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第3章 沢田くんと別荘の愉快な仲間たち
沢田くんと瀕死2
しおりを挟むぐはああっ!!
いきなり殺傷能力が半端ないものを見た気がする。
沢田くんのウルウルお目目に、引き締まった男らしい顔。可愛さとワイルドさが程よくミックスされて、おバカで可愛い大型犬に襲われつつ甘えられているみたいでキュン死にしそう。
「避けてなんて……ないよ」
「でも、さっきまで目を合わせてもくれなかった……です」
拗ねている、この大型犬。しっぽがくぅ~んってしょぼくれている。
パタパタさせてあげたい。なでなでして、よしよしして、いっぱいいっぱい甘えさせたい。
でもその前に私がメロメロになっちゃうよ!
【佐藤さん、目を泳がせて困ってる……。どうしよう、本当に俺、嫌われてるの⁉︎。゚(゚´Д`゚)゚。】
「ち、違うよ! そうじゃない」
「何が違うんですか?【完全に目を合わせてくれなくなったよ(;ω;)】」
それはあなたの目から高濃度のプラズマクラスターが放出されて空気中のキュン度が高まっているからです!!
そのうえ、ジリジリとあなたのお顔が迫って、私が砂の上に押し倒されそうになっているんですが! そこんところ、気がついて──っ!!
「俺を見てください、佐藤さん」
目ん玉潰れます。
「お願いです。俺……佐藤さんに嫌われたら生きててもしょうがないっていうくらい佐藤さんのことが好きなんです」
き、き、き、きゃああああ~~!! _:(´ཀ`」 ∠):グハア
想像もしてなかったよ、こんな展開! 私的神回に認定する。
このまま死にそうになったけど、沢田くんからこんなに男を見せつけられて、私も応えないわけにはいかない。
眼球が潰れる怖さを振り払い、私は勇気を出して沢田くんを見た。
「!!」
ああああああああああああああああああああ~~っ、イケメン!!!
語彙力崩壊してまさかの四文字。読者の皆様ごめんなさい。
だって、絵にも描けない美しさなんですもん!
「さ、沢田くん……ごめんね。まっすぐ見られなくて……」
「ごめん……?【ごめんってどういうこと⁉︎ 俺、フラれた⁉︎】」
「あっ、あの、そうじゃなくて。ごめんっていうのは変な態度取ってごめんってことで……」
【佐藤さん、何が言いたいんだろう……】
不安そうな瞳に吸い込まれそう。
可愛いな、沢田くん。キュンが止まらない。
でもちゃんと言わなくちゃ。
私は思い切り息を吸い込んで、懸命な言葉を絞り出した。
「私はただ、恥ずかしかったの。沢田くんが、好きすぎて……!」
その瞬間、沢田くんは「うっ……!」と胸を押さえて苦しそうな表情を浮かべ、砂の上に倒れ込んだ。
【キュン、死……_:(´ཀ`」 ∠):】
えっ。
死ぬの、早っ!
私はあんだけ言われて何度も死ぬのを耐えてたのに、沢田くんは一発で⁉︎
それにあんまり大したこと言ってないのに……。
どんだけハート弱いの、沢田くん!!
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