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1、女王の器
マニ僧都
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聖地の僧院から顧問として連れ帰ったマニ僧都――在俗の時の名は、ナキアのヴェスタ家のイスマニヨーラと名乗る――は、だいたい一日じゅう総督の個人的書斎に籠って、先代総督のコレクションを漁っていた。あるいは、恭親王が暁京の邸から持ち込んだ東の書籍も浴びるように読んで、東西の典章制度の違いなどを頭に入れているようだった。恭親王はソリスティアの商人や、領主たちとの会見で東の習慣との違和感を覚えると、まずマニ僧都に尋ね、その意味するところを考えた。それ以外、恭親王はマニ僧都を自由にさせていた。
マニ僧都が聖地の僧院を出てきてから三日程たった時、しかし、この偏屈な僧は奇妙なことを言い出した。
「ところでシウ――ではなくて殿下よ。いつになったらアデライードに会わせてくれるのだ?」
「はああ?」
書類にサインを入れながら、恭親王が素っ頓狂な声を上げる。横で書類のチェックをしていたトルフィンも、目をぱちくりさせてマニ僧都を見つめる。
「なぜ、アデライードに会う必要があるのです。しかも呼び捨てだし」
恭親王が怪訝な顔で師に尋ねると、マニ僧都は青い瞳をにっこり微笑ませて、何事もないかのように言った。
「だって、私はアデライードの伯父だもの。私の父、故ヴェスタ侯爵は亡き女王ゼナイダの三番目の夫で、私はユウラ女王の異母兄だよ? かわいい姪っ子に挨拶くらいさせてくれよ」
「「なんだってぇ―!」」
トルフィンと二人、思わず立ち上がって大声で叫んでしまう。ちょうどお茶を運んできたシャオトーズが何事かと珍しく目を見開いた。
「そんなこと、聞いてない! ひとっことも聞いてない! だいたい、ユリウスと帰途ずっと同じ馬車だったのに、ユリウスも何も言ってなかった!」
恭親王が狼狽して言うと、マニ僧都は両の掌を上に向けて肩を竦める。
「だって、私が聖地に入ったのは、もう二十年も前だもの。ユリウス卿には会ったことがないし、そのころ彼はまだ子供だよ? こんな狭い馬車の中でうかつに名乗ったら面倒くさいだろうなーと思って、黙ってたんだよね。こっち帰ってから殿下には俗名を名乗ったよね? ナキアのヴェスタ家っつったら、普通、侯爵家だってわかるし、そっから私がユウラ女王の異母兄だってすぐにわかると思ったんだけどさ」
「知りませんよ、そんなの!」
背後でトルフィンが慌てて西方の貴族名鑑を捲る。
「……あった! ナキアのヴェスタ家! ほんとだ、先代侯爵はゼナイダ女王の三番目の夫で執政長官って書いてある!……長男のイグナートスが侯爵位を継いで……三男のイスマニヨーラは出家して聖地に! この人です! 見つけました!」
「何で自己紹介した時に貴族名鑑めくっとかないかな? トルフィン君。とんだ大チョンボだよ?」
マニ僧都に悪戯っぽく窘められ、トルフィンが意気消沈する。ジュルチ僧正が、マニ僧都は貴族の出だと言っていたが、そんな大貴族の出だとは想像していなかったのだ。
「そんな大貴族の若様が、なんであんな辺鄙な僧院にいるんです」
「そこは腐っても大貴族だからさ。いろいろと生臭いことが多くてね。一言でいえば、兄が殺されて、私を次期侯爵に担ぎ出そうという奴等がいたんだけど、それってもう、完全に死亡フラグだよね?私は命が何よりも大切と思って、全てを兄の幼い息子に押し付けて聖地に逃げたんだよ」
「……けっこう最低じゃ……?」
「まあね。子供なら、殺されやしないよ。ヴェスタ侯爵家の血筋は大切だからね」
暢気な口調にそぐわぬ壮絶な過去話に、恭親王もトルフィンも茫然とする。
「もしや、私の要請に応じたのも、アデライードのために?」
恭親王が尋ねると、マニ僧都はあっさり首を振った。
「いや? それは全てシウ……じゃなくて殿下のためさ。後は、総督のコレクションのためかな?」
その、全てにおいて本を優先する姿勢に、従兄のゲルフィンと同じ匂いを感じ、トルフィンは思わず身震いする。
そんな意外な事実も知れて、恭親王はその夜の夕食の席で、アデライードにマニ僧都を紹介した。
「……これはまた、ユウラにも勝る見事な〈王気〉だね!」
〈王気〉の視えるマニ僧都は、アデライードを一目見るなり感嘆の声を上げる。
「ええと、アデライード。私が顧問としてこちらに招いたマニ僧都で、在俗の時の名がええと……ナキアのヴェスタ家のイスマニヨーラといって、あなたの母上の兄君に当たるそうだが……」
アデライードは翡翠色の瞳をやや見開いて、すぐににっこりと微笑んだ。
「お母様に聞いたことがあります。聖地の太陽宮にいらっしゃると。……初めまして。イスマニヨーラ伯父様」
「はじめまして、アデライード姫」
にっこりとマニ僧都が微笑み、恭親王が促して、三人は夕食の席に就く。
「アデライードが太陰宮にいることは聞いていたけれど、私から会いに行くのはよくないと思ったのだ。当然、監視が付いているだろうしね。もし、聖地で私とアデライードが何か連絡を取り合い、企んでいるなどと疑われると、ナキアに残したヴェスタ家がイフリート家から因縁を付けられる恐れがあってね」
白身魚の香草焼をナイフで切り分け、箸でつまみながらマニ僧都が言う。ユウラ女王の親族に当たるヴェスタ家は、イフリート家の強い警戒を受け、また当主も若いこともあってかなり困難な状況に置かれているという。
「そんな状況で、私の下について、大丈夫なのですか?」
「何、今更だよ。私は太陽宮の僧侶なんだ。〈禁苑〉がアデライードの即位を支持している以上、私が総督の顧問を務めて何が悪い」
聖地から出てきても、マニ僧都は形式的に「殿下」と呼ぶが、恭親王に対する口調は完全に弟子に対する師匠のものだ。初めそれを耳にした恭親王の側近たちはぎょっとしたが、主が何も言わない上に、聖籍にある者はこんなものかと、敢えて何も咎めないでいる。
「我らが兄弟は、本来ならばユウラ女王を輔けて国政を預かるべきだったのに、早世したり聖地に逃げたりして、結局、異母妹を不幸なまま死なせてしまった。せめてアデライードの手伝いぐらいはさせてもらうよ。甥には、こちらに来た時に手紙を書いて私がここにいることを報せたから、そのうち何か言ってくると思う」
恭親王は以前に聞いたユリウスの話をいろいろと思い浮かべてみたが、ヴェスタ侯爵なんて名前は出てきたことがない。それが、ユウラ女王の係累であることぐらい、ユリウスは承知しているはずだから、一切名前が出ないということは、ユリウスはヴェスタ侯爵を抱き込むことは断念しているか、端から期待していないかだ。
「ユリウスと、そのヴェスタ侯爵とは、あまり関係がよくないのですか?」
恭親王がマニ僧都に尋ねる。僧都はチーズとハムとトマトソースを乗せた薄焼きのパンを齧りながら、顔を少し顰めた。
「何分、私がナキアにいたのは二十年も前の話だけれど、中央貴族の中には、地方貴族を馬鹿にして見下している者も多い。レイノークス伯は始祖女王以来の四方辺境伯とはいえ、地方貴族と蔑む者もいるんだよ。言っちゃなんだが、私の生まれたヴェスタ家もそんな風潮のある家でね。兄が生きていれば、ユウラがレイノークス辺境伯に嫁ぐなんてことは、できなかっただろうね」
「なるほど……」
マニ僧都が聖地の僧院を出てきてから三日程たった時、しかし、この偏屈な僧は奇妙なことを言い出した。
「ところでシウ――ではなくて殿下よ。いつになったらアデライードに会わせてくれるのだ?」
「はああ?」
書類にサインを入れながら、恭親王が素っ頓狂な声を上げる。横で書類のチェックをしていたトルフィンも、目をぱちくりさせてマニ僧都を見つめる。
「なぜ、アデライードに会う必要があるのです。しかも呼び捨てだし」
恭親王が怪訝な顔で師に尋ねると、マニ僧都は青い瞳をにっこり微笑ませて、何事もないかのように言った。
「だって、私はアデライードの伯父だもの。私の父、故ヴェスタ侯爵は亡き女王ゼナイダの三番目の夫で、私はユウラ女王の異母兄だよ? かわいい姪っ子に挨拶くらいさせてくれよ」
「「なんだってぇ―!」」
トルフィンと二人、思わず立ち上がって大声で叫んでしまう。ちょうどお茶を運んできたシャオトーズが何事かと珍しく目を見開いた。
「そんなこと、聞いてない! ひとっことも聞いてない! だいたい、ユリウスと帰途ずっと同じ馬車だったのに、ユリウスも何も言ってなかった!」
恭親王が狼狽して言うと、マニ僧都は両の掌を上に向けて肩を竦める。
「だって、私が聖地に入ったのは、もう二十年も前だもの。ユリウス卿には会ったことがないし、そのころ彼はまだ子供だよ? こんな狭い馬車の中でうかつに名乗ったら面倒くさいだろうなーと思って、黙ってたんだよね。こっち帰ってから殿下には俗名を名乗ったよね? ナキアのヴェスタ家っつったら、普通、侯爵家だってわかるし、そっから私がユウラ女王の異母兄だってすぐにわかると思ったんだけどさ」
「知りませんよ、そんなの!」
背後でトルフィンが慌てて西方の貴族名鑑を捲る。
「……あった! ナキアのヴェスタ家! ほんとだ、先代侯爵はゼナイダ女王の三番目の夫で執政長官って書いてある!……長男のイグナートスが侯爵位を継いで……三男のイスマニヨーラは出家して聖地に! この人です! 見つけました!」
「何で自己紹介した時に貴族名鑑めくっとかないかな? トルフィン君。とんだ大チョンボだよ?」
マニ僧都に悪戯っぽく窘められ、トルフィンが意気消沈する。ジュルチ僧正が、マニ僧都は貴族の出だと言っていたが、そんな大貴族の出だとは想像していなかったのだ。
「そんな大貴族の若様が、なんであんな辺鄙な僧院にいるんです」
「そこは腐っても大貴族だからさ。いろいろと生臭いことが多くてね。一言でいえば、兄が殺されて、私を次期侯爵に担ぎ出そうという奴等がいたんだけど、それってもう、完全に死亡フラグだよね?私は命が何よりも大切と思って、全てを兄の幼い息子に押し付けて聖地に逃げたんだよ」
「……けっこう最低じゃ……?」
「まあね。子供なら、殺されやしないよ。ヴェスタ侯爵家の血筋は大切だからね」
暢気な口調にそぐわぬ壮絶な過去話に、恭親王もトルフィンも茫然とする。
「もしや、私の要請に応じたのも、アデライードのために?」
恭親王が尋ねると、マニ僧都はあっさり首を振った。
「いや? それは全てシウ……じゃなくて殿下のためさ。後は、総督のコレクションのためかな?」
その、全てにおいて本を優先する姿勢に、従兄のゲルフィンと同じ匂いを感じ、トルフィンは思わず身震いする。
そんな意外な事実も知れて、恭親王はその夜の夕食の席で、アデライードにマニ僧都を紹介した。
「……これはまた、ユウラにも勝る見事な〈王気〉だね!」
〈王気〉の視えるマニ僧都は、アデライードを一目見るなり感嘆の声を上げる。
「ええと、アデライード。私が顧問としてこちらに招いたマニ僧都で、在俗の時の名がええと……ナキアのヴェスタ家のイスマニヨーラといって、あなたの母上の兄君に当たるそうだが……」
アデライードは翡翠色の瞳をやや見開いて、すぐににっこりと微笑んだ。
「お母様に聞いたことがあります。聖地の太陽宮にいらっしゃると。……初めまして。イスマニヨーラ伯父様」
「はじめまして、アデライード姫」
にっこりとマニ僧都が微笑み、恭親王が促して、三人は夕食の席に就く。
「アデライードが太陰宮にいることは聞いていたけれど、私から会いに行くのはよくないと思ったのだ。当然、監視が付いているだろうしね。もし、聖地で私とアデライードが何か連絡を取り合い、企んでいるなどと疑われると、ナキアに残したヴェスタ家がイフリート家から因縁を付けられる恐れがあってね」
白身魚の香草焼をナイフで切り分け、箸でつまみながらマニ僧都が言う。ユウラ女王の親族に当たるヴェスタ家は、イフリート家の強い警戒を受け、また当主も若いこともあってかなり困難な状況に置かれているという。
「そんな状況で、私の下について、大丈夫なのですか?」
「何、今更だよ。私は太陽宮の僧侶なんだ。〈禁苑〉がアデライードの即位を支持している以上、私が総督の顧問を務めて何が悪い」
聖地から出てきても、マニ僧都は形式的に「殿下」と呼ぶが、恭親王に対する口調は完全に弟子に対する師匠のものだ。初めそれを耳にした恭親王の側近たちはぎょっとしたが、主が何も言わない上に、聖籍にある者はこんなものかと、敢えて何も咎めないでいる。
「我らが兄弟は、本来ならばユウラ女王を輔けて国政を預かるべきだったのに、早世したり聖地に逃げたりして、結局、異母妹を不幸なまま死なせてしまった。せめてアデライードの手伝いぐらいはさせてもらうよ。甥には、こちらに来た時に手紙を書いて私がここにいることを報せたから、そのうち何か言ってくると思う」
恭親王は以前に聞いたユリウスの話をいろいろと思い浮かべてみたが、ヴェスタ侯爵なんて名前は出てきたことがない。それが、ユウラ女王の係累であることぐらい、ユリウスは承知しているはずだから、一切名前が出ないということは、ユリウスはヴェスタ侯爵を抱き込むことは断念しているか、端から期待していないかだ。
「ユリウスと、そのヴェスタ侯爵とは、あまり関係がよくないのですか?」
恭親王がマニ僧都に尋ねる。僧都はチーズとハムとトマトソースを乗せた薄焼きのパンを齧りながら、顔を少し顰めた。
「何分、私がナキアにいたのは二十年も前の話だけれど、中央貴族の中には、地方貴族を馬鹿にして見下している者も多い。レイノークス伯は始祖女王以来の四方辺境伯とはいえ、地方貴族と蔑む者もいるんだよ。言っちゃなんだが、私の生まれたヴェスタ家もそんな風潮のある家でね。兄が生きていれば、ユウラがレイノークス辺境伯に嫁ぐなんてことは、できなかっただろうね」
「なるほど……」
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