Forever Friends

てるる

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ばいばい、工藤くん

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新幹線の40分は、呆気ない。

もこもこするコートを脱ぐだけ煩わしいから、
前だけ開けておいた。
小学生の子どもたちにはちょっと贅沢だけど、
抹茶のラングドシャをお土産にしたよ。
味わって食べるわけないけど、おいしいものの
味は覚えておいて欲しいからね。
お父さんと取り合いにならないよう、ちゃんと
分けておかないとね。

工藤くんと隣同士で座る電車の席は、合宿を
思い出す。
試合で移動したときも、いつも一緒だったよね。
あと少しだけ、あのときの余韻に浸っていたい。
もう本当に話すことがなくなってしまったので、
真直ぐ前を見ている工藤くんの端正な横顔を眺めたりする。


思い出だけにすがって生きていくことはできないけど、
何の思い出もなく生きていくことなんかできないよね。

ひとは何のために生きているかって、きっと
誰かに思い出を残すためなんだよ。

工藤くんは、あたしにたくさんの
楽しい思い出を残してくれました。
あたしもそうであるといいな。
そうでありますように。

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