遠い記憶、遠い未来。

haco.

文字の大きさ
26 / 121

家族

しおりを挟む
探偵事務所の中田は、平日の昼間に山内透吾に電話をかけた。

「はい、山内ですが。」

「探偵事務所の中田です」

「あ、どうも。。」と私は言った。

中田の電話内容は、是非、家に招待したいという話だった。
家族に話をしていており、透吾のことに興味を持っているとう話だった。
中田の家族構成は、既婚のため、中田妻と子供が2人もいるという。
話を聞いていると「うちの家族は、ミステリーとか謎めいたものが好きででしてね」
と中田。「あなたにひと目でも良いので会いたい」と
言ってきた。

申し分ない。自分も会って仲良くなりたいものだ。

一週間後の日曜日に朝の9時に支度して家を出た。
一人暮らしとは楽なもので、気楽に一人で行動ができる。

世田谷区は若林駅から降りると徒歩で15分の距離に住宅街に入り込む。
住宅街の5軒先に中田家の一軒家が見えてきた。

世田谷区は、高級住宅が並ぶところが多いと世間からよくいわれている。まさに中田家もそうだった。

新築一戸建てで。すべての壁は真っ白で、洗礼された建築になっている。
入るのすらためらうような高級感ある建物だ。

インターホンを鳴らすと

「はあい。」

おそらく中田妻である。

「中に入られてどうぞ!」

と言って切ると、カチンと音をたてると

オートロックが解除した、

さすがのセキュリティの硬さにビックリした。

ドアが開かれると「ささ。どうぞどうぞ!」

と言いながら、中田妻の顔を初めてみた。

女優の誰かに似ているが、顔立ちは、くっきり2重の瞳に。
笑うとエクボが似合いそうな。世田谷美人。


リビングまで通されると。
すべてに驚いた。

玄関からリビングまでの距離よりも
3階まで続く広い螺旋階段に目を奪われていた。

筋金入りのお金持ちだと心の中で思った。

中田さんの前職を聞いたことはあったが、
元は大手会社でエリートとしての道に行ってた時期に、この
一戸建てを購入したと言っていた。

室内を見渡すと、飾りという飾りはなく、白の壁だけがどこ
の部屋に入っても目立つようになっている。

「まるで、美術館にきたみたいだ。。」

と私が言うと
「飾り気がないでしょ。うちは主人が物を置きたがらないのよ。」
「私もそうなんですけどね」 

「でもこの家は、そこか良いところですね。自分なんか、部屋散らかしばかりなので」
手で頭をかきながら、私がいった。

「片付けにいこうかしら?」
と言うと背後から

「由美子。すぐに浮気しようとするなあ」 
と中田が、リビングのドアを開けながら言ってきた。

「イケメン見ると顔色変わるのわかりやすいからね」

中田がそこまで言うのも、由美子は何度か不倫をした経験から
浮気調査を自分でするようになった。
その調査から自分に向いてると思ったらしい。
探偵事務所を建てるのも。

2階からゴトゴトと音をたてながら、リビングに降りてくるものがいた。

「お父さん、お客さん来たの?」と大声で夫妻の子供達が降りてきた。


「こんにちわ!山内透吾と言います!今日はよろしくね。」
「あっそれと近場で美味しそうなお菓子があったので、是非一緒に食べましょう!」と手土産を由美子に渡した。

「お気づかいありがとうございます!」
と由美子。

「積もる話もあるだろうが、まま、テーブルで落ち着いて食事しよう」と中田は言った。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!

カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。 その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。 「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」 次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。 彼女は知っている。 このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。 未来を変えるため、アメリアは 冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。 これは、かつて守れなかった主人のための転生。 そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。 王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 挿絵はA I画像を使用 10/20 第一章完結 12/20 第二章完結 2/16 第三章完結 他サイト掲載 (小説家になろう、Caita)

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...