ、貴族なんて! 追い出したり拾いあげたり、好き勝手できるとでも思ってるの?」
「そうは思っていないから、僕が交渉に来たんじゃないか。まず落ち着けよ」
僕は激昂するローズマリーの、白い手をそっと上から握り、言った。
「実は僕自身、デニスの告白を聞いた時はなんてひどい話だと思ったんだ。今さら謝って済むことじゃないと。まして、取り戻して跡継ぎに据えようとしてるリントン伯爵はあまりに虫がよすぎる」
「じゃあ……」
「でも、考えてもごらん。君はかつて無一文で追い出された。なのにちゃんと、子供を産んで立派に育てている。君は金を受け取る権利がある」
「あの人たちを許すつもりはないの」
「許さなくていい。でもお金はもらっておきなさい。――あの子のためにも」
そう言うと、ローズマリーは形のよい眉を顰める。
「お金はあの子の権利でもある。勝手に断っちゃだめだ」
「でも……」
「僕も、母親から子を引き離すのはよくないと思っている。あの子を今すぐ、リントン伯爵家に連れていくのは現実的じゃない。デニスの未亡人だって、そんなのは受け入れられないだろう」
ローズマリーがハッとして、僕の顔を見た。
「……デニス様の、奥様……もしかして、あの時、結婚が決まったご令嬢?」
「デニスの妻は、僕の従妹なんだ」
ローズマリーの紫色の瞳が見開かれる。
「そんな理由で、リントン伯爵家にあの子を今すぐ連れていくのは、僕も反対だ。夫に死なれただけでも不幸なのに、夫が他の女に産ませた子供が出てくるなんて、妻の立場としては最悪だ。従妹がそんな目に遭うのは可哀想すぎる。――まあ、言ってみれば、全部デニスが悪いんだけど」
僕がため息をつくのを、ローズマリーが複雑そうな表情で見ている。
「ただ、継承についてはまだ、時間はある。ライラ――デニスの未亡人もまだ若いから、いずれ時が経てば再婚するかもしれない。それは時間薬ってやつだ。でも、子供の成長は待ってくれない。あの子はそろそろ、学校に行って教育を受けるべき時期に入る。それは後回しにしてはいけないことだ」
ローズマリーは首を振る。
「わかっているけど、やっぱり信じらない。あなたは親切そうだけど、結局はデニス様の友達の、貴族じゃない。もう、貴族に振り回されるのは、コリゴリなのよ。……わたしは最初、断ったのよ。貧乏男爵の娘じゃ釣り合わないし、わたしはメイドだって。でも、デニス様は引き下がらず、しつこく口説かれて……そこまで言うならと信じたら、あっさり裏切って、わたしを売女と罵って追い出したわ。……家族だって頼れなかった。死ぬ気でやって、ようやく落ち着いたのよ。やっと、吹っ切ったのに。もう関わり合いになりたくないの」
彼女の言葉に、僕は胸が痛む。信じた男に掌を返された。その心の傷はきっと根深い。
「でも、このまま下町で暮らすのはまずいだろ? さっきも通ったけど、スリやらかっぱらいがうろうろして、ものすごく治安が悪いし、あの子だっていずれスリに手を染めて、将来監獄行きになるかも」
「あの子はそんな子じゃないわ!」
「朱に交われば赤くなる。――あの子のためを思うなら、せめて金を受け取って、ここを出てまともな場所で暮らすべきだ。……それとも、ここから離れたくない理由が? 例えば、男がいるとか――」
ブンッ! と僕の鼻先を掌がかすめ、僕は咄嗟に身を引いて避ける。
「下衆の勘繰りはよして!」
もう一度振ってきた細い手首を捕まえ、僕はぐいっと彼女を引き寄せる。
「落ち着きなさいって。特に理由がないなら、意地をはるべきじゃない。……あの子のために」
「な……放して!」
僕は大人しく彼女を解放し、肩を竦めて見せる。
「今日のところは顔合わせだけの予定だったし、僕は帰るよ」
トップハットを被る僕を、ローズマリーは肩で荒い息をしながら睨みつけている。
「……また来るよ」
ステッキを手に外に出た僕の背中に、彼女が叫んだ。
「もう来ないで!」
「彼は最期にあなたに懺悔して、お金を残したいと言っていました。だから、僕はあなたの行方を捜していた。あなたの兄上にもお会いしました。心配していましたよ。絵葉書を見せていただきました。あなたからのでしょう?」
「お金なんてわたしは――」
「でも、必要でしょう? 彼は、これから学校も行かなきゃいけない。このまま、このひどい臭いのする場所で埋もれさせるつもり?」
女は唇を噛んで俯く。暖炉にかけた薬缶が湯気を噴き、彼女は慌てて薬缶を下ろして、お茶を淹れた。やや薄いが、こんな下町暮らしの割には、まあまあの茶葉だ。お茶請けは手作りらしいビスケット。素朴で悪くない。
「あなた、デニス様を看取ったって……」
「ええ。たまたま戦地でも一緒になって――僕は軍医ですから、重傷を負った彼が担ぎ込まれてきたのです」
「お医者様……」
ローズマリーが僕を値踏みするように見る。
「お金はいただけません。あの家の人たちを許す気はないんです」
「……リントン伯爵を恨んでる?」
「ええ! わたしの子など知らないと言い張ったデニス様も、わたしを売女と罵って追い出した旦那様も!」
きっ、と鋭い目で僕を睨みつける視線があまりに美しいので、僕は思わず微笑んでしまい、「何がおかしいのです!」とさらに叱られた。
「でも、あの子はデニスにそっくりだ。彼を見れば、誰の子か一目瞭然だ」
「もう今さら、どうでもいいわ」
「……デニスには子供がいなくて、跡継ぎの問題がある。だからリントン伯爵は必死なんですよ」
次の瞬間、ローズマリーが甲高い笑い声を立てた。
「いい気味だこと! あんな家、潰れちゃえばいいのよ! あの男、どっかのお嬢様との縁談が決まって、わたしを棄てたのよ。――わたしと結婚して、オルコット男爵家にも援助するって言って、わたしを口説いたくせに、子供ができたって言ったら掌を反したのよ。ほんと、最低だわ」
ローズマリーはそう言うと、もう一度繰り返した。
「とにかく、もう帰ってください。やっぱり、お金はいらないわ。貴族なんて信じられないし」
「リントン伯爵はあなたとあの子の存在を知れば、すぐにでもあの子に迎えを寄越すと思うがね?」
僕の言葉に、ローズマリーがハッとして顔を上げる。
「……わたしから、あの子を取り上げるつもり?」
「跡継ぎにするなら、そろそろちゃんとした教育が必要だし、こんなゴミゴミした場所に置いておくなんて、貴族なら我慢できないだろう」
「やっぱり帰って! もう二度と来ないで!」
「落ち着いて!」
僕を叩き出そうとする彼女に、僕は根気強く穏やかに言う。
「僕はまだ、リントン伯爵には君たちのことを告げてない。あの子が本当にデニスの子か見極める必要があると思ったから。……でも一目で、デニスの血を引いているとわかった。こうなっては、僕も黙っているわけにはいかない」
「最低よ、貴族なんて! 追い出したり拾いあげたり、好き勝手できるとでも思ってるの?」
「そうは思っていないから、僕が交渉に来たんじゃないか。まず落ち着けよ」
僕は激昂するローズマリーの、白い手をそっと上から握り、言った。
「実は僕自身、デニスの告白を聞いた時はなんてひどい話だと思ったんだ。今さら謝って済むことじゃないと。まして、取り戻して跡継ぎに据えようとしてるリントン伯爵はあまりに虫がよすぎる」
「じゃあ……」
「でも、考えてもごらん。君はかつて無一文で追い出された。なのにちゃんと、子供を産んで立派に育てている。君は金を受け取る権利がある」
「あの人たちを許すつもりはないの」
「許さなくていい。でもお金はもらっておきなさい。――あの子のためにも」
そう言うと、ローズマリーは形のよい眉を顰める。
「お金はあの子の権利でもある。勝手に断っちゃだめだ」
「でも……」
「僕も、母親から子を引き離すのはよくないと思っている。あの子を今すぐ、リントン伯爵家に連れていくのは現実的じゃない。デニスの未亡人だって、そんなのは受け入れられないだろう」
ローズマリーがハッとして、僕の顔を見た。
「……デニス様の、奥様……もしかして、あの時、結婚が決まったご令嬢?」
「デニスの妻は、僕の従妹なんだ」
ローズマリーの紫色の瞳が見開かれる。
「そんな理由で、リントン伯爵家にあの子を今すぐ連れていくのは、僕も反対だ。夫に死なれただけでも不幸なのに、夫が他の女に産ませた子供が出てくるなんて、妻の立場としては最悪だ。従妹がそんな目に遭うのは可哀想すぎる。――まあ、言ってみれば、全部デニスが悪いんだけど」
僕がため息をつくのを、ローズマリーが複雑そうな表情で見ている。
「ただ、継承についてはまだ、時間はある。ライラ――デニスの未亡人もまだ若いから、いずれ時が経てば再婚するかもしれない。それは時間薬ってやつだ。でも、子供の成長は待ってくれない。あの子はそろそろ、学校に行って教育を受けるべき時期に入る。それは後回しにしてはいけないことだ」
ローズマリーは首を振る。
「わかっているけど、やっぱり信じらない。あなたは親切そうだけど、結局はデニス様の友達の、貴族じゃない。もう、貴族に振り回されるのは、コリゴリなのよ。……わたしは最初、断ったのよ。貧乏男爵の娘じゃ釣り合わないし、わたしはメイドだって。でも、デニス様は引き下がらず、しつこく口説かれて……そこまで言うならと信じたら、あっさり裏切って、わたしを売女と罵って追い出したわ。……家族だって頼れなかった。死ぬ気でやって、ようやく落ち着いたのよ。やっと、吹っ切ったのに。もう関わり合いになりたくないの」
彼女の言葉に、僕は胸が痛む。信じた男に掌を返された。その心の傷はきっと根深い。
「でも、このまま下町で暮らすのはまずいだろ? さっきも通ったけど、スリやらかっぱらいがうろうろして、ものすごく治安が悪いし、あの子だっていずれスリに手を染めて、将来監獄行きになるかも」
「あの子はそんな子じゃないわ!」
「朱に交われば赤くなる。――あの子のためを思うなら、せめて金を受け取って、ここを出てまともな場所で暮らすべきだ。……それとも、ここから離れたくない理由が? 例えば、男がいるとか――」
ブンッ! と僕の鼻先を掌がかすめ、僕は咄嗟に身を引いて避ける。
「下衆の勘繰りはよして!」
もう一度振ってきた細い手首を捕まえ、僕はぐいっと彼女を引き寄せる。
「落ち着きなさいって。特に理由がないなら、意地をはるべきじゃない。……あの子のために」
「な……放して!」
僕は大人しく彼女を解放し、肩を竦めて見せる。
「今日のところは顔合わせだけの予定だったし、僕は帰るよ」
トップハットを被る僕を、ローズマリーは肩で荒い息をしながら睨みつけている。
「……また来るよ」
ステッキを手に外に出た僕の背中に、彼女が叫んだ。
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