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さらば、カシマさん
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久々のOB会に出席し、オムライスをほおばり、
レモン・パイを共喰いするふわふわメレンゲみたいな
カシマさんを拝めて俺は当初の目的をすべて果たした
喜びに浸っていた。
カシマさんは水で喉を潤すと、アリスのウサギみたいに
腕時計を見た。
「そろそろ行かないと、だね」
その顔はもう女学生ロンダさんではなく、鹿島夫人、
あるいはママの面差しである。
名残惜しいけど、そうそう引き留めてもいられないね。
スマホが苦手な俺がたったひとつだけ
ご愛用している機能は新幹線の予約アプリだ。
席を立つ前にシートを確保しておく。
「あたしも名古屋まで新幹線に乗ろうかな」
40分くらいだけど、一緒に居られるもんね。
と、カシマさんが恥ずかしそうに笑った。
その前にエキナカで少し遊べる。
俺は時間に余裕を持たせて、新幹線のチケットを取った。
新幹線の構内に入ると、書割りみたいな土産物屋さんが
立ち並ぶ。
運がよければ、出店で俺の大好きな豆大福に巡り合える。
本店では大行列になるのに、みんな知らないのかな、
山積みになってるんだぜ!
京都の友だちを訪ねることはあまりないけど、
関西のひとにお土産を持ってくることほど、
困難な課題は、ない。
和菓子は京都のしか、おいしくない。
これについては、俺は断言する。
地方のモノで、関西のひとを喜ばせることなど
ほぼ不可能だから、地元のパティシエのとか、
高価な珈琲や紅茶を手土産にすることに決めている。
カシマさんは、眼光炯炯として鹿島家のお土産を
物色している。
どうやら、抹茶のラングドシャあたりに目星をつけたようだ。
八ツ橋なら聖護院だね、カシマさん。
レモン・パイを共喰いするふわふわメレンゲみたいな
カシマさんを拝めて俺は当初の目的をすべて果たした
喜びに浸っていた。
カシマさんは水で喉を潤すと、アリスのウサギみたいに
腕時計を見た。
「そろそろ行かないと、だね」
その顔はもう女学生ロンダさんではなく、鹿島夫人、
あるいはママの面差しである。
名残惜しいけど、そうそう引き留めてもいられないね。
スマホが苦手な俺がたったひとつだけ
ご愛用している機能は新幹線の予約アプリだ。
席を立つ前にシートを確保しておく。
「あたしも名古屋まで新幹線に乗ろうかな」
40分くらいだけど、一緒に居られるもんね。
と、カシマさんが恥ずかしそうに笑った。
その前にエキナカで少し遊べる。
俺は時間に余裕を持たせて、新幹線のチケットを取った。
新幹線の構内に入ると、書割りみたいな土産物屋さんが
立ち並ぶ。
運がよければ、出店で俺の大好きな豆大福に巡り合える。
本店では大行列になるのに、みんな知らないのかな、
山積みになってるんだぜ!
京都の友だちを訪ねることはあまりないけど、
関西のひとにお土産を持ってくることほど、
困難な課題は、ない。
和菓子は京都のしか、おいしくない。
これについては、俺は断言する。
地方のモノで、関西のひとを喜ばせることなど
ほぼ不可能だから、地元のパティシエのとか、
高価な珈琲や紅茶を手土産にすることに決めている。
カシマさんは、眼光炯炯として鹿島家のお土産を
物色している。
どうやら、抹茶のラングドシャあたりに目星をつけたようだ。
八ツ橋なら聖護院だね、カシマさん。
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