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てるる

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描いているひとにしか多分わからん

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「符丁が合う」

という表現を、その作家だか、評論家だかは
されていたと思うんだが、
(司馬遼太郎作品について、だけど)
作者の思いと読者の考えがピタリと合う瞬間
というものがあって、それは、作家には気の毒だけど、
読者にしかその手応えは感じられないものだと思う。
作家はせいぜい評論やファンレターでそれを知ることに
なったのでしょうね、昔は、ね。
今は、こういう時代ですから。
出したらその瞬間に生の反応が返ってきて、
作家さんとしては喜ばしいことだと思います。
まあ、拙速で浅薄な評価や感想に出会うことも
増えるのかもしれませんが。

当事者ならずとも、鋭い鑑賞眼、深い洞察によって、
評価をすることができるものだろうし、
それこそが「評論家」の真骨頂だとは思うんだけど、

いやいや、それ、違うと思うよ?

と、何の勉強もしたことのない門外漢が、
本質的なことに気づくこともあるものです。
同じ描き手なればこそ、でね。


僭越ながら。

狩野永徳の洛中洛外図のたくさんたくさん描かれた人物は
彼の人類愛によるものではなく、ただ描いているうちに
楽しくなっちゃってるだけだと思うの。
うちら絵描きは、見たまま描くものですから、
当時の風俗などは、正確に描写されていることだと
思います。
盛ることがあっても、それは嘘ではなく、
そこに注目したから、なのですね。
桃山時代の屏風絵に描かれる、なんだかつんつるてんの
袖でぶかぶかの小袖なども、機の幅と仕立ての関係で、
ああなっているわけです。
絵師さんは、いつでも絵師さんなのです。
北斎を筆頭に、浮世絵師も相当、ヤバい。

ミケランジェロのパトロンだったかに対する
「親密な手紙」について、
殊更同性愛を否定したがる口調で解説がしてあるのを
読んだときも、このひとホモフォビアか?と、
たいへん違和感を覚えました。

「レオはガチ、ミケはバイ」

と謎の美術関係の仕事をしているおとーとが断言していたけれど、
セクシュアリティはともかくとしても、
アーティストの感性の中では美はすべてを超越する
という感覚や、言葉遊びなどの面白さなどを
知らないひとが鑑賞すると、「読み間違う」ことも
あると思うんだな。

そういう用心はいつもしておきたいものです。
自分の言葉の定義や価値観だけで判断すると、
失敗もする。


あと。

「パロディ」とか「オマージュ」といったものも、
わたしに言わせれば、「遊び」だと思います。
わざわざパロディ描くぞ!とか、これはオマージュ!
なんて思う前から、勝手に手が描いているものです。


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