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決断の夜に
しおりを挟む夜、21時が回った頃、当麻とカナタは静まりかえったビル内で寝床を探していた。
様々な職種の事務所が立ち並ぶ中、4階建ての屋上行こうとしたが、屋上扉は閉まっていた。
「どの部屋も鍵閉まってるんですね。どうします? もうあの団体はいないと思いますよ。」
当麻は、先ほどの一件で、あの団体が遠くまで行く姿を3階窓から見て確認していた。
関わりたくない団体であることは、カナタと共通していた。
「そうだな・・・。でももう時間も暗闇に近い、このビル内でどこか空いてる部屋があるはずだ。」
3階の部屋の左右のドアを開けてみるが、どこも閉まっていた。
「お腹も空いてきましたよー。先輩」
「確かにな。飯にするか・・。コンビニでパクったおにぎりがあるが食べるか?」
「マジっすか!俺なにも準備してなかったですよ。」
ただ、二人揃って思っていたことがあった。
ヘルメットを外したら、カナタたちが感染してしまう可能性が。
「はあー。この際だから。外してみるか?」カナタは言う。
「もし、外して感染したら元の子もないっすよ」
「それにだ。 さっきの親子はヘルメットしないまま街中で歩いていたわけだ。 おそらく長い間歩いたに違いない」
「確かに・・・」当麻は顎に手を乗せながら頷いた。
「もしかして・・・。エリア外だからってことはないでしょうか?」
「エリア外?」
「そうですよ。感染ルートがもしかしてこの地区内だけであるなら、エリア外から離れれば感染は免れる・・・」
「それがここか?」
「うーん。でもあの親子はここで亡くなったのは事実。」
「感染というより、撃たれたからでは?」
「それも一理あるな」
カナタは「とりあえずヘルメット外してみるか?」
「え?」躊躇していた当麻だったが、お腹が正直ものだったのか
「お腹が空いてもういい加減外してみましょう」
「そだな」
決意をした二人揃ってヘルメットに手をかけた
「せーーの!」
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コメントありがとうございます。更新は度々になりますが、読んでいただけると幸いです。^^