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13、世界樹
常盤木の下で*
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アデライードは抵抗することなく、シウリンの腕の中におさまった。
白く華奢な身体は泉の水で濡れて、ひんやりと冷たい。
「寒く、ない?」
「少し……」
そう言って身体を寄せてくるアデライードを、シウリンは両腕でさらに抱き込む。しばらくそうしてから、アデライードはシウリンの両肩に手を置いて、彼の太ももを跨ぐようにして向かい合わせにして座った。お互い真っ直ぐに見つめ合う。遥かに高い木の梢から差し込む木漏れ日が、アデライードの白い身体を浮き上がらせる。シウリンは息を飲んで、木漏れ日を弾く白い肌を見つめた。
「綺麗……」
アデライードは恥ずかしそうに目を伏せるが、それでも隠すことなくその裸体を彼に曝した。白い、二つの膨らみの頂点で、木苺のように色づいた蕾がシウリンを誘うように揺れていた。
「さっきの……続きをしても?」
シウリンの言葉に、アデライードが少しだけ口角をあげて微笑む。まだ湿った長い白金色の髪が身体の前に垂れているのを、シウリンは背中に流してどけると、形のよい二つの膨らみを両手で持ち上げた。たぷたぷと揺らしたり、潰したり、真ん中に寄せたりと、かたちを変えるそれを、面白そうに眺める。
「……これ、十年前はなかったよね?」
「そりゃあ、子供だったもの」
「いつぐらいから、大きくなったの?」
「……十二歳、くらいから? あまり、憶えてなくて……」
「十二歳……か。だいたいそのくらいで、身体って変わるものなのかな?」
シウリンがアデライードを見上げるようにして言う。アデライードが困ったように首を傾げた。
「シウリンも……十年で変わった?」
片手で頬を撫でながら、アデライードが言う。――そう、あのころは、髭なんて生えていなかった。綺麗に剃った頬に口づけられ、シウリンは目を閉じる。アデライードの髪がするりと流れて、彼の肌を滑る。ふわりと漂う、甘い薔薇の香り。
「もう一度、大人のキスがしたい……」
シウリンが呟くと、アデライードが微笑んで彼女の唇が唇を塞ぐ。
両手でやさしく胸を揉みながら口づけを交わす。唇から互いの〈王気〉が流れ込む。シウリンが舌を出してアデライードの唇を催促するように舐めると、アデライードが口を開き、彼の舌を受け入れる。唾液が混じり合い、舌から流れ込む〈王気〉の甘さにシウリンの脳が蕩ける。アデライードが両手で彼の頬を押さえ、角度を変えて彼の唇を蹂躙する。歯列の裏をなぞり、上あごを舌で刺激されると、彼は思わず眉を顰めてしまう。快感に堪え切れず唇を離し、大きく息をつく。
「シウリン……いやだった?」
「ううん……気持ちよくて……おかしくなりそうだったから……君は、いろんなことを知っているんだね」
そう、悩まし気な表情で言ったシウリンに、アデライードが一瞬、目を丸くする。
「全部、あなたが教えてくれたことよ? シウリン」
「僕が?……僕は、どこでそんなことを学んだんだろう?」
その言葉にアデライードは一瞬、複雑そうな表情をするが、すぐに微笑んだ。
「全部、あなたが教えてくれた……だから、今度はわたしがあなたに教えるの」
「ん……アデライード、一つだけ、聞いていい?」
「何?」
シウリンが黒い瞳でアデライードを眩しそうに見上げながら尋ねる。
「僕たちはいつも、こんなことを?」
その言葉にアデライードは翡翠色の瞳を見開く。
「ええ、結婚した夜に初めてして……その後はほとんど毎晩……」
「毎晩?……普通に、そんなにするものなの?」
「他の人のことはわたしは……。殿下……いえ、あなたは毎晩しないと我慢できないって……」
「堪え性のない男だったんだな……」
お互いに顔のあちこちにキスを落としながら、そんな話をする。
「それに……僕は僧侶だったはずなんだけどな。いつの間に、還俗したんだろう?」
聖地で育ったシウリンには、性の知識なんて皆無だったはずだ。シウリンは、いったいどこで、そんな知識を得たのだろうか?
「そう言えば……わたしは何度もシウリンじゃないのかって、聞いたの。しつこいくらいに」
「……僕に?」
首筋にキスを落としていたシウリンが、その言葉に顔をあげる。
「ええ……それで……あなたはそのたびに違う、って言ったわ。それで、ある時、自分がシウリンじゃない証拠を見せてあげるって言って……まだ結婚前だったけど、わたしを寝室に連れ込んだの」
「証拠って……?」
アデライードがちらりとシウリンを見て、いたずらっぽく笑った。
「それを……わたしに触らせたの。シウリンは僧侶だから、こんな淫らなことはしないって――」
そう言いながら、アデライードは白い手を伸ばして、すでに天に向かってそそり立つシウリンの陰茎に触れた。
「!!……それ、を……?ああっ……あんまり触られると……」
「その時初めて、コレを見たの。最初なんだかわからなかった」
「僕も最初、なんだかわからなかったよ。――十年前はちゃんと肌色だったのに、赤黒くなっててびっくりした」
アデライードの細く繊細な指が、先端の鈴口に触れると、シウリンは思わず吐息を漏らす。
「ああっ……なんかそれ、……気持ちいい……」
口づけを交わしながら、アデライードの繊手がそれを握り、扱いていく。シウリンの息が荒くなり、先端から先走りの液が零れ始め、シウリンがぎょっとした。
「な、なんか、出てきた……やばくない?……それ……ああっ」
咽頭をさらしてシウリンが喘ぐ。アデライードは彼の右耳の、翡翠の耳飾りを耳たぶごと口に含み、なおも右手を動かし続ける。快感の高まりに任せて、シウリンは両手でアデライードの胸をぐっと掴んだ。
「ああっ……うっ……あああっ……なんか、出ちゃう……出る……あああああっ!」
勢いよく迸った白濁が、アデライードの胸のあたりを汚す。なおも扱かれて飛び散るそれを見て、シウリンは荒い息を吐きながら快楽に顔を顰める。
「ごめん……我慢できなくて……」
はあはあと肩で息をしながら謝るシウリンをちらりと見て、アデライードは掌についたそれをぺろりと舐めた。その仕草が壮絶に淫靡で、シウリンの果てたばかりの肉茎は、即座に硬くなって再び勢いを取り戻す。
「わたしのも、触って……」
白く華奢な身体は泉の水で濡れて、ひんやりと冷たい。
「寒く、ない?」
「少し……」
そう言って身体を寄せてくるアデライードを、シウリンは両腕でさらに抱き込む。しばらくそうしてから、アデライードはシウリンの両肩に手を置いて、彼の太ももを跨ぐようにして向かい合わせにして座った。お互い真っ直ぐに見つめ合う。遥かに高い木の梢から差し込む木漏れ日が、アデライードの白い身体を浮き上がらせる。シウリンは息を飲んで、木漏れ日を弾く白い肌を見つめた。
「綺麗……」
アデライードは恥ずかしそうに目を伏せるが、それでも隠すことなくその裸体を彼に曝した。白い、二つの膨らみの頂点で、木苺のように色づいた蕾がシウリンを誘うように揺れていた。
「さっきの……続きをしても?」
シウリンの言葉に、アデライードが少しだけ口角をあげて微笑む。まだ湿った長い白金色の髪が身体の前に垂れているのを、シウリンは背中に流してどけると、形のよい二つの膨らみを両手で持ち上げた。たぷたぷと揺らしたり、潰したり、真ん中に寄せたりと、かたちを変えるそれを、面白そうに眺める。
「……これ、十年前はなかったよね?」
「そりゃあ、子供だったもの」
「いつぐらいから、大きくなったの?」
「……十二歳、くらいから? あまり、憶えてなくて……」
「十二歳……か。だいたいそのくらいで、身体って変わるものなのかな?」
シウリンがアデライードを見上げるようにして言う。アデライードが困ったように首を傾げた。
「シウリンも……十年で変わった?」
片手で頬を撫でながら、アデライードが言う。――そう、あのころは、髭なんて生えていなかった。綺麗に剃った頬に口づけられ、シウリンは目を閉じる。アデライードの髪がするりと流れて、彼の肌を滑る。ふわりと漂う、甘い薔薇の香り。
「もう一度、大人のキスがしたい……」
シウリンが呟くと、アデライードが微笑んで彼女の唇が唇を塞ぐ。
両手でやさしく胸を揉みながら口づけを交わす。唇から互いの〈王気〉が流れ込む。シウリンが舌を出してアデライードの唇を催促するように舐めると、アデライードが口を開き、彼の舌を受け入れる。唾液が混じり合い、舌から流れ込む〈王気〉の甘さにシウリンの脳が蕩ける。アデライードが両手で彼の頬を押さえ、角度を変えて彼の唇を蹂躙する。歯列の裏をなぞり、上あごを舌で刺激されると、彼は思わず眉を顰めてしまう。快感に堪え切れず唇を離し、大きく息をつく。
「シウリン……いやだった?」
「ううん……気持ちよくて……おかしくなりそうだったから……君は、いろんなことを知っているんだね」
そう、悩まし気な表情で言ったシウリンに、アデライードが一瞬、目を丸くする。
「全部、あなたが教えてくれたことよ? シウリン」
「僕が?……僕は、どこでそんなことを学んだんだろう?」
その言葉にアデライードは一瞬、複雑そうな表情をするが、すぐに微笑んだ。
「全部、あなたが教えてくれた……だから、今度はわたしがあなたに教えるの」
「ん……アデライード、一つだけ、聞いていい?」
「何?」
シウリンが黒い瞳でアデライードを眩しそうに見上げながら尋ねる。
「僕たちはいつも、こんなことを?」
その言葉にアデライードは翡翠色の瞳を見開く。
「ええ、結婚した夜に初めてして……その後はほとんど毎晩……」
「毎晩?……普通に、そんなにするものなの?」
「他の人のことはわたしは……。殿下……いえ、あなたは毎晩しないと我慢できないって……」
「堪え性のない男だったんだな……」
お互いに顔のあちこちにキスを落としながら、そんな話をする。
「それに……僕は僧侶だったはずなんだけどな。いつの間に、還俗したんだろう?」
聖地で育ったシウリンには、性の知識なんて皆無だったはずだ。シウリンは、いったいどこで、そんな知識を得たのだろうか?
「そう言えば……わたしは何度もシウリンじゃないのかって、聞いたの。しつこいくらいに」
「……僕に?」
首筋にキスを落としていたシウリンが、その言葉に顔をあげる。
「ええ……それで……あなたはそのたびに違う、って言ったわ。それで、ある時、自分がシウリンじゃない証拠を見せてあげるって言って……まだ結婚前だったけど、わたしを寝室に連れ込んだの」
「証拠って……?」
アデライードがちらりとシウリンを見て、いたずらっぽく笑った。
「それを……わたしに触らせたの。シウリンは僧侶だから、こんな淫らなことはしないって――」
そう言いながら、アデライードは白い手を伸ばして、すでに天に向かってそそり立つシウリンの陰茎に触れた。
「!!……それ、を……?ああっ……あんまり触られると……」
「その時初めて、コレを見たの。最初なんだかわからなかった」
「僕も最初、なんだかわからなかったよ。――十年前はちゃんと肌色だったのに、赤黒くなっててびっくりした」
アデライードの細く繊細な指が、先端の鈴口に触れると、シウリンは思わず吐息を漏らす。
「ああっ……なんかそれ、……気持ちいい……」
口づけを交わしながら、アデライードの繊手がそれを握り、扱いていく。シウリンの息が荒くなり、先端から先走りの液が零れ始め、シウリンがぎょっとした。
「な、なんか、出てきた……やばくない?……それ……ああっ」
咽頭をさらしてシウリンが喘ぐ。アデライードは彼の右耳の、翡翠の耳飾りを耳たぶごと口に含み、なおも右手を動かし続ける。快感の高まりに任せて、シウリンは両手でアデライードの胸をぐっと掴んだ。
「ああっ……うっ……あああっ……なんか、出ちゃう……出る……あああああっ!」
勢いよく迸った白濁が、アデライードの胸のあたりを汚す。なおも扱かれて飛び散るそれを見て、シウリンは荒い息を吐きながら快楽に顔を顰める。
「ごめん……我慢できなくて……」
はあはあと肩で息をしながら謝るシウリンをちらりと見て、アデライードは掌についたそれをぺろりと舐めた。その仕草が壮絶に淫靡で、シウリンの果てたばかりの肉茎は、即座に硬くなって再び勢いを取り戻す。
「わたしのも、触って……」
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