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【番外編】銀杏拾い
銀杏拾い
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後宮の練武場の脇に、見上げるほどの銀杏の巨木がある。
夏の間、青々とした葉が茂り、太陽の炎熱を遮ってくれて、その木陰は休憩場所にピッタリだった。
どことなく聖地の森の巨木を思い出して、シウリンはその木陰がお気に入りだった。
しかし、銀杏の葉が黄色く色づく季節になると、その銀杏の木には橙色の大きな実がたわわに実り、耐え難い臭気をまき散らし、とてもじゃないが側に寄ることもできなくなった。――雌株であったのだ。
「あのくっせえ木、何とかなんねぇのかな」
「臭いよねぇ。誰かウンコしたのかと思っちゃったよ」
「タダでさえ疲れているのに、あの臭いはひどいよね」
ある日、グインを言い出しっぺに、肅郡王も成郡王も、口々に銀杏の木に対して、文句を言い始める。
「えー、でも、銀杏の実は食べると美味しいんだけどな」
シウリンの一言に、皇子たちは信じられない、という顔をする。
「あのキンタマみたいな上に、ウンコ臭い実を食うとか、頭おかしい」
「キンタマって……」
聖地にいるときは、よく銀杏の実を拾って、焼いて食べたよな……そんなことを思い出し、シウリンは不意に、採集魂を刺激されて、どうしても銀杏拾いがしたくなった。
「よし、決めた! 僕は明日、銀杏拾いをして、銀杏を山ほど食べるぞ!」
「ユエリン、あんな臭い実を拾って食べるって、本気なの?」
「やめなよ、叱られるよ!」
「いや、拾う! 拾うといったら、絶対に拾う!」
シウリンは決意を固める。そうとなったら、彼の頭の中はもう、銀杏拾いでいっぱいだった。
翌日。
炭ばさみと木のバケツを小宦官に持たせ、シウリンが練武場に現れると、ゾラが素っ頓狂な声を出した。
「どうしたんすか、そんなん持って」
「今日は銀杏を拾うんだ」
「銀杏?……ちょ、殿下、帝都騎士団に銀杏拾いにくる、近所のおばちゃんみたいな真似、やめましょーよ! 絶対、デュクトさんに叱られるっすよ!」
「いいや、もしデュクトが文句言ってきたら、銀杏の実をぶつけてやる! あの苦み走った美形もかぶれていい気味だ!」
平民の友人も多いゾラは、銀杏の実が食べられることを知っていたが、あの臭い実を拾うなんて、気が知れないと言う。
「帝都騎士団の門から玄関まで、銀杏並木があるんすよ。秋になると、近所のおばちゃんたちが大挙して、拾わせろって押し掛けるから、仕方なく開放してるっすよ。中の実は確かに、酒のあてには美味いけど、あのくっせぇのを拾って、洗って干して……って結構な手間っすよ?」
お坊ちゃん育ちのトルフィンは、あのウンコのような臭いのする実が食べられると聞いて仰天している。
「あれ、食べられるの? ゾラも殿下も、よくご存知ですね?」
ゾラ曰く、帝都騎士団の銀杏の実を拾いにくるおばちゃんたちは、自分で食べるだけじゃなくて、一種の内職なのだと言う。
「天河街の料亭に持って行くと、意外と高値で売れるらしいっすよ?」
他にはイルマ川沿いにも銀杏の木があるが、まだ木が若いので実も小さいのだという。その小さな実は、周辺の子供たちが小遣い稼ぎに拾っているそうだ。
「この木はとりわけでけぇから、実も大粒で、これならめっちゃ高く売れるでしょーね。その分、臭ぇんですけど」
練武場の脇の銀杏は巨木だけあって実も立派で、また誰も拾わないので、周囲の地面は一面、橙色の銀杏の海、まさに足の踏み場もない有様。それだけに、漂う臭気も凄まじい。
「本当に、こんな臭い実が食えるんですか?」
素手で拾おうとするトルフィンを、シウリンは慌てて止める。
「素手で触っちゃだめ! かぶれるよ!」
「そんな実、食べられないじゃないですか!」
「この中の、硬い殻の中身を食べるんだよ! ホラ!」
シウリンはブーツでぐりぐりと橙色の実を踏みつけて、中から硬い殻を取り出し、炭ばさみで挟んでトルフィンに示す。
「そんなの……食べられるのですか?」
「茶碗蒸しの中に入ってる黄色い実、食べたことあるだろう?」
「ああ、あれ。……あれ、拾ってまで食べたいようなものですか?」
トルフィンの言葉に、シウリンは不敵に笑う。
「ふふふ……茶碗蒸しや炊き合わせの銀杏と、焼き立ての焼き銀杏は全く別物だ! 焼き銀杏の翡翠色の実を見て、吠え面かくなよ!」
もはや誰も、皇子の銀杏拾いを止められる者はいなかった。
シウリンとトルフィンが黙々と銀杏を拾っていると、皇子たちがやってきた。
「ちょ、まじで拾ってる!」
「本気で食べるつもりなの?」
「何で自分で拾うんだよ、宦官にでもやらせりゃあ、いいじゃねーか!」
口々に言うのに、シウリンが拾う作業を中断して言った。
「何言っているんだよ、自分で拾うから、楽しいんじゃないか。自分で拾って自分で食う、これこそ、食の醍醐味。人が拾った銀杏なんて、美味しさも半減だよ。これは拾うのが娯楽なんだから」
娯楽だと言われ、皇子たちは顔を見合わせる。
なんとなく面白そうな気がして、成郡王と肅郡王はシウリンの真似をして、ブーツで実を踏んづけ、硬い実を取り出す。素手で拾おうとするのをシウリンが止め、トルフィンが炭ばさみで拾う。
「本当にかぶれるから、触っちゃだめだよ」
「俺はキンタマが踏まれてぐりぐりされているみたいで、見てらんねぇ」
グインは顔を背けて逃げていってしまう。
四人で和気あいあいと拾っていると、デュクトが血相を変えて走ってきた。
「地面に落ちたものを拾い食いするなんて、仮にも皇子のなさることですか!」
シウリンは銀杏の橙色の実をぶつけてやろうかと思ったが、不穏な空気を察知したトルフィンに止められたのと、すでにバケツいっぱいの収穫があったので、しぶしぶ拾うのをやめた。
「これをどうやって食べるの?」
成郡王がバケツいっぱいの銀杏の実を見下ろして尋ねる。
「まず水で橙色の部分を綺麗に洗わないとね。それから乾かすんだ」
「なんだ、すぐに食べられないんだ」
「そりゃあ、何事にも手順ってものがあるからね」
当然、シウリンは洗って干すのも自分でやるつもりだったのだが、デュクトに頑として禁じられてしまう。仕方なく小宦官たちに任せた。だが鴛鴦宮の皇子の居室前の庭に、銀杏の実が並べて乾かしてある情景に、当たり前だがゲルもメイローズも何とも言えない顔をする。――皇后に知られる前に、銀杏の実が乾くことを祈るばかりであった。
数日後、シウリンは綺麗に洗って乾燥した銀杏の実と塩、そして小さな鉄鍋を練武場に持参する。
「あの臭い実は食べられないのに、中身の硬い殻の中は食べられるんだ……」
肅郡王は薄いクリーム色の、小さな硬い実を摘まんでしげしげと眺める。
実は肅郡王は拾った時にちょっと橙色の実に触れてしまったらしく、後で手の甲が痒くなって大変だったのだ。
練武場の脇で焚き火を熾し、厨房から借りてきた鉄鍋を温める。銀杏の硬い殻を、魔力で筋力強化した指で挟んで皹を入れる。これは魔力の強いグインとシウリンで手分けしてやった。皹の入った銀杏を殻ごと鉄鍋で乾煎りしたのを、トルフィンと残りの二皇子で殻を剥く。
硬い殻の中から、茶色い薄皮に包まれた黄緑色の実が現れる。まるで翡翠のような透明感があって、皇子たちもトルフィンも、目を瞠った。
塩をちょっとだけつけて食べると――。
「美味しい!」
「ナニコレ、茶碗蒸しの中のと、全然違う!」
焼き銀杏が出来上がった頃に、ゾラがこっそりと酒を差し入れてきて、宴会が始まる。
「本当は、練武場は飲酒は禁止なんですよ?」
シウリンが火を熾し始めた時から、堅物のゾーイは何をするのかと眉を顰めていたのだが、こういうちょっとした悪戯も男の成長には必要だと思っているので、見逃すことにした。
白い塩の中に転がる、翡翠色の銀杏の実と、芳醇な醸造酒。
秋の夕暮れ、沈む夕陽を反射して、皇宮の黄瑠璃瓦の屋根が黄金色に輝き、真っ赤な夕焼け空を、鳥たちが塒に急ぐ。練武場の脇の銀杏の巨木の、見事に黄色く色づいた葉がひらひらと舞い落ちるのを遠くから眺めながら――近くに寄ると臭いし、木の下は銀杏の実がまだ、海のように広がっていて座る場所もないから――主従と四皇子は湯呑みの酒を酌み交わす。グインも、肅郡王も、成郡王も、初めて食べる、そして自分で拾った実の美味しさに感動だった。
「こんな味だったんだー」
「臭いけど、美味いんだな」
「グインは何もしてないじゃないか」
「外で飲む酒はまた格別っすよねー」
シウリン、十四歳の晩秋。
夕焼けの中に聳え立つ銀杏の巨木は、シウリンの少年期の思い出の中に、銀杏の味と共に刻み込まれている。
夏の間、青々とした葉が茂り、太陽の炎熱を遮ってくれて、その木陰は休憩場所にピッタリだった。
どことなく聖地の森の巨木を思い出して、シウリンはその木陰がお気に入りだった。
しかし、銀杏の葉が黄色く色づく季節になると、その銀杏の木には橙色の大きな実がたわわに実り、耐え難い臭気をまき散らし、とてもじゃないが側に寄ることもできなくなった。――雌株であったのだ。
「あのくっせえ木、何とかなんねぇのかな」
「臭いよねぇ。誰かウンコしたのかと思っちゃったよ」
「タダでさえ疲れているのに、あの臭いはひどいよね」
ある日、グインを言い出しっぺに、肅郡王も成郡王も、口々に銀杏の木に対して、文句を言い始める。
「えー、でも、銀杏の実は食べると美味しいんだけどな」
シウリンの一言に、皇子たちは信じられない、という顔をする。
「あのキンタマみたいな上に、ウンコ臭い実を食うとか、頭おかしい」
「キンタマって……」
聖地にいるときは、よく銀杏の実を拾って、焼いて食べたよな……そんなことを思い出し、シウリンは不意に、採集魂を刺激されて、どうしても銀杏拾いがしたくなった。
「よし、決めた! 僕は明日、銀杏拾いをして、銀杏を山ほど食べるぞ!」
「ユエリン、あんな臭い実を拾って食べるって、本気なの?」
「やめなよ、叱られるよ!」
「いや、拾う! 拾うといったら、絶対に拾う!」
シウリンは決意を固める。そうとなったら、彼の頭の中はもう、銀杏拾いでいっぱいだった。
翌日。
炭ばさみと木のバケツを小宦官に持たせ、シウリンが練武場に現れると、ゾラが素っ頓狂な声を出した。
「どうしたんすか、そんなん持って」
「今日は銀杏を拾うんだ」
「銀杏?……ちょ、殿下、帝都騎士団に銀杏拾いにくる、近所のおばちゃんみたいな真似、やめましょーよ! 絶対、デュクトさんに叱られるっすよ!」
「いいや、もしデュクトが文句言ってきたら、銀杏の実をぶつけてやる! あの苦み走った美形もかぶれていい気味だ!」
平民の友人も多いゾラは、銀杏の実が食べられることを知っていたが、あの臭い実を拾うなんて、気が知れないと言う。
「帝都騎士団の門から玄関まで、銀杏並木があるんすよ。秋になると、近所のおばちゃんたちが大挙して、拾わせろって押し掛けるから、仕方なく開放してるっすよ。中の実は確かに、酒のあてには美味いけど、あのくっせぇのを拾って、洗って干して……って結構な手間っすよ?」
お坊ちゃん育ちのトルフィンは、あのウンコのような臭いのする実が食べられると聞いて仰天している。
「あれ、食べられるの? ゾラも殿下も、よくご存知ですね?」
ゾラ曰く、帝都騎士団の銀杏の実を拾いにくるおばちゃんたちは、自分で食べるだけじゃなくて、一種の内職なのだと言う。
「天河街の料亭に持って行くと、意外と高値で売れるらしいっすよ?」
他にはイルマ川沿いにも銀杏の木があるが、まだ木が若いので実も小さいのだという。その小さな実は、周辺の子供たちが小遣い稼ぎに拾っているそうだ。
「この木はとりわけでけぇから、実も大粒で、これならめっちゃ高く売れるでしょーね。その分、臭ぇんですけど」
練武場の脇の銀杏は巨木だけあって実も立派で、また誰も拾わないので、周囲の地面は一面、橙色の銀杏の海、まさに足の踏み場もない有様。それだけに、漂う臭気も凄まじい。
「本当に、こんな臭い実が食えるんですか?」
素手で拾おうとするトルフィンを、シウリンは慌てて止める。
「素手で触っちゃだめ! かぶれるよ!」
「そんな実、食べられないじゃないですか!」
「この中の、硬い殻の中身を食べるんだよ! ホラ!」
シウリンはブーツでぐりぐりと橙色の実を踏みつけて、中から硬い殻を取り出し、炭ばさみで挟んでトルフィンに示す。
「そんなの……食べられるのですか?」
「茶碗蒸しの中に入ってる黄色い実、食べたことあるだろう?」
「ああ、あれ。……あれ、拾ってまで食べたいようなものですか?」
トルフィンの言葉に、シウリンは不敵に笑う。
「ふふふ……茶碗蒸しや炊き合わせの銀杏と、焼き立ての焼き銀杏は全く別物だ! 焼き銀杏の翡翠色の実を見て、吠え面かくなよ!」
もはや誰も、皇子の銀杏拾いを止められる者はいなかった。
シウリンとトルフィンが黙々と銀杏を拾っていると、皇子たちがやってきた。
「ちょ、まじで拾ってる!」
「本気で食べるつもりなの?」
「何で自分で拾うんだよ、宦官にでもやらせりゃあ、いいじゃねーか!」
口々に言うのに、シウリンが拾う作業を中断して言った。
「何言っているんだよ、自分で拾うから、楽しいんじゃないか。自分で拾って自分で食う、これこそ、食の醍醐味。人が拾った銀杏なんて、美味しさも半減だよ。これは拾うのが娯楽なんだから」
娯楽だと言われ、皇子たちは顔を見合わせる。
なんとなく面白そうな気がして、成郡王と肅郡王はシウリンの真似をして、ブーツで実を踏んづけ、硬い実を取り出す。素手で拾おうとするのをシウリンが止め、トルフィンが炭ばさみで拾う。
「本当にかぶれるから、触っちゃだめだよ」
「俺はキンタマが踏まれてぐりぐりされているみたいで、見てらんねぇ」
グインは顔を背けて逃げていってしまう。
四人で和気あいあいと拾っていると、デュクトが血相を変えて走ってきた。
「地面に落ちたものを拾い食いするなんて、仮にも皇子のなさることですか!」
シウリンは銀杏の橙色の実をぶつけてやろうかと思ったが、不穏な空気を察知したトルフィンに止められたのと、すでにバケツいっぱいの収穫があったので、しぶしぶ拾うのをやめた。
「これをどうやって食べるの?」
成郡王がバケツいっぱいの銀杏の実を見下ろして尋ねる。
「まず水で橙色の部分を綺麗に洗わないとね。それから乾かすんだ」
「なんだ、すぐに食べられないんだ」
「そりゃあ、何事にも手順ってものがあるからね」
当然、シウリンは洗って干すのも自分でやるつもりだったのだが、デュクトに頑として禁じられてしまう。仕方なく小宦官たちに任せた。だが鴛鴦宮の皇子の居室前の庭に、銀杏の実が並べて乾かしてある情景に、当たり前だがゲルもメイローズも何とも言えない顔をする。――皇后に知られる前に、銀杏の実が乾くことを祈るばかりであった。
数日後、シウリンは綺麗に洗って乾燥した銀杏の実と塩、そして小さな鉄鍋を練武場に持参する。
「あの臭い実は食べられないのに、中身の硬い殻の中は食べられるんだ……」
肅郡王は薄いクリーム色の、小さな硬い実を摘まんでしげしげと眺める。
実は肅郡王は拾った時にちょっと橙色の実に触れてしまったらしく、後で手の甲が痒くなって大変だったのだ。
練武場の脇で焚き火を熾し、厨房から借りてきた鉄鍋を温める。銀杏の硬い殻を、魔力で筋力強化した指で挟んで皹を入れる。これは魔力の強いグインとシウリンで手分けしてやった。皹の入った銀杏を殻ごと鉄鍋で乾煎りしたのを、トルフィンと残りの二皇子で殻を剥く。
硬い殻の中から、茶色い薄皮に包まれた黄緑色の実が現れる。まるで翡翠のような透明感があって、皇子たちもトルフィンも、目を瞠った。
塩をちょっとだけつけて食べると――。
「美味しい!」
「ナニコレ、茶碗蒸しの中のと、全然違う!」
焼き銀杏が出来上がった頃に、ゾラがこっそりと酒を差し入れてきて、宴会が始まる。
「本当は、練武場は飲酒は禁止なんですよ?」
シウリンが火を熾し始めた時から、堅物のゾーイは何をするのかと眉を顰めていたのだが、こういうちょっとした悪戯も男の成長には必要だと思っているので、見逃すことにした。
白い塩の中に転がる、翡翠色の銀杏の実と、芳醇な醸造酒。
秋の夕暮れ、沈む夕陽を反射して、皇宮の黄瑠璃瓦の屋根が黄金色に輝き、真っ赤な夕焼け空を、鳥たちが塒に急ぐ。練武場の脇の銀杏の巨木の、見事に黄色く色づいた葉がひらひらと舞い落ちるのを遠くから眺めながら――近くに寄ると臭いし、木の下は銀杏の実がまだ、海のように広がっていて座る場所もないから――主従と四皇子は湯呑みの酒を酌み交わす。グインも、肅郡王も、成郡王も、初めて食べる、そして自分で拾った実の美味しさに感動だった。
「こんな味だったんだー」
「臭いけど、美味いんだな」
「グインは何もしてないじゃないか」
「外で飲む酒はまた格別っすよねー」
シウリン、十四歳の晩秋。
夕焼けの中に聳え立つ銀杏の巨木は、シウリンの少年期の思い出の中に、銀杏の味と共に刻み込まれている。
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