13 / 43
13、計画
しおりを挟む
ローズマリーが一言、「お腹の子の父親は、この男じゃない」と言ってしまえば、僕の嘘はすべて瓦解する。
それを防ぐ切り札が、ルーカスだ。
彼女とルーカスの母子が、このマクミラン侯爵邸でそこそこの待遇を受けているのは、彼女が僕の恋人だと勘違いされているせいだ。そのことを、敏い彼女は即座に読み取った。彼女一人のことなら、誤解の上の親切など、甘んじて受けないかもしれない。でも、息子ともども叩き出されては困ると思うはず。
僕は、このままローズマリーをこの邸に囲い込む予定だから、そのために、ルーカスの存在は最大限に利用させてもらうつもりだ。――ルーカスの服まで注文するという母は、僕にとっては絶妙のアシスト。さすが母上。
僕は朝食の席で母に言った。
「今日、仕立て屋はいつごろになりますか?」
「午前中にも来てくれと言ってあるわ。あの子のお洋服は早く欲しいから、何枚か、既製服も持ってきてもらうわ。あとは採寸して――ああ嬉しいわ、子供の服なんて久しぶり。最近のは可愛いわよねえ。やっぱり男の子は水兵服かしら?」
……単純に、子供服を選びたいだけらしい。何も考えていなかった。
「ローズマリーはまだ、起き上がることを許可できません。採寸はちょっと……」
「そうね、手持ちのドレスのサイズから、ある程度はいけるのではないかしら。今回はそれでしょうがないわ」
「あまり締め付けないドレスにしてください。そんなのがあるのかどうか知りませんが」
「少し古風だけどエンパイア・スタイルなら……しばらくは家で過ごすだけだし、肌触りのいいものを選んでおくわ」
母は息子二人で、女の子がいない。兄嫁のレイチェルとはあまり仲が良くはなかった。レイチェルはけっこうとんがったドレスを着ていて、母の好みとは違ったらしい。
執事のブレナンがコーヒーを運んできたので、僕は言った。
「ルーカスに、家庭教師を付けようと思うのだがね」
「……ルーカス坊ちゃまにですか? ですが――」
ブレナンの目が、お腹の子はともかく、あの子はお前の子じゃあないだろう、と言っている。
「……あまり公にはできないのだが、ルーカスはリントン伯爵家の嫡男、デニスの子だ。将来的に、リントン伯爵を継ぐ可能性が高い」
「リントン伯爵家と申しますと、ライラ様の嫁ぎ先の?」
僕は頷き、コーヒーをブラックで一口飲んだ。
「リントン伯爵は、あの子をライラの養子にする意向だが、ライラにとって、生さぬ仲の子の養育なんて苦痛だろう」
「それはそうよ。ひどい話だわ」
「だから、幼少期はうちで面倒を見たい。……そうすれば、母親とも離れずに済む」
僕はわざと、ローズマリーをこの家に入れることが決定事項のように話しているが、母も何も言わない。
「そうね、それがいいわ。兄弟を引き離すのもよくないし」
母もコーヒーを飲んで頷く。
「だから教育は早くに始めたいと思っていて……あの子は利口だが、まだ字は全く読めないし、何しろ幼いから、住み込みで、子守りも兼ねてくれるような」
「了解いたしました。……新聞広告をお出しになりますか、それとも紹介屋に依頼を?」
「出生の事情に踏み込まない、良識のある人物でないと困る。給金の方はある程度は上乗せしてもいい」
「かしこまりました。紹介屋の方がよろしゅうございますね。早速にも手配いたします」
ブレナンが去り、僕はコーヒーを飲みながらこれからの計画を考える。
ルーカスに教育を施す。
これは、僕からローズマリーに提示する、彼女が僕のものになることのメリットの一つ。
ルーカスをリントン伯爵家に渡さずにすみ、離れ離れにならないでいられる。
彼女は僕のことは別に好きではないが、ルーカスの幸福のためなら折れるに違いない。
ルーカスに家庭教師をつけるのは、別の目的もある。
ルーカスは切り札ではあるが、邪魔者でもある。――子供だから当たり前だけど、母親の側にピッタリくっついて離れない。
家庭教師がついている時間は、ローズマリーはフリーになる。
ルーカスと引き離した時間に、僕はローズマリーと距離を詰め、なるべく早く寝技に持ち込むつもりだ。
幸い、僕は枯れた老女もイかせ続けた黄金の手指の持ち主。この手をスカートの中に侵入させることさえできれば、あとは何とかしてみせる。
ローズマリーのお腹の子の父親は僕だという嘘。これをつき通して本当の父親になるためには、彼女と身体の関係がどうしても必要だ。今のままでは使用人にも見破られてしまう。
今さら彼女を抱いたところで、すでにいる胎内の子が、僕の子に入れ替わるわけではない。それはわかっていても、抱いてもいない女の、腹の子の父親を主張するよりはマシだと思うのだ。
ルーカスが家庭教師とお勉強している間に、その母親とセックスしようという計画、控えめに言って最低だ。ましてローズマリーは僕のことを何とも思っていないのに。この頭の中の計画を誰かに覗かれたら、誰もがドン引きするに違いない。
だが、僕はもう、腹を決めた。
(自分の子でもない)腹の子の存在を盾に体の関係に持ち込む最低野郎になるのだ!
覚悟を決めれば、後は実行あるのみ。
僕はコーヒーを飲み干し、カップをソーサーに置くと、母に言った。
「母上、ローズマリーにお会いになりますか? 僕はこの後、彼女を診察する予定ですので、よろしければその前に」
「もちろんよ!」
母が勢い込んでコーヒーカップをソーサーに戻した。
僕と母が客室に入っていくと、ベッドの上に起き上がったローズマリーに、ルーカスがべったりくっついて甘えていた。
「おはよう、ルーカス、ローズ、よく眠れた?」
僕が馴れ馴れしく声をかければ、ルーカスはニコニコと笑って僕に駆け込んで抱き着く。
「おじさん、おはよう!」
ローズマリーは愛称で呼ばれたのが気色悪いと思っているんだろう、なんとも複雑な表情で、僕と僕にじゃれつくルーカスを見て、それから続いて入ってきた母の姿に表情を硬くする。
「ああ、そのままでよくてよ、可愛らしい方! あたくしはイライアスの母、ヴェロニカよ」
「あ、お、おはようございます、マダム?」
「マダム?」
ルーカスが首を傾げると、母がにこやかに言う。
「ルーカス、あたくしのことは『おばあさま』って呼んでちょうだい?」
「おばあさま?」
素直に応じるルーカスに反して、ローズマリーの表情は引きつっている。
「そんな、恐れ多いです……」
「あら、まったく縁がないわけでもないのよ? それに小さな子にそう、呼ばれるのが夢だったのよ! あたくしの我が侭よ」
それから母は戸惑うローズマリーにまくしたてる。
「嬉しいわ、あたくしムサい息子ばかりで娘が欲しくてね! 亡くなった嫁のレイチェルは美人だったけど子供ができなくて! 早く孫が欲しいと思っていたのよ! 楽しみだわ!」
「え、でも――」
ローズマリーの眉がキリっと上がり、すうと息を吸い込む様子に、僕はまずいと思う。
これは、「お腹の子はこの男の子じゃありません」って言おうとしている! 言わせるか!
僕はローズマリーの言葉を遮って、大きな声で母を咎めた。
「母上、いい加減にしてください、ローズが戸惑ってる!」
「だって、イライアス、アシュリーの事故はあたくし、本当にショックだったのよ! 一刻も早く孫が――」
ペラペラと孫が欲しいと言い続ける母に、ローズマリーは辟易して、口をはさむこともできず、ただパクパクと口を開けたり閉じたりしている。
「母上、もう挨拶は済んだでしょう。僕はこれから彼女を診察するから、今はおとなしく……」
「はいはい、年寄りは退散するわ。――式はいつごろにするの? お腹が目立たないうちの方がいいと思うけど」
「母上、形式よりも無事な出産が重要です。それにまだ診察が――」
そう言って僕は母親を追い出し、メイドに言ってルーカスも連れていかせる。
――ルーカスはこれから、仕立て屋が来て採寸地獄が待っている。
こうして二人っきりになったのを待ちわびたように、ローズマリーが僕に詰問した。
「ねえ、子供のこと、なんて説明しているんです?」
それを防ぐ切り札が、ルーカスだ。
彼女とルーカスの母子が、このマクミラン侯爵邸でそこそこの待遇を受けているのは、彼女が僕の恋人だと勘違いされているせいだ。そのことを、敏い彼女は即座に読み取った。彼女一人のことなら、誤解の上の親切など、甘んじて受けないかもしれない。でも、息子ともども叩き出されては困ると思うはず。
僕は、このままローズマリーをこの邸に囲い込む予定だから、そのために、ルーカスの存在は最大限に利用させてもらうつもりだ。――ルーカスの服まで注文するという母は、僕にとっては絶妙のアシスト。さすが母上。
僕は朝食の席で母に言った。
「今日、仕立て屋はいつごろになりますか?」
「午前中にも来てくれと言ってあるわ。あの子のお洋服は早く欲しいから、何枚か、既製服も持ってきてもらうわ。あとは採寸して――ああ嬉しいわ、子供の服なんて久しぶり。最近のは可愛いわよねえ。やっぱり男の子は水兵服かしら?」
……単純に、子供服を選びたいだけらしい。何も考えていなかった。
「ローズマリーはまだ、起き上がることを許可できません。採寸はちょっと……」
「そうね、手持ちのドレスのサイズから、ある程度はいけるのではないかしら。今回はそれでしょうがないわ」
「あまり締め付けないドレスにしてください。そんなのがあるのかどうか知りませんが」
「少し古風だけどエンパイア・スタイルなら……しばらくは家で過ごすだけだし、肌触りのいいものを選んでおくわ」
母は息子二人で、女の子がいない。兄嫁のレイチェルとはあまり仲が良くはなかった。レイチェルはけっこうとんがったドレスを着ていて、母の好みとは違ったらしい。
執事のブレナンがコーヒーを運んできたので、僕は言った。
「ルーカスに、家庭教師を付けようと思うのだがね」
「……ルーカス坊ちゃまにですか? ですが――」
ブレナンの目が、お腹の子はともかく、あの子はお前の子じゃあないだろう、と言っている。
「……あまり公にはできないのだが、ルーカスはリントン伯爵家の嫡男、デニスの子だ。将来的に、リントン伯爵を継ぐ可能性が高い」
「リントン伯爵家と申しますと、ライラ様の嫁ぎ先の?」
僕は頷き、コーヒーをブラックで一口飲んだ。
「リントン伯爵は、あの子をライラの養子にする意向だが、ライラにとって、生さぬ仲の子の養育なんて苦痛だろう」
「それはそうよ。ひどい話だわ」
「だから、幼少期はうちで面倒を見たい。……そうすれば、母親とも離れずに済む」
僕はわざと、ローズマリーをこの家に入れることが決定事項のように話しているが、母も何も言わない。
「そうね、それがいいわ。兄弟を引き離すのもよくないし」
母もコーヒーを飲んで頷く。
「だから教育は早くに始めたいと思っていて……あの子は利口だが、まだ字は全く読めないし、何しろ幼いから、住み込みで、子守りも兼ねてくれるような」
「了解いたしました。……新聞広告をお出しになりますか、それとも紹介屋に依頼を?」
「出生の事情に踏み込まない、良識のある人物でないと困る。給金の方はある程度は上乗せしてもいい」
「かしこまりました。紹介屋の方がよろしゅうございますね。早速にも手配いたします」
ブレナンが去り、僕はコーヒーを飲みながらこれからの計画を考える。
ルーカスに教育を施す。
これは、僕からローズマリーに提示する、彼女が僕のものになることのメリットの一つ。
ルーカスをリントン伯爵家に渡さずにすみ、離れ離れにならないでいられる。
彼女は僕のことは別に好きではないが、ルーカスの幸福のためなら折れるに違いない。
ルーカスに家庭教師をつけるのは、別の目的もある。
ルーカスは切り札ではあるが、邪魔者でもある。――子供だから当たり前だけど、母親の側にピッタリくっついて離れない。
家庭教師がついている時間は、ローズマリーはフリーになる。
ルーカスと引き離した時間に、僕はローズマリーと距離を詰め、なるべく早く寝技に持ち込むつもりだ。
幸い、僕は枯れた老女もイかせ続けた黄金の手指の持ち主。この手をスカートの中に侵入させることさえできれば、あとは何とかしてみせる。
ローズマリーのお腹の子の父親は僕だという嘘。これをつき通して本当の父親になるためには、彼女と身体の関係がどうしても必要だ。今のままでは使用人にも見破られてしまう。
今さら彼女を抱いたところで、すでにいる胎内の子が、僕の子に入れ替わるわけではない。それはわかっていても、抱いてもいない女の、腹の子の父親を主張するよりはマシだと思うのだ。
ルーカスが家庭教師とお勉強している間に、その母親とセックスしようという計画、控えめに言って最低だ。ましてローズマリーは僕のことを何とも思っていないのに。この頭の中の計画を誰かに覗かれたら、誰もがドン引きするに違いない。
だが、僕はもう、腹を決めた。
(自分の子でもない)腹の子の存在を盾に体の関係に持ち込む最低野郎になるのだ!
覚悟を決めれば、後は実行あるのみ。
僕はコーヒーを飲み干し、カップをソーサーに置くと、母に言った。
「母上、ローズマリーにお会いになりますか? 僕はこの後、彼女を診察する予定ですので、よろしければその前に」
「もちろんよ!」
母が勢い込んでコーヒーカップをソーサーに戻した。
僕と母が客室に入っていくと、ベッドの上に起き上がったローズマリーに、ルーカスがべったりくっついて甘えていた。
「おはよう、ルーカス、ローズ、よく眠れた?」
僕が馴れ馴れしく声をかければ、ルーカスはニコニコと笑って僕に駆け込んで抱き着く。
「おじさん、おはよう!」
ローズマリーは愛称で呼ばれたのが気色悪いと思っているんだろう、なんとも複雑な表情で、僕と僕にじゃれつくルーカスを見て、それから続いて入ってきた母の姿に表情を硬くする。
「ああ、そのままでよくてよ、可愛らしい方! あたくしはイライアスの母、ヴェロニカよ」
「あ、お、おはようございます、マダム?」
「マダム?」
ルーカスが首を傾げると、母がにこやかに言う。
「ルーカス、あたくしのことは『おばあさま』って呼んでちょうだい?」
「おばあさま?」
素直に応じるルーカスに反して、ローズマリーの表情は引きつっている。
「そんな、恐れ多いです……」
「あら、まったく縁がないわけでもないのよ? それに小さな子にそう、呼ばれるのが夢だったのよ! あたくしの我が侭よ」
それから母は戸惑うローズマリーにまくしたてる。
「嬉しいわ、あたくしムサい息子ばかりで娘が欲しくてね! 亡くなった嫁のレイチェルは美人だったけど子供ができなくて! 早く孫が欲しいと思っていたのよ! 楽しみだわ!」
「え、でも――」
ローズマリーの眉がキリっと上がり、すうと息を吸い込む様子に、僕はまずいと思う。
これは、「お腹の子はこの男の子じゃありません」って言おうとしている! 言わせるか!
僕はローズマリーの言葉を遮って、大きな声で母を咎めた。
「母上、いい加減にしてください、ローズが戸惑ってる!」
「だって、イライアス、アシュリーの事故はあたくし、本当にショックだったのよ! 一刻も早く孫が――」
ペラペラと孫が欲しいと言い続ける母に、ローズマリーは辟易して、口をはさむこともできず、ただパクパクと口を開けたり閉じたりしている。
「母上、もう挨拶は済んだでしょう。僕はこれから彼女を診察するから、今はおとなしく……」
「はいはい、年寄りは退散するわ。――式はいつごろにするの? お腹が目立たないうちの方がいいと思うけど」
「母上、形式よりも無事な出産が重要です。それにまだ診察が――」
そう言って僕は母親を追い出し、メイドに言ってルーカスも連れていかせる。
――ルーカスはこれから、仕立て屋が来て採寸地獄が待っている。
こうして二人っきりになったのを待ちわびたように、ローズマリーが僕に詰問した。
「ねえ、子供のこと、なんて説明しているんです?」
25
あなたにおすすめの小説
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる