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第7話 スカーデットハーミットクラブの海鮮ラーメン①
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# 第7話 スカーデットハーミットクラブの海鮮ラーメン①
朝食の皿が片付けられる音を聞きながら、私は昨夜チココから聞いた騎士団の暗部について整理していた。小さなカーバンクルの体では、通常サイズのペンを持つのも一苦労だが、魔法で浮かせながらメモ帳に要点を書き込んでいく。
「ムウナ、朝から何を書いてるの?」
チココが心配そうな表情で、私の小さな肩越しに覗き込んでくる。長い青い耳がぴくりと動いた。
「騎士団の問題点よ。もう取り返しがつかないほど、致命的な問題が多いわね」
私はメモを見ながら、ため息交じりに続ける。
「地下で飼ってるマッドサイエンティスト、マロンの暴走で多数の被害。非人道的実験があちこちで行われてる。でも都市連合と戦うための必要悪だから黙認。下手に刺激して暴れられる方が困るから手出しできない」
「それは...」
「まだあるわよ。領土拡大のための裏工作、暗殺、クーデター扇動。まるで小説や漫画に出てくる三流悪党そのものじゃない」
向かいの席でまだデザートを食べていたエリアナとクルーシブが、ぴたりと手を止めた。
「でも一番の問題は、ロイヤルパラディンたちを甘やかしすぎてることよ」
私は小さな前足でクルーシブを指差す。
「アノマリーに操られてたとはいえ大量虐殺したあなたが、絶対服従状態とはいえ、こうして私の眼の前で普通に朝食を食べてる」
「そこの騎士団長に罪を償うために働けと言われたんだ。文句ならチココに言え」
クルーシブは相変わらずの無表情で朝食を食べ続ける。
次にエリアナに視線を向ける。
「現場を収める前に鉄拳制裁を国内外で行ってたあなたも同じ! 騎士じゃなくて、ただの私刑でしょうが」
「え!? 私まで?」
エリアナは大きな瞳を見開いて、慌てたようにテーブルに身を乗り出した。
「...ムウナ様、何か嫌なことでもあったのですか? 私で良ければ話を聞きますよ?」
チココが苦笑いを浮かべながら口を挟む。
「そうだよ。エリアナさんはロイヤルパラディンの中でも一番マシなほうだよ」
「...その二人は救えないから、次にまともな奴を教えて」
私の言葉に、チココは顎に手を当てて少し考え込んだ。朝の光が窓から差し込み、彼の青い髪を照らしている。
「そりゃ、ヴォルフガングかな? ボリスがいなくなった後の処理を任せてる人だよ。戦闘面でも頼りになるから僕の右腕らしいよ? まあ、クセが強いけどいい人だよ」
「らしいって何」
「ヴォルフさんが勝手に自称してる。他になりたがる人がいないし、そのまま右腕になってもらってる」
なんとも頼りない人事だ。私は小さくため息をついた。
「...ヴォルフに会って矯正してくる。クルーシブとエリアナは借りていくわ」
---
騎士団本部から出発して半日。馬車に揺られながら、私は窓の外を眺めていた。都心部を離れるとすぐに舗装道路は途切れ、でこぼこの土道が続く。車輪が石を踏むたびに、馬車全体が大きく揺れた。
「うぅ...」
エリアナが青い顔で口を押さえている。
「大丈夫?」
「は、はい...でも、こんなに揺れる馬車は初めてで...」
確かに、都心部の整備された道路に慣れた者には辛いだろう。トラックでの輸送のために道路整備を急いでいるらしいが、実現にはまだ数年はかかりそうなド田舎だ。
やがて、潮の香りが風に乗って届いてきた。ヴォルフガングが管理している漁業の街に到着したのだ。
馬車を降りると、予想外の光景が広がっていた。
海の方角から歓喜の声が響いている。まるで祭りでも開催されているかのような騒ぎだ。漁師たちも仕事を放り出して、港に集まっている。
「お祭りでもやっているのかしら?」
私は魔力を目に集中させ、遠くの海上を見た。そして、息を呑んだ。
陸続きの孤島のように見えたものは、島ではなかった。甲羅の直径が200メートルはあろうかという、巨大なカメのアノマリーだった。その巨体の上に、無数の騎士たちが群がっている。
「なんてこと...」
近くにいた若い騎士に声をかけた。
「あれは何? 説明しなさい」
「は、はい! ムウナ様!」
騎士は私を認識すると、慌てて姿勢を正した。
「SSSランクの大規模レイドが終わったところです。異界の神の名前を借りて『玄武』と名付けられた巨大アノマリーでして、数年に一度浮上して壊滅的な被害を出していたんです」
騎士は興奮気味に続ける。
「今回はロイヤルパラディン3名、スターパラディン12名、パラディン30名近くでの討伐作戦でした。ヴォルフガング様の指揮の下、見事に討伐に成功したんです!」
落ち着くように諭すと、今度は顔色を変えて説明を再開した。
「ご存知かもしれませんが、ロイヤルパラディンはSSランク冒険者レベルの戦闘力に加え、伝説級ユニークスキルか神話級聖遺物の適性、またはアノマリー武器の適性を持つ者です。スターパラディンがS~SSランク、パラディンがA~Sランク相当の実力ですが...、スターパラディン2名が殉職、パラディン2名が殉職、4名が後遺症を伴う重度の負傷、民間の方々にも多数の被害が出てしまいました」
「あの巨体相手に、よく被害を抑えられたわね」
私は呟いた。玄武の甲羅には無数の傷跡が刻まれ、その巨体からは今も緑色の体液が海に流れ出している。
特に頭部には巨大な斬撃の跡が無数に刻まれている。何時間も戦い続けてようやく討伐に成功したのだろう。
「現場までご案内いたします」
騎士が申し出たが、私は首を横に振った。
「その前に、そこの騎士は追悼演説の準備をしなさい。お前は残りの騎士や遺族の代表者を集めて。騎士団長の妻としての責務を果たさないと」
騎士たちの表情が引き締まった。勝利の陰には、必ず犠牲がある。それを忘れてはいけない。
SSSランクのレイドとしては少ない方だろう。だが、一人一人に家族がいて、人生があった。
私は小さな体で背筋を伸ばした。チココがいない今、騎士団長の妻として振る舞わなければ。例え、カーバンクルの姿でも。
朝食の皿が片付けられる音を聞きながら、私は昨夜チココから聞いた騎士団の暗部について整理していた。小さなカーバンクルの体では、通常サイズのペンを持つのも一苦労だが、魔法で浮かせながらメモ帳に要点を書き込んでいく。
「ムウナ、朝から何を書いてるの?」
チココが心配そうな表情で、私の小さな肩越しに覗き込んでくる。長い青い耳がぴくりと動いた。
「騎士団の問題点よ。もう取り返しがつかないほど、致命的な問題が多いわね」
私はメモを見ながら、ため息交じりに続ける。
「地下で飼ってるマッドサイエンティスト、マロンの暴走で多数の被害。非人道的実験があちこちで行われてる。でも都市連合と戦うための必要悪だから黙認。下手に刺激して暴れられる方が困るから手出しできない」
「それは...」
「まだあるわよ。領土拡大のための裏工作、暗殺、クーデター扇動。まるで小説や漫画に出てくる三流悪党そのものじゃない」
向かいの席でまだデザートを食べていたエリアナとクルーシブが、ぴたりと手を止めた。
「でも一番の問題は、ロイヤルパラディンたちを甘やかしすぎてることよ」
私は小さな前足でクルーシブを指差す。
「アノマリーに操られてたとはいえ大量虐殺したあなたが、絶対服従状態とはいえ、こうして私の眼の前で普通に朝食を食べてる」
「そこの騎士団長に罪を償うために働けと言われたんだ。文句ならチココに言え」
クルーシブは相変わらずの無表情で朝食を食べ続ける。
次にエリアナに視線を向ける。
「現場を収める前に鉄拳制裁を国内外で行ってたあなたも同じ! 騎士じゃなくて、ただの私刑でしょうが」
「え!? 私まで?」
エリアナは大きな瞳を見開いて、慌てたようにテーブルに身を乗り出した。
「...ムウナ様、何か嫌なことでもあったのですか? 私で良ければ話を聞きますよ?」
チココが苦笑いを浮かべながら口を挟む。
「そうだよ。エリアナさんはロイヤルパラディンの中でも一番マシなほうだよ」
「...その二人は救えないから、次にまともな奴を教えて」
私の言葉に、チココは顎に手を当てて少し考え込んだ。朝の光が窓から差し込み、彼の青い髪を照らしている。
「そりゃ、ヴォルフガングかな? ボリスがいなくなった後の処理を任せてる人だよ。戦闘面でも頼りになるから僕の右腕らしいよ? まあ、クセが強いけどいい人だよ」
「らしいって何」
「ヴォルフさんが勝手に自称してる。他になりたがる人がいないし、そのまま右腕になってもらってる」
なんとも頼りない人事だ。私は小さくため息をついた。
「...ヴォルフに会って矯正してくる。クルーシブとエリアナは借りていくわ」
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騎士団本部から出発して半日。馬車に揺られながら、私は窓の外を眺めていた。都心部を離れるとすぐに舗装道路は途切れ、でこぼこの土道が続く。車輪が石を踏むたびに、馬車全体が大きく揺れた。
「うぅ...」
エリアナが青い顔で口を押さえている。
「大丈夫?」
「は、はい...でも、こんなに揺れる馬車は初めてで...」
確かに、都心部の整備された道路に慣れた者には辛いだろう。トラックでの輸送のために道路整備を急いでいるらしいが、実現にはまだ数年はかかりそうなド田舎だ。
やがて、潮の香りが風に乗って届いてきた。ヴォルフガングが管理している漁業の街に到着したのだ。
馬車を降りると、予想外の光景が広がっていた。
海の方角から歓喜の声が響いている。まるで祭りでも開催されているかのような騒ぎだ。漁師たちも仕事を放り出して、港に集まっている。
「お祭りでもやっているのかしら?」
私は魔力を目に集中させ、遠くの海上を見た。そして、息を呑んだ。
陸続きの孤島のように見えたものは、島ではなかった。甲羅の直径が200メートルはあろうかという、巨大なカメのアノマリーだった。その巨体の上に、無数の騎士たちが群がっている。
「なんてこと...」
近くにいた若い騎士に声をかけた。
「あれは何? 説明しなさい」
「は、はい! ムウナ様!」
騎士は私を認識すると、慌てて姿勢を正した。
「SSSランクの大規模レイドが終わったところです。異界の神の名前を借りて『玄武』と名付けられた巨大アノマリーでして、数年に一度浮上して壊滅的な被害を出していたんです」
騎士は興奮気味に続ける。
「今回はロイヤルパラディン3名、スターパラディン12名、パラディン30名近くでの討伐作戦でした。ヴォルフガング様の指揮の下、見事に討伐に成功したんです!」
落ち着くように諭すと、今度は顔色を変えて説明を再開した。
「ご存知かもしれませんが、ロイヤルパラディンはSSランク冒険者レベルの戦闘力に加え、伝説級ユニークスキルか神話級聖遺物の適性、またはアノマリー武器の適性を持つ者です。スターパラディンがS~SSランク、パラディンがA~Sランク相当の実力ですが...、スターパラディン2名が殉職、パラディン2名が殉職、4名が後遺症を伴う重度の負傷、民間の方々にも多数の被害が出てしまいました」
「あの巨体相手に、よく被害を抑えられたわね」
私は呟いた。玄武の甲羅には無数の傷跡が刻まれ、その巨体からは今も緑色の体液が海に流れ出している。
特に頭部には巨大な斬撃の跡が無数に刻まれている。何時間も戦い続けてようやく討伐に成功したのだろう。
「現場までご案内いたします」
騎士が申し出たが、私は首を横に振った。
「その前に、そこの騎士は追悼演説の準備をしなさい。お前は残りの騎士や遺族の代表者を集めて。騎士団長の妻としての責務を果たさないと」
騎士たちの表情が引き締まった。勝利の陰には、必ず犠牲がある。それを忘れてはいけない。
SSSランクのレイドとしては少ない方だろう。だが、一人一人に家族がいて、人生があった。
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