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第3章 沢田くんと別荘の愉快な仲間たち
沢田くんとチキチキレース
しおりを挟むその後、なんとかステーキにありつけた沢田くんは、
【うんまーい。゚(゚´Д`゚)゚。】
とまた心の中で咽び泣きながら夢中で食べている。
ここで状況を整理してみよう。
ここにいる人たちは約一名を除いて、みんな沢田くんが好き。つまり、ライバルだということだ。
この状況を沢田杯と命名しよう。
私たちは今、いかに沢田くんの気を引いて彼のキュンを争奪するかのチキチキレースに突入している!
沢田杯
☆エントリーナンバー1 佐藤景子(私)本命◎
沢田くんの正規の彼女。ただし現在チューの動揺で積極的に迫れない大ピンチ。弱点は絶壁に近い貧乳。色仕掛けは絶望的だ!
☆エントリーナンバー2 沢田陸 対抗○
沢田くんの従兄弟。付き合いはこの中で最も古く、沢田くんを知り尽くしている。ただし、俺様キャラが仇となり、素直に迫れない。忍者という切り札でアプローチなるか⁉︎
☆エントリーナンバー3 小野田大輔 大穴▲
沢田くんの幼なじみ。だが顔と名前は最近覚えてもらえるようになったというルーキー。さらに、荒くれ、空気読めない、ただのバカなど、マイナスポイントが目立つ。ここからの一発逆転はあるのか?
さあ、沢田くんは誰に心を開く⁉︎
「空様。空様のお好きなデザートをご用意いたしました。プリンアラモード・季節のフルーツ添えでございます」
ハッと気がつくと、いつの間にか矢野さんがプルップルのプリンに匹敵する甘い笑顔で沢田くんに給仕していた。
「矢野さん……【俺の大好物だーーっ!!ありがとうございますっ!!!。゚(゚´ω`゚)゚。♡♡♡】
ハート三つ……だと⁉︎
心ガバガバ開いちゃってるじゃない!!
矢野さんはにっこり笑いながら言った。
「ごゆっくりどうぞ【プリンかよ。お子ちゃま趣味だなこいつm9(^Д^) プギャー】」
こんな人に負けるなんて、私たちの立場っていったい……。_| ̄|○
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