【R18】渾沌の七竅

無憂

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六竅

27、女衒*

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「女衒の、スールー?」

 会話の端に出た名前に、珍しく恭親王が反応した。

「そう、今日のこいつらは、スールーを通して買ったんだ。超特急で最高レベルの獣人十人用意しろって言ったら、二日で揃えたよ。値段は張ったけど、ものは最高だろ?」

 ダヤン皇子が足の間に獣人を蟠らせ、水煙管から紫煙をくゆらせながら言う。

「確かに、舌使いも、喉での締め方も、なかなかいい……」

 廉郡王がやはり獣人に自身の昂りをしゃぶらせながら、同様に水煙管を吸って、紫煙を吐き出す。その隣で、恭親王も艶めかしい表情で獣人たちの愛撫に身を委ね、心持ち白い顔を上気させ、息を荒げている。一人は肩のあたりで黒髪を切り揃えた頭を脚の付け根に伏せ、一人は長い脚の先の、足の親指を舌で丹念に舐めしゃぶっている。もう一人は恭親王の意外に鍛えられた腹から臍のあたりの滑らかな肌に舌を這わせ、舌を尖らせて臍の孔を舐め上げた。

「くっ……はっ……」

 恭親王が白い喉を晒して仰け反る。汗ばんだ黒い髪が揺れ、美しい額に貼りつく。

「そろそろイくか、ユエリン……?」
「んん……もう、少し……それで……スールーには、会ったの?」

 恭親王が悩まし気な表情でダヤン皇子を見た。
 ダヤンはスールーに接触するために、高価な獣人奴隷をできる限り早く、十人も集めろと無理難題を吹っかけたらしい。とくに蛇の獣人は、咥内の形態が人と異なること、また知能が人より低いために人語を話すことがない。故にこれを繁殖させてさらに性的奉仕に長けた奴隷に仕込むのは特別な技術が必要であった。当然、高価な買い物となる。ダヤンの無理難題に、スールーは確かな調教師の手で育てられた選りすぐりの獣人十人、なんと二日で集めてきたという。

「いや、直接は……。でも、スールーってのは、その道の達人だそうだ。……金さえ積めば、どんな女でも、仲介してくれるって……」
「どんな女でも……例えば、貞淑な、未亡人とか?」

 恭親王の言葉に、廉郡王がニヤリと笑う。
 
「それを、頼んだ奴が、いたんだろうな……」
「悪辣な……」

 ダヤンが少しばかり息を荒げながら恭親王に聞いた。

「ここんとこ、彼女の家に、通ってるんだろ?……トルフィンが、言ってたけど、すごい、美人だって……?」
「うん、すごい、美人だよ……それに、華奢なのに、おっぱいおっきいし……」
「まじか……!」

 巨乳に目のない廉郡王が即座に反応した。

「そう、長衣の上からでも、ばいんばいん、揺れてるし……いつも、目のやり場に、困る……」

 恭親王がユイファの姿を思い浮かべているのか、少しばかり目を眇めて言う。

「でも、ユエリンは守備範囲、広いからな……当てになんねぇぞ……」
「そうだな、ユエリンがぽっちゃり、って言うのは、要するにデブだからな……」
「うるさいなあ!……トルフィンも美人だって、言ってただろっ!」

 ダヤンと廉郡王に審美眼を貶され、恭親王は声を荒げる。

「一等伯爵の娘、なんだろう?……母親は侯爵家の出……」
「ナマでできそうじゃん!  ユエリン、……口説いてみろよ」

 ダヤンは腰の上に獣人を跨らせ、グインは大きな胸で昂ぶりを挟んで愛撫させ、先端を口で咥えさせながら言う。二人ともかなり息を荒げている。

「え……むり、だよ……死んだ旦那一筋っぽいし……再婚、する気も、ないって……」
 
 恭親王も限界が近いのか、肩で息をしながら獣人たちの愛撫に身を任せている。

「美人で、巨乳で、さらに、貞淑な……未亡人……本当なら……そそるな……」
「平民だけど、貴種の血も引いてる……」

 ダヤンが寝そべっていた身体を起こし、上に跨っている獣人の白い双丘を両手で鷲掴みにしながら、言う。

「俺さ、一度、複数プレイってのが、やってみたいんだよね……」
「今、やってる、じゃん……」

 恭親王が不審げに尋ねると、ダヤンはぐにぐにと獣人の胸を揉み込みながら言う。

「そうじゃなくて、一人の女を何人かで嬲り尽くすってやつ?そういう、小説、読んだんだよね? でも、獣人相手じゃ、言葉が通じないだろ? 嬲り甲斐がなさそうでさ……」
「ちょ、ちょっと待ってよ……まさか……」

 恭親王は一気に頭が冷える。この友人が、とんでもないことを考えていることに気づくが、身体を複数の獣人たちに取り押さえられていて、身動きが取れない。

「平民だったら金で買えるけど、俺たちが複数でやったらまず、間違いなく大事故だよね……」
「なるほど……その女なら、平民だけど、血筋は貴族……最強じゃねぇか!」 
「でしょ? 貞淑な未亡人に、……あれも、これもって……興奮しない?」
「興奮する」

 脚の上の獣人を乱暴に揺すりたてながら、ダヤンが言い、廉郡王も同意する。
 あまりの話の展開に、ぽかん、としていた恭親王の昂ぶりを、咥えていた蛇女が強く吸い上げる。

「ううっ……はああっ……ちょ、ちょっと……まっ……」

 不意打ちをくらって出そうになるのを奥歯を噛みしめてこらえながら、恭親王が身悶えるうちに、残る二人は勝手に計画を立てていく。

「じゃ、まずユエリンが蔵書目当てのフリをして、未亡人に接近して懐かせると。……お前の顔なら、どんな女もイチコロだしな」
「な……僕はもともと、本にしか興味は……ああっ……」
 
 そもそも彼は本を買うためにユイファに近づいたのである。蔵書目当てのフリ・・をしろとか、意味がわからない、と反論しようとするが、弱いところを重点的に責められて、恭親王は会話が続かない。

「でも……4Pを同意させるのは、……結構、難しそうだな……」
「同意せざるをえない、状況に、追い込まないと……」

 ダヤンも廉郡王も、そろそろ追い上げられてきたようだ。

「スールーの、計画を探ろうぜ……それを上手く使って……ううっ」
「なるほど……あとは、……借金の返済をちらつかせて……くぅっ……」

「女衒のスールー」が揃えた最高の獣人の手管により、皇子たちは次第に快楽に堕ちていった。
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