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魔導書士、謁見する
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「ふむ、して、魔族の討伐を行わなければならない。ぜひ貴殿にこそ挑んでもらいたいものだが…」
「は、はい。魔族からの情報によって、魔王の居場所は分かっています。ただ、かなり遠い場所のようで」
玉座の間で王と話を進める。
しかし、私をここまで連れてきた骨董屋さんはどこに行ったのだろうか。
などと考えていたら、
「ひゃひゃ、すまんすまん、ちょっとお手洗いに行っておったわい」
いつものように笑いながら骨董屋さんが現れた。
「おお、久しいの、ジジ殿!」
「ひゃひゃ、久しぶりじゃのう王太子、いや、今は王様じゃったのう」
二人は笑いあっている。
「あの、二人はお知り合いで?」
「おお、ジジ殿はアカデミーにいたころ、王宮で教師もしていただいてな」
「魔学から帝王学、芸術、文学、なーんでも教えたもんじゃわい」
…ただ物ではないと思っていたが、そんなにすごい人だったとは。
「でじゃ、王よ。魔王討伐についてじゃが、場所さえわかっておるのなら、一つ手があるぞ」
「何?それはなんだ?」
「うむ、そのためには、それなニコライ殿の手を借りる必要があるがの」
「わ、私ですか?」
「そうじゃ。ちょっとわしの店に来てもらえるか?」
「こ、これは…」
連れてこられたのは、骨董屋の地下。
そこには、古い書物が山のように積まれていた。
「以前店に来た時に、お前さんが好きそうな本がいくつかあったと思うが、あれはほんの一部ということじゃ」
そう言って、骨董屋さんが山をごそごそと漁る。
「えーっと、確かこの辺にめぼしそうなものが…、お、あったわい」
取り出したのは、表紙からページまで真っ黒の魔導書だった。
「わしも完全には読めんが、これは幻の「空間魔法」の魔導書と聞いておる」
「幻?私もリュックに収納魔法をかけていますが、それも一種の空間魔法では?」
「な、お前さんそんなこともできるんかい。ま、まあ良い。これにはなぁ、空間を移動する術が載っていると言い伝えられておる。もしそれが本当なら…」
「魔王の本拠地に直接乗り込むということですか?」
「正~解!簡単な作戦じゃろう?」
「まあ、本当に記してあればですが。ちょっと見せてもらって良いですか?」
「ほいほい、どうぞ」
魔導書を受け取って、ぺらぺらとページをめくっていく。
「えーっと、収納魔法、空間把握、空間切除…、ああ、ありますね、空間移動。任意の座標を指定してそこに飛べる、と」
ふむふむと読み進めながら、私はその魔法の理解を深めていく。
「どうじゃ、いけそうか?」
「えーっと、そうですね、魔王の居場所の座標がここで、魔力をこう練って」
余談だが、私は昔から、初めて読む魔導書についてはついつい夢中になりすぎて、魔導書に魔力を通してしまうことがある。なので、
「なるほど、こうですね!『テレポート』!」
「おお、分かったか…、って、消えてしもうたわい!」
「…なんだ、貴様は?」
「…あら?」
私は今、魔王の目の前にいます。
「は、はい。魔族からの情報によって、魔王の居場所は分かっています。ただ、かなり遠い場所のようで」
玉座の間で王と話を進める。
しかし、私をここまで連れてきた骨董屋さんはどこに行ったのだろうか。
などと考えていたら、
「ひゃひゃ、すまんすまん、ちょっとお手洗いに行っておったわい」
いつものように笑いながら骨董屋さんが現れた。
「おお、久しいの、ジジ殿!」
「ひゃひゃ、久しぶりじゃのう王太子、いや、今は王様じゃったのう」
二人は笑いあっている。
「あの、二人はお知り合いで?」
「おお、ジジ殿はアカデミーにいたころ、王宮で教師もしていただいてな」
「魔学から帝王学、芸術、文学、なーんでも教えたもんじゃわい」
…ただ物ではないと思っていたが、そんなにすごい人だったとは。
「でじゃ、王よ。魔王討伐についてじゃが、場所さえわかっておるのなら、一つ手があるぞ」
「何?それはなんだ?」
「うむ、そのためには、それなニコライ殿の手を借りる必要があるがの」
「わ、私ですか?」
「そうじゃ。ちょっとわしの店に来てもらえるか?」
「こ、これは…」
連れてこられたのは、骨董屋の地下。
そこには、古い書物が山のように積まれていた。
「以前店に来た時に、お前さんが好きそうな本がいくつかあったと思うが、あれはほんの一部ということじゃ」
そう言って、骨董屋さんが山をごそごそと漁る。
「えーっと、確かこの辺にめぼしそうなものが…、お、あったわい」
取り出したのは、表紙からページまで真っ黒の魔導書だった。
「わしも完全には読めんが、これは幻の「空間魔法」の魔導書と聞いておる」
「幻?私もリュックに収納魔法をかけていますが、それも一種の空間魔法では?」
「な、お前さんそんなこともできるんかい。ま、まあ良い。これにはなぁ、空間を移動する術が載っていると言い伝えられておる。もしそれが本当なら…」
「魔王の本拠地に直接乗り込むということですか?」
「正~解!簡単な作戦じゃろう?」
「まあ、本当に記してあればですが。ちょっと見せてもらって良いですか?」
「ほいほい、どうぞ」
魔導書を受け取って、ぺらぺらとページをめくっていく。
「えーっと、収納魔法、空間把握、空間切除…、ああ、ありますね、空間移動。任意の座標を指定してそこに飛べる、と」
ふむふむと読み進めながら、私はその魔法の理解を深めていく。
「どうじゃ、いけそうか?」
「えーっと、そうですね、魔王の居場所の座標がここで、魔力をこう練って」
余談だが、私は昔から、初めて読む魔導書についてはついつい夢中になりすぎて、魔導書に魔力を通してしまうことがある。なので、
「なるほど、こうですね!『テレポート』!」
「おお、分かったか…、って、消えてしもうたわい!」
「…なんだ、貴様は?」
「…あら?」
私は今、魔王の目の前にいます。
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