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強者討伐 失われた武器
267 超広範囲魔法 2
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エアシールドだけを残しつつ、周囲を確認していく。
索敵による魔力反応はない、しばらく身構えていたが今の所アスモが戻ってくる様子はなかった。
「あの爆発にも関わらず、こうしてダンジョンが維持されているのが本当に不思議だな」
ミーアたちの言うダンジョンが魔物説であれば、腹の中でこんな事があれば堪ったものじゃないと思うけどな。
壁にもたれ魔力の回復と、少しだけ休憩をしていた。お菓子を食べつつ、辺りの様子を見ていると、アスモが最後に居た場所なのか、報酬アイテムになるはずの聖剣エクスカリバーが転がっていた。
何時から転がっていたのか、それでも綺麗な形状のままだった。
「おいおい、冗談だろ? あれで終わったというのか?」
索敵には一切反応はない。エクスカリバーへと近づくが、反応は未だに無い。
本当に倒したということだろうか?
「どういう事だ? この剣が本物なら……あの変なやつがでてくるのか?」
転がっていた剣を取ると、いつもと同じように光りに包まれる。
『まさか、あのマキョウを倒すものが現れるとは……主殿が正しかったというわけか?』
主? また訳の分からない情報を……どうせお前らは適当なことだけ言って消えるのだから。重要度があるのかすら全く想像できない。
だけど、これが出てきたということは……このエクスカリバーは本物ということになる。
あまりの呆気なさを感じるが、正直に助かったという気持ちが大きくなる。
今までのように、相手の攻撃でやられていた訳じゃなく、危うく自分の魔法で死にかけていたのだからな。
『その剣は俺が作り上げた中でも最強の剣だ。うまく使えよ』
『ふっ。よく言う、主殿の剣に比べればまだまだだ』
『この剣はお前に託す。あの坊主を救ってやってくれ』
『頼んだぞ』
光が消え、解除されていた索敵を展開する。
やはりアスモの反応はなく、さっきの光を考えると、あの魔法だけでアスモは消滅したと考えてもいいだろうが……今までの苦戦は何だったんだ?
そっちに気を取られすぎていて、会話の内容は殆ど覚えていない……重要っぽくはなかったと思うけど。聞いていた所でどうせ意味のない事しか言わないだろう。
「とりあえず目的は果たしているのなら、ダンジョンのコアだけか?」
アスタロト同様に、強者が居た場合はダンジョンのボスは強者に移るのか、扉の中にはボスの姿はなく、奥にあるコアを砕き地上に帰される。
あまりにもあっけなさに少々不安は残るものの、今までの経緯からして倒していると考えてもいいのだが……スッキリしない。
「聖剣エクスカリバー……ダインスレイブとは違い、白く輝くような剣身だな」
まさに聖剣の何相応しいデザイン。
剣単体で考えればかなり優秀だとは言える。
攻撃力は高く、全てのステータスが上昇。プレイをしているときは神武器来た! だったが、使用してみるとかなり残念な結果となる。
説明欄には特殊能力として、全ての効果半減というのがあり、実はこれがかなり厄介になってくる。
紛れもなく、全ての効果が半減。
これは、魔法属性によくある半減効果と同様であり、そこだけであれば優秀だろう。当時の俺はそう思ってはいたし、実際に使ってみて絶望すら感じた。
この全てというのが問題で、戦闘時ステータス、使用者の攻撃、補助効果、回復魔法とありとあらゆる物が半減されるため、結果として全く役に立たない。
「攻撃力はやたら高いのに、ステータス画面では紛れもなく最強。だけど、戦闘が始まるとステータス半分に下がっている状態で、与えるダメージも半減だったからな……これはここでも同じだったら困るぞ?」
またテストするしか無いよな?
地上でのんびりと腹いっぱい食事を済ませて、エクスカリバーの実験のために別のダンジョンへと向かった。
しばらく周辺を飛び回り、ダンジョンを探していた、
ダンジョンに入る前に索敵を展開し、周囲に誰かいないかを確認してから中へと入って行く。
一階層、二階層と敵の数はかなり少ない。今の所順調のようだな。
「なるほど、今は三階層にいるんだな……さて、どうしたものか?」
レフリアたちは、広い場所でうまく魔物たちを誘導して倒しているようだ。
それなりにレベルも上がっているようだから、俺が不用意に近づくとメアリに感知されるだろう……。
俺が使って調べるよりも、誰かに使わせてみたほうが良いと思った。他の武器と同様に大丈夫だとは思うが、半減効果があるのだとしたらあの時の絶望を味わいたくはない。
だけど、このまま普通に会いに行くというのも面白くはない。
皆だって俺が来ているとは思っていないだろうし……。
「驚かせるのなら、魔物を利用するか……」
索敵による魔力反応はない、しばらく身構えていたが今の所アスモが戻ってくる様子はなかった。
「あの爆発にも関わらず、こうしてダンジョンが維持されているのが本当に不思議だな」
ミーアたちの言うダンジョンが魔物説であれば、腹の中でこんな事があれば堪ったものじゃないと思うけどな。
壁にもたれ魔力の回復と、少しだけ休憩をしていた。お菓子を食べつつ、辺りの様子を見ていると、アスモが最後に居た場所なのか、報酬アイテムになるはずの聖剣エクスカリバーが転がっていた。
何時から転がっていたのか、それでも綺麗な形状のままだった。
「おいおい、冗談だろ? あれで終わったというのか?」
索敵には一切反応はない。エクスカリバーへと近づくが、反応は未だに無い。
本当に倒したということだろうか?
「どういう事だ? この剣が本物なら……あの変なやつがでてくるのか?」
転がっていた剣を取ると、いつもと同じように光りに包まれる。
『まさか、あのマキョウを倒すものが現れるとは……主殿が正しかったというわけか?』
主? また訳の分からない情報を……どうせお前らは適当なことだけ言って消えるのだから。重要度があるのかすら全く想像できない。
だけど、これが出てきたということは……このエクスカリバーは本物ということになる。
あまりの呆気なさを感じるが、正直に助かったという気持ちが大きくなる。
今までのように、相手の攻撃でやられていた訳じゃなく、危うく自分の魔法で死にかけていたのだからな。
『その剣は俺が作り上げた中でも最強の剣だ。うまく使えよ』
『ふっ。よく言う、主殿の剣に比べればまだまだだ』
『この剣はお前に託す。あの坊主を救ってやってくれ』
『頼んだぞ』
光が消え、解除されていた索敵を展開する。
やはりアスモの反応はなく、さっきの光を考えると、あの魔法だけでアスモは消滅したと考えてもいいだろうが……今までの苦戦は何だったんだ?
そっちに気を取られすぎていて、会話の内容は殆ど覚えていない……重要っぽくはなかったと思うけど。聞いていた所でどうせ意味のない事しか言わないだろう。
「とりあえず目的は果たしているのなら、ダンジョンのコアだけか?」
アスタロト同様に、強者が居た場合はダンジョンのボスは強者に移るのか、扉の中にはボスの姿はなく、奥にあるコアを砕き地上に帰される。
あまりにもあっけなさに少々不安は残るものの、今までの経緯からして倒していると考えてもいいのだが……スッキリしない。
「聖剣エクスカリバー……ダインスレイブとは違い、白く輝くような剣身だな」
まさに聖剣の何相応しいデザイン。
剣単体で考えればかなり優秀だとは言える。
攻撃力は高く、全てのステータスが上昇。プレイをしているときは神武器来た! だったが、使用してみるとかなり残念な結果となる。
説明欄には特殊能力として、全ての効果半減というのがあり、実はこれがかなり厄介になってくる。
紛れもなく、全ての効果が半減。
これは、魔法属性によくある半減効果と同様であり、そこだけであれば優秀だろう。当時の俺はそう思ってはいたし、実際に使ってみて絶望すら感じた。
この全てというのが問題で、戦闘時ステータス、使用者の攻撃、補助効果、回復魔法とありとあらゆる物が半減されるため、結果として全く役に立たない。
「攻撃力はやたら高いのに、ステータス画面では紛れもなく最強。だけど、戦闘が始まるとステータス半分に下がっている状態で、与えるダメージも半減だったからな……これはここでも同じだったら困るぞ?」
またテストするしか無いよな?
地上でのんびりと腹いっぱい食事を済ませて、エクスカリバーの実験のために別のダンジョンへと向かった。
しばらく周辺を飛び回り、ダンジョンを探していた、
ダンジョンに入る前に索敵を展開し、周囲に誰かいないかを確認してから中へと入って行く。
一階層、二階層と敵の数はかなり少ない。今の所順調のようだな。
「なるほど、今は三階層にいるんだな……さて、どうしたものか?」
レフリアたちは、広い場所でうまく魔物たちを誘導して倒しているようだ。
それなりにレベルも上がっているようだから、俺が不用意に近づくとメアリに感知されるだろう……。
俺が使って調べるよりも、誰かに使わせてみたほうが良いと思った。他の武器と同様に大丈夫だとは思うが、半減効果があるのだとしたらあの時の絶望を味わいたくはない。
だけど、このまま普通に会いに行くというのも面白くはない。
皆だって俺が来ているとは思っていないだろうし……。
「驚かせるのなら、魔物を利用するか……」
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