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アキとユズ*第五章
uneasy night*6
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腕をつったままのアキくんはそのまま壁に寄り掛かったままでいてもらって、俺がまず彼の服を脱がしていくことにした。
少し腰を浮かせてもらってスウェットと下着をずり下げると、既に微かにアキくんの躰は熱を帯び始めていた。
躰の傍に蹲り、手を添えてそっとその輪郭を確かめるように、さっき首の辺りにしたように舌を這わせると、一層そこはアツくなっていった。
唇を寄せるだけで感じられる熱に俺は酔わされてしまったのか、輪郭を確かめ終えると同時に、彼を躊躇うことなく食んでいた。びくりと、俺の口中で彼が震えるのを感じた。
「…ッユ、ズ…?っあ…ちょ…だいじょ、ぶ…?っは、っく…」
平気だよ、そう応える代わりに、俺はちらりと上目づかいで彼を見、微笑ってみせた。平気だよ…だって俺も、アキくんが、欲しいんだもの…そう、伝えるように。
戸惑いを覚えつつも口中で熱と存在感を増していく躰を、俺はもっと味わおうと舌を絡める。濡れた音を立てて躰を包み、一層熱を上げさせようと煽る。
水音の狭間に聞える、アキくんの微かな喘ぎ声に俺もまた身体の奥から熱が湧いてくるのを感じていた。
もっともっと、気持ちくなるの、あげる…だからもっともっと、アツくなってよ、アキくん――――言葉にできない想いを、直接躰から彼に注ぎ込むように、俺は彼の熱を貪るように食んでいた。
口中の奥の奥で熱に震える躰を感じながら夢中で愛撫していると、ふと、アキくんが俺の名を呼んだ。
甘く掠れた声に顔を上げると、艶色に濡れた眼でアキくんがゆるく微笑っていた。
「…どした、の…?」
「すっげ、ユズ、気持ち、んだけど…どーせ、なら…ユズ、で…もっと、気持ちく、シてよ……ね?」
「えっ…でも……いいの?大丈夫?」
「うん…だからさ、ユズが、シてよ…」
ね?と念のを捺すように微笑って言われてしまうと、断ることなんてできないよ……やさしくそっと頬とか髪とか撫でられちゃったら、躊躇っている俺がバカみたいじゃん……ホントの事言えば、俺だって彼の躰を自分でより味わうことを望んでいたんだから。
爪先から耳の端まで、きっと俺は真っ赤に染まっていたんだろう。アキくんの躰を跨ぐように立ち膝をする俺を、彼は少しだけ意地悪そうに嫣然とした笑みで見上げていた。こんなとこまでいつも通りなんだから……呆れながらも、彼を欲する熱で俺の吐く息まで甘く乱れた物になっていた。
ゆっくりと、アキくんの身体に負担にならないように慎重に、俺はそっと彼の躰を身に収めていく。
ほんの少しだけ、殆ど儀式的にこの前に俺の躰の口許に触れてもらったんだけれど、そんな必要がないぐらいにほぐれていると、アキくんが耳元で囁いてきた。「全然、いつでもオッケーって感じだよ?」なんて。恥ずかしくてはずかしくて、赤く染まっている肌から煙が出るかと思った。だって俺、いつだってアキくんとこうなっていいようにしていて、それを見透かされてしまったからだ。
アキくんを求めてだらしなく空いている口許に、彼を宛がう。息を深く吸い、一層ゆっくりと慎重に、進む。微かな濡れた音と共に、彼が、俺との距離を一層なくしていった。
少し腰を浮かせてもらってスウェットと下着をずり下げると、既に微かにアキくんの躰は熱を帯び始めていた。
躰の傍に蹲り、手を添えてそっとその輪郭を確かめるように、さっき首の辺りにしたように舌を這わせると、一層そこはアツくなっていった。
唇を寄せるだけで感じられる熱に俺は酔わされてしまったのか、輪郭を確かめ終えると同時に、彼を躊躇うことなく食んでいた。びくりと、俺の口中で彼が震えるのを感じた。
「…ッユ、ズ…?っあ…ちょ…だいじょ、ぶ…?っは、っく…」
平気だよ、そう応える代わりに、俺はちらりと上目づかいで彼を見、微笑ってみせた。平気だよ…だって俺も、アキくんが、欲しいんだもの…そう、伝えるように。
戸惑いを覚えつつも口中で熱と存在感を増していく躰を、俺はもっと味わおうと舌を絡める。濡れた音を立てて躰を包み、一層熱を上げさせようと煽る。
水音の狭間に聞える、アキくんの微かな喘ぎ声に俺もまた身体の奥から熱が湧いてくるのを感じていた。
もっともっと、気持ちくなるの、あげる…だからもっともっと、アツくなってよ、アキくん――――言葉にできない想いを、直接躰から彼に注ぎ込むように、俺は彼の熱を貪るように食んでいた。
口中の奥の奥で熱に震える躰を感じながら夢中で愛撫していると、ふと、アキくんが俺の名を呼んだ。
甘く掠れた声に顔を上げると、艶色に濡れた眼でアキくんがゆるく微笑っていた。
「…どした、の…?」
「すっげ、ユズ、気持ち、んだけど…どーせ、なら…ユズ、で…もっと、気持ちく、シてよ……ね?」
「えっ…でも……いいの?大丈夫?」
「うん…だからさ、ユズが、シてよ…」
ね?と念のを捺すように微笑って言われてしまうと、断ることなんてできないよ……やさしくそっと頬とか髪とか撫でられちゃったら、躊躇っている俺がバカみたいじゃん……ホントの事言えば、俺だって彼の躰を自分でより味わうことを望んでいたんだから。
爪先から耳の端まで、きっと俺は真っ赤に染まっていたんだろう。アキくんの躰を跨ぐように立ち膝をする俺を、彼は少しだけ意地悪そうに嫣然とした笑みで見上げていた。こんなとこまでいつも通りなんだから……呆れながらも、彼を欲する熱で俺の吐く息まで甘く乱れた物になっていた。
ゆっくりと、アキくんの身体に負担にならないように慎重に、俺はそっと彼の躰を身に収めていく。
ほんの少しだけ、殆ど儀式的にこの前に俺の躰の口許に触れてもらったんだけれど、そんな必要がないぐらいにほぐれていると、アキくんが耳元で囁いてきた。「全然、いつでもオッケーって感じだよ?」なんて。恥ずかしくてはずかしくて、赤く染まっている肌から煙が出るかと思った。だって俺、いつだってアキくんとこうなっていいようにしていて、それを見透かされてしまったからだ。
アキくんを求めてだらしなく空いている口許に、彼を宛がう。息を深く吸い、一層ゆっくりと慎重に、進む。微かな濡れた音と共に、彼が、俺との距離を一層なくしていった。
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