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祖母の遺言
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蓮はずっと考えていた。
ミユの家族のことを。
挨拶をしに行こうと思った時にこと、なんの承諾もなく顔も合わせることもなく、結婚の承諾は勝手に進んでいたことだった。
ミユから聞かされたぐらいだった。
「母からの伝言でね。蓮さんなら大丈夫だって。」
「合わなくてよかったの?挨拶はしておかないと」
「うちの母は大丈夫としか言わないから」
「照れくさいとか?」
「わかんない」
「わかんないって・・・」
それだけでミユの家族のことは話さなかった。
一度だけでも顔をあわせたかった。
3997年の元旦、ミユの母親にご挨拶をしに、夫婦で行った。糸島市にいた頃に、父親が他界しており、一人で住めないぐらいの一軒家を立ち退いた理由で福岡市のマンションに住まいを構えていた。
最初の頃は、「会わなくてもいい」と断っていたが、どんな理由があったのだろうか。
正月に「会いにきなさい」と連絡入っていた。
「ミユー!準備できたよ」蓮は出会った頃の灰色のスーツに着替えていた。ここで役に立つとはなんて思っていた。
車に乗り込むと指定された住所を登録して、自動運転で福岡市まで走っていった。
この時代、ほとんどの車は人間は必要としてない運転となっていた。
そのおかげか車による事故が3000年以降になってから、年々と減っていった。つまり人間が運転するから、起き得ることなのだと改めて思っていた。
信号機もセンサー同士で反応するので自然と停まる仕組みになっている。これも事故防止のためだと規則で決められる。
車で走らせている道中に、ミユが言ってきた。
「ねえ、新しい車にしない?」
「なんでさ?これも立派だろ」
「今どき、古いわよ。中古なんだし。路上運転だし」
要は、今の時代空を飛ぶ車が主流であるが、蓮は地についていたほうが、安心して移動できると考えてた。
ミユは、憧れていただけなのだ。
「ああ・・空飛びたいなー」
「空を飛びたいんだったら、せめて羽でもはやしたらいいよ」
と無理難題な答えをした。
「言うねー」ミユは笑いながら答えた。
マンションまで着くと地下の駐車場に車を止めて、エレベーター
に乗り込んでいく。
「なんか、緊張するね・・・・・」蓮は言うと
「私はしないけどね。お母さんだし」
会うとなると、実際緊張はするものなんだなと蓮は思った。
胸はドキドキしながら、ミユの母が住んでいる4階でエレベーターが止まった。
「大丈夫?」
「大丈夫だと思う・・・」
ミユは、インターホンを押すと
「ミユだよ」とドア越しで呼んでいた。
「どうぞ!」とドアが開かれた。
「あらまーどうぞ。こちらへ」
ミユの母が言った。
どこかで見覚えのある顔だった。
きれいな顔立ちに若い頃はモテていただろうなと蓮は思っていた。
大御所の女優さんらしい風格をもっている。
「羽角蓮さん、そこ座ってくださいな」
蓮は、客間の畳の部屋に座った。
まじまじと顔を見ていると
「どこかでお会いになりましたか?」とミユ母は、言った。
「いえ、初めてですが、なにか見たことがある顔というか」
お茶を入れながら、ミユ母は、話を続けた
「ミユから、伺っております。あなたのことを」
「私もですね。実は祖父母から祖母へと実はあなたのことをずっと聞かされたのです。」
母は畳に座ると言ってきた。
「え?祖母ですか?」蓮は言うと
「はい、全てを伺っております。あなたがどんな方かも」
「お母さんなんで知ってるの?」ミユは言った。
「結局、うちの家系はあなたと通じ合ってるみたい」懐かしそうな顔をしながら母は続けて言い始めた。
「祖父母の名前は、長谷川梨花と言います。旧姓、中田梨花。
あなたがまだ中田家にいた頃に、祖父母はずっと寄り添っていたそうです」
「おそらく、もうひとりのあなたに」
「梨花と弟さんの廉は、病院であなたのことをずっと守っていたの、でもある日誘拐されてしまったんです」
「あの、HASUMIグループに」
「私の祖父母は、ずっと探していました。大事なあなたを」
「そして、あなたとまた巡り合ってしまっていたことをミユが教えてくれてた」
「あなたの過去は、ずっと伝承されていたわ。」
「だから、わかったの、これは家族の運命だと」
「すごいですね・・・」蓮は、圧倒されていた。
どれだけ重要な存在か。いや、彼が「山内透吾」が。
「もし、あなたの存在が消えたとしても、私達はずっと、守り続けます。今もずっと寝ている彼のために」
「あ、ありがとうございます。」蓮が言った。
母は、その時、彼の横にもうひとりの山内透吾も幻で立っていたのを見ていた。
「お母さん、来てそうそうだけど。そろそろご飯にしない?」
ミユは間にはいってくれて、ようやく事は落ち着いた。
「ごめんなさいね。蓮さん。どうしても伝えたかったの」
「いえ。なんか申し訳ないです。こんな自分で」
クローンでしかない蓮は、なぜ自分なんかがと思い込んでいた。
でも心の中のモヤッとしたものは、もうスッキリしていた。
彼女と懐かしさは蓮の記憶のパズルにまた一つはまったような気がした。
「お寿司頼んでますわ。蓮さんはお酒飲まれるのかしら?」
「はい、大丈夫です」
蓮は、いつしか伝えたかった。今は寝ている山内透吾に。
「君は幸せものだ」と。
ミユの家族のことを。
挨拶をしに行こうと思った時にこと、なんの承諾もなく顔も合わせることもなく、結婚の承諾は勝手に進んでいたことだった。
ミユから聞かされたぐらいだった。
「母からの伝言でね。蓮さんなら大丈夫だって。」
「合わなくてよかったの?挨拶はしておかないと」
「うちの母は大丈夫としか言わないから」
「照れくさいとか?」
「わかんない」
「わかんないって・・・」
それだけでミユの家族のことは話さなかった。
一度だけでも顔をあわせたかった。
3997年の元旦、ミユの母親にご挨拶をしに、夫婦で行った。糸島市にいた頃に、父親が他界しており、一人で住めないぐらいの一軒家を立ち退いた理由で福岡市のマンションに住まいを構えていた。
最初の頃は、「会わなくてもいい」と断っていたが、どんな理由があったのだろうか。
正月に「会いにきなさい」と連絡入っていた。
「ミユー!準備できたよ」蓮は出会った頃の灰色のスーツに着替えていた。ここで役に立つとはなんて思っていた。
車に乗り込むと指定された住所を登録して、自動運転で福岡市まで走っていった。
この時代、ほとんどの車は人間は必要としてない運転となっていた。
そのおかげか車による事故が3000年以降になってから、年々と減っていった。つまり人間が運転するから、起き得ることなのだと改めて思っていた。
信号機もセンサー同士で反応するので自然と停まる仕組みになっている。これも事故防止のためだと規則で決められる。
車で走らせている道中に、ミユが言ってきた。
「ねえ、新しい車にしない?」
「なんでさ?これも立派だろ」
「今どき、古いわよ。中古なんだし。路上運転だし」
要は、今の時代空を飛ぶ車が主流であるが、蓮は地についていたほうが、安心して移動できると考えてた。
ミユは、憧れていただけなのだ。
「ああ・・空飛びたいなー」
「空を飛びたいんだったら、せめて羽でもはやしたらいいよ」
と無理難題な答えをした。
「言うねー」ミユは笑いながら答えた。
マンションまで着くと地下の駐車場に車を止めて、エレベーター
に乗り込んでいく。
「なんか、緊張するね・・・・・」蓮は言うと
「私はしないけどね。お母さんだし」
会うとなると、実際緊張はするものなんだなと蓮は思った。
胸はドキドキしながら、ミユの母が住んでいる4階でエレベーターが止まった。
「大丈夫?」
「大丈夫だと思う・・・」
ミユは、インターホンを押すと
「ミユだよ」とドア越しで呼んでいた。
「どうぞ!」とドアが開かれた。
「あらまーどうぞ。こちらへ」
ミユの母が言った。
どこかで見覚えのある顔だった。
きれいな顔立ちに若い頃はモテていただろうなと蓮は思っていた。
大御所の女優さんらしい風格をもっている。
「羽角蓮さん、そこ座ってくださいな」
蓮は、客間の畳の部屋に座った。
まじまじと顔を見ていると
「どこかでお会いになりましたか?」とミユ母は、言った。
「いえ、初めてですが、なにか見たことがある顔というか」
お茶を入れながら、ミユ母は、話を続けた
「ミユから、伺っております。あなたのことを」
「私もですね。実は祖父母から祖母へと実はあなたのことをずっと聞かされたのです。」
母は畳に座ると言ってきた。
「え?祖母ですか?」蓮は言うと
「はい、全てを伺っております。あなたがどんな方かも」
「お母さんなんで知ってるの?」ミユは言った。
「結局、うちの家系はあなたと通じ合ってるみたい」懐かしそうな顔をしながら母は続けて言い始めた。
「祖父母の名前は、長谷川梨花と言います。旧姓、中田梨花。
あなたがまだ中田家にいた頃に、祖父母はずっと寄り添っていたそうです」
「おそらく、もうひとりのあなたに」
「梨花と弟さんの廉は、病院であなたのことをずっと守っていたの、でもある日誘拐されてしまったんです」
「あの、HASUMIグループに」
「私の祖父母は、ずっと探していました。大事なあなたを」
「そして、あなたとまた巡り合ってしまっていたことをミユが教えてくれてた」
「あなたの過去は、ずっと伝承されていたわ。」
「だから、わかったの、これは家族の運命だと」
「すごいですね・・・」蓮は、圧倒されていた。
どれだけ重要な存在か。いや、彼が「山内透吾」が。
「もし、あなたの存在が消えたとしても、私達はずっと、守り続けます。今もずっと寝ている彼のために」
「あ、ありがとうございます。」蓮が言った。
母は、その時、彼の横にもうひとりの山内透吾も幻で立っていたのを見ていた。
「お母さん、来てそうそうだけど。そろそろご飯にしない?」
ミユは間にはいってくれて、ようやく事は落ち着いた。
「ごめんなさいね。蓮さん。どうしても伝えたかったの」
「いえ。なんか申し訳ないです。こんな自分で」
クローンでしかない蓮は、なぜ自分なんかがと思い込んでいた。
でも心の中のモヤッとしたものは、もうスッキリしていた。
彼女と懐かしさは蓮の記憶のパズルにまた一つはまったような気がした。
「お寿司頼んでますわ。蓮さんはお酒飲まれるのかしら?」
「はい、大丈夫です」
蓮は、いつしか伝えたかった。今は寝ている山内透吾に。
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